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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

涼しさ

2012年06月14日

昨晩は朝まで仕事して朝はアパレルさんからの企画の件で倉庫で糸の在庫を調べたりしました。午後からは、彦根でミーティングがあって出席し、夕方から仕事です。夜、工場から出るとひんやりとしていい感じです。なぜでしょうか、今年に関しては昔の夏が戻っているような気がします。最近は見かけなくなったスズメもよく見かけるようになりました。大きな野鳥が復活し始めているのも特徴かと思います。水が川に戻って水の循環がまともになり始めている成果かなあと。

川には水が流れていてしかるべきだと思います。子供のころも夏休み毎日愛知川の河口より数キロ上の川原に行くと、いつも水が流れていて、小さなウロリと呼ばれる魚が無数に見られました。当時、水が流れていないということは一度もなかったのに、今は、あんな風には水が流れておらず、生物は死に絶えてしまい、結局それが人間社会に戻ってきます。

川に水がなければ遊ぶ子供も川の思い出も生まれません。今の子供たちはエアコンの利いた部屋で過ごす。塾なんかでもエアコンを利かして勉強をするよりは、エアコンなしで暑さに我慢できる子供を育てたほうが、これからの競争の時代では生き残れるのではないでしょうか。スマートな薄っぺらさよりもしっかりとした強さがないと、チャンスをチャンスと思えて動けることはないでしょう。

先日、車で消防署の裏を通ったときに一人走りこんでいる30歳くらいの隊員の姿が見えました。一人でやっているので自主的な訓練なのかと思いますが、暑い中で走って、何が生まれるわけでもありませんが、そこに存在してもらうだけの本当の意味があるような気がします。近くのラーメン屋さんの声を張り上げての厳しい朝礼もなかなかがんばっているなあという気がしますが、それ以上に、人の目につきにくい裏のグランドで走りこんでいる姿をみ
ると、その広いグランドの存在する意義すらも生まれてくるのです。夜に仕事をしながら、合間に涼を感じることが贅沢だなあとつくづく思えてきます。


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