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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

「インターテキスタイルin上海」取材

2009年09月07日

今日は午後から新聞の方が、上海での世界最大規模のテキスタイル展であるインターテキスタイルin上海に関しての取材のため林与に来てくださいました。繊維業界全般に関する話や、記者の方がハンカチというものに対して非常に関心を持っておられることなど、こちらのほうがいろいろとお話を聞かせていただいて勉強になりました。

中国市場に関しては人気は綿や毛だそうで、麻という素材はまだまだ人気とまではいえないそうです。でも、今回、ヨーロッパのブランドバイヤーがたくさん来られますので、そういう方に日本のリネンをPRし、リネン文化が根付いているヨーロッパに、ヨーロッパでももう手に入らないクラスのリネンを見てもらいたいなあとおもっています。

おもしろいなあと思ったのは、自分と同じような考えで仕事をされている繊維関係の会社の方が全国におられ、そういうその道でこだわりを追求されることで、他には真似の出来ないクラスの良いものが作り出されているということを知りました。帰りの車の中で、ラメ糸の話を聞いたのですが、プロの職人が本当に良いものだと認めるものが高価すぎて世の中にあまり出ないといわれていました、うなずける話です。私がリネンの細い糸を捜していたときなども、どこも織れる所がないような高価な細い糸を全部買いたいと言ったので、リネンの紡績会社が驚かれたくらいです。良いものを作れば作るほど、次の工程も難しくなり、コストも跳ね上がり、売ることは難しくなります。でも、そんな最高の技術水準を保ち続けることこそが、通常の生産を温かく見守れるような余力の源ではないかと思っています。

夜は、大至急の出荷の荷物がありまして、検反などして運送会社に持ち込み出荷いたしました。出荷と言う作業ですが、自分たちで作った布ですので、毎回、自分たちの子供を送り出すような気持ちでの出荷です。


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