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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

レピアヘッド

2012年11月12日

捨て耳が良く切れるなあと思ってレピアの頭を見ると、鉄の部品がなぜか折れてしまっているこれって機械修理の際にヘッドを筬に挟んだのを再生して利用した頭だろうかと思い出してみるが確かではない。鉄の部品も高速に動いているので少しの傷が糸切れに繋がり、生産性が何倍も違うものだし、織キズが発生するかしないかということの大きなポイントとなる。

そんなに織機の調子は悪くなさそうなのだが、リネン60番手クラスの先染を織っていて糸が良く切れる。やはり、今年の糸というのは昨年のフラックスの出来が良くなかったから例年よりも強くないという結論に達している。今年のフラックスの出来も良くはないということなので、糸の大量買いというのはできない状況。

リネン100番手の織物に対しての需要が増え始めている。繊細なる織物でそれが簡単に織れるかというと糸のコンディションがまず大事で、次に織るための糸の糊付け、さらに機械を徹底的に調整して織れる状態に変えないとならない。

リネンデニムの台も織りきって次のものを織りたいので織ってみたが、ドロッパーの高さが少し高いようで、上下に糸が開いたときに上と下の糸のテンション差があったので、ドロッパーの高さを下げてあげる。糸切れがかなり改善された。ドロッパーを上げたのには原因があって、ある特殊な組織を含む織物を織るときにドロッパーが落ちてきて織れなかったからドロッパーを上げた経緯がある。

調子の良い台というのは保全する必要があるのだが、どうしても調子の良い部品を動かして他の台に融通するなどすると、仕事は速いのだがどんどんと仕事ができなくなってしまう結果となる。ねじの締め方一つでも正しく締められるかどうかが、機械や部品を何十年も使えることと関係をしてくる。


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