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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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2014年10月
リネン日記:26
2014年10月08日
今日は、試織の織機の立ち上げ、縦を用意してから、最終的なストールの規格のものが織れるように、職人さんにヒガエやシリンダを設定してもらい。細部を私が微調整して、お客さんの思っているサイズに仕上げていく。

織り上がったものが最終ではないので、これから加工という工程を経るのを考慮しながらお客さんの思っているようなストールの生機として仕上げていく、私自身、自分のリスクでものづくりすることが多いので、一回やり直すときのダメージというものは大きいのはよくわかるので、自分なりにお客さんのイメージに近いものを渡したいと思っている。

自分自身の中に、何がOKで何がアウトなのかという基準がないとこの作業は難しい。そこそこよいものが出来たとしても、違うセカンドベストなものももしかするとそちらのほうがよいかもしれないので試して見たりすると、設定を1から2にして、また1に戻すような作業が必要となってくる。大体、仕事するときは、このような無駄な仕事をするので、お客さんがこうなりませんかといわれたときにはすでにそれを経験しているので、問題点を正しく即答できる。

即答できるだけでなく、実際にそのテスト作業を当たり前にできることが大事で、そのテスト作業を出来ない職人というのは面倒くさがりだったりして、頭から否定して見落としなんかも多いものだ。実際やってみると答えが想像と違うことも多い。
2014年10月05日
つなぐ通信VOL7が届きました。まるごとクールジャパンという特集で、クールジャパン機構の太田伸之氏、アーティスト天野喜孝氏、手仕事フォーラム久野恵一氏のインタビューがあります。ファッション業界の皆様もぜひお読み下さい。ウェブでもご覧いただけます。
http://tsunagu-t.com/pc/backnumber/vol07/index.html#page=1

先日はイタリアにも参りましたが、イタリアの人の気質を見ていますと、日本人のようなバイオーダー対応は難しいだろうなあと実感したりするのです。すべてが現物商売的な部分があって、ずばりのものをすぐにというストック商売のイメージ。

よく聞くのがヨーロッパのプリント生地が気に入ったけど、一箇所色を変えてほしいところがあって、この色を変えられないかというと、「できない」という答え。何千メーターと作って、それを販売する形なので個別オーダーには対応できないという限界があったりするのだろう。一方で、それはテキスタイルメーカーの自社開発の布であるという強みを守り、類似品を排除できるメリットもあろうかとは思う。

イタリアではバカンスが1ヶ月とかあるそうで、その間は仕事はとまってしまうそうで、逆にそれが一年を掛けての商品開発サイクルを維持することに繋がっているのかもしれないと思ったり。

イタリア型だとメーカー主導で、生産はシンプルとなるが、売れ残るリスクをメーカー自身が回避しないとならない。でも、日本とイタリアの機屋、どちらが廃業が多いかと考えると、切り詰めて個別対応してきた日本の機屋にもうなすすべがなく、機屋の次の世代がないのが現状だろう。
2014年10月04日
今日は、RBTさんの展示会の案内が届いた。上海の展示会と重なってしまって、お邪魔できないのが残念だが、案内と一緒に入っていたコレクションの冊子を眺めると弊社で織ったリネン生地にプリントが施されたアイテムをいろいろと使っていただいている。パンツなどにお使いいただいてあってリネンだけに履き心地もよいものだろうと想像。また、店頭に並ぶときに実物を拝見したいと思う。

ファッション系の学校を出られたデザイナーさんというのは、サーファスデザインが強いのがポイントかとも思う。今の時代はコンピュータで絵を描いて、そのままに近い状態が生地の上にもプリントされる。

東氏は、別件では、7mのパネル柄をインクジェットでつくられて作品にもされていて、それを思うに、デザイン云々の話だけでなく、費用や労力というものを考えると超え難い壁を越えられていて本気度が伝わる。また、オーガニックコットンのプロジェクトを手がけるなど、繊維業界全体のスキームで捉える目線を持っておられるので、今度は織りにも挑戦してほしいです。

365コットンというオーガニックコットンのプロジェクトでは、ボランティア参加者を募集されているので、関西在住の学生さんなどは、早いうちに苦行の部分を経験できるチャンスではないだろうかと思う。探すではなく、自分で育てるという部分が、必要なんじゃあないだろうかと思うことが多いものだ。
2014年10月03日
今日は朝から出荷前の検反、検長作業。こういう作業も、織物の基本作業の一つ。織ったものが自分の織った反物を確認することができないという状態というのは一番危ない状態で、織る仕事すら任せられないという状態につながる。

インドに行ったときに、服一着を作れる人を単能工に変えるのが大変だという工場長の話を聞いて、それがインドでの成功の秘訣であると思った。日本がインドの手法と似ているどうなるのか、確実にインドに負けるであろう。日本では多能工の職人を生み出さねば意味がないという結論になる。これは一国の文化を要する方向性。ものづくりの一からを分かるだけでなく、実際に作業できる人が必要なのだが、日本の現場では、そういう人って本当に少ない。

何年もの積み重ねよりも、新しいことをその場で吸収し実践する力がなければならないので、経験が邪魔をすることが多い。経験の長い職人というのは経験が邪魔をして、新しいものをつくろうとするとできないという話から始まる。仕事で食べていくには越えないといけない壁をいつまでも越えないみたいなあたりが、産業の衰退と大きく関係しているように思うのだ。
2014年10月02日
今日は、午後工場に入った現場のものが、機械が焼けて火事の匂いがするというので慌てて工場に入るが、どこから匂いがしているのかわからない。今日は使っていない織機のあたりが非常に匂いがきついので、もしかすると、電気の配線が内部で燃えていたりするのではないかと心配になる。30分ほど工場を調べても原因がわからないので、保安協会に電話して来てもらう。

私は彦根で用事で出かけたが、留守の間に、保安協会の人が来てくれて、原因が、点灯していない蛍光灯の傘の基盤が熱をもって燃えたことにあるということで応急処置をしてもらって、様子を見ることに。会社に戻って、仕事を通常のようにするが、異臭がすることはない。原因は蛍光灯の傘にあったようだ。もう、26年使い続けているので寿命なのかも知れない。
2014年10月01日
10月は衣替の季節なのだが、まだ、自動販売機はCOLDばっかり。アイスコーヒーも飲めないことはないけれども、夏でもHOT派なので、HOTコーヒーがないのは寂しい限り。

HOTがないわけではない。この夏など轢きたてのコーヒーがコンビニでヒットしたが、いつの日か私もあのカウンターの上のコーヒーメーカーのコーヒーを飲むことになるのだろうか。セルフサービスで無料でもよいんじゃあないかみたいなものをよく販売を成り立たせるまでにしたものだと思う。

あの目立つマシーンを使うことで目立てる心理を駆り立てたことが、購買に繋がっているのではなかろうかとも思う。中年のおっちゃんの自己主張の道具なのかもしれない。