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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

調整

2016年11月25日

今日は、シャトル織機の調整。今まで動いていない織機を動かすということで、動いている想定で動かそうとするが動かないほどにバランスがおかしい。一番困ったのは、経て切れの感知のタイミング、これが運転に入れるのを邪魔している。こんなはずはない。とりあえず後からこの部分は調整を加えることにして、この部分をころしておく。横糸切れも感知がおかしい、こちらも、以前使っているときから調整が無理ということで細工がされているが、こちらは、調整すると正しく感知するようになった。

他に、ステッキをたたく強さが弱いとかや、逆に、ステッキを戻す強さが強すぎるなどの調整。あと縦糸が強く張りすぎているのでその強さを緩めるために後ろのウェイトを軽くするとか、感覚的な調整が多い。私自身、こういう調整はいつもやっているので動かしてみて、感覚的に不自然に思えるところを一箇づつ正しくあわせてゆくだけのことだと思う。基本、単丁の織機でシンプルなのはシンプル。調整の怖いのは、調整がまずいと、どこかに力が掛かって、鋳物がポキンと折れてしまったりすること。

音とか違和感には注意してないと駄目。後、気になったのはソウコウ枠の高さの調整が調整しきれないこと。ソウコウ枠を引き下げる側の下の棒が2本とも溶接されて短くなっている辺りが少し怪しい。前に動いていたときに折れて短くして綿とかで織っていたのだろうが、麻だとテンションの調整が微妙になるので織るのが無理とかありうる。今掛かっているのは60番手、でも、縦糸に糊がつけられていて条件は悪くない。

筬がさびていたのを磨いたので最初のうちは糸がももけてくる。これは仕方のないこと。使っているうちに問題もなくなるだろう。とりあえず、縦糸切れをころしてなら数分は動きそうなところまでセッティングができた。調整前は途中何度かシャトルが飛び出していたのも収まって自動で動かせるところまできている、ただし、調整はまだ必要。機械というのは織機も例外ではなく安定的に正しく動かなければ極端な話、動かせば動かすほど、織った布がボロボロで直すのに苦しむとかどうしようもない。それは織る人が正しく織ろうとしていれば徐々に織機というものは良くなってゆく、逆も真なりで織る人が織機のことを考えてあげないと織機は崩れて行く。正しい気持ちで動くように育んでいくのが織機である。、


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