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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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2012年4月
リネン日記:25
2012年04月06日
今朝は大阪から彦根にお客様が起こしになられる予定でしたが、それが午後からになって午前中はいろいろなものごとの処理に追われていました。ご依頼などの案件が積もりすぎていてオーバーローディッドな状況が続いています。

織物の企画をするのは簡単なのですが、それをいざ実行に移すとなると、材料を使って人が働いて、設備があってものが出来上がりますので、それを支えるだけの覚悟が必要です。そういう覚悟の部分は、よほど腹をくくってしないといけませんので、それが出来ないとものをつくるのは難しいものです。
2012年04月05日
今日、お昼に車で走っていると外の温度は17度、桜が咲いてもおかしくない日和でした。でも、午後からは崩れて寒くなり雨も降ってきて…。

リネンに関するお問い合わせなども多くなりご対応に追われています。今日は工場の中で織機が3台くらい動くように調整をいたしました。ようやく落ち着いて動き始めたようです。あと、近くの糸加工工場の社長とお話をしまして来年の生産に向けてものづくりの相談をしています。そろそろ来年のものづくりの準備です。

アパレルさんからは、連絡が届いて百貨店さんの企画に取り上げていただいた件でのカタログの校正を依頼いただきました。海外ブランド向けに企画が進んでいる手もみの本麻を取り上げていただいています。

ある製品の製造メーカーの会社さんからは仕上げに使う布を探しておられるということで、ご相談がありました。どの業界においてもプロが使うものというのは市販されていることが少なくなってしまって探さないと見つかりにくいものです。

シャトル織の件で、連休前にということでアポイントもいただきました。時間のある時期なら織れる仕事もあるのかと思っています。12月から追われすぎてあっという間に4月です。まだ、忙しいのは5月くらいまで続きそうで、この夏に販売するネット向けの生地の生産も期待くださっているお客様も多いので、5月の中ごろからは、ネット向けの生地の生産をがんばろうと思います。
2012年04月04日
林与は今年度も、世界最大規模のテキスタイル展であるインターテキスタイル上海をPRの場として動いていこうと考えております。前年に置きましては秋冬展にも関わらずリネンでPRを試みましたが、ありがたいことに、日本ブースの中では大手企業さんに並んで人気の上位に入れていただき日本のリネンや麻織物の世界を十分にPRさせていただけました。
http://www.japancreation.com/shanghai/2012/pdf/pdf_report_Intertex_shanghai_2011.pdf

インターテキスタイル展に出展している何千社中では、単独で出展している企業としては一番小さな企業であるのはほぼ間違いないと思うのですが、林与独自のフラグシップ的なものづくりを貫き世界にPRしつづけたいと考えています。企業規模とものづくりの度合いというのは反比例するような側面があるのではないかと常に考えもしています。大きくなればいろいろなものがつくれるのかというと、企業規模が大きくなるほどに部分的な担当の集まりになってしまい、ものづくりとしてはマイナスの局面が大きくなるのではないかと思っています。

ブースにしましてもジャパンクリエーションなどでも、出展されている中では一番飾りっ気がなさすぎるのに置いてある布は何気に何倍も高かったりするのでそのギャップもやばい感じなのは林与自身も感じているのですが、素材をみて林与らしさを分かってもらえればと思っています。

海外展としましては、来年2月のプルミエールビジョンに出られればと思う気持ちがありますが、林与のものづくりだけでなく、企業規模なども選考要素になってくると思いますので難関も多いですがチャンスはあると思うのでチャレンジするところからスタートです。

昨日は夕方、NHKのテレビの方が、以前ジャパンクリエーションでスズキタカユキさんとコラボで作っていただいたプルオーバーブラウスを取りに来てくださいました。5月2日の「美の壺」という番組の撮影にお使いいただくそうです。上島佳代子先生も登場されるようです。林与は登場しませんが多くの皆さんに見ていただければと思います。
2012年04月03日
今日は、春一番というよりも、台風以上の大風になって、雷が鳴り雹が降り荒れました。これって、異常気象というよりもなんだか自然である気がします。人間の力を超えたものが働かないと人間の愚かさに気がつかないということもありうるのだろうと思うのです。

こういう自然の力に触れると、自然が荒れ狂うような振る舞いを見せたとしても、人間社会や人の心のほうがより無秩序だったりするものです。あらゆる動物の中で、人が地球上のほかの動物を支配しているのも非常に不思議なことです。そしてまた人と人とがいがみ合う。

常に大きなスケールで物事を考えて成り立つようにしなければ、やっていることすらも無意味なのかもしれないと感じることも多いものです。熱い気持ちがなければ伝わるものもないだろうと思います。今日は社員の皆と心をひとつにすることができた一日でした。外の世界が荒れ狂う中、工場の中で私のために精一杯動いてくれてありがとう。
2012年04月02日
昨日どうしても織機の問題で解決しないことがあったので、とりあえず寝て考えようと思いました。そすると朝にその問題の解決方法が浮かんでいました。頭が固かったがためにその解決方法が思い浮かばなかったのです。解決方法を見つけたときに頭が固いなあと自分自身で笑えて来ました。

でも、頭は柔らかくないといけないという風によく言われますが、職人の頭というのは硬いほうがスタイルを守りやすくてよいものだと私自身は思います。また、頭が柔らかすぎると自分ですることよりも人にしてもらうほうを選ぶでしょう。解決方法が見つかったのは良いのですが、その解決方法が邪道に思えて、織れればよいのではなく、別の解決方法を考えるべきなのかとも思ってしまいます。

マーケットリサーチ型のビジネススタイルというのは、手品を見せてもらってその手品を真似るというような形になります。多くのマーチャンダイザーの方のスタイルはこの形です。その
原因は、ものを作れるような環境がないので取っ掛かりが市場に出ているものを探すことから始まります。手品を自分で生み出すようなものづくりが大事で真似をされたとしてもそれは類似品に過ぎず、生み出す苦労を怠ったストーリーのないものというのは消耗戦に直面するに過ぎせん。