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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

地道な作業

2020年12月11日

繊維の世界でよいなあと思うのが地道な作業の部分で、そういうのは器用な人でも慣れた人でも面倒がったらできなくなるし、不器量な人でも一生懸命に時間を使って頑張れば他の人よりも毎回上手にできるあたり。そういう人を切り捨てるのが時間から時間の考え方で、できるまでやることが一番大事なのにと思う。

決められた時間の中での世界ではなく、誰もが素直に自分の力を精いっぱい出せるようなところがあるのがこの仕事の良いところだと思う。普通の仕事の感覚が繊維の仕事には入らないほうが良いのである。逆にそういう地道な感覚が、企画や販売の感覚に影響を与えれば繊維の世界も良くなるんじゃないのかと思う。

地元の醤油屋さんの80を過ぎた社長が突然来られて、何かと思うと醤油の行商。多分何か人生の壁にぶつかられて飛び込みのお伺いの仕事に来られたのだろうと思う。醤油も平和堂にいけば1Lが200円ほどの世界、地元の名士のお一人である方が頭下げて醤油を売りに回るところから、その時に醤油を頼むことはできなかったけども商売の基本を大事にしておられ立派だなあと思った。

ものをつくって売るというあたりの基本を忘れて、うぬぼれてしまうとこけてしまうだけのところ。そういうのは政治にも通じて、選挙のときだけ頭下げて、選挙が終わったら殿様みたいな感覚じゃあ、そういう人間の中身がしれているのは世の中を仕切るには必要ない。


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