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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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2023年5月
リネン日記:12
2023年05月27日
8月5日、6日に米原で滋賀県主催のイベントがあり、林与がロビー展示に出展しますので、学生のボランティアを若干名募集いたします。時間は米原集合ですと両日12時から5時くらいまでです。麻織物に興味のあられる方で、繊維業界のプロモーション側に回りたい方おられましたら、林与のホームページのお問い合わせから問い合わせください。(募集締め切り7月20日、結果連絡7月27日、要履歴書) キッチンクロスの配布などのお手伝いを頂きます。あと手織りの無料体験も行いますので、来場者の一般の方や来場くださったお子様方に簡単にできる手織り方法を教える手織りなどを担当したい方がおられましたらご応募ください。(手織りの経験は不問)ご自身で両日、会場の滋賀県文化産業会館までお越しいただけることが必須条件になります。昨年は林与の展示、盛況でした。 業務的にはそれほど難しくないですが、来場者の方とコミュニケーションをとるという積極性が大事なシチュエーションですので、積極的に来場者の方に声を掛けられるような方だと適していると思います、一部販売もいたしますが基本販売目的ではありませんので、地域のイベントを盛り上げる主旨に賛同いただける方だとありがたいです。
2023年05月24日
和紙で作られた糸というのがある。林与もというより、私は昔からそういうのにも興味があったので、細い糸を作る技術が出来た当初にテスト的に試してみたことがあって、糸が手に入ってから織ることは数日で出来た。

でも、その糸を販売している人にしても大事なことは教えてくれないもので、その織りあがった織物を私がテストすると致命的な欠点が見えてしまって、加工にも出さずに断念した経緯がある。帯など特殊な用途には向くだろうけども、一般的な衣料には向かないというあたりがある。

糸を代理店的に販売している人たちもそういう点に関してはまったく知らないで販売をされていることも多く、プロの世界というのは用途は様々なので、話題性だけに飛びついて商品化したりすると一般の消費者が購入して使われたときには大きな問題となることも多い。

林与のストール生地などで洋服を作られたいというデザイナーさんも今まで何十人もお会いしたけども、実際に洋服にしてみると分かることも多い。ストール生地はストール用に作っているというのが林与の考え方で、洋服に使うと失敗することも多い。

また、本麻手もみの100番手などもパンツなどに使うには番手的に強度が足りないと考えていたりするので、60番手くらいの生地が良いだろうと考えている。そういうアドバイスはデザイナーさんがつくるものを想定されて話をされると、ボトムでもスカートならOKでも、しゃがんだ時にお尻に負荷の掛かりやすいパンツは辞めておいた方がよいという話なども多い。

止めてもやってみるとやられる分には、私自身反対もしないし自己責任でやられるというならそれはご自身がテストなども含めて活用方法を考えるという上では良いことだろうと思う。

私も、分解されて自然に返る糸というのを手に入れた。それを織物にしたいなあと思いつつも、100%では織ることが難しいといっておられ、ポリエステルとかと撚糸すればつかえるとの話だけどもそれだと洋服を土に埋めた時にポリエステルが残ってしまうので、100%で織りたいのである。だから、手に入れてそれを100%で織ってみたいと思っている。

麻を織る技術が他の新素材を織る技術に生きることも多かったりする。今のものづくりの現場に足りないのはものづくりへの探求心みたいなところで、大企業にありがちな事務的でビジネスライクな感覚では距離は広がってゆくばかりで、現場志向で物事を考えてゆくとものづくりが広がることが多かったりする。ものづくりへの理解というのは大事で、仕事やってマイナスというのが当たり前というのを理解しないと新しい物事というのは成り立ちえない。それでいて新しい物事を次々にやろうとすると、問題はだれが解決するのかという根本的なモノづくりの問題につながってしまう。

企画というのはトータルな循環が成り立ちえないと難しく、ミクロ的な考えに陥ると一つのボトルネックがすべてを成り立たせなくする要素になる。ボトルネックとなる要素を解決する力が企画にないと駄目だろうとは思うし、誰がやっても無理なものは無理だろう。出来る人がやってできるが限界というのを知らないと、机上の理想を言ってても現実が分かっていないと現実のリスクを吸収できないとものごとは成り立ってゆかない。

今もキッチンクロスの新案件で、企画される方との話し合い。素材の性質から取り扱いや企画の話までデザインだけでなく、製造工程にともなうリスクの説明とか、オリジナルをつくるという意味のリスクの高さなどの理解がないと、普通を超えたオリジナルのものというのは提案も難しかったりするところ。仕事としてやっていても、ビジネスライクになると成り立ちえないことのほうが多かったりもする。

私自身はビジネスライクな方とはご縁を断ることも多かったりで、普通とは違うとよく言われ、ものづくりの本質を守りたいなあと思う気持ちは多かったりする。ものづくりしているといいながら、なぜ、ビジネスライクなことばかりが優先されるのかというようなミスマッチ。

日本のものづくりを守るためには自分が限界まで働いてみる必要があって、自分の限界がものづくりの本当の限界で、それ以上のものを余力をある人たちが仕事で求めても無理だというのも普通の話。理想を求める人ほど、自分の理想を他の人に強いて求めてしまうというのが、仕事やものづくりの世界でもありがちで、普通だとそういう話はご法度だけども、私自身はそういうのをものづくりしている方々やモノづくりを謳う方々と共有したいと考えていたりする。それがモノづくりの価値観を生む本質的なところ。

繊維関係でも大企業ほど意識もせずに優良を謳いながら一番の搾取的になりがちなのが、日本の繊維業界にありがちでそれが世界的な問題にもなっているのが日本の繊維業界の問題あたり。エコノミックアニマル的な感覚でモノづくりのこだわりを謳ってしまうと素人未満や途上国の現場の覚悟未満で意識もなく搾取が当り前のビジネス感覚でエシカルを謳ってしまう日本の儲け優先のいわゆるホワイトな優良企業に陥る話。

林与自身は自己犠牲の極限でモノづくりの究極を目指しているケースの一つだとは思う。日本の麻業界の一角を覚悟もしているから一人でもそれなりに支える覚悟もあるし、日本の麻業界の誰とでも普通に話もする話だし、ものづくりの感覚がサラリーマンライクに薄くなっては、日本の麻業界の根本すらもが難しい話だったり。

近代麻布研究家の方にも、日本の麻業界を背負う覚悟決めましょうよというのが私で、スポンサーがいないとやめるよと言われるので、日本の麻業界に自分の人生を捨てる覚悟もないならやめておいた方がよいよと普通に助言するのが私だったりもする。それが日本を騒がせるような麻の企画だったりもする裏側でそれじゃダメなんじゃないのかと、覚悟を決めないと難しいんじゃないのというのが林与。毒がありすぎて、誰もが仕事すらも逃げる話、それが林与の日本の麻織物の一角を実際にこなすことで背負っている林与の家の歴史だったりもする。ものづくりというのは自分自身の覚悟がすべて。
2023年05月18日
林与のリネンでウェディングドレスを作ってくださる案件は過去にも何度もいただき、人生の特別なイベントに林与の生地をご指名いただくことはありがたいことである。友人の娘さんが結婚式を挙げられるのでその引き出物にアイリッシュリネンハンカチをお使いいただくことになり、中には林与の可愛い感じの小さなパンタグラフタイプの会社案内をいれさせていただいた。

特別な思い入れのあるアイリッシュリネンハンカチなので、特別なシチュエーションにはよいんではないだろうかと、2000年以降に、アイリッシュリネンを探していて、それがどこにもないということも分かって探していて、それでも会社の倉庫から出てきた。

出てきた糸が、最初はリネンとは思えなかったのはその細さ、糸質も柔らかく光沢感がありベージュがかっている綿か綿麻の糸ではないだろうかという想像、でも、箱は未開封で北アイルランドから輸入された旨が掛かれていて、ラベルにはうっすらと140LEA。先代が生きていた時に昔140番手の糸を買った話を事務所でしていたけども、使っていなかった、そのままのこっていた。

しかし、140番手の糸というのは普通は織ることができない。たまたま、シャトル織機を林与に入れ戻したので、シャトル織機で140番手に挑戦してみた。まあ、普通に織るだけでなく、先染めでも挑戦してみた。現行の150番手の織物も織ったりもしてみた。それが39歳くらいのとき。あれから15年。15年仕事で動き回っているので、まだちょっと前のことのような感覚。深く広く出来る限り。

この糸は、北アイルランドにあったハードマンズサイオンミルの象徴的な糸の一つで最細番手だったようで、白く見えるけどもビンテージっぽい色合いの生成糸、時代を超えたような深みを感じることが出来る。林与の歴史も背負っていて、当時の世界最高の糸を手に入れようと糸商さんに頼んで手に入れたアイリッシュリネン糸のひとつ。
2023年05月13日
今は現場が忙しいので動けないのだけども、今、林与がやりたいことがあって、在庫のいろんな生地をハンカチにしたいなあと、5mmくらいの三巻だとできないこともないのだけども、せっかくなので、2.4mmとか3mmくらいの三巻にしたいなあと思いつつ、ハンカチを縫製するのはすごく難しいので練習しないといけない話。

種を撒くときにはサンプルが必要でそういうのを業者さんに頼んでも負担が掛かりすぎるだけでまた本生産も少量だとまた負担が掛かる。量産は業者さんに任せるとしても、サンプルや小ロット生産は社内でできるほうがよいといつも思っている。糸を選んだりとか試行錯誤もいろいろできるから。そういう試行錯誤を業者さんに頼むのはなかなか難しいのが現実で、サンプルを一つ作りあげて同じ感じで作ってもらえますかというのが一番自分のイメージが伝わりやすい。

ミシンはまだ織機にくらべるとかわいく見えて調整個所も少ないし、でも、やっぱりコツと慣れが必要だろうなあと思う。あともう一つ考えているのがバッグを作ろうかと、エコバックはいろいろと作ったことがあるけども、もっと革のバッグのようなしっかりしたものをリネンで作りたいなあと。それもまた今のいろいろなことが済んでから。試行錯誤して自分で作ってみるのは一番自分の理想に近いものを作れるし、こだわれる。前につくったエコバックも林与のタグをつけたら案外かわいかった。
2023年05月11日
林与ではシャトル織機で麻を織るなどしていてそれ自体が普通と比べるとかなり高度な次元に思え、ふつうの人が現場の作業になじむことすらが難しく、それを毎回毎回乗り越えて織物が織られてゆく。

コロナで織物工場も半減したのではないだろうかと思う。アパレルがコロナ以前に消費税値上げで不況感があり、その後コロナで壊滅状態に陥り、問屋さんの倒産や廃業などもあおりをうけた機屋の資金回収悪化の問題につながった。しかも縦の系列的な要素の強い地場産業系は、問屋さんなどが廃業してしまうと長年の売り先からしてなくなってしまい、将来の受注の見込みすらも立たなくなる。

今年は繊維業界を原料高が襲っていて2年前と比べると2倍に高騰、この何十年かではリネンの25番手などの太番手の糸ではこの過去最高価格を記録中、10年前と比べると3倍くらいだろうか。糸商さんにしても、リネン糸ヘンプ糸は高すぎてリスクが高く、今は仕入れることが難しいというような状況になりつつある。資材系などは、作りたくても価格が見合わないから作れない大きなダメージを受けておられるだろう。
2023年05月10日
林与の工場の中には切れないハサミばかりが転がっていて、他の人に作業を手伝ってもらうと糸を切ることから苦戦されることが多い。私がその糸を切れないハサミで普通に糸を切るので驚かれることがあるけども、私はどんな悪いハサミでも力加減で使いこなせ糸を切ることができる。それほどに糸を切るにしてもコツがある。

糸を通すにしてもコツがあるし、糸をさばくにしてもコツがあるし、筬を通すにしてもコツがあるし、糸を結ぶにしてもコツがあるし、糸を繋ぐにしてもコツがあるし、コツの塊みたいなものだから仕事が苦も無くできるんだろうと思う。

変にコツばかりで出来上がってしまっているので、普通の人とは作業しても合わないことが多かったりする、作業のペースや動くスピードなんかも普通の職人さんの3倍くらいはあるだろうし、働いている時間も無制限に近いし。仕事の範囲も5人分くらいあるだろうし。普通はあきらめることでも諦めないでやってしまうことも多い。

ハサミを使いこなすコツみたいなものが結局全部に共通するような要素何だろうと思え、それで時代遅れの織物工場も成り立っているんだろうと思う。そういうコツを抜きにしてしまうと、今時の工場になるのだろうけども、そうなると織物の仕事自体が難しいと気が付く話になる。

昨日、織機の立ち上げで私が繋いだ後のぐちゃぐちゃの糸をさばいてドロッパーと飾りを通してそれを弟が前で取ってくれる作業。私が弟にそうじゃなくてこうやってというのも、弟はその意味が理解できなくてなんで弟のやっている方法が駄目なのかというのを聞いてくる。その理由というのは私が作業がしやすいかどうかというあたりで、作業しているときに他の糸や飾りなどが揺れ動いたりしないことが大事で、そうでないと私が問題の糸を見つけられないから。いうことを聞いて作業してくれると仕事が何倍も速くスムーズに進められる。弟は理解してくれるのだけども、普通の人というのはそれを理解できずに自分の中で自分のやり方がなぜ間違っているといわれるのだという戦いを始めてしまう。なんで自分はこのほうがやりやすいと思うのに自分のやり方が駄目だといわれるのかというところでパニックになって、従うか従わないか、作業するかやめるかにつながるような問題に発展してしまう。引き下がらないタイプで作業そのものを投げ出す人というのは厄介そのもの。経験者とやっていてもよくありがちな問題で、経験者の陥りがちな問題というのはそのあたりで、応用性や柔軟性が大事だったりするのだけども、固定概念や一つのやり方にとらわれすぎて、できることが限られてしまい、それがモノづくりを難しくしてしまったりする。高いレベルで早く上手に成り立つようにやっていくためには、全体を分かって従える人が大事だったりして、自分の主張を消して他の人のいうことに従える人というのは能力が高い人なんだろうと思う。日本が昔はみんなが集まって高度なものづくりができたのもその辺りだったんじゃないだろうか、それが海外から見ると脅威だったというのもあるだろう。

野球とかでも自分がアウトになるのに犠牲フライとかバントとか。犠牲になって本人はアウトになってもチームが勝つみたいなのを理解しないと、チームとしての勝利は難しい。個人記録のほうが大事なひとよりも犠牲になってもチームを勝たせることを大事に思える人が大事で、他の人のために働ける人というのは一枚も二枚も上だと思う。

才能や才覚で食べていけるような人もいないこともないだろうけども、それは本当の実力主義の世界で将棋の世界や個人スポーツの世界に通じる所で、能力の高い人はそういう生き方もあるだろうけど、それは、何千分の1、何万分の1だから価値があるということ。

コツの話に戻ると、地道に作業を極めることでコツを身につけて、いろんなコツを身につけて他ができない織物ができるとか、ものごとを極めるということはそういうことではないだろうか。コツというのは適応能力とか応用とかの要素で、普段から負荷の高いレベルをこなしていれば応用というのは利きやすい易いと思うけども、技術だけじゃなく市場性のあることに適応してゆかないといけないので、考え方に柔軟性と守備範囲の広さが大事だろうと思う。
2023年05月08日
日本の国というのは2000年ほど前のことがあまりよくわからない国だったりする。日本という国はヤマトコクと古代いわれたけども、山の都から来ていると思われる。今は平野が広がっているけども、2000年前というのは平野がほとんどなくて山か海かというような状況が普通だった。平野といってもそこに定住できるのかというとひとたび川が氾濫すれば押し流されてしまうような山の国だったのである。

山の国の都という意味がヤマトコクなんだろうと想像する。それはヤマタイ(ト)コクと同じ意味で、倭国、和国、尊称としての大和国に通じる。古代の奈良が大和国としての位置づけだけども、西日本を中心に大和国は広がっていたということであろう。

大国荘というのが滋賀県の湖東地域の古代の呼び名だったりもする。それも大国というのも大和国に通じていたと思われ、なぜか、条里制が敷かれていたのが今は田舎でしかない近江の湖東地域。都の条里制とは異なり、田を管理するのための条里制だったのだろうか。

古代の近江国の国としての位置づけが案外上位だったりするのが不思議ではあるが、大津京にしても天智天皇による飛鳥からの遷都で、近江の国も都となるような素養があったのだろう、そのために敷かれた条里制だった可能性は高いとは思うが、それ以外にも、神仏信仰が非常に深い地域が近江湖東地域だともいわれ、大津のほうでは、近江神宮があったり、比叡山延暦寺があったりと、日本の古の文化においては近江というのは短かったかもしれないが最先端だったときがあったのかもと思われる。

伊勢神宮なども小学生の修学旅行で有名だし、伊勢講も残っていたりはするが、江戸時代から講師と呼ばれる宿の業者さんたちが、全国を回って伊勢神宮にお参りするのをPRして回ったことが、いわゆるお伊勢さん参りという風習につながっている。滋賀県にも多賀大社があるけども、お多賀さん参りはあまり聞かないのは、PR活動が少なかったからだろうなあ。お多賀さんはひっそりと佇んでいる感じ。神社や神宮は有名なところでも無料が普通で、お寺は拝観料を取るところが多いなあと思う。赤福餅が全国的に有名で、糸切餅がそれほど有名でないのも、寺社そのものの知名度の他にも、加速させる人という要素があるんだろうなあと思う。
2023年05月07日
弟が手伝っていてくれるけども、何時間も掛けて織ったものがキズが多くて結局没になると、それってすごいマイナスだということも分かってくれていて、自分の能力的なものをすごく感じててはくれてそのあたりが、外の世界でいろいろとものごとを経験している弟だなあと思う。

毎回毎回横糸切れなど苦戦していることを、私が簡単にやってしまうのをみて職人だというけど、普段からいかに早く無駄なく正しく処理するかみたいなのを心掛けていて、そのおかげで余力もできて他のより複雑なことをこなしていけているような感じ。

今までも、現場の人たちが解決できない問題をいきなり問題と直面して限られた時間の中で解決するのが私の仕事だったこともあり、常に問題の解決とぶつかっているような感じで、織れないときや問題にぶつかったときには賽の河原の石積みのような作業を繰り返しながら最善の方法を考える。

私のいうとおりに動いてくれる人だと問題にしてもあまり起こらないし、起こったとしても原因の推測が簡単だったりする。いろんなやり方があっても意味が分からなくても私のやり方をやってもらわないと困るのはそのあたりで、我流でやっちゃう人というのは多いけどもそれで結果がうまくいけばよいけども遅いままだったり正しくなかったりで、少し面倒でも真似してやってるうちにその意味も見えてくるかもしれないとは期待する。

どこの現場もなかなか難しいんだろうなあと思うのは、織れない正しく織機を織れるようにすることで、3つ4つの要素をうまくバランスとらないといけないのだけども、一つ二つのところに固執してしまうと、そこから先に行くことは難しい。仕事も同じだろうと思うところがあったりして、普通の考えで難しいで終わるのか、乗り越えてその先に行くのかの選択はあるだろうなあと思う。一つの基準は基準なのだけどもそれで割り切ってしまうとできることは本当に限られてきてしまう。
2023年05月06日
今日朝に織れない問題をお客さんに報告すると、すごいなあと思ったのが、私が織機の説明をしてなにが問題なのかを話するとその意味をよく理解してくださってることで、そういうのが分かるというのがすごいなあと思う。同じような機場でのトラブルの経験をいろいろとお持ちなんだろうと思う。

過去にも実績のある生地で、それが織れないという問題。普通だと1日15mくらいは織れるだろう織物が1mも織れないが続くのだけども、その状況を話して理解をしてもらえたのがありがたい。

染糸と生成りの糸に若干のテンション差がみられるが、それほど大きなものではないように思える。柄が端のほうが生成りなので緩みやすい傾向にはある。テンションを上げると余計に織幅が狭くなるので、端のほうは通し幅よりも織幅が狭いことで糸が緩みその緩んだ糸をシャトルが内側に持って行こうとするので、さらに織幅は狭くなる。

解決方法に関して、耳を補強する案、耳を補強すると吊りが生じるのでその現象が起こるのとそれを解決することも知っておられてそれだと、耳を補強するということも一つの方法として可能。再度、テンションの調整も掛けてみようとは思うが、解決するのだろうか。

こういう時におり進んではキズをつくるだけのことなので、確実に織れるようになってから織ったほうがよいというのも、一致した意見でありがたい。
2023年05月05日
食事と寝ている時間以外は仕事をしていることが多いけども、立ち仕事をずーっとしていると足が疲れる。特に寝ないで仕事していると足首のあたりから疲れる。機械の修理や調整、糸を繋いだり、織機が直らないときや織機の立ち上げの時というのは相当の集中力を使うので、疲れた状態だと成果が上がらないことが多い。

成果を上げるのが仕事なのだけども、この3日働いても振出しに戻るばかりで1mもきれいに織れないものを調整し続けている。織機の左端の糸がももけて切れやすく、すべて調整で考えられることはやってみたけども、それでも織れない。原糸が弱く、糸の糊付けが甘いのか。若干左側に筬が通されているので、その筬の中央に糸を通し直す、6時間とか8時間のロスだけども、1mもきれいに織れないときには、整経した縦糸を救うためにはいろいろとやってみないと。

整経は正しくできているから問題があるとしたら糸の問題の可能性は高く、普通よりも弱いということだろうか。今の糸値は値上がりしているものの、糸の原料は品薄といわれていて、リネン100番も、60番も40番も、以前と比べると本当に織りにくくなっている。

なんとか織機がまともに動くようになってほしいと願いながら調整を続ける。すったもんだするというのは大事なことで、それをやっていると最後答えにたどり着けていることがほとんど。今回も、乗り越えたい。

2023年05月04日
弟も50過ぎてると思って、50過ぎやろと聞いたら51やっていってた、私はもうすぐ54になるんだろうなあ。

仕事しているといろいろとうまく行かなく大変なことも多いけども、働けるうちに働けるだけ働いておこうと思うし、動けるうちに動いて出来るうちに出来るだけやっておこうと思う。手間とか面倒とかあまり考えずに、自分が時間使えば出来そうなことはいろいろとやってみておこうと思う。

外の普通の感覚に合わせるとできなくなることも多いし、自分の考え方持って、他の人がやらないこと出来ないことをなるべくやっておこうと思う。出来る限りのことをやっても難しいことも多いだろうし、それでもなるべく全力でやってみておこうと思う。

弟も実質1週間ちょっとの初めての織物の現場作業だけども、シャトル織機を3台は動かしていてくれるようになった。やっぱ、出来るように理解しようと覚えてやってくれて偉いもんだなあと思う。
2023年05月02日
弟に手伝ってもらっているけども、弟が織れるようになろうとしてくれているデニムの織機でシャトルが飛ぶトラブル。今までそのトラブルは1度も起こらなかったので、想定外のトラブルで、私自身がその問題の起こった現場に立ち会っていないので原因の推測から。

朝になるまでに、原因が筬が外れて筬は元に戻したのだけども、光感フィーラーの受光部分までシャトルを挟んだときに奥のほうに落ち込んでしまっていてそれが問題だったみたいで、それを前に押し戻したらシャトルの飛ぶ問題はなくなった。

何十年のベテランの人たちでも筬の一つを通すのが難しいのが織物の世界で、織物の世界で60歳70歳の人たちというのはみんな牛乳瓶の底のような眼鏡を掛けて仕事みたいなイメージがあって、ベテランが若い人たちよりも作業が早く上手にできるのかというと経験して慣れた仕事は進めていけるけども、手間の掛かる細かい作業や慣れていない仕事は若い人たちのほうが上手ということも多い。

朝から、ヘルプスタッフがオーバーロックミシンで巻きロックで、キッチンクロスを作る作業。初めてのオーバーロックミシンだけども、糸通しなども教えて覚えてもらって3時間ほどで何枚かのテストサンプルを作り上げる。私も1週間ほど前に始めてのテストして試作的に巻ロックやってみたけども同じように短時間で普通にその日からものづくり。

色や形だけでなく、ロックミシンの糸のチョイスやオーバーロックの耐性みたいなものが大事だったりもして、ガーゼ素材をかがった場合などには、洗ってパンクしないかなどのテストなども大事なこと。洗った後のサイズなども大事で、そのあたりが私の考えるものづくりの現実的ながら大事なところ、そこを欠いては、色や形は台無しで、逆に言えば、色や形はあとで好きに選んでもらえることであったりもする。

興味深かったのは、ガーゼ素材では巻ロックは荒め、高密度な織物では巻ロックはしっかり目に出来上がること。巻ロックのダイヤルの目の数値だけでなく実際に縫って作業をしてみると見えてくることもある。似たような型番のロックミシンを2台手に入れてみたけども、それぞれの縫いの粗さに違いが見えたりもして、型番によるミシンの縫い目のクオリティの差というものもあるのだなあと思った。数時間でも実際に作業してみると見えてくることは多く、頭の中で考えていても想定にもなかったこと。カーブ縫いなどは縫い目を細かくしてもやはり太めの糸のガーゼ素材では洗うとパンクしやすいというあたりは想定通りの結果。試作してくれたものを洗って使ってもらって変化などもみて、実用的にどれほど耐えうるのかというあたりを検証してもらう。

商品開発というのは机上で行われることが多くなり、実績のある生地でも濃色などは湿摩擦堅牢度が悪いという検査結果が出たりするのだけども、濃くしっかりとした真夏に来ても冷たさや清涼感を感じるスカッと染まった色というのはそれなりに大事だったりするだろうし、染料を変えるとまた別の問題が起こりがちになったり、色を薄くして湿摩擦堅牢度数値を通すのかというあたりとか、それとも素材の見た目の清涼感を大事にしてデメリット表示などで対応するのかとか対応方法にも販路の基準との兼ね合いでいろいろと流せるようにするのか流せないようにするのか。