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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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2020年8月
リネン日記:34
2020年08月30日
パキスタンやインドを襲うバッタ、バッタを退治するためには殺虫剤が撒かれる、コットンも被害作物の一つ、オーガニック栽培の場所だけ例外にするわけにもいかないだろう。国が動いて広範囲に対策をしている。今年だけでなく、オーガニックは基本3年間の縛りがあるので、オーガニック農家はどうするのだろうか?

本来は認証するものが対応していないといけないだろうが、インドは、コロナで視察すらも難しい状況だろう。コロナやバッタという問題、普通の作物をつくるのも難しい状況では、オーガニックという概念も、現場の人間の苦労を考えると特例が必要となってくるのではないだろうか。極端な話、今後3年くらいは努力目標とするという程度まで落とさないと殺虫剤が降り注いだ畑を抱えてオーガニック農家は破綻してゆくだろう。ニーム程度では抑えることは難しい状況である。

非常時には、マニュアルに従うのではなく、人々の生活を最優先で守ることが大事であろう。それはそれで最終の消費者まで理解を浸透させて消費するようにすればよいのである。努力しても無理なこともあるし、それはそれで受け入れるのがサステイナブルという概念につながるのである。基準だけが独り歩きして消費者騙しにならないように基準を作っているものがサステイナブルな考えで行動し現場の問題を解決しないといけない問題だろう。

現地ではバッタも食用にするようなことが一部行われているが、ヘリで非常に広範囲に殺虫剤を散布したりしているので、バッタの移動距離も1日に100km以上とか言われているので、現地の人もバッタは食べないほうがよいだろうと思うが、テレビの番組などネットでみても、バッタを食べて退治になるように報道しているが、バッタを食べることで間接的に殺虫剤を食べる危険性が少なからずあると思う。
2020年08月29日
今日は午後倉庫で9月2日からのテキスタイルマルシェの反物の出荷の作業、倉庫の中はかなり暑くて、何度か休憩をとりながら夕方まで、8月も終わりに差し掛かっているのにこの暑さは10数年前の8月の終わりを思い出す。そのときは、その夏は非常に暑かって10月中頃まで暑くて。

子供のころの夏には暑いと毎日夕方には夕立が来るものなのだけど今は夕立も降らない、ごろごろと雷がなって、急に雨が降り出す、5分とか10分でまた晴れて、気温も下がってさっきまでの蒸し暑さが洗い流されて消える感じ。という記憶。台風が来ると気温が一気に下がるのだが、今年は近畿地方には台風はまだ来ていない。お盆前に台風が来て気温が下がることもある。台風の進路が中国側に傾いているような気がする。

2020年08月29日
9月2日(水)~9月8(火)の日程で、うめだ阪急10Fで、YOUSAI2.0 テキスタイルマルシェが開催されます。今回、林与も出店をいたします。

麻生地、リネン生地、リネンストール、リネンキッチンクロス、のほか、ハンドメイドマスク関連のリネンプリーツマスク生成、マスクゴム、マスク専用ゴム通しなども販売させていただく予定です。ミシンで、マスクやエコバック、キッチンクロス製作の実演も行う予定です。

林与は、初日9月2日(水)、9月4日(金)、最終日9月8日(火)に売り場に立つ予定でおります。
2020年08月25日
今日は岡山の方にとっては織物の2日目で、工場の2階で整経の作業。チーズワインダーで整経の長さに合わせて糸を割った後、糸を建ててもらって、整経のやり方の説明をして、あとは自分で整経を仕上げてもらう。夕方までには整経も終わって、初めてながらにひとつの整経をまき終えてもらった。

整経の作業も作業自体は単純な作業で、今回の糸は特に太い糸で白い糸だったのでやりやすかったと思う。これが、細い糸となってくると同じ整経作業でも何度は増す、また、色が黒いと難度は増してくる。同じ織物でも、糸が細くなればなるほど難度が高くなるのが麻織物の特徴。

夕方過ぎから、機場でシャトル織機を動かす練習。初めてながらスポーツマンで体力のある方なのでシャトル織機に力負けすることもなく、横糸の無くなったシャトル織機の糸交換を10回、20回と問題なくこなされていく。度胸があってスポーツなどで体を動かすことも体がついてくるから最初からでもそれほど問題なくシャトル織機を扱えるんだろうと思う。40歳くらいに初めてシャトル織機を動かし始めたころの私よりも余裕があるなあと思えた。

今日は、傷をつくってもよいということでシャトル織機に1時間ほど慣れてもらったが、横段などを作らずにギアを戻したり織るのは1週間くらいの慣れは必要だろう。昔はシャトル織機は、数年の経験が必要といわれたけども、私からするとシャトル織機は1週間くらいで十分動かせるようになるだろうと思う。シャトル織機も、動かす技術だけでなく、どれだけ上手に段を作らずに織るかと、また、止まった織機をどれだけ早く再稼働できるかは技術と同じく大事なことで、責任感や仕事に対する考え方みたいなものがすごく大事なところ。

織物も手織ならミシンと同じく、一人1台で人の作業が出来上がる量につながってくるけども、動力織物の場合には、並行して作業をすることができるので、並行して作業ができる人というのは一つしか作業ができない人の何倍もの生産性となる。逆にいうと織物の作業は並行して作業ができる人でないとなかなか食べてゆけないということで、一つの作業が正しくできても、自分が正しくできているのを見つめていないといけないタイプの人というのは難しい。見ていなくても正しく作業が進んでいるような離れ業ができる人でないと何台もの織機を動かしたり、合間別の作業をこなすことは難しい。そういうあたりが縫製とは違うところかなあと思う。シャトル織機を使っていても1台で1時間に1mしか織れない織物であっても、それを一人で4台、5台と動かすことでなんとか成り立たせることができたりもするものである。勤勉さが必要な感じだろうか。

1台の織機で織っているものが本当に織れないときには、工場全体がまったく動いていないのと同じで、それを織るためにすべての力を注いでしまうので、織物というのは一概に1mいくらの世界では話せないことも多い。よく、新しい生地でもいくらですかとかいわれるけども、順調にいってそれは成り立つ話で、順調にいかないときには仕事しているけど織っても傷で没とかマイナスというのも多いものである。手間の掛かる織物ほど問題も多くなりがちでそれをどう評価するかでできる世界もあればできない世界にもなる。問題を避けて通ろうとすれば、いつでも手に入るようなストック型の生地をチョイスすることもベストな方法だろう。麻の場合には、糸のロットが違うだけでそれが織れない問題になることもある。サンプルを作って、量産での再現性を求めるのが当たり前のようなあたりがあるけども、サンプルはサンプル用の小さな染色機で染めたり加工機で仕上げたり、量産はボリュームに応じて機械も変わってきたりする。再現性を求めるならサンプルで50mくらいの量産向けのテストをしておくこともすべての工程において大事だろうと思うが、30cmだけみたいとか着分で洋服作って量産というのは、ちゃんとしたものづくりなのかというと見えてくる問題も見えず危ないモノづくりの方法の一つだったりもする部分もある。
2020年08月24日
今日は岡山の縫製をやっておられる方が織物の製造工程を2泊3日で体験しに来られる初日。最初、機結びを覚えてきてもらったのでそれを簡単に復習して、北京のサンプルを出荷するのがあって、とりあえずそれを先に倉庫に入って生地のカットなどを手伝ってもらいEMSで出荷。そのあと工場の中で糸を固める作業などをチーズワインダーを使って現実的な練習。熱い工場の中も経験してもらって初日は終わる。

27歳ということで、私が仕事を始めたのと同じ年の方。家族で縫製の仕事をされていてたまたま納品で3年ほど前にお邪魔したときにお会いして、林与のことを覚えていてくださってこのような機会が実現することになった。織物の一つ一つの作業というのは、案外単純な作業が多く、1日で覚えられることも多い。たくさんの仕事が流れていた昔はそれを一人の一生の作業としてやっていたことも多いが、今はそんな時代ではなく、一人の人間がいろんな作業をこなすことで逆に超作家的な器用なものづくりが日本のモノづくりの形なんじゃないかと思う。

不思議なのは、意欲のある若い人というのは経験がゼロでもその日その時に目の前の仕事をこなしていけるということ。私もそうだったが織物の一つ一つの仕事はコツをつかむことは必要だけども難しいと思ったことはそれほどでもなく、難しそうに講釈を垂れている人が多いのに付き合うのは逆に疲れる話である。基本、だれでもやる気さえあればできるのが織物の仕事で、根気や集中力というもののほうが大事だったりする。経験者というのは慣れた仕事を惰性でやってしまうので、そこで上達が無くなるもので失敗が多くなったり、向上がなくなるのも多く見てきた。

自分で普段から縫製の作業をされている方なので物事を前に進めていくのは非常に上手で作業に対する理解力もあって、新しいことにも率先力的な力がある。手の糸を扱う加減なども縫製をされている方なので普通の人の何倍も上手である。縫製というのは自分自身がどれだけ器用であるかが生命線的なところがあるので、織物の作業というのはそれほど難しいと思われることはないだろう。新しいものが次々と流れてくるのが縫製の現場でそれを理解して一つ一つミシンは使いながらも自分の手と目でそれを形にしていかないといけないのは、織物よりも人の力が要される作業だとは思う。

2020年08月23日
外に出る機会がないと、新しい服を買おうという雰囲気にはならないものだろうと思う。コロナでアパレルは超のつく不況にある。3月4月5月6月と、この春は店頭が自粛モードだったので、今年の企画を来年の企画とするアパレルさんも多いだろう。

アパレルさんの中でも企画うんぬんよりも経営が悪化して、店舗閉鎖や、それに伴う、特に店舗要員が多かったブランドは販売員削減の動きも多い。実は、コロナ以前に11月ころから過去にないほどのアパレル不況にすでになっていた。オリンピックの前なのにそんな重々しい状況が繊維業界にはあって、地元の工場さんも例年だと春物を4月とか連休前くらいまでは追い込みでやっているのが普通だが、もう2月で仕事が少ないようなありえない状況。

そこにコロナの影響が重なり、アパレルだけでなく全業種の景況が悪化するような流れ、国産的な高級なアパレルものというのは余力のあるときに買うものなので、多くの人が仕事を失い生活にも苦しいような状況では、なかなか洋服に大枚をはたこうという人は少ないのは当たり前。私も繊維業界にいるけども、まだまだ先の見えないコロナの状況の中で、コロナ前に戻ることを考えるよりも、コロナに応じたような対応をして油断はすべきではないと思っている。

確実にやばそうなのが、カラオケとかオーケストラとか、ダンスとか、ワークアウトとか、団体競技系のスポーツとか。激しい呼吸を伴う行動が駄目なんだろうなあと思う。

8月9月10月中頃までは気温も高いので大丈夫だろうけども、それ以降は気温が下がって、換気も難しくなり、吐く息が白いとかなってくると、今と同じような行動をしていても、冬には爆発的に感染が広がるだろうと私自身は予測している。8月、9月、10月中頃重症化率も低いだろう。たぶん、38.4度とかあたりが、ウィルスと戦える体温なんだと思う。冬場も部屋の中の温度を25度以上に上げていればウィルス対策になる可能性は高いと思う。今年の冬は、省エネはあまり言わないほうがよいだろうなあと、日本が初めてコロナを経験する冬。

感染をしたとしても周辺温度が高ければそれほど重症化することは少ないだろうと予測。恒温動物でもある人間が自然に36度台の恒温状態を保てるのかというと冬には難しい、気温が5度とかの状況では体を動かしたり布団にくるまるなど積極的に暖を取らないと、それだけで体温が下がる要因となる。その状態でウィルスが入っても、十分戦える38.4度には体の中がなりにくいので、ウィルスの増殖は止まらない。

でも、これは人間界だけじゃなく、コロナは猫のような身近な動物にでも感染をしてゆく、犬には感染しにくいとされているが、犬から犬には普通に感染するだろう。基本的には動物から人への感染はないとされているけども、コウモリから人に感染したとかの説はNGでもなんでもなく、鳥インフルでも人に感染する。ペストなどの原因となったネズミ関係がウィルスに感染すると一番やっかいだろう。新型コロナはハタンウィルスと非常に性質が似ているところがある。S型とL型みたいな、宿主によってウィルスも枝分かれしその性質が変わってくる。
2020年08月23日
今日は日曜日で、お盆の明けた最初の日曜日、もう日が変わる前になって気が付いたが、今年は地蔵盆も中止なのだろうな。そういえば、どこの地蔵さんも準備していなかった。仕方のないことだろうと思う。

お地蔵さんというのは基本的には石の小さな仏さんで、子供の地蔵盆は宗教的には、戦後すぐくらいまでは生まれてすぐになくなる子も多かったし、子供のころになくなる子も多く、そういう亡くなった子供たちを供養するために子供たちがお盆行事をするということなんだと私は認識をしている。

今は、集落も少子化で大人がほとんど手伝いながら行事を行ってなんとか続いているような行事になっているけども、30歳くらいの大人の世代でも他の地域ではあまり地蔵盆は見かけなくなっているので、準備も大変だろうなあと思える。

夏休みの最後の大事なイベントの一つ。最後の1週間はお供え物のお菓子屋飲み物で、小学生的な幸せあがあったように思うが、もう今は子供たちは結構ほかにも忙しいし、あまりお菓子にも興味がなくなっているんで、大人の行事に付き合っている感じだろうか。

小学生の子供が地蔵盆を準備するって今考えてもすごいことだとは思う。喧嘩はしないようにしないといけないし、低学年の面倒をみないといけないし、大人が会社やる以上にセンシティブな問題も多いだろう。
2020年08月23日
昨日も、和小物を縫製されていう隣の集落の方が来られたが、今の時代に和の縫製業で成り立たせてゆくのは簡単なことじゃないのに上手にやってられるなあと感心する。田舎で、ものごとを成り立たせていくというのは自分が働いて価値を生み出して行けないとなかなか難しい。

このコロナの中でもやはり通常の仕事が減った分、マスク縫製などを手掛けて動いておられ、時世に合わせて硬く考えずに柔軟に動かれているからたぶん普段の仕事も器用にこなされているんだろうなあと初対面ではあったが思った。私にしてもマスクを自分でも縫製したり、スタッフの女の子でもマスクを縫製できたりと、新しいものでも普通に生み出せる力があるから、今も繊維の業界で残っていられると思う。

林与にミシン数台が入ったのも15年ほど前の事、それが大変仕事の幅を広げるのに役立っている。アパレルの方が生地を企画検討されるときに、生地の検討に関して滑脱の問題などアパレルの方に助言することも多い。検査検査というが、たかだか30cm角とか50cm角の生地でどこまで物性が正しく数値に出てくるかということもあって、実際に塗ってみて大丈夫かどうかが一番大事なあたり。検査取るたびに2割3割、時には5割数値が変わるから。検査もものづくりと同じ作業だったりする。
2020年08月22日
本麻の本質的な意味合いを考えるときに、エアコンの存在があると本麻の良さが消えてしまうんだろうなあと思うあたり、現代のエアコンが普通になると本麻というのは湿気を吐き出しやすいので、シカシカしてしまう部分が出てしまう。エアコンのない外とか家のなかなら汗となじんで、最高の素材なんだけどもエアコンに水分を吸い取られてしまうとドライ感はあっても、シカシカ感が今のソフト感からすると難しいのかなあと思う。

外で着るなら本麻はベストの一つだろう、エアコンの中では本麻が難しい問題。人というものが自然と融和して天然繊維をまとうことで、普通に成り立つのか成り立たないのか、エアコンを想定するのかで、解決方法はかなり変わってくると思う。

ソフトなものになれると清涼感を与えるシャリ感が痛さに思えることも多い、これをあまり否定しすぎるのも駄目なんじゃないのかと思うのも私で、現実を受け入れて本麻も最高級のチクチク感の少ない細番手を目指して行かないとならないのではと思う。それは、カシミヤや海島綿とかを超える世界になってしまうので値段的に難しいかもだが、そこに新たな超細番手の本麻のジャンルが残るのではないかと思える。
2020年08月21日
5年ほど前にイタリアのミラノウニカ展に出発前に、ぐねった左足の痛みがなぜか今再発。たぶん骨折していたとは思うがそのまま、コンパネ板とガムテープでぐるぐる巻きで靴も履けないままスーツケース2個引っ張りながらイタリアに行って、1か月ほどで若干の違和感だけで普通に歩けるように戻ったのでそのまま放置していたが、つき方がやはりちょっと悪かったか。またかまぼこ板とガムテープで固定すれば歩けるようにはなるけど、やっかいだなあ。

背中に星が二つある男だったり、右肩の脱臼の痛みも今も違和感を抱えながら引きずってはいるが、50過ぎた男というのは結構健康診断で引っかかったりいろんなの抱えているのが普通だから、私の場合も抱えていながらも動かなくなったらそれこそ終わりだろうと思うところがある。

私が昔のお年寄りというのは立派だったなあと思うのは、いつまでも自分が自分がじゃなく、隠居みたいな感じで、裏で物事を支えることを当たり前にしていたということ。私が子供の3歳ころに大おばあさんがいて、そのおばあさんは年をとっても部屋で糸を足したりしていつも手を動かされていた。与次右衛門爺さんが近江上布の世界をなせたのもそういう地道な内助の功みたいなものがあっただろう。物のない時代に何もないところからものの価値を生み出していくのが当り前の人たち。少しでも働いて家族を支えようみたいな家族の絆みたいなものも当たり前にあったと思う。
2020年08月21日
中国の三峡ダムが危険な状態にある。ダムが災害を救うという要素だけでなく、ダム自体が災害的な要素となるという問題で、日本の大雨の時にも同じような状況が起こって、結局、ダムで水量を押さえた分、下流域ではそれに応じた都市開発が行われるために、想定外の大雨になったときには大きな被害が起こるという問題。

毎秒75000トン入り込む状況で、毎秒限界だろう50000トンの水を放出して下流域を冠水させながらも、ダムの水位は上がりつつダム決壊の危険性は高まっている。決壊した場合には、下流域を飲み込むとか冠水させてしまう話になってくる。上流の重慶もダムの満水の影響で、長江の水位が上がり水浸し状態。

本来、ダムがダムとして使われればよいのだが、それに乗じて安全だという想定で河岸に開発が行われ、結局、早期の段階でも大量の放流すらも難しくなる。日本の河川敷での開発なんかも同じような問題で、それをもったいないと思うと、早めの緊急放水が出来ずに、結局雨が本降りになったときにはダムは一杯というような、余計に危ない状況をもたらしてしまい、越水とか決壊が起こりやすくなる。

ダムがあっても、大雨予測があればできる限り水位を下げるようなことが正しくできればよいのだが、それができないというような問題もある。大雨が降るような状況だからダムの水位をゼロにしておこうというようなことは利権などが絡んで不可能なのである。計画通りにしかできずに、大雨が降ると水位上昇でダムの決壊の話になってくる。

日本のダムは建築技術がしっかりしているから決壊ということはほとんどない(ダムの越水で済む可能性も高い)だろうけども、決壊したときには通常の大雨での氾濫ではすまないような事態に陥るのを忘れてはいけない。

あきらめるときにはあきらめて河川敷のリクリエーション施設などは放水で流してしまうような覚悟も必要だろう。分譲が進んでいる地域には前持った緊急放水で雨が降る前にダムの水の放流の危険から社会生活や経済活動などを停止して避難してもらうことも必要だろう。そういうのが本当の大きな被害になりうるダム決壊を防ぐための予防策となる。ダムがあるから安心というのではなく、ダムが運用次第でもってしまう危険性も理解しておくことは必要だと三峡ダムの件をみて再認識する。

河川敷のお金をかけてきれいに手入れされている設備を流してよいという判断ができるものは少ないだろうと思う。三峡ダムの場合でも、事前に放流を始めれば下流の開発の進んで河岸地域が冠水したりはする。それを食い止めようとするとダムの水位はどんどんと上がっていってしまう。ダムというのは決壊しないことが本当に大事で、決壊したときには大雨のどころでない自然災害を超えた災害を生んでしまうので運用するものの運用姿勢というのは非常に大事である。

中国では20年に一回に災害を考慮すべきではないと言う意見が政府的にはあるようで、それはまたひとつの判断だりう。けど、人々は巻き込まれて死なないように気を付けないといけない。中国に人が並んで待たないといわれるのもそういうお国柄があるんだろうとおもう。
2020年08月20日
本麻の作務衣があったので、それを着てこの2日過ごしている。Tシャツよりは涼しくて元には戻れないかもである。田舎でも作務衣着てうろうろしているおっさんなんて見かけないから、倉庫に行ったりとかは目立ちすぎる。

最近、甚平用生地を作ったので、半ズボンの甚平よりも年中着ることができる作務衣を作ろうと考えているのだけども、5mとか用尺が必要な感じで、生地だけでも、かなり高級なものになってしまいそう。

昔、小幅の織機から36の織機に切り替えた時に、産地でも本麻の甚平生地を生み出したのが林与だった。当時は甚平も何万円もする高級アイテムだったので、成り立った話だが、今は、国内で甚平や作務衣用の生地を作ってもなかなか成り立たんだろうなあと思いつつ、そういうのも逆に消えゆく世界だから小さくでも残していこうと思う。
2020年08月19日
中国の北京の業者さんから久しぶりにコンタクトがあって、中国との物流も4月くらいにはほんとストップ状態だったが、また再開なので、輸出に向けて動いてみようかと。

業者さんといっても私の場合には個人的なつながりみたいなもので、友達という感覚の方。私が上海の展示会に行くといつも北京から会いに来てくれて、別に他を回るわけでもなく、私の生地を非常に評価していてくれて私と仕事をしたく思っていてくれる。

私が上海で、泊るところをみつけるのだけども、1泊200元くらいのローカルなところが多いのだが、一人なのに無茶苦茶広い部屋でそれほど悪くないと思って、その方に紹介したら、フロアーが違って、現地の人用のフロアーだったらしく、なぜか照明がピンクかパープルだったとか?という笑い話。通訳の女の子は自分の部屋がそんな風だとは言ってなかったけど。ある意味、特別ルームだったんだろう。

同じ値段なのに外国人の私のほうが広くて快適な部屋を提供してもらえるというのも上海も変わったなあと思う。私の分は、ネットの有名なホテルサイトで申し込んだからだろうか。

中国に行っても、社長向けの接待を受けることもあるけども、そういうのは運転手付きの車がいてくれて行きたいと言えばどこにでも連れて行ってくれるけど、私的にはローカルな庶民的な食事をしたりとかが好きで、地下鉄に乗ったり街並みを歩いて過ごすのがすきである。またコロナが収まったら、展示会で中国にも行きたいなあと思う。
2020年08月18日
林与の自社企画の在庫生地のソフト仕上げは、品薄になっていたけども、この夏に在庫を久々に増やすことができた。なかなか自分が生地をつくろうと思っても、外のお客さんの生地を優先してつくっていると追われてしまって、定番の生地ですらもこの2年ほどつくるタイミングを見つけられないとかだったので、今、少しほっとしています。

いろいろと生地つくりの案件をいただくことも多いのですが、1回で動ける案件だとやりやすいですが、まず少しみたいとかから入るアプローチの場合には、出来合いの布を検討されるべきが無理がないかと思います。

あるいはサンプルの試作費をしっかりと払って、2回3回かけて、イメージに近づけてゆくとか。それが




2020年08月17日
インバウンドや観光立国というプランで、国の経済政策の目玉が動いていたが、それがコロナで、一番駄目な経済政策ということになってしまった。早くそこは切り替えが必要で、その切り替えが遅れるとダメージは余計に広がる。

国の頭は硬直してしまっていても、ホテル経営者なんかはホテルを廃業する方向に動いたり、アパレルも人員削減をするなど、現実的に先手先手の対応を行って、ダメージを押さえる方向転換を行い始めている。

経済政策が好走するときもあるだろうけど、うまくいかなくなった時には深追いせずに自然の流れに合わせて支援をするという形が理想的だろうと思う。たとえば、インバウンドや観光立国をプロモートしてきた分、応援するばかりでなく、今度は、廃業やリストラを支援するのも一つの経済政策だろう。

一番日本で困るのは従業員のリストラという問題で、雇用に支援はできても、解雇を支援するということがなかなか難しいのが日本の政策で、これは好景気の局面でしか機能していない政策だったりして、不景気には不景気業種の一番困っているような縮小を難しくし余計に苦しめることになる。
2020年08月16日
いろんな産地の方と出会うときにシャトル織機に関しては動かしておられる職人さんたちはかなり高齢化されているということがある。シャトル織機を動かしておられるのは、60代後半から70代の方がほとんどではないかと思える。

次の担い手を考えるときに、織機を動かすとかメンテするとか技術的な問題だけではないと思う。一番の問題は、何人かが集まって織機を動かすときに誰か一人がその他の人を雇用してみたいな形になるときに、その誰か一人がなかなかなり手がいない問題があると言える。

その問題のために、今の70代のそういう責任を背負ってこられた方が仕事を終えられる時に、つぎにそういうものを背負っていくような存在が必要となってくるのだろうけども、昔の時代よりも、今の時代のほうが、責任もってやってるものにのしかかる重荷はどんどんと増えていて世代交代の難しさはそこにあると思う。

シャトル織機を120台持っておられた工場が、円満に廃業されるときもその織機の引き受け手は海外だろうみたいな話だったが、それもうまくいかなかったみたいで結局一部の織機が国内の工場に移ったみたいである。外から見ていると120台の織機を動かしてそれなりの仕事があるのかと思えるかもしれないけども、その方がやっておられたから成り立っていたわけで、次の人の手に渡ったときに同じように仕事が成り立っていくのかというとなかなか難しい話だろう。

その工場もみんなが高齢化して潮時だみたいに、若い方を入れないである意味、雇用した人の面倒を廃業するまで見る優良な企業さんである。最後もきれいに終わられ立派な会社で惜しまれて廃業されてみたいな話。迷惑を掛けずに終われることが幸いみたいな話をされていたのは、いろんなご苦労の一生だったんだろうと思う。

このコロナで外出の必要もすくなくなりアパレルも和装も需要は激減している状況で、この2年3年で廃業されるところは多いだろうと思う。私も本業のアパレルだけならもう難しい話だろうとおもうが、そのアパレル向けを支えるためにもいろんな柱をつくったので他力本願的な部分が少なくなり麻織物に特化して続けていけているんだろうと思う。外からの受注に依存して成り立たせてゆくというのは
2020年08月15日
涼しくなる朝の5時、近くのお寺の鐘の音が聞こえてくる。お盆で帰省されている方たちには普段経験することのないとても良い響きだろう。お盆でお墓やお寺に参られる。

昨日立ち上げた織機を織っているお盆明けの納品のもの、糸に適した調子のよい台を割り振らないと、最初の構想が悪いと結局そこでドツボにはまることがある。話で仕事が成り立つのじゃない話が、昨日の朝からのストーリー、朝につなぎ始めてもらって、テンプルなどの位置調整、筬を通しなおして、織出し。織出しがどうしても両端の部分の経糸が緩んでうまくいかず、試行錯誤そして、一休さん。

思い切って方向転換、繊細な織物なので、巻取りローラーが糸が引っかかりにくいように、調整してあったのが逆に働いて、結局その調整を取り除いて、織りあがった布がきれいに巻き取られることで解決。織機自体のコンディションは悪くはない。また、シュワイターの巻の太さの調整が必要で、そこも微調整を加えて、一気にきれいに織れるような体制が整った時には、夜の9時。

坦々とした作業をスタッフの女の子が進めてくれて、普通の人だと15分で投げ出すような作業の連続だろうが、そうやって織物というのはできてゆく。こういうのは大人の仕事の世界なんだろうと私は思うが、そういう世界はもう日本には少なくなっている。

整経の準備や整経なんかは私がその前の夜から一人で始めているので、24時間ほどで、他の仕事もしながら、1台の織機が立ち上がって織り始められる。これを普通のリズムで2人が3日に分けてやっていても、6日分の仕事として成り立たせるのは難しいだろうと思うし、解決力を伴うこともないだろう。
2020年08月14日
仕事していて自分が立っていくための決断というのはいろいろあるだろうと思う。縫製の工場さんで、今はマスクを縫製しているところも多いし、マスク縫製をしないと決めておられる縫製工場もあったりする。

私はある意味柔軟なんで、洋服にしてもマスクにしてもこだわれば同じ要素があるんだろうと思う。ストールなんかも同じでこだわった挙句に、柔らかリネンストールにたどり着いた。キッチンクロスで厚織のキッチンクロスというのを作ってみようと思って作った。マスクもおんなじで、どんなマスクだったら自分自身が満足できるだろうかとやってみている。

全部に首を突っ込んでやったほうがトータルとした解決方法も見つかりやすいことも多い。繊維業界というのは、糸、織、染、加工、で生地が出来上がり、その生地をパターンをつくって縫製をするような道のりの長い話。商品企画だけで進行しちゃうと、振っただけでものがでてくるようなことはないから、仕入れたり人が動いたりという現実的なものづくりの部分で、いろんなところでボトルネックが生じてくる。

生地を企画される方が決断がないのは致命的だったりする。デザインというものは多くの人が集まって決めるものではなくて、一人の人間が決めたほうが一貫性もあってよいだろうと思う。その場でものごとを決断して前に進めていけるほどの決断力というのは、別にすごいことでもなんでもなく、当たり前に必要なプロの能力ではないかと思う。

デザインというのは、かならずしも売れるものをつくるのとは違う要素であるとも思う。自分なりのテイストというものを、ものとういう形で表現することだから、会議して売れるほうに持って行こうとすると売れそうな色を当ててしまうと、テイストすらもが消えてしまうことになる。売れなくてもどこまで自分のテイストを信じて貫くかみたいなところがアーティストらしさだろうと思う。そこでは食べていけないから、副業してでもその世界を成り立たせるとかは大事だろうと思う。副業というのも、資金を稼ぐならまったく別の仕事でもよいだろうし、同じ業種の下請け的な仕事でも構わないだろう。

自分の目標を貫くために、目標以外のことでその目標を支えるみたいなことも大事で、業界のカリスマみたいな人というのは、案外、何でも屋さんみたいなところがあって、専門職に見えて、広く深くが普通で、だから新しいことでも抵抗もなくやっていけるんだろうと思う。

最初に戻ると、このアパレル不況の流れの中で、アパレルに再度打ち込んで厳しいのを乗り越えてゆくというのも一つの方法だろうし、マスク需要のような繊維業界で必要とされるものに新しくチャレンジしておくのも一つの方法だろう。案外アパレル縫製よりも手間が掛かるから悪いことじゃない。やっても駄目だとあきらめないようにできる範囲の最大の努力をしていくということが大事なことだろうと思う。やって駄目なら仕方ないだろうけど、やらないで出来ないとか駄目だといっていては、そもそも駄目な要素そのものだろう。

一枚のマスクでも作る作業に没頭して、裁断から縫製まで、丁寧に1時間作業して出来上がるのはたった1枚のマスクかもしれない。たぶん、小学生の子供でも、マスク1枚、1時間あれば、楽しく作ってしまうのではないかと思う。でも、プロの大人のクリエイターや職人がそれができるかというと、案外自分が生み出すはできない人が多い。子供は生粋のクリエイター、素直に吸収し初めてでなんでもできたりする。子供のような素直さがものごとをするには大事だろうと思う。
2020年08月13日
このコロナでアパレル関係では、人員が削減されるというよりも、工場や売り場そのものが閉鎖という形をとることが多い、本来なら人員を削減して、工場や売り場を残すほうがまた人員が戻ってくる場所なんかも確保できることになるのだが、そういうのはなかなか法律上選びにくい形になってしまっている。それは企業経営者の選択というよりも、労働法を守るとそういう選択になってしまうのである。

売り場をなくして人員を全員解雇するということが法律的な問題も起こり得にくい。このコロナで大手のアパレルは売り場を3分の1減らしたとかが普通だったりする。コロナが落ち着いたとしても売り場自体が3分の1減っていると考えても良い。

国内でのアパレル需要というものはコロナ後に元に戻るというよりは、企画自体の数は変わらなくても、本生産の量は3分の1減るという可能性も高いだろう。採算性が余計に成り立ちにくくなる。事業を拡大する時よりも事業を縮小する時のほうが経営的には何倍も難しいものだと思う。

コロナ前でも京都の加工工場はこの1年で半減するだろうと言われていたくらいで、このコロナで廃業を選ばないといけない繊維関係の工場も多いだろうと思う。それは今仕事が少ないとかいう話ではなく、アパレルの売り場規模の縮小により、これから数年アパレルの仕事は少なくなるだろうという状況は続くだろうと思う。

生産量が減る流れの中で、トレンドとしてのエシカルな流れはより進むだろう。地球環境を守るようなエコなものづくり。林与の場合には今までやってきたことが否定されることもなく、多くの人に受け入れられるようになる流れなのだが、恵まれた時代には否定されがちだが、働くことを大事にしていきたいと思う。
2020年08月13日
リネンのプリーツマスク生成の販売を始めました。このマスク素材は、リネン60番手のイタリアンリネンの薄手生地を使用しています。生成の色としてはちょっと珍しいダーク目のグレーです。(リネンの生成りの色は、ご使用いただき洗ってつかってもらっているうちにだんだんと色は薄くなってゆきます。)夏マスクらしい仕上がりで、柔らかくしすぎず、コシとシャリ感のある仕上げです。(風合いも、ご使用いただき洗って使ってもらううちに少しづつですが柔らかくなってゆきます。)

不織布のプリーツマスクに非常に見た目が似ているので、会社、会議などの場のフォーマルなシチュエーションにもお使いいただけると思います。布マスクとしてはリネンの光沢感も感じられ高級があるほうだと思います。林与自身がお気に入りで使っているのも、リネンのプリーツタイプのマスクのこの生成とこれよりやや厚めの白の2タイプです。ノーズワイヤーは入っていませんが、装着後、上下にプリーツを開いた後に、手で鼻の部分を押さえてもらうとリネンのコシ感が形状安定っぽく働きます。

届いてすぐにお使いいただけるように縫製後のものではなく、煮沸洗いを掛けてアイロンがけしてジップロックしたものをお送りいたします。最初のゴムは通してありますが、長さ調節ができるように結んでいませんので、結んでカットして適当な長さに調節してお使いください。

林与のリネンマスクの特徴は、薄地ながらガーゼ過ぎない生地を使っているところで、夏マスクで通気性重視になりすぎて飛沫防止効果がなくなってしまわないように、アパレル生地の中では一番薄いくらい目のものです。仕上げもアパレル向けの柔らかさ重視ではなく、表面のドライタッチ感と毛羽感を出さないマスクに適した加工をしています。林与のいろいろなリネン生地の中から夏マスク用に着用感のテストもして一番最適そうな感じの生地ができたので夏マスク開発しました。

この布マスク本体の部分は、洗ってお使いいただければ、20回、30回とお使いいただけると思います。ので、交換用のゴムのが必需品になるかと、交換用のゴムも、白と黒をそれぞれ2回分(各1.2m)お付けしています。また、交換用のゴムは今は手に入りやすくなっていると思いますが、林与でも30m単位で別途販売も致しますので、1枚の布マスクでも布の部分は丈夫なリネンですので、洗って永くお使いいただけると幸いです。マスクゴム専用ゴム通しも交換用ゴム白5m黒5m付きで別途販売も致します。

縫製後に煮沸洗浄をしてすぐにお使いいただけるように洗いを掛けた状態で1枚1枚をジップロックに入れた状態でお送りいたします。現在、1点1点のハンドメイドに近い縫製になりますので、受注がたくさんの場合には、発送までに1週間ほどお時間頂くことが御座います。