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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

長栄座最終日

2012年03月28日

今日は午後から彦根市民会館で城祭りの事業報告会がありました。20ものいろいろな団体が彦根の城祭りを支えておられるのを感じました。彦根といえば彦根城。ストレートなイメージがあるので良いのだと思います。

企業もお客様などにも印象を与えるときに、最大、最小公約数的なストレートなイメージこそが大事だということで、何でも屋さんになると、何でもできますという強みが生まれますが、どこでもできるものしか作れないという弱みも生まれてきます。

今日は長栄座の最終日で夕方から展示に出向きました。今日も感じたのは、布というものは暖かく迎えていただけるということを感じました。業界の方だと何処でも作れるといわれることも多いのですが、こういう場所で物をみていただくと何処で誰が作っているのかということを大事にしてくださるものです。

お客様の多くが布に関して非常に興味を持っておられるだけでなく、かつて携わっておられた方もあって、その自分自身の思い出や懐かしさから応援くださる方もあります。近江湖東の産地も昔は農家なら冬場に機を織っていたといわれる土地ではあります。近江の地で、麻織物が栄えた理由に湿潤な気候というものがいわれますが、それはほんの一部の理由に過ぎないものです。

一番、大きな要素は人という要素で、人の価値観というものが産業を起こすのに一番重要な要素である気がいたします。力を入れて取り組んでみようと思う一人がいれば、それが周囲に広がって、一つの文化を形成していくものなんだろうと思うことが多いのです。それを支援したり逆に壁になるのも、人の価値観という要素であったりいたします。


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