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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

大失敗

2020年10月08日

今までやったことのない失敗が月曜日にあって、織ってみても縦糸が出てきにくく、キズになる状態。それのリカバリーに昨日と今日、寝ている間も、どうやったらリカバリーできるだろうかと、整経からやり直すべきだろうかと案じていたが、今日、織ってみると出にくそうにしていた糸も昨日とは変わらないくらいに出やすくなって織れたものを確認しても問題が分からない。

丁寧な加工で仕上げる布なのでいろんな工程を経るのでたぶん大丈夫だろう。やり直すとなると、また、二人でやっても2日、3日のロスとなる。他の仕事も2日、3日できない話。それが回避できてよかった。まだ、経糸が残っていてやり直すという判断もできるので、気分的には、それもできない状況と比べると余裕があるが、通常のお客様のオリジナル企画の仕事は染糸なども注文量をこなせるだけのぎりぎりに近い量しか染めないことが多いので、糸から手配しなおして染からやり直すと、遅れを取り戻すために1週間2週間その仕事だけしかできなくなるので、仕事というのは並行して計画的にこなしていくのが一番よいやり方。

納期に追われたりすると、経糸なんかを最後まで織り切れば、次の仕事にも影響がないのだが、急ぐ分だけ織って、経糸を上げて後でまた織ろうとすると、一つの仕事が2度手間、3度手間、加工も2回に分けてとなったりですべてが成り立ちにくくなる。

織物というのは最終商品じゃないことが多いので、その後に縫製工程などがあって、そこの予定も変更になってくるので、予定通りにいくことが理想だけども、縦が細番手の麻の織物や、麻の高密度織物というのは予定通りに行くことはまずないことが多い。そこで、遅れを取り戻すために2交代で織ったり工場で張り付いて織ったりで納期を間に合わせることになる。

最近は、納期のある織物というのはなるべく少なめにして、出来上がったもの在庫してそれを買っていただくような流れに持って行こうとしている。そのほうが、生産の計画も柔軟に建てられるし、問題が起きた時にも無理せずにじっくりと解決が出来たりする。


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