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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

マイクロビーズ

2019年10月12日

マイクロビーズ問題を考えるときに、自然に帰るプラスチックというのは、衣類に関してはやはりあんまりよろしくないものなんだなあと思える。プラスチックはプラスチックとしてしっかり長持ちしないと、洗濯するたびにマイクロファイバーが流れ出し、水生生物の体内に蓄積されてゆく。そしてそれが食べ物として人間の体内にも蓄積されることになる。環境破壊問題を論じるこういうロジックが私は好きじゃない。人間に被害がくるから環境を守れというのと、人間のための環境破壊というのは表裏一体の同質の考え方だと思うから。人間の都合を優先する考え方こそが自然破壊の元凶だろうと思えるのである。

環境問題を考える国が戦争大国だったりもして、環境が環境として論じられるのではなく政治問題として論じられ始めるとややこしいのが原発とか、世界的にも環境問題の観点から考えると一番やばい原発が地球環境を守ると世界的に推進されたこの20年ほど。日本の原発も人の力の足りなさがあってメルトダウンしてもチェルノブイリ化しなかっただけ、人の考えることは放射能の海への流出を止めてチェルノブイリ化の方向。そして、こんどは、トラック輸送でそれを日本中にばらまくような計画とか。できないことをその場しのぎの金儲けばかりに利用してしまうのが日本で、そういう連中も原発利権問題の一つ。

日本がみえていないのは、福島のような問題があったのに、その後も国を挙げての原発ビジネスを世界に展開しようともくろんでいたこと。東芝がつぶれたのはそういう国との癒着部分で成り立っていた部分が大きかったから、天下りの受け皿の一つが消えたことは良い側面である。日本は原発のメルトダウンでも露骨に国民に隠す体質でチェルノブイリ以下、地下水から放射能が漏れだすような人の能力の問題がなければ石棺化が必要になったのである。6か月後にレーダーが311のあとすぐに放射能漏れを感知していたという公表。日本の政治家や原発行政、電力会社にとっては、人の命の安さというのはどうしようもないレベル。原発の安全を守る保安院が水蒸気爆発と隠匿発表。メルトダウンしているのに、原発内に知らされずに残された現場担当者。福島の所長は、原発事故とは関係ないということだが他から見れば被曝が原因とみられる1年での死に方、癌での死に方が速すぎたから原発事故とは関係ないという。なにも思い当たるフシのない癌での急死とは、塗り固められた綺麗な原発だが、海外は途上国ですらも日本の原発はダタ同然でも要らない判断。


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