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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

静原、市原の里

2011年01月17日

京都の川島織物テキスタイルスクールからニュースレターが届きました。今はスクールの中庭にも雪が積もっているそうです。川島テキスタイルスクールで草木染の染色のことを学ばせていただいたのは3年前、日々というのはあっという間に過ぎ去っていくものだなあと思います。受講させていただいたときも仕事の間に無理やり日程を組んで勉強しましたので、周辺を散策する余裕すらありませんでした。

最近では草木染ライクな染が増えてきました。化学染料を使っているので、堅牢度や対光堅牢度が良いのです。化学薬品を使う利点は分かるのですが、それが高品位な草木染かというと化学薬品のほうがより高品位というお話になります。本当の草木染との区別がなくなり、本来の草木染の世界が壊滅してしまわないか心配です。

草木染においても、素材にもよりますが、草木染のまま、堅牢度や対光堅牢度を上げることは可能です。それこそが、手間暇の世界で、何百年も昔の化学染料がない時代の着物などが今も色鮮やかに残っているのは、同じ草木染であっても手間暇が草木染の品質を向上させているのです。

通常の草木染においても、薬品はたくさん使います。酢酸、ジュウソウ、ミョウバンなど、石灰など、調味料かな?と思うようなオーガニックなものがほとんどです。バイセン剤には金属系のものを使い、化学反応を起こさせることで、色を作り出します。

今は、雪が降ってて難しいので、また、夏の良い時期になら何か勉強できるのではないかと楽しみにしています。アイデアを広げるのにはすばらしい環境ではないかと思います。なにかのご縁でしょうか、私の住んでいる字内には、カーシートなどを生産されていますTBセルコン川島という川島織物さんの流れを引く工場があり、川島織物さんは京都に歴史をお持ちの会社ながらも非常に身近に感じます。


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