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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

引継ぎ会

2011年03月26日

土曜日というのは、電話が少ないので落ち着きます。ですが、最近は土曜日も仕事をしておられる会社が増えてきたのではないかと感じることも多いのです。今日も、土曜日なのに7件ほどの先から問い合わせの電話がありました。そのほかにも、土曜日にも関わらず、リネンの糸が8ケース250kほど届きました。週が明けることなく届いたのがうれしいです。

テキスタイルの現場では、数メートルで動かすことが多くなってきている時代になってしまっています。そのような時代に昔の職人さんが対応できるかというと、難しいのが現実です。林与自身も昔のまったりとした織物の世界を残せるように職人さんたちに働いてもらえるよう努力はするのですが、競争社会で職人さんたちが生き残っていくことの厳しさを感じます。

これは、リネンの紡績においても同じことがいえるかと思います。何万錘ものスピンドルをまわさないといけない現場に職人さんは不要なのです。壊れると調整するよりもメーカーの人が部品を取り替えることで解決します。織物の世界においても、織機を調整するという職人的な作業は不要になりつつあるのかもしれません。

このように糸作りがなってしまうと、細番手の糸を作ることができなくなるのもよく分かります。自由度が大きな機械というのは、万能ではあっても、調子の良い状態にすべてを調整するのが難しく、職人が機械を助けなければなりません。生産性の高い素人の人でも使える最新式の機械が出来上がるごとに技術は消えて行くのです。

夜には、年度末ということで、字の引継ぎ会がありました。この一年は、評議員という役をいただいて、青少年育成に関わる一年いろいろな行事に参加させていただきました。


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