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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

お疲れ

2022年04月28日

ここ数日は、キッチンクロスの出荷案件でヘルプの二人の方や姉家族にも手伝ってもらってドタンバタン。最後のひと柄が4色使いなので織にくかったことと耳糸を切るのが大変だったことなどなかなか内容も濃く手ごわい仕事。昨年の6月くらいから企画が始まって8月くらいにビーカーが始まり年内でビーカーが確定、糸が年明けから染まり始めて実際の織は2月からの3か月。

経糸で3割ほどのロスを見ているけどもそれでもやっぱりギリギリくらいのロス量になった。300mの仕事なら400m織れる分の糸を用意、すなわちさらに2割増くらいの糸量を用意なので、結局織れて納める実際の糸の量の1.5倍の糸を染めて用意することになる。どれかが1色でも足りないと用意した他の糸が無駄になってしまう。

繊維のものづくくりの仕事というのはこんなことができたらすごいとかあるかもしれないけども、普通の仕事でもなかなか大変な辺り。糸をまいてくれるおじいさんも今年で引退されるということでさらにできないことが増えてくるだろう。一番当たり前に思えるような一つの作業ですらもが頼んだ時にいつでも安定的にやってもらえなくなると最後の納期みたいなものですらも見えなくなることが多くなる。

課題の一つとして内製化みたいなものがあって、林与自身、いろいろとできることは自分の中で抱えて解決するということで消えゆく部分を消さずに織物の仕事を続けているようなあたりがあって、サンプルつくりなんかも昔みたいにはできなくなった感がある。解決能力を持っていないといくつもの壁が常に待ち構えているようなことが普通で、そういう壁を乗り越えてゆけないと難しいだろうなあと思えるあたり。何時から何時までが仕事ですかみたいな感覚だと関わらないほうがマシな世界だったりする。


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