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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

機械は正直

2012年01月27日

織物で、ギシャと呼ばれる組織があります。6枚ギシャとか8枚ギシャが代表的なものです。今、6枚ギシャの組織を含む織物を織っているのですが、なぜか、5本飛んで、平織りになったり?ドビーが壊れているのか、ペックの頭が削れてしまってドビーが働いていないのか?ソウコウの動きを確認しました。

機械は正直だなあと思います。誰かがソウコウ枠を段違いに調節して、上に上がっても十分に糸が上に上がりきっていないような状態だったので、3本飛びのはずが5本飛びになったりしているのです。しかし、誰がこんな調整をするのか分かりませんが、闇雲な調整で、想像もできないことをやってしまうのが新しい人たちで、教えないといけないことは多いなあと思います。

職人さんたちが1週間時間が掛かっても織機を直せないときに、私の出番がくることが多いのです。私自身も普段は機械織ることは急ぎのときくらいになってしまっていますので、何が不具合なのかを聞いて、機械全体を夜中に調べることになることが多く、いろいろな調整の問題をひとつひとつ直すことになります。私の頭の中では、織れるも織れないも織る人の努力次第ということがあって、織れないなら織れないでその正しい原因を分かっていないとプロとしては力不足です。





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