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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

ギア比

2016年04月15日

昨日の日記の続き的な内容になりますが、織物で必要な計算は、基本四則演算で、小学生くらいの計算なのだが、現場の人が、織物に関する計算問題で正しい答えを導き出すことは難しい。仕事をする上では、必須の作業なのでこういう計算が出来るのとできないのとでは大きな違いなのだが、織物の現場の人というのは計算が苦手な場合が多い。

計算ができると、作業の途中でも、作業に誤りがないのかが確認できたり、糸が足りない場合にも、どう解決するのかがを見いだすことができる。自分で自分の作業を準備できない状態だとその人の仕事を準備するための人が必要となり、仕事としては半人前のよくない状況が続く。

緻密な計算ができなくても、糸が足りなくなることを心配しているようなタイプの人だと、まだ、可能性はあるだろう。後でどうにかなるだろうという考えの人だと、織物の仕事では、仕事するたびに解決できない大きな問題にぶつかるんじゃあないだろうか。織物で生き残れるかどうかというのも、本生産10回やって1回失敗なら挽回のチャンスもあるだろうが、10回やって3回失敗とかだと普通にしてたら挽回することすら難しいだろう。織物なんて行程が長く、全部同じでないと同じものができてこない。ちょっと気を抜けば、10回仕事して3回失敗とかありがち。難しいものを企画するのは簡単でも、本生産が難しいということは多い。

まあ、正しく作れても売るのが難しいと言われる状況も多いので、正しく作れんと話にもならない。


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