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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

フォーク

2012年09月21日

今日もまた新たな問題で、糸切れを感知するフォークがうまく糸切れを感知しないのです。機械的に糸切れを感知するシステムというのは糸が太かったりすると力加減が足らずに感知しにくくなることも多いのです。動いているのは同じ感じで動いていても糸切れしたときに、うまく引っかからないと織機は止まりません。

このフォークの仕組みも本当にうまく出来ているものだなあと思います。フォークを微妙に曲げることで止まったり止まらなかったりすることができるので、逆にいろいろな糸を感知できるのです。レピアに関しては糸切れはフォークでの感知ではなく、横糸をテンサーが糸の振動を感じて、振動がないと横糸が切れたということで織機が止まります。

糸を持っていくときと最後糸を離す前の2回チェックすることで糸切れがあるなしを調べるのです。これは電気的なメカニズムを使っていますので、すぐに止めることができるので高速で動く織機には適しているといえます。

また、止まるときも、シャトルとレピアとでは異なります。シャトルのほうは、ブレーキは付いていても自然に止まる感じですが、レピアのほうは強制的に機械に電気ブレーキを掛ける機構が付いていてすべりがほとんどないのです。

シャトル織機というのは遊びがたくさんあります。レピア織機には遊びがありません。遊びが多いと、この部品長持ちするのかなあと思えるのですが、機械的に動いていても長持ちするのは部品一つの素材も長持ちするような材料を使っているからです。壊れないように遊びがあるのも設計されたときから考えられたことで、ソウコウの目玉の大きさなんかも遊びのうちの一つです。


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