for English speakers: Welcome to HayashiyoWelcome to Hayashiyo
リネンや麻を織る日々をつづっています。
ホームリネン日記2013年7月
2013年7月
リネン日記:28
2013年07月09日
今日は猛暑で、朝から熱気に参りながらも、工場の中で、何台かの織機を動くように設定をしていました。8月お盆前なら分かるものの7月にこの暑さというのは珍しく、今年の夏の暑さを象徴している一日だなあと思いました。

海外の展示会の準備なども必要かと、午後からは会社案内の英語版を手伝ってくれる人を捜しに彦根に行きましたが、ちょっと難しそうなので、今度は別のルートを頼りにしてみようかと思いました。

今日も、企画の打ち合わせなどで、3件アポイントの予定をいただいたものの、7月、8月中はこれ以上案件を増やすことは実際の生産などを考えると難しくなっています。現場もやってみないとうまく行くかどうか分からないことばかりで、それを当たり前に仕事と割り切って前に進めていける人でないと仕事としても前に進まないものです。

このことというのは、今に始まったことではなく、職人さんを抱えているとやはり職人さんにしても20代、30代がピークで、40代、50代では実際の仕事で食べていくのは厳しくなるというのが現実的でよくある話。仕事なので仕事ができて当たり前というのは当たり前なのかとは思いますが実際の現場の人の力というのは限界ばかりであるもので、世界で一番安いところでのものづくりに軽く追い抜かれていくものです。

近江商人が、うさぎとかめの話を大事にしていたのも、人というものの本質を見抜いていたからじゃあないかと思います。そういう話を子供に言い聞かせるぐらいに大人自身が仕事の意味を理解していないと駄目だろうなあといえるのですが、小学生の子供のほうが大人以上に社会性があって我慢ができて吸収し成長もできる。

祇園祭なんかも、私が京都で学生をしていた頃から、曳き手をアルバイト募集という形、全国から道に溢れんばかりの観光客が押し寄せる日本の伝統的な祭りながらも曳くという作業に従事できるものは少ないもの。織物の現場というのは山を曳くのと似ているなあと。祭りでも一番大事な部分の一つであろうかと思うが、人は集まり回りの屋台などが賑わって成り立っていても曳く人からみる祭りというものは別の意味合いが非常に大きいもの。周りでお店を開いて観光客をもてなすことは自主的に出来ても、祭り本来の部分を支えることは難しいこと。
2013年07月07日
弊社の麻織物というのは、昔からお医者さんの奥さんなどにお買い上げいただいていたりだったのですが、ネットでもたくさんのお医者さんのお家の方に買っていただいております。実績のある安心なものを求めようと考えて下さっているのだろうと思うのです。

一般に流れる安全とプロの考える安全とではまったく異なることがあります。たとえば、集団予防接種などは、肝炎被害をもたらしましたが、私自身も、幼稚園のときや小学生のときに集団予防接種で注射器を使いまわしているのを覚えています。看護婦のお家の息子さんだけが予防接種を受けないと学校に表明をしていて予防接種を受けていなかったのは今となってはプロの正しい判断だったろうと思います。お医者さんも当たり前にその危険性は理解していても仕事としてお金をもらえるとなると全国中のプロであるはずの医者でもそれに従うものです。自分自身は決してそんな使いまわしたもの使わないけど、小さな子供なんて商品に見えるのだろうと思います。

管理する人間がどうでもよいという態度でいて当時から危ないとされているのをもみ消して、今になって公表しても遅すぎるのですが、原発などでも同じようにメルトダウンが意図的に隠されたり、爆発直後から放射能漏れのデータが隠匿されるなど人の命というもの扱いすらも非常に軽いものだったりします。安全基準地が20倍までOKとなったのはお笑いとしかいえません。政治力で横浜などでは国が放射能もれを隠す流れの中で、素人でもわかる原発が爆発した被災地の放射能汚染されていたであろう可能性を疑う食材が学校給食に意図的に使われたりと、原発推進のメンタリティというのは恐ろしいところまで行ってしまっています。

ある海外の大手の商品開発も既存のものをどうやって安く作るかに徹しています。今まで100円原価が掛かっていたものを半分で作る技術を提供してくれたらお金を払いましょうというビジネスで、世界中に大手の提供する安全性の乏しいものが溢れかえり、それが、人々に健康被害をもたらしている可能性は高いといえます。アスベストなんかが典型的な例ですが、それと同じようなコンセプトでのものづくりがものづくりの世界標準ではあろうといえます。安ければそれがすべてのような商品開発が、次々と新しい化学物質が溢れる生活環境を生み出し、そういうのに過敏な人たちは外での生活も出来ないという状況。

林与の麻素材というのは、着物の時代から続く、何十年も着ていただけるようなものづくりで、また、アパレル向けに素材を作り始めてからも何十年もご愛用いただいた実績、今流行の新しい加工に流れたりするのは非常に心配だったり、自社自身が、日本のアパレルの花開く最初のときに開発に携わって、今は日本の麻の定番となった顔かもしれませんが、そういうのも何十年も作り続け、使われ安全性が実証されたもので、麻においては、見えない部分でこれ以上の新しいものを求めることも難しかろうと思うのです。弊社の素材が化学物質過敏性に安全だとは言い切れませんが、多くの方にご愛用いただき、麻のプロ集団で作り上げる品質と安全性重視の変わらぬものづくりを続けて行きたいと考えております。
2013年07月06日
リネンのテーブルクロスなんですが、いつも展示会のときには会場のテーブルの上に広げるようにしています。すると、雰囲気がなんとなrく明るくなる感じがして、よく使うのはhピンクX生成Xオフ白と、パープルX生成Xオフ白の大きなチェック柄とストライプのバージョンです。

生地の端から端までを使ったとても大きな柄なので、6年ほど前に作ったときには、一柄20mほどの縦を作って織るのに3日くらいかかりますので、4配色するとそれだけで2人掛かりで2週間ほど、良いものが出来上がるかどうか分からなかったので冒険でした。出来上がったものを加工してテーブルクロスとして使ってみると他にはない感じで嬉しかったの覚えています。

テーブルクロスの布にしても、在庫の生地や定番の生地を使うこともできますが、あえてテーブルクロス用に先染で開発してみて、それが結局、自分にとっては一番馴染み深い柄で、展示会していても、ないと寂しいというか、「林与」ロゴ看板も初代はどこかに消えてしまいましたが、今は、二代目となって、これもあると安心します。

今日は、展示会でテーブルクロスに興味を示していただきご注文いただきました分の生機を製品化する工程を10枚分くらい行いました。テーブルクロスにしても長年使えば使うほど味が出てくる気がします。使い込めば使い込むほどちょっと汚れたとしてもよい感じです。
2013年07月05日
昨日は会社を空け、午前中は車の点検で会社を空けてしまい、午後はたくさんの仕事関係の方からの電話が続いて、午後は電話対応だけで手一杯でした。

見本で使った糸が手に入らないというようなお話があって、糸をつくるのは布をつくることよりも工程も少なく簡単なのだから紡績工場が小ロット対応して動けばよいものと思いますが、紡績工場というのは大手であることが多く工程自体は簡単であっても、機械をどれだけ回すかという生産性の面などあってバイオーダーでの小ロット対応は難しいようです。繊維業界では、売り切れるほど売れている糸があるというのも珍しいお話です。

海外展示会の説明会の件や麻の着物地の件、生平生地を探しておられる件、百貨店さんの件、秋冬向けの進行中の件、会計事務所からの件、他にも来春夏向けのサンプルの件、他、今日は糸のことで糸商さんの社長さんとお話させていただいて林与に残るリネン糸の経緯等を調べたり。

夜は急ぎの案件の機を増やす作業、1台を2台に増やすということで機の載せ替え作業を行いました。機の載せ替えをするとまた戻す作業が伴います。織物というのは、その工程で人が働くということ評価しないと続かない仕事だなあと思う一方で、昔から、麻織物というのは農家の手仕事として始まっている経緯があって、伝統工芸師クラスや伝統工芸師を育てるクラスでも別に食べ口がないと食べていくのが難しい仕事。本業とした場合には、技能や経験云々よりもよほど実際の仕事が出来るか出来ないか。

仕事が目の前にあること自体が繊維業界では幸運なことですが、実際に目の前に仕事があってそれを嬉しいと思える人がどれほどいるのかという問題にも繋がってくるかと思います。他産地で麻織物が盛んになるのも、仕事がなく生き残ろうとして麻織物の道を目指ざそうとされるのを知り、織物の世界で仕事を喜んでされようとする方が、今の日本におられる応援したいなあと思いました。
2013年07月04日
今日は、田中直染料店での講習会に参加してまいりました。近江上布柄のデザインを復活させたいなあと、1ヶ月ほど前にネットでたまたま見つけた「柿渋X型染」という講座。朝10時から夕方4時過ぎまで掛けて、柿渋液に、インド藍、ベンガラ、松煙を混ぜて草木染、今回は麻の生平のテーブルセンターと和紙の葉書を染め上げました。

私の選んだ紅葉柄もいい感じの深い色にそまりましたが、他の方が染められたのもいい感じです。これだけ完成度も高く、綺麗に染まるなら、商品サンプルや小ロットなら自分で作り上げることができるだろうと思いました。雑貨のお店などを経営されておられる方や染をされている方も参加されていながらも、ゆったりと時間もあって、この講習会というのはお勧めです。

その後、夕方からはレメディガーデンの京都本店にお邪魔しました。お仕事も終わって家に帰っておられた時間で、お店に、田上さんとお子さんたちが戻って迎えて下さったのですが、田上さんが布ナプキンのお仕事をされている背景に家族を大事に思う気持ちがあるのを感じ、素材に関しても安全であることを第一としてオーガニックのものや特別な素材を使った商品を展開されておられます。

生地なんかでも普通は蔵入りしてしまって流れないような最高級クラスのものでも探しておられ、普通は清水の舞台から飛び降りる覚悟でといいますが、清水の舞台から飛び降りられて普通に歩いておられる感じです。そういう方についていくと安心して、安心できるもの求めることができるのではないでしょうか。
2013年07月03日
液晶が修理されたレッツノートに電源をいれると、液晶が交換されて、画面が映るようになりましたが、なぜか暗い感じ。でも新しいのがあるので、それはスペア用に使う程度だろうからそのまま使おうかと思っています。長時間印刷用のサブマシンにするか、サーバー用のマシンとしてなら問題もなかろうかと。

液晶が暗いとか黄身掛かっているとか、液晶のロット差なんかも大きいでしょうし、人の眼というのは、それ一台を使っていると補正が効くもの。暗い液晶でも瞳孔が開いて、なれて見えてくるものです。でも怖いのは、画面の色を目が一所懸命補正しようとして、人の色彩感覚がずれてしまう可能性のあること。

色に関してもたとえば、ブルーとか、カーキとか、紺、茶とか、一般的な名称にしても、実際には、色の名称一つにしても色味の区別何十から何百種類くらいは出来てしまうものです。自動車カラーといわれる原色の12色の色鉛筆カラーとは違って、ファッションの世界は多彩な色を使いますし、特に日本のファッションの色の使い方は微妙です。

2013年07月02日
今日は輸出向けのJETROさんの商談会に朝から出発。今回は時間に少し余裕を持っての会場入りで、いつもよりはリラックスしての商談でした。商談会が終わった後、京都の事務所にアイテムをディスプレイ。

今日は、3件ほど、新しい仕事の話の件でお電話やメールをいただいて、かなり手一杯ながらも、仕事がないといわれる繊維業界ですが、かなり忙しくさせていただいていることはありがたいことです。この数ヶ月で本当にこれだけのことをこなせていけるのかが心配なほどです。

最近は多くの新しい方との出会いなどもあって、今までは織る以外の部分で出来るとも思っていなかったことが非常に簡単にできたりと、外部に力を貸してくださる方も増えました。思いっきり突っ走った5年でしたが、まだまだやりたいと思うことは多く、時間や資金に余裕があれば、そういうやりたいことを少しづつでも進めていきたいと思います。

今日も手織りで織っているといわれる方が居られ、その方というのは織物に対しての見方というものは特別だったりするのです。織物がいつもであるものというよりも、つくるものという認識をもってくださっており、プレゼント用に用意したミニキッチンクロスですが、お一つプレゼントしようとしましたら、日本に来たお土産用にほしいということでたくさん買ってくださいました。大事に思ってもらえるのほんと嬉しいです。
2013年07月01日
レピア織機でもシャトルでも織機の打ち込みを決めるギアというのは2つ付いています。これははじめは理解できないかもしれませんが、ギアが二つ付いていることで、小数点以下の打ち込みの調整も可能になるのです。

弊社のレピアの場合は37が織機側の基準のギアとなります。巻き取りローラー側に50のギアをつければ、インチ50本相当の織物になります。55のギアをつければ、55本相当の織物。弊社のシャトル織機の場合には、4%の織り縮みを計算して、織機側のギアは36を基準としているようで、実質は37が基準のギアになります。違うシャトル織機は25を基準ギアとし、織機側に25をつけたときに巻き取り側につけるギアの数字がそのまま打ち込み本数になるように設計されています。

いくつのギアとギアを組み合わせると、何本の打ち込みになるかというのは、織機のマニュアルに表となって載っているのでそれを見てもよいのですが、簡単なギア比の計算で、その表自体が成り立っていますので実質何本になるかは計算も出来ます。

ストールなどの長さをぴったりに仕上げるのは正確には2m以上織らないと分からないことですので、何回かテストを繰り返してぴったりの長さに仕上げました。先ほど理論的なギア比で成り立つということを書きましたが、実際には、ギア以外の要因があるので、織ったものの長さを測って合わせるという作業が一番大事です。