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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

地道に働いて納めた年金が

2020年03月17日

私自身、年金をもらえることなど期待をしてもいないけども、納めたお金がまだほかの人の老後の役に立っているなら我慢もできる話なのだが、これが、株式なんかに投資して消えてしまうとなると。同志社大学時代の公友会が寄付で集めたお金を株で溶かしてしまったのを思い出す。株式が上がっているうちは勢いづいていた公友会の会長も下がって溶かしてしまった後は辞任するだけで責任を持てないような状態。せめて、私財をなげうってでも弁済すればよいだろうと思うが、学生なら何か失敗すれば弁済させられるが、大の年取った大人は引退するだけで終わり、大阪証券取引所の不正取引にも絡んでおられたようなニュースも目に入った。

力があるとそういう適正でないことが行われてしまうわけで、年金を株式で運用していたGPIFの人間がそれを溶かしてしまってもそんなことは自分の責任でもないとあたりが、素人が自分のカネで博打するよりも質が悪いあたり、賭場のコーチ屋そのもの。この3月には全員入れ替えだそうだ。3月末の資産運用の結果は5月頃に発表されるのだろうけど、政治と絡んで、株価を上げるような政策というのは一番やっては駄目な部類でしかも年金のカネを投入するなんてことは、同志社大学の公友会の寄付金が株で溶けてしまったのを思い出すような浅はかな事件。

寄付金が株式運用されるなんてのは、寄付金の意味すらない話なのである。同志社大学の設立に関する話で、亟禁を犯してアメリカのアーモスト大学で学んだ創設者の新島譲が、帰国前に、大学設立の寄付金を募った、すると貧しい人も自分のバス代も寄付して歩いて帰るという。寄付したお金が株に使われるなんて知ったら寄付する人はほとんどいなくなるだろう、寄付したものを裏切るような行為なのである。株で儲かるならそういう考えの人が自分の全財産を担保に株に投資して儲かった分を寄付すればよい話なのである。それをしないことを考えると、儲け話を持ち込んでくる投資セールス電話の人と同じレベルの話で、大体がお金が溶けてしまう話なのである。

個人相手に10憶の損失だと普通かもしれんが、学校に寄せられた寄付金を株で10憶の損失というのは、教育機関としていかがなものかというレベルの話で、もっとみんな地道に働いているぞというのを分からないとだめなのである。年金の場合には、株価が下がり始めた時には撤退すらもが難しい話で、下がる株を買い支える目的で、株式投資の損切りできない負け組そのものの投資スタイル、機関投資家の肥やしになってしまうだけのことである。資金を注入して吸い取られまた下がり、資金を注入してもまた吸い取られ、国レベルがカモになったら国民にとっては厳しい話過ぎるのである。


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