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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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2012年10月
リネン日記:27
2012年10月07日
今日は、午前中は海外輸出のためのパッキングでラベルなどの最終のチェックなどを行い明日発送です。午後からは運動会に参加してお昼を食べてビールを飲みすぎで最終のリレーに向かって2着でバトンをもらいながら3着でゴールです。全力疾走をしたのが一年ぶりくらいで満足は満足ですが、走った後に疲労感が強すぎてしばらく寝ました。

夜に、提出用の写真を撮ったり、一年前に作って残してあったリネンパイルなども撮影を済ませました。ほか、カバン用の生地も2種類写真取りを済ませました。リネンパイルはシーツにするといいんじゃあないかと思っております。夏に間に合わなくてすみません。

2012年10月06日
今日は午後から東京からのお客様でした。下着関連のお仕事の方で、リネンの100番手の素材なんかは薄くてソフトなのでとてもよいんではないかと思います。リネン100%織物は基本的にはストレッチ性に乏しいので、ストレッチ性が欲しいという要望があります。ストレッチ性がないと体にフィットするような形に仕上げてしまうとどうしても着るときに着にくいという問題が生じます。

以前、JCで坂口英明氏にコラボいただいたオーガニックリネンのマリエを非常に気に入っていただき、コルセットのような要素も取り入れた下着ならリネンを生かせるのかもしれないと思ったりもいたします。縫製の技術が非常に高くなってしまいます。他にもカバンなどに関してのお話や、近江上布の絣柄を見ていただいてプリントよりは本物の絣ほうに興味を示されるのです。本物を評価されることは仕方のないことで、それでいいんだと思います。
2012年10月05日
弊社のリネンストールに関しまして、滋賀のアイテムとしまして推薦をいただいたということで、県からアンケートをいただいたのですが、それに答えようとすると弊社のストールにもいろいろとあってどのリネンストールを提案させていただくべきなのか。

私自身が、自分のできるベストで挑んだ北アイルランド紡績のアイリッシュリネン140番手ストールなんかが国際的にみても最高の目玉だとおもうのですが、見ていただくのにはよろしくても、販売して皆様に使っていただくことを考えると一般的なもののほうがよろしいのではないかと思うのです。

ハンドメイドの皆様向けにご提案させていただいているリネンガーゼストール生機なんかが、おもしろいのではないでしょうか。ボリューム的には、何千メートルも一年でお使いいただいておりますので、最終で何千人の方にご愛用をいただいているベストセラーアイテムです。

あるいは、ブランドさま百貨店様向け仕様に仕上げた、リネン66クラスあるいは、ワンランク上のリネン100番手ストールが高品質なイメージでよいのかとも思います。今では当たり前になりました、やわらかなリネンガーゼストールに関しましても、手探りな状態からこの10年ほどの積み重ねで出来上がってきたもので、小さな機屋のものづくりが世界に広まっていくというのは面白いものだなあと思います。

不思議なことに、最初の頃に手作りに近い状態で作り上げたアイリッシュリネン140番手ストールが、今もリネンストールの手本とするには良いのです。海外の展示会でも、皆さんに見て触ってもらって、これがリネンなのと感動してもらって、私の取り戻そうとする昔のリネンの憧れの世界というものを形にしたもので、非常に高価ではありましても、海外のブランドデザイナーの皆様にも感動を与えるような世界だったりいたします。良質のリネンを使い化かしていないのも自分自身では気に入っているところです。

迷った挙句に、日本の麻織物の本場近江の麻織物をより多くの皆様に体験していただいたほうが良いのではないかと、一番手軽なリネンストール生機で応募させていただこうかと思いました。手軽といいましても、買っていただいた方ご自身で洗い上げて房を作って仕上げてもらうので、1枚のストールに仕上げるまでに凝ったことをされると何日も費やしてくださる方も多いのです。使い込むごとに風合いがまして、また思いいれも増していくというリネンの本質に迫る要素があるので、よろしいんではないかと思います。

多くの皆様から、自作したものを自分用にだけでなくプレゼントして喜ばれたというお話をいただいており、大事な方へのプレゼントにお使いいただけるというのは、手間を掛けて織っているだけに、本当にありがたいお話です。

プロの皆様も作品つくりのベースに使ってくださっているケースも多く、もともとプロ向けに作ってありますので決して安いものづくりのものではなく、リネンのシャトル織を極めた一つの形だと考えています。実は、日本の着物の小幅麻織物の流れを残しておけないものかという思いもあったりするのです。実際、本麻の小幅織物も将来的には生産が難しくなってくると思いますが、文化が途絶える前に、手を打って技術や生産環境を保全しておかないと、一度途絶えたものを復興できたとしても、数年だけの話題性はあってしばらくは出来ても長続きはしないものなのです。

今言われる、サステイナビリティという言葉ですが、商品のサステイナビリティを考えるよりも、生産環境のサステイナビリティに取り組んでいくべきではないかと思っています。ものづくりそのものが永続性がない世の中ですので、新しい商品に飛びつきながらサステイナビリティを求めるというのもおかしな話です。本当は自動車なんかでも、エコな車に買い換えるよりも使える車を大事に乗るほうが最終的にはエコだったりすることも多いのです。原発問題なんかがエコのコンセプトに潜む一番のパラドックスだったりして、国連を挙げて、原発を地球環境保全と称し推進するほど盲目的になってしまうと地球温暖化も防ぐことなどはできませんし、損得が優先して問題の先送りばかりで、人の命の軽るさにすらもつながっています。その裏で、日本国内では何百年も普通に続いてきた永続性のあることを禁止して自然の循環を妨げるようなことになってしまっています。
2012年10月04日
今日は繊維の日のイベントということで、りそな銀行本店の地下で展示会です。朝早くにおきて最終の準備を終えて出発したのですが、展示会というのは現実的に商談を成立させるための場ではなく、出会いの場ではないかと思うのです。

せんば適塾と大阪府の主催で、繊維関係だけでなく、地域が一体しての繊維業界を盛り上げるためのイベントで、出展者はもちろん、お越しくださったお客様というのも仲間意識をたかめ自分たちで前向きに取り組んでいこうという雰囲気が伝わってきます。滋賀の湖東産地からは、滋賀麻さん、麻糸商会さんも出展をされていて、近江湖東産地の麻織物が本場であるイメージが来場の皆さんにも伝わったものと思います。

最後の打ち上げてきな交流の時間も、仲間の輪をつくる場として機能していた気がします。林与は普段は外にでないタイプなので、皆さんと実際にお会いする機会と言うのはこういった展示会のときくらいなのです。私自身も糸、染、プリント、加工などを依頼する側でもありますので、ここしばらく間、頭の中で寝かせていたことなどに関して、こういうチャンスを生かして質問してみたりしますがその専門の方が専門的な知識を分けてくださいます。

今回の展示会に参加させてもらって思うのが、自分の商売云々よりももっと大きなスケールで動いていかんとならんなあと思うのです。林与も自分で織れるか織れないかわからないものを自分で試作したりしているので、自分みたいな馬鹿は他には少ないだろうと思っていましたが、ここにお集まりの皆さんというのはそれを当たり前にやっておられるところが多いのです。

無意味や無駄に思えることを積み重ねておられることが文化の形成につながっていく、結局は文化というのは人の考え方の違いで異なるものづくりに繋がっていくものなのだと思います。謳えるところというのが無意味や無駄に思える部分で、そういう無意味や無駄な部分に労力や費用を掛けられるかが、人の考え方の違いで、文化の違いにも結びついていくものだと思います。

文化といいましたが、それは一人の個人の考え方かもしれませんし、企業文化みたいなものかも、また、地域的なものなのかも、国家規模、世界的なものかもしれません。全体の考えがまとまって変わるということは、風見鳥的な逆に薄っぺらいメンタリティであったりするものです。文化を形成するためには一個人ベースからの変わらない価値観というものを受け入れるような土壌つくりが大事ではないかと思うのです。こういうイベントが、その土壌の一つなのだろうなあと、出展させていただき支えていただく側の立場ではありますがありがたく思いました。
2012年10月03日
ビンテージアイリッシュリネンのハンカチも織りにくい細い糸をなんとか織り上げた形ではあるものの、その生地をハンカチにしようとするとまた別の問題が、なかなか難しいのが小さなキズをどうやって避けるかです。大事に一枚分づつをキズを避けながら裁断をします。

洋服でもそうなのですが、今の時代は安全なものしか出来なくなってきたのも、危ないぎりぎりの生地というものをどううまく裁断の技術で使って一着に仕上げるのかでも、裁断一つでキズがうまく避けられたりもするものです。

麻のものなどどうしても傷がなかったとしても糸のフシなんかが無数にある素材を洋服という形に仕上げるときに、作る人によって、作り方によって、同じ生地を使っても出来上がるものというのはかなり異なります。
2012年10月02日
インターテキスタイル上海に向かう飛行機を7月に予約しておいたのに、10月になって欠航の連絡、海外が絡んでくるとこれくらいのことは普通にあるとは思いながらも、午前の便が午後の便に変わってしまい、あまりばたばたしないでおこうと思っていたのに、予定が狂ってしまいました。

会場準備も30分もあれば大丈夫なので夕方5時に会場入りしても1時間あればなんとか準備完了できるはず。林与のロゴ看板さえうまく吊るすことができれば、ほかの事は別に展示会の初日の朝に準備ができす。最悪でも展示会初日の朝に準備をしてもよさそうというか仕方ないこと。

今回は、最終日25日の午後か翌日26日に上海ブランドさんと会場外でお会いできないかと思っております。
2012年10月01日
同じ会社でも人が違うと対応も違います。以前資金繰りが苦しいから買って欲しいと頼まれて実際には取引を止める紡績工場の糸をつかまされたことがあったのですが、その会社の別の担当の方というのは信頼できそうな要素を持っておられます。ある糸を買おうとしたときにこの糸は弱いとネガティブな要素を告知されたのです。その糸を最初見て毛羽が大目なので織りにくいだろうなあという推測があったのですが別の要素に惹かれて使ってみようと思ったのです。

糸商さんにしてもわざわざ間に入ってもらう理由は糸のプロでないと駄目なわけで、間に入ってもらうことで問題が増えるようでは、自分で糸を手配したほうが安全でその必然性すらもが問われます。騙すことが商売になってしまっては、その方の印象が悪いだけでなく会社の品性が問われます。糸商さんにしても、海外の企業との取引の時には注意をしていないと安さに引かれて品質の悪いものに引っかかることも多いでしょうが、それを第三者に被せるようなことをすれば信用というものは崩れます。営業の人にしっかりというのではなく、その会社の体質なので、品位をまもるためには社長がしっかりせんと駄目だろうなあと思います。その会社でもできないといわれている人ほど正直な人だったりして正直に商売をすることの難しさを実感します。

老舗の糸商の人間が箱の中身は別物だと平気でいわれるのも驚きで、それが本当なら海外の偽物を引っ張ってこられて黙って売っていられるというのはどういうことなんだろうと思ったことも有りましたが、会社全体のことではなく個人の問題なのだろうと思いますが、社内で実力主義を取って営利重視の会社ほど偽装も多いものです。麻糸にしても信頼できる人やルートから買うことが非常に大事だと常に思うのです。

ヨーロッパブランドの糸でも実際どこの国で作られているのかはブラックボックスなことが多いものです。それは相手が悪いのではなく、イメージを作りあげることで商売をする日本の商社側に問題のあることも多いのです。実際に自分が紡績をしている会社は正直なものです。あとは日本人が日本の糸を使う業者さんにどう伝えるかです。業者さんも素人だと引っかかってしまいます。糸にしても、北アイルランド、イタリア、フランス、ベルギーで作られたことになりますが、実際に、高品位な細番手の糸が今は、中国、ポーランド、リトアニアなどで作られるようになっているのが実情で、幻想だけが一人歩きすることも多いものです。

生地にしても国産なのか海外産なのか産地を判断することも難しいですが、糸の紡績地にしても、ファイバー原料、さらには、フラックスの産地にしてもそれを扱っておられる会社の体質を見て、信頼の置けるルートで買うしかないのだろうなあと思います。