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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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2025年11月
リネン日記:4
2025年11月25日
集落の文化祭のイベントで、年配の方々で、林与の親戚筋の方々が多く出品くださっていたりで、趣味のものづくりの世界でも、今の普通の工業製品を超えているようなものを、自分の手で生み出されていて、ものをつくる作業を面倒だとも思わずに、創作意欲をもって動かれているのは、尊敬する存在で、自発的に自由な時間を自分で学んで追い求めて、そういう感覚というのが大事なのだという思いを持っておられる方が年配の方に多いのを感じる。

願寺の大奥さんも、別のお寺のご住職とも、つい集落の昔の話をいろいろと長話させていただきながら、林与が織物という地道なことを今もやっていて、手織り機と昭和のころの近江上布の見本切を100枚ほど、昔の集落の記録として出品させていただいたのだけど、昔は東円堂の農家ができる大事な手仕事だった織物というのを評価下さって応援のお言葉を頂いたり、今年だけのことだけども、手織り機なども置いてみて良かったなあと。子供さんも数人経験くださって、興味も持ってもらえた。

林与も歴史というよりも昔の人々の生き方が谷内間に関しては、昔の人がどういう考えで、どんな生活をしてきたのかという部分には興味がある。たとえば、海外にいっても海外の有名な観光地やホテルよりも、庶民的な人々のライフスタイルを経験したいと思うし、海外にいったときにも友人の家に素泊まりで構わないからと泊めてもらって、庶民的なお店での食事を楽しむとかが一番の楽しみの一つ。

田舎の集落らしい人の温かい心を育むみたいな気持ちで作品を出品くださってる方々が多いように感じた。そういう創作活動をすごく年配の方々というのは大事な感覚に思ってられるのも感じ、林与も昔ながらの産業である織物やってはいるので、すごく大事に見てくださっているのも温かい言葉を掛けてくださる方が多く、織物というんは一般的には衰退産業だったりするけども、一般の人々の関心を引き付けるには十分すぎるほどに特別な世界にみてもらっているのを感じた。

今年は役もあたって文化祭の主催側だったので、来場者の多くの方とお話もさせていただけるきっかけになったのが手織り機の出品で、たぶん、それなしに役として立っていても簡単なあいさつ程度で、いろんな昔の話や会話の機会も生まれにくく、手織り機のおかげで、皆さんとのお話なども弾んでうれしかった。ほんと、親戚筋の方であっても、普段はおはなしする機会もなかなかないので、ずっと来場者の誰かと話つづけていたみたいな文化祭当日だった。一緒に運営委員として動いてくださったみなさんも指示がなくても積極的にできそうなことをめいめいが考えて動いてくださって、自分ができることを探しながら文化祭を盛り上げようと動いてくださって、感謝の気持ちで、来年も自分が引き継いで役を受けてくださる方も見つかって、無理やりじゃなく続けていけそうな形で続いていってくださるのが人の気持ちも大事にしながら長続きするのかなあとも思う。林与も、運営で困ったことがあると感じた時には積極的に状況を共有するようにして、みなさんの考えもいただきながら、行事が良い形で良い思い出になるように、続いていくようには思う。

今日も、仕事なのに仕事も遅れて行くから大丈夫と行事の片付けに出てくださっていた7歳くらい上の方が、若い世代の人が次の役を受けるのが難しかったら言ってくれたら自分が受けるからと言ってくれたら受けるからと言ってくださって、いろんな事情で若い世代の方々が役を受けにくいのも理解くださるだけでなく、自分が受けてやるからと動いてくださろうとするのは、次の世代にとっては本当にありがたいことに思える。
2025年11月16日
昔、ある小学校に縫製教室みたいなことでミシンをつかう授業をサポートする役割、男の子が遊んでいる版があって、そこが問題ありすぎて誘導が必要だと思って、遊んでる子たちに話に行く、「自分ら遊んでてどうするの?」「やりたくない」という返事。将来も遊んで暮らすから別に同でもよいという。そうかそれなら仕方ないなあと思って見放す。

一方で、ミシンの準備を一人分かってしている女の子がいて、教頭先生がすごい高い評価をしておられるが、準備ができたとたん、遊んでた男の子たちがミシンを、「おいどけ」といって1番に使い始め、準備してた女の子がそのミシンを使い始める前に、チャイムがなってお昼。

こんな理不尽なことは子供が子供時代に経験するというのは気の毒すぎて、チャイムがなって他のみんなが給食の準備だと動き始めるも、林与は少しでも縫えるように付き添う、女の子も焦っていて、それも分かるから「大丈夫、大丈夫」と応援しながら付き添う。ある程度まで縫って、後は家で縫うから、「あなたはほんとうにすごい」よと能力有りながらすべての苦悩を背負ってるのを感じる。

校長室にいくと、校長先生が、「困るんですよね、時間くらい守ってもらわないと、府警から文句があったらどうするんですか」と、言い訳もしたくないが、気の毒な女の子に共感できるような校長先生でもないから、「事情も説明せずに、本当にすみませんでした」と謝って終わる。

翌年別の小学校に行くと、学年主任の年配の先生が母親の実家の向かいの方で、ほんとこの学校の子供はやんちゃでご迷惑おかけしますと、でも、すごくいい雰囲気のクラスが多く、でも、最後に校長室に呼ばれると、この前の校長先生が転勤されていて、えっ、これって何なのと思ったが、転勤されて、新しい小学校にということらしい。なぜか、今回は私に対して非常に丁寧な対応。小学校のトップじゃなく、現場の年配のまともな先生のほうが力を持っていてまともな感覚があったということ。

でも、その学校でも新任の一人の若い先生が、子供たちに一言の自由な感情もださせずに、校長先生の影響だろうと思う。年配のまともな先生は校長先生でも押しつぶせないが、新任の先生が校長先生にいちびられいうこと聞くように仕向けられている感があった。犠牲になるのは生徒たちで、4クラスの内、一番メンタルが弱そうな担任の先生だけが、ひとことの自由な発言もゆるさないみたいな戸塚ヨットスクール状態。

校長先生が仕切ることができないので、弱い新任の先生をターゲットにいうことを聞かせてる結果なんだろうと思えた。よくある大人の事情で、責任老いたくないできないトップ程弱い連中をいちびって手下にしてその犠牲が生徒、1年とか2年地獄が続く。担任の問題化もしれないが、校長の問題だろうと思えた。

好きに自由にさせて無責任な校長ほどまともにやろうとするのを縛ろうとして自分個人の評価を気にして、子供たちのことを考えてもいない、村社会のなかで有力者に媚びて生きる人生観なのだろうけども、子供たちが犠牲になって、まともな教育が教育委員会や校長レベルからして小学校にないのを感じた。

校長が親から自分の立場を脅されているのは分かるけどもそのしわ寄せを小学生に解決させるというのはあまりにも理不尽過ぎて、教育って上層部ほど保身で腐ってるなあと本当に思え、小学生の手本にもならない。

たぶん、そのミシンを準備した女の子が自殺などせず生き残れれば、小学校の校長でも逃げて解決できない現場の問題を一人被って解決しているんだから、狭い大人社会のどうしようもないのもはねのけて、大人になるまで生き延びて外の世界の自由で活躍できるを味わってほしいなあと思った。田舎によくありがちな村社会的な陰湿な構造だったりするが、そういうのを幼少期から経験させる年配者たちというのも存在自体が日本の将来のためにならない。
2025年11月12日
地場産業というのは苦境にあって、それが30年前の戦後のひと世代のバブルの問題も今も背負い続けて、日本で一番駄目な経営といわれる。お金儲けするだけなら、大風呂敷広げれば簡単なのだけども、業界の本質的な価値観をそれなりに持っていないといけないと思う。

繊維業界でも金融業界でも、海外から輸入したものをすべて日本で一貫生産したと、絶対にありえない話で急成長して日本の繊維業界の神、企業にいわれている企業があるが、林与がその会社の名前を聞いてもまったく知らないし、また、その会社を知ってる人に聞いてもあそこはほんとうかうそかわからんという、金儲けのために金儲け主義の金融機関に締め上げられて偽装に走ってしまったんじゃないのかと思う。

林与も、地場で貫いている部分もありながら、アウトソーシングとか、金儲けだけを勧めるのが地銀的な金融機関で、地方銀行が偽装と強要しているような側面があって、そういうのが地方銀行でも問題になったスルガ銀行のかぼちゃの馬車とかで、地方銀行が国から有料認定を受けようとすれば地場産業にアウトソーシンクしろみたいな、えっ、地銀さんが偽装企業を最大に評価して金儲け主義でそれに従わないと潰されてしまうのかという悩みもあると思う。

消費者の方、通販とかで売られてる何万円のものと中国から仕入れる2000円の物が、同じクオリティなのに謳い明けで、日本では地銀さんレベルで優良企業に認定とか、銀行員も偽装を生みだしてしまうだけの存在で、普通にまともな商売やったら日本で一貫生産なんて全く無理なことも分からんとあかん。1000円で仕入れたものを4万で売る商売が日本で地銀レベルでも滋賀県で最高の企業とか、熊本のあさりとおんなじ話でしかない。名前は伏せておくが、そんな企業を紹介してくれと頼まれるけど、地場では誰も知らない企業で、詳しく知ってる人もほんとうかうそかわからんという評価。でもそういう企業が金融機関的には一番勝ち組のホワイト企業で、日本の縮図。

林与でもそれをやろうとおもえば謳えるけど、地元の人からそんなことやったら滋賀県の名汚しに終わるだろう。でもそれほどに、滋賀県の地銀レベルがそういうのを最高な企業として評価して林与ともマッチングしようとしてたりで、本当に地銀さんも熊本のあさり偽装が優良経営で最高みたいな状態。それに陥らないように、いくらそういうのに誘導してもらってもそこまで落ちないように、苦行を背負うの覚悟。
2025年11月11日
昨日、一昨日と、最後、夜に整経機の巻き取りができないトラブルがあって、その問題を解決するのにへとへとになってしまって、その後、ビームを手伝ってもらって2Fから下ろしたのだけども夜中を回ってしまって、仕事しているとトラブルが多いのものの、今日の整経機の巻き取りのギアが回らないトラブルも、1時間くらいで解決することができたが、解決できなかったら数日とか数週間悩む話になる。

遊びの大きい部分があったので、微妙にネジが緩んだのが原因だったのだろうと思え、何か所か他の部分も触ってみたけども、あまり効果がなく、その部分をきつく締めることで遊びがなくなって、正しく巻き取りのギアが入って回るようになった。大きなトラブルに発展しなくてよかった。へとへとになりながらも少しの時間のロスで済んで助かった。

整経機もいざという時のために同じタイプが2台あるが、普段使いの調子のよい小型のほうなので、それが動かなくなると林与の麻織物の生産も作れなくなるものが多いだろう。麻の整経というのは綿の双糸の整経の何倍も難しいと思う、特に、巻き取りが難しく、麻糸の整経をできる人というのは少ないだろうと思う。林与も麻糸の整経を自分自身が出来ることで可能性は広がる。

同じ作業環境というのはいくら似たような道具があっても、それぞれの道具によってノウハウが異なってきたりするとか、経験値がないと求める結果にはたどり着かないなどあるので、今の環境というのはどんなに古い環境であってもそれなりに大事な一つの形。巻き取り時に使う道具のネジでも、今のスチール製のものでは巻き取り時の負荷に耐えることはできず、その鋼鉄ネジですら数年探し求めて見つけて、使うと、簡単にしっかりとしまって粘りがあるというか負荷にも強く何回閉じ閉めしてもガタがこない。もう手に入れるのは難しいような市場から消えてしまっている掘り出し物。そういうのがたまたま手に入ることで毎回毎回の苦悩から救われる。

見つけた時にボルトとナットとワッシャーを15セット位まとめて買って、一生、その巻き取りの道具の鋼鉄ボルトとナットには困らないだろう。たまたま、思っていた通りのものを見つけることができたそれは本当に幸運。整経も30年くらいの経験はあるが、そのボルトが緩んで通算何100回と途中でビームの位置がずれてしまったり、締め直したりで難儀してきたことか。たとえば600回として1回10分として6000分、100時間を使うだけでなく、毎回、心配や体力の消耗につながる。

普通の織物ならそれほどの負荷は掛からないけども、麻織物で高密度物などを作るときには、巻き取るときのテンションも強いので、どうしても整経機にも負荷が掛かってしまって、10回くらい締め直す必要があるだろう。