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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

整経のワッシャー

2020年11月14日

今日は整経をしようと、糸を立てて前までひっぱると軽すぎる感触。この軽い感触がよくなくて、おもりのワッシャーを1個から3個に増やすことに。ワッシャーのおもりもほかのところで使ってしまっているので、足りない状況が判明。3年ほど前にネットで見つけて700個購入したが、いい感じだなあと思いつつも足りないままに放っておいて、今更必要で1000個ほど注文。

昔のおもりはなぜか鉄とアルミだったりするけども、私的にはステンレスのおもりが良いんじゃないかとステンレスにした。チーズワインダーなどにも同じおもりで対応。整経の時に、糸のおもりが軽すぎると荒巻ドラムに緩く巻けてしまって、巻き取りの時にテンションを掛けると食い込みなどが起こったりする。

整経の作業というのは、なかなか今はできるところも少なくなってきている。整経というのは、失敗すると大きな失敗につながるので、物事に慎重な人が綿密に計算したうえで行わないとうまく行かないことが多い。とくに、昔のように大きく巻く整経ではなく、100mから300mの整経が必要だったりするのは、先染めでは、使う糸の量の計算や、準備と後かたずけが、巻く作業よりも時間が掛かったりする。100mだと織る作業よりも織るのに繋ぐ作業や織出しなんかのほうが負担が大きくなる。

動力織機の時代になって織る作業というのは、織物をつくる上では負荷は低くなってきたが、織る作業の負荷を減らすためには、使える糸にしても昔のような細い糸を使うことは少なくなって、普通番手くらいの糸のほうが織る人には喜ばれる。細い切れる糸を動力織機で織るという作業は負担そのものでしかなく、細い糸の世界が消えていった背景には動力織機の普及が原因だと思われる。

さてさて、整経の合間に脳内では、業務用のかせくり機をつくりたいなあと思って、検討中。イメージは出来上がったが、果たしてうまくいくのかどうか。それ専用につくるんではなく、今ある設備と共栄共存することで、設備がどんどん増えることなく、オプション的にかせくりが効率的にできるシステムがよいだろうと思っている。

あとほかにも、撚糸的なことやオリジナルなリネン100%の糸をつくることなど、今ある設備を活用して作ってみることができればと考えている。麻糸に関しては特殊な糸というのがなかなか作りにくい現実もある。糸メーカーに頼むとどうしても、麻100%の縛りから抜け出してになってしまうので、麻100%の縛りの中で糸が作れたらなあと思う。


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