for English speakers: Welcome to HayashiyoWelcome to Hayashiyo
リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

不思議

2019年02月18日

ドロッパーの前にアゼ棒を入れるのとドロッパーの後ろにアゼ棒を入れるのでは意味合いが異なる。その意味の違いを知ってあぜ棒を使っている人というのは少ないだろう。あぜ棒入れると経験上、織りやすくなるという感覚てきなものでアゼ棒は使われていることが多い。ほかにも筬は普通2本通しで、1本通しでは駄目なのかという点や、整経の幅は織り幅と同じでいいのか、狭いほうが良いのか広いほうが良いのかという点とか、経験でその答えが分かる問題はいろいろとある。整経は強く巻き取らないといけない理由とか。なぜ、整経は山があってまっすぐに真上に撒かないで斜めに巻いて行くのかとか。織物の打ち込みを決めるギアの番号が番号の部分が欠けたりで分からないときにはどうすればよいのか、答えギアの頭の数を数えればよいとか。ギアの比率の書いた打ち込み表がないときには単に比率計算すればよいとか。ジャガード織機の構造はどうなっているのか、ドビーの構造はどうなっているのかとか。

いろいろと面白い雑学的なことが、正解的な答えであったりする。ミシンがどのメーカーのミシンも同じ形をしているのも究極的な形を求めて行った結果であろうし、自動車にしても法律で定められてはいるのだろうが、ある意味、究極的な原型として出来上がっているのである。今の形から大きく外れる形が、理想なモデルとして将来できあがることも無いだろう。キーボードもそうで、アルファベットの配列が順番じゃないのにそれが理想系だから世界的に使われて順番に並んだモデルは使い難くい。織物の織機にしても整経機にしても、どこも似たような構造と形なのは理想系だからだろう。知らないうちにそういう恩恵を受けているものである。それを変にデザインしたところで心地よくないのである。

また、人の体というのは何千回も作業をしているうちに慣れるもの。住めば都と同じことだろう。



ホーム | ショッピングカート 特定商取引法表示 | ご利用案内