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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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2010年4月
リネン日記:30
2010年04月10日
今日は、桜が雨で散ってしまわないうちにと、社員たちと一緒にお花見に彦根城を訪れました。彦根城の桜は満開で、お天気も良く、申し分ないお花見でした。時間が本当にあるなら、お城のお堀のそばのベンチに座って、春らしさを満喫しながら、じっくりと時間を過ごしたいものだなあと思いますが、ここの桜、あそこの桜を見ようと短時間でお城の中を元気に散策した感じです。

夕方から、自治会の評議委員会ならびに組長会議がありまして、その後、会議に出席した一同で食事をとりながらの懇親会がありました。同じ字の中に住んでいながらも、普段、なかなかお会いすることなく、顔だけしか存じ上げてない方も多かったのですが、グルーっと回りまして、自治会の皆さんとお話をいたしました。

年配のみなさんが献身的に自分たちの故郷らしさみたいなものを守っていこうとされている姿勢が伝わってくる会合でした。しかしながらも、年配の皆さんのお顔などを拝見しておりますと、少し前とくらべるとお体の具合が思わしくないのかなあと思う感じの方も多かったりして、昔から存じ上げている方々が本当にご高齢になられてしまっているのを感じます。

明日は、地元の神社で神輿渡行を伴う春の大例祭が行われます。5年ほど前までは、神輿渡行で神輿を担いでおりました。神輿を担いだあと体中が火照るような倦怠感というのは、花見とは違う春のもつ、一つのイメージです。
2010年04月09日
生地の裏と表に関してよくお尋ねをいただくことがあります。平織りの生地の場合、林与の生地の場合、織り表を表とし、そのまま、加工に投入されて織り表が表として加工から上がってくる想定になっています。反物では通常内側が表です。

表裏だけでなく、実際には無地のものでも上下があったりします。柄ものでは実際には、上下も糸目の山の形谷の形で見分けることが可能です。基本的に汚れなどの検反をする面が表面となっているので、裏表が重要ですが、林与の通常の加工の場合、裏も表も同様の加工がなされますので、無地の平織などの場合には、綺麗な面を表としてお使いいただければ大丈夫です。

綾織りの場合には、綾目が右上がりというのが基本的な考え方ですので、綾目が右上がりになるようにお使いいただけますと作る側が想定しております。裏表と一致いたします。ハンドメイドされる場合にハンドメイドされる方がデザイナーですので、気に入った面を使っていただいて、大丈夫なように林与の布は作ってあります。

柄が入ってくると、柄の要素が強く出てきますので、柄によって、表裏だけでなく、上下左右が決まってきます。実際には、上下もかならず、一つのパーツでは統一していただいたほうがよいのです。だから、Zの形で、上から一気に裁断というのはそのあたりが考慮されていない裁断方法です。右から左へ走る糸目はまっすぐに見えても弓になりがちですので、それを全体で統一させるような工夫も大事ではないかと思います。天然素材を使用した、ナチュラル感のある生地というのは一様に見えても癖があり、その癖というのが最後の作品に出てくるものです。
2010年04月08日
日本でものを作るときに、企業努力を超えた壁というのが常にあります。それは、企業にとっては他国と比べると競争条件が何倍も不利であるということです。将棋に例えると飛車角落としの比ではないところで、常に、ものをつくるという海外との競争です。

そんな中でも競争するときに形成が有利っぽいところが地場産地なのです。その地場産地自体が、価格競争というものづくりの土俵に呑みこまれてしまっては、その作りあげた形成が崩され始めてしまっています。

今の時代、日本が電気自動車を開発していますが、中国内では、50ccバイクではなく、充電式のバイクが15000円ほどで売られていて、日本のやっている開発というのが、実際には、無意味なのではないかと思えます。その法律関係を動かすことまでがものづくりしないといけないものの責任であったりしますので、日本はもはやものづくりをするところではないというのは現実のところです。

日本の優秀な学生たちが働く場所というのが中国になる可能性は高いです。一つの工場に一貫した製造拠点があり、自分自身で開発しようとすればその力があるのです。今回の展示会で知り合った業者さんが扱っている、綿の200/2や170/2の糸などは、通常日本ではあまり流通しない糸です。ヨーロッパ向けにはボリュームで動いているということですが、日本企業がそういう特殊な糸を扱うチャンスが少ないという点は憂慮してよいかと思います。そういう糸が湯水のように流れる国と入手が困難な国とでは、インフラ的に、作れるものや技術の差が出てきてしまうのです。国外に行ったほうものづくりしやすいということでは、ものづくりの国としての日本の立場は危ういです。

シルクの糸などでも、本当に細い紡績糸が中国から出てきています。生糸を作るよりも大変な世界かとおもったりして、糸を触っていてもその感触というのは通常のクラスとは違いがあるのを感じます。中国で開発される一番上のクラスの糸というのは、リネン、綿、シルクにしてもイタリア向けが多いようです。イタリアという国では、ブランドもたくさんあり、それだけの需要があるので、高級品へのニーズも高く開発も容易ではないかと思うのです。

イタリアという国では、国家がファッション産業に莫大な投資をし続けており、新しいものを生み出すに値する高級品の世界的な需要も生み出しています。メイドインジャパンの素材がヨーロッパで注目されているのは、イタリアやフランスにファッション文化があり、それらの国の政策のおかげかも知れません。
2010年04月07日
彦根地域では、もう桜が満開になりました。もうこの週末が見納めになるかもしれません。雨が降ると散って落ちてしまうので、週末まで雨が降らないように祈るばかりです。さて、今日は、お昼のうちに、組合の事務局に行き、理事会の資料などの準備をいたしました。

夜には理事会が執り行われ、今年度の彦根の組合の事業のことや予算のことなどに関して話し合いなどがありました。助成事業の案件に関しても事業成功に向けて話が進みそうです。単に計画したからやるというようなものではなく、参加される企業さんの将来のためになるような活動に結び付けばよいなあと私自身は思っております。

産官学のコラボなどに関しても、産、官、学のものづくりへのスタンスというのは、非常に大きいと考えます。民間の側から行政に対してのPR活動などを行い、政策や支援に生かしてもらわなければ、ものづくりに対するマイナス方向の政策が良作と勘違いでどんどんと作られていたりします。

学生のみなさんなどにもぜひものづくりの現場というものを学生のうちに体験などしていただいて、その専門での勉強に生かしていただければ学校での授業もより意味深いものになるのではないかと思います。
2010年04月06日
昨日3分咲になったと思ったら、今まで桜が咲くのをいつかいつかと待っていたのをわすれてしまうくらい、今日は7分咲きです。まだまだ、肌寒いというのに、地面の下のほうでは、春が進行しているのかと思います。先日の鯉のぼりを上げる際にも、つくしんぼがたくさん川の土手に生えていました。

以前だと、たくさんの蝶々が舞う春でしたけど、蝶々をほとんど見かけないのを目の当たりにし、実際に、サイレントスプリングがこの30年ほどで進行してしまっていることを感じます。新聞では、蛍の養殖みたいなものをあるところで見かけましたが、とことん失うまでやってしまって後から惜しむかのように、人間が見るためだけに再生させたものに価値があるのかと感じます。そんな養殖蛍でも飽きられてしまえば終わりで、本来の価値の復興にはならないと思います。

実際に恐ろしいのは、観光目的としてゲンジボタルがいない地域にまでゲンジボタルが繁殖してしまうような愚かさをはらんでいたりするのです。そのこと自体が人間の勝手による自然破壊にすぎません。食物連鎖の一部だけを直したとしても本質的な前後関係が改善されなければならないのですが、本質的なものを破壊している前後はアンタッチャブルであることが多いのも事実です。

今日は、夕方、大学のほうにお邪魔しまして、産官学のコラボの組合が中心となって進める事業のお願いにあがりました。ご承諾並びにご協力の約束をいただきまして、実行委員会のほうも順調に立ち上がり、事業のほうも一番大事な意欲的なバックボーンをもって進める気がします。
2010年04月05日
今日は、桜が咲き始めで一気に3分咲きです。不思議ですね。人間なら、早く成長する人もあれば、あとで成長する人もあるのに、同じ場所にある桜の木というのは、まったく同時に咲き始めます。決して温かくもないこんな日につぼみから一気にに3分咲になるなんて、ツルンでいるとしか思えません。木と木も会話をしているはずです。

燕の子供にしても、飛び立つのは同じ日です。子供のころ、私の家の上空が、日本中の燕の移動のルートになったことがあります。大きな音がするので不思議におもい外にでると、空一面を埋め尽くす燕が大きな音を立てながら10分以上も一つの方向に飛んでいったのを覚えています。一生に一度しか見たことのない不思議な壮大な光景でした。

今日は夕方遅く、長浜からお客様が来られ、いろいろとお話をいたしました。お店を作られた当初から弊社の本麻手もみなど弊社の素材を使い続けてくださっておられるのですが、今回も布を見に来てくださいます。林与と同じで近江特産の麻織物という素材へのこだわりも持っておられます。

林与が、このリネン日記をスタートしたことで、文字しかない見た感じ殺風景なブログですが、いろいろな皆様とお出会いで来たりお話しする機会が生まれたことなどもお話ししましたら、非常に興味をもっていただきました。私と同じように日々の洋服作りのことをつづってもらえるなら、林与は販売したあとも一つ一つの布を覚えていますので、林与の布がどんな風な洋服になるのか知ることができ楽しいだろうなと思います。買われるお客様にとっても特別のお洋服であるという意味合いが増すと思うのです。

ジャパンクリエーションが近づき、今回、デザイナーコラボしていただくDress&Co. HEDEAKI SAKAGUCHI 坂口英明氏とのコラボレーションでも、オーガニックやエコなリネンを使った素敵なコラボ企画が進んでいます。林与も当日が楽しみです。
2010年04月04日
今日は、こどもの日の1か月前の日曜日ということで、字の青少年育成委員ということもあり、字のみなさんと一緒に鯉のぼりを字の3か所に上げました。全部で40匹くらいの鯉のぼりが上がったと思います。1匹が10M近くもある鯉のぼりもいて、圧巻です。

リネンで鯉のぼりを作ったらおもしろいと思っていましたが、綿の鯉のぼりが雨にぬれると重くなって、まっすぐに垂れ下がってしまうということで、市販の薄いナイロンの鯉のぼりが風にはためくのには良いということです。

今、ジャガードでリネン100%を織り進めています。無地ライクな創作的な織物が生まれるのがジャガードの世界です。切れやすいリネンをジャガードで織るのは、織り段ができやすいので要注意で、通常の織機よりも速度を落としておりますので生産性もより低いです。

ジャガードの柄は、特別なものは林与のオリジナルな柄として作ってもらいます。その柄を作ること自体が時間を要する大事な作業の一つなのです。一か所の糸の上がり下がりの癖の出方を気にして紋紙を作り直すこともあり、プリント以上にコンピュータ上と実際の織物の違いの差というものは大きいものです。

アイルランドでも伝統的なダマスクを織っているところは少なくなっていますが、林与もジャガードで細番手のリネン織物を織っているのでその意味がよくわかります。ジャガードのリネン関係に興味を示してくださるケースが多いですが、希少で高価なのにはそれだけ生産が難しいという理由があります。
2010年04月03日
中国北京は寒かったのですが、日本に帰ってきても滋賀県は肌寒い感じで、春っぽくないです。底冷えしています。彦根城の桜も遅そうですね。さて、3月のリネンプレゼントの当選者は、東京都板橋区の方と横浜市鶴見区の方に決まりました。おめでとうございます。メール便にて数日中に発送いたしますので到着まで今しばらくお待ちくださいませ。

中国に行くJALの中のディスカバリーチャンネルを見ました。地球の出来上がり方を記録したビデオを見ていたのですが、恐竜の衰退など、形あるものはいつか滅びるみたいなのが、日本の織物文化と似ているなあと、滅ぶのも一つの進化なのかなあとおもったりしました。消えゆくものを惜しむことこそが愚かで、消えた後には新しいものが栄えるのだという道理なんだと感じます。人類にしてもほんとうに短いもので、進化しないものの方が長い時代を乗り越えることができるということなのかもしれません。

人間は今の地球環境問題を考えるときに、新しい技術を開発して対応しようとしていますが進化すれば環境をさらに危うくするだけだと思います。新しい技術の裏には、絶滅するものが必ず存在するからです。従来のものを淘汰してしまうような行為を行って後から復興しようとしてもなかなか難しいものです。

中国でも通訳の方を含め、その通訳の友人である30歳くらいの3人の若い世代の方たちと一緒に夕食などとらせていただいたのですが、その企業の次の世代を担うトップの方たちでしたが、非常に清く慎ましく行動をされていて、優良企業の幹部の方がそのような姿勢であるというのは、日本が追い抜かれるのは必至かもしれません。

一方、展示会などでは、麻糸、麻布、麻製品関連で、強引なセールスの方もたくさんこられ、自分が与える印象というのを理解されずに、便乗的かつ利己的なセールスの方も多かったのですが、不思議なのは、悪いイメージがあると追い抜かされない気がして安心するのですが、ひたむきな良いイメージがあるとすでに追い越されてしまっている気がして本当に危惧してしまうことです。中国の方がひたむきな姿勢でものをつくり中国繊維関連のビジネスを支えているとなると、今の日本の繊維業界の飽きたような体質からすると日本が追い越されてしまうのは当然だと思えます。日本の場合は経験があるのでそれを食いつぶす形で商売を続けてだんだんと衰退している気がします。専門的な能力や意欲、メンタリティの面でも追い越されてしまっているのではないかと思います。

その企業がトラブっておられる一枚のリネンの布がありました。その原因が何か分からないと悩んでおられると通訳の方に聞いて、原因がわかるかたずれられたので、その布の問題に関しては私が常に頭を抱えているリネンの問題と共通していたので、その問題とリネンの糸や織物に関する本質を説明したつもりですが、技術の方ではなかったのでピンとは来られたのか来られなかったのか。日本でもこの問題を理解し解決しようという動きは少ないので、それが糸、染、織を注意しなければならない一つになっています。
2010年04月02日
帰国するJAL886便が午後1時50分の出発だったので、朝のうちに北京市内を観光しようということで、朝の7時ころからホテルの近くで朝ご飯を取り、ショウビンと呼ばれるパンと小龍包と豆腐を朝ご飯に食べました。3人でお腹いっぱい食べて8元で、ホテルの中にも無料の朝食がついているのですが、それよりもおいしかったです。三人で地下鉄に乗って連れて行ってもらって名前はよく覚えていないのですが「天国のお寺」に行ってきました。お寺はすごく広くて600年ほどにもともと建てられたようです。奈良にいるような気分になりました。

すごく大きなお寺で、お寺の建物よりも、中がお年寄りのための文化公園見たいになっていて、太極拳、ダンス、回廊で将棋、トランプをやってる人、羽の蹴鞠みたいなのをやってる人、通路に書道をやってるひと、やってる人も達人のような人ばかりですが、観光客もそれをみて楽しめるので一石二鳥です。

お寺のあと、天安門を見たかったので、タクシーに乗ろうとしたのですが、タクシーが捉まらず、バスに乗りました。なんか、バスだと天安門まではすごく遠いということで、途中下車して地下鉄に再度乗って、正面の毛沢東の肖像画を拝んでタイムアップで、急いで、ホテルに戻って、チェックアウトもルームチェックが間に合わず通訳の人にホテルの生産など後の処理を頼んで、一人でタクシーに乗って空港に向かいました。

飛行機の搭乗開始時間、ぎりぎり間に合って、よる9時に家に到着です。今回は、ホテルの予約などのトラブルで、会場からかなり離れたホテルになったので、毎日、一人でタクシーに乗って会場まで行って帰るなど、「はじめてのお使い」モードが多かったのですが、なんとか、はじめての北京での展示会も乗り越えて帰ってくることができました。今日一日は、本当にくたくたになりました。

今回の展示会では、日本の大手生地商社さんの並びに入れてもらって、お隣のブースさんやスタッフの皆さんにも親切にしていただいて、日本のゾーンで出展させてもらってよかったなあと思っています。今回の展示会は十分大きいですがそれなりに情報収集がしやすい規模の展示会だったので、展示会全体の雰囲気を楽しむこともできました。

北京の展示会中はメールなども連絡があまりうまくとれなくてスミマセンでした。明日から少しづつ対応も再開してまいります。みなさま、林与が日本に帰ってきましたので、また、よろしくお願いいたします。
2010年04月01日
今日は、最終日でお客さんの入りも少なめで、弊社ブースにお立ち寄りくださったのは、50から60名程度でした。入り口のほうは厳重な警備が続いており連日最初の本当の意味でのお客さんがHALL4に来られるのは10時半ころで、ブースの片付けが午後2時くらいからはじまったので、実際にじっくりと座ってもらってお話しできたのは10名程度でした。

私自身も、今日は時間があったので、ヨーロッパの企業の出しているリネンがないかと、散策に出ていたのですが、リネン100%と思えるものは、ベーシックなチェックのもの数点しか見つけられませんでした。最終日ということもあって、出展されているイタリア人の方などが弊社ブースに展示が終わったあとの帰国前の見物に10組程度は来られましたが、同業者同志ということで足早に展示をチェックされるだけで名刺を交換するということはありませんでした。

香港の女性の方がこられ、リネンをヨーロッパ輸出向けに探しておられるという話で、トレンドコーナーで、林与の生地をみてダイレクトに私のブースに来られたということです。私自身、今日もトレンドコーナーに行き全体の傾向を見ていたのですが、皺になるようなナチュラル感のあるものがほとんど少ないのを感じました。普通のリネンものだとダルな感じで埋もれてしまって安っぽくみえてしまうからかと思います。林与も全体のトレンド傾向を意識はしているので、リネンであっても林与っぽいブランド向けの高級に見えるものを中心に選んで提出したのでたくさん選んでもらえたのだと思っています。林与でいうところの昔のテイストのもので、ナチュラルテイストのものはほとんどないと言っても過言ではありません。これは、林与のリネン100がセレクトされているというのは、糸のセレクトの件もありますが、日本の染の品質の高さや日本のリネンの加工の特別さの表れだとおもったりするのです。

出展企業のほとんどが中国市場をターゲットにしているということで、ポリエステルやトリアセ、綿麻混紡糸などの価格を落とした素材提案が多いからかもしれません。光沢感はあるものの量販系のテイストの素材がたくさん並んでいました。実際にリネンの提案で、ヨーロッパの企業が中国市場に対して提案を行っても、中国企業が出展しているリネンとの比較では、中国のバイヤーからすると100%ものというのは、微妙な差というのは同じに見えにくいからだと思います。

北京のかたというのは、エージェントとして動いておられる方が多いので、いろいろなものは見慣れてはおられるようですが、実際の織物の現場を知って扱われて方というのは少ないようです。上海では脚を止めて見てくれる人が少なかったシャトル織機が動く様子の動画を5分くらいじっと眺めている方というのが、3日間通して本当に多かったです。もしかすると、そういうのに興味を持たれるのは北京というアカデミックな土地柄もあるせいかも知れません。

会場内での撮影は禁止されているのですが、林与の看板を撮影されている方が昨日も数名おられ、今日も数名おられました。北京では、ハンドメイドなものがほとんどなくなっていて、そういうハンドメイドチックなものが生地関連の人たちにとっても面白くみえた証拠ではないでしょうか。リネンストールなども商品として置いているところというのは、ものめずらしかったのでしょうか。弊社ブースに訪れられたほとんどのお客さんが触ってくださって、ほんとうにたくさんの方がハンガーバーに掛けてあるものを取って首に巻いて感触を楽しんでおられました。

展示会が終わって、上海方面に帰国される通訳の方ともう一人リネン関連の方とホテル周辺で食事をいたしました。オリンピックの行われた「鳥の巣」の近くで、鶏の焼き鳥が店頭で一本1元で売られていて、3人でチンタオビールを飲みながら3人で、魚料理、野菜料理をメインに食べて100元程度の食事でしたが、魚料理も野菜料理もどの料理もおいしかったです。ささやかながら、3日間のお疲れ様ということで打ち上げでした。明日は帰国です。