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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

アイラツイード

2012年03月21日

今朝は朝一番に東京からのお客様でした。午後にお客様を長浜のDENさんにお送りしました。この冬は、DENさんのオーナーの北山さんにいつお会いしてもアイラツイードのジャケットを着ておられトレードマークになっています。アイラツイード、さすがにインパクトがあります。

イギリスのアイラ島で織られるツイードは昔ながらの風合いを感じさせます。日本の着物の世界の感触に似ています。チクチクゴワゴワな生地ですが、そのあたりが織物の特色となって、今も生き残っているものと思います。あんまり進化しすぎていたら消えてしまっていたでしょう。DENさんでは、日本のお客さんに提案するために生地に手を加えて、風合いをオリジナルにしてから洋服にされているとお聞きしました。

今日は、夜には3月末から働き始められる新入社員の方が関東から引越しされてきましたので、ささやかながら近くの食べ放題のお店で、先月から働き始めた親戚の方と合同の歓迎会です。織物の仕事というのは、普通の仕事と違うなあと思うのです。昔の日本の価値観というものが消えてしまった今の時代では、なかなか続かないというのもよくわかるところなのです。

逆にいうとその厳しさが、日本では残っているので、まだ、日本らしい特色のある織物が少しは続いているように思います。日本の織物が不思議なのは、他のアジアなどの国の織物と織機や材料は共通でも、出来上がったものの品質はまったく違ったことです。今も、昔の織機で高品位なものを作り出す技術が日本に健在であるのが日本の織物の織という部分が生き残っている一面だと思います。


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