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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

類似性

2021年01月24日

繊維の業界では女性の方が代表を務められていることも多い。男が社長になっているのと違って、扱うものに思い入れを持って経営されている方が多いなあと思う。男の場合には、業務的に家族を支えるに働いているというケースが多いだろうと思う。

私自身、繊維の世界は自分には向かないんだろうなあと思いながらも、繊維云々というのではなくって人生観とか仕事観とかそういう部分で、繊維の仕事が他の業界の仕事と共通するところがあるなあと思っている。コンピュータプログラミングの世界と織物の世界というのは非常に似ていて、出来上がった織物というのは、ソフトウェアの動いている画面みたいなもの。

私の場合には、ものづくりが普通と違う部分があるのだけども、私を取り巻く背景みたいなものがありえない状況だったりするから、普通に仕事するなんて言うことは別に大したことでもないと思っていたりして、仕事で仕事するのを迷っている人とかには、普通に仕事したらいいだけじゃないのかなあと思うことも多い。

目の前の問題を自分で解決できるタイプの人と、それを解決してくれる人を探すタイプの人に分かれる。私自身も仕事でも初めてやることが多かったりするけども、一か八かでベストと思う方法でやってみるしかないと思って、そこにお金と時間を使ったりする。失敗するかどうかを見るためにお金と時間を使うのである。みんなそれをしないで解決してくれるプロを探そうとするからなかなか仕事が見えないんだろうと思う。プロがやっても同じことで最初の1回をやるかやらないかの違い。

織物を企画するのにデザインだけじゃなく、計算力みたいなものは必要で、糸量を計算したり、糸本数を計算したりできないと、なかなか、織物を企画するのもイメージだけに終わってしまう。学校で勉強するとデザインとかの部分が中心なんだろうけども、最後、物性検査を通るとかの部分が非常に大事だったりするので、物性面を押さえた上で、デザインをしていくのが一番無駄がないモノづくりになってくるだろうし、既存の設備にあったものづくりに落とし込むことが現実的なものづくりで、実現性も高くなる。

いろんな制限や制約があるのを知っていくのがものづくりのプロの世界なんだろうと思う。知識だけが広い人というのもよく見かけるけども、何か一つの仕事をやろうとしても、いろんな制約も知らないと、その人自身の知識が一つの仕事をする上で制約となってしまうこともあるので、お互いそういうのを乗り越えていける人と仕事はしたいなあと思ったりする。

私は仕事についた時から、やっていることに関しては分からないよりも理解しておきたいなあとか、できないよりできるようになりたいなあとおもってやってきて、それが業界でとかいうより、どんな仕事してもやっていけそうな力につながっているので、新しい人にも同じようにいろんなことを理解してもらい、いろんなことをできるようになってもらいたいなあと思っている。

自分自身がいろんな経験をしてきたのでいろんな経験をすることの大事さが分かるけども、新しいことを経験することを拒絶するタイプの人は、経験者でも多い。それは若い時から新しいことをいろいろ経験してこなかったからで、一般的に、経験が長いはずの年配の人ほど仕事ができないといわれる残念な話もそこで、新しい仕事をする必要があるときに新しい経験を積む必要があるがそれに適応できないという問題。若いころからいろいろと新しい経験を積んで適応力を持っておくことは大事で、適応力のなさが仕事の出来なさにつながる人が多く。目の前にある作業も素直にやれないにつながったりする。


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