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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

ち密な計算

2022年01月19日

昨日はキッチンクロスのかなりち密な計算を行う、不透明な要素が縫製が自分じゃないので縫製が含まれる部分のサイズの計算を想定しながら、想定サイズに収まるように本数などを煮詰める。自分で何枚か縫製をして見てその糸の本数を確認して、これはもう織物工場の仕事じゃないのだけども、ものづくりというものはそういうのができるのとできないのとでは、三巻したらその部分は何本の分の横糸が必要でしょうというのの答えがはっきりと見つかる。

そういう数字が分かると織物を織るときのパンチカードでの本数の指定が出来て、織ったものを加工して織り込んだ切り取りラインでちょうどカットすると1枚分のクロスピッタリに出来上がる。アバウト何センチでよいのだろうけども、指図はミリ単位だったりするので、三巻した部分の柄の大きさもミリ単位で正しく仕上がるように努力はしておく。そういうのが仕事でも時間の掛かるところで計算し直したりカードをつくりなおしたり織ってみて洗いかけて縫製して微調整したり。

私が一回仕事をするとその仕事の内容をずーっと覚えているのも一回の仕事をすごく深くまでするから、織物の設計をする人というのも少ないけども、織物の生機の設計だけでなく織物がどれだけ加工すると縮むかとか縫製後にどれだけ巻ロスをみないといけないとか、頭で想定するだけでなく、実際に試行錯誤してみて自分の中でそれなりに良い感じだろうところに最終決定する。やらなければ時間が何日分も節約できるけど、やることで完成度は高くなってくる。

昨日もお昼頃に別件のエプロンの幅の大きさの話があって、洗ったあとに何センチになるかという問題。それを想定して生機の織幅を決める話で、生機の織幅だけじゃなく、加工工場さんでの加工方法や加工から上がった生地をお客さんが洗ったときに何センチになるのかという問題。加工工場さんの加工の安定性もサイズに関わってくるし、お客さんがどのような洗い方をされるかもサイズに関わってくる。できるだけの努力はしてみる。一生懸命コントロールしようとしても結果に不確定な要素が飛び込んできたりも多くぴったりといかないケースもあるだろうけども努力をしてみることは、ものづくりに思いをもった姿勢ではないのかと思う。

ものづくりするときに自分で縫製したりしてみるのも大事だし、そうすることで縫製工場の人以上にいろいろとテストして工夫してみることも可能。お客さんの荒い方を考える時にも自分自身がそれを洗ってみることはすごく大事で、そういうのができるできないで自分のつくっているものがお客さんの手元でどんな感じなのかも分かる。

道具や材料から用意してものを作り上げるということは、私も今まで他の人にも頼んで作ってもらったりもしてきたけども、なかなかうまく出来上がることは少ないもので、お客さんのいうことを聞いてお客さんの求めるようなものを作れる人というのは本当に少ないだろう、私自身も毎回毎回お客さんの求めるものに近いものを形にしようと努力をしているから、なんとか形になるだけのこと。なかなかみんなお客さんからの仕事の話があってもそれを自分の力で現実的に成し遂げようとする人はいないのが現実。

テキスタイルマルシェの方々というのは、みんなそういうのを現実にできるような方々が集まっておられ、こんなことやってますあんなこともやってみましたの話で盛り上がる。業たる本業の部分を抱えておられ、その余力で魅せるような新しいことに挑戦というスタイルの方がほとんどで、アイデアも面白いけども、アイデアはアイデアで割り切って一つのチャンネルとして成り立ったらなあくらいにしか思ってられないから、いろんなアイデアを現実の形にすぐにすることが出来るのだろうと思う。本業の重い部分を普通に業務としてこなしておられるから、よくありがちなアイデアチックなことは逆に朝飯前の世界の方々。

昨日のクイズの答えは、HACHIの300gレトルトカレーでした。100円ほどで買えますがファーストフードのカレーよりも具もかなり入っていてボリュームもあっておいしいですよ。


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