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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

建物

2018年01月03日

大津の分譲マンションで手抜き工事でディベロッパーが施工会社と裁判している件を知った。他にも家を改築するときなど手抜き工事で住むことも難しくなるケースもあるようだ。建物の場合、見えないところが多く、寄せ集めの外注業者が携わるため、最終が何千万とか、何億円のことでもそれを分業して受ける業者からすると日当をどう浮かすかとか、どうコストを落として利幅を増やすかが仕事となっているようで、話し合いなどでも、1年とか10年で崩壊するということは今までないからというような言葉が返ってくる。

働き方の問題で、普通の人間が週に40時間働くらいで、本当のプロになれるのかというと、10年たっても20年たっても素人なのかもしれない。人が何十年も住むようなものをつくろうとすれば、よほど仕事に力を注げるプロが集まって作る必要がある。手抜き建築では、家の柱が5cm足りないときにどうするかというと、新しい柱を用意するではなく、その隙間に5cmほど木の下駄を履かせることで解決。土台が地盤沈下して土台と柱が離れても、そこの隙間に何か噛ますだけとか。日曜大工レベル以下の工事を一級建築士たちがやってしまって、ばれてもどう逃げるか。ビス釘のほとんどが斜めにえがんでまともにまっすぐ奥まで打てないような耐震工事とか、現場は厳しくしないといけないのに厳しくもできずに素人の日曜大工未満。

大手の業者に頼んで下請け業者が来て仕事するときには手抜き工事になりやすく、地元の大工さんの仕事のほうがプロの仕事を期待できる。衣食住に関して、現場はなにか問題があっても十分働くこともできない状況で素人以下の仕事になりつつある。建築だと分解しないと見えない部分だからばれにくいので横行する。食品でも偽装がうたい文句になることが多い。神戸牛偽装も、こともあろうか農業のプロでないといけないはずの全農兵庫JAの直営レストランがやってしまった。神戸に来たから神戸牛を食べようと思った人が多いだろう。但馬牛の中のよりすぐりの最高峰が神戸牛ということだから最高峰のイメージで顧客の心をつかみながらランクが下とされる一般的な但馬牛を出してしまった。面白いことだが、但馬牛に最初からしておいたらよいものの神戸牛と冠を打って神戸に来た人々の心をひきつける。

今回の偽造とは関係ないけど、但馬より神戸のほうが上なのか、産地である但馬の名前ほうが産地でない神戸より上だろうとおもうけど、基本そこから変な流れだと思う。神戸で育てていないのに神戸牛だと、神戸で育てたみたいなネーミングで、消費者は神戸産じゃないの?の気分だろう。でも、神戸の本店を閉店の選択で、今回の事態を真摯に受けてとめておられるのは再開してほしい気になる。

林与が、本麻織物やリネン100%織物にこだわるのも、日本の麻織物の産地で織られる麻織物を作り続けておきたいから、最近は結構苦戦を強いられることが多いですが、1時間1mとか2mのペースで地道に織りを進めています。


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