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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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2010年11月
リネン日記:29
2010年11月09日
今日は、朝、彦根の高校にシンポジウムで使う資料を取りにいきまして、その後は、糸を染めるための準備で、一つ計算を間違ったり、染め忘れがあると、糸一色が揃わないだけで、ワンマーク全ての納期が狂ってくるからです。織物に使う糸の本数などをかなり厳密に計算して在庫の糸を確認して、今日は、15色ほどを染めに出しました。夕方には、アパレルさんが百貨店でイベントをされるということで、急ぎということで現物の在庫の問い合わせがありそのサンプルを送りました。

あと、細番手の高密度織物の準備の手配も今日は進めまして、加工出しのほうも準備しました。予約いただいている分の生地なども12月頭頃を目標に準備を進めております。なんか、一気に来春向けの本番などが入って来てますが、シャトル織機、レピア織機、ジャガード織機ともキャパはありますので、来春に向けて企画を検討のアパレルの方など、林与のリネンをお試しくださいませ。

夜、展示会でのリクエストサンプルが届いていないとイタリアのゼニヤさんから今日メールが届きました。お送りして2週間ほど経っていますので、もうとっくに着いたものと思っていたのですが、EMSで送ったので調べてみると税関チェックで止まっているようです。相手も生地の大手で生地サンプルを送ってもなんの問題ないと思うのですが不思議というより、なぞです。

ブースに来ていただいて、すごく気さくにお話しさせていただいて、とても生地を気に入ってもらえたみたいで、お会いしてから3週間ほど経ちましたが覚えてくださってて前向きに進めようとメールも下さるのでありがたく、このくらいの輸送トラブルはよくあることなので気にして出来ないと諦めては駄目で、再度お送りすれば届くだろうと思います。手続き自体には問題がないようですが、イタリアやフランスというのは生地の国ですので、輸入される生地に対してのチェックが厳しいという話をJETROのアドバイザーの方に聞きました。
2010年11月08日
今日は、1台の織機で、織機に生地が10Mほど巻き込まれてしまってるトラブルが発覚して、その問題を解消するために織機の巻取りローラーの部分をばらしました。巻き込まれて、布が逆流する現象は時々起こるので難しい問題ではなかったのですが、ネジなど今まではずされた形跡はないにも関わらず、ねじ山が潰れているような感じで、はずした後にはめるのが一苦労で、結局、ネジを中古の別のものに二つ交換しました。

この織機は新しく1976年の織機です。こういうみえないところがいい加減なのが、だんだんとシャトル織機も近代化してきた証拠です。今の車や電化製品などの塗装も、表面だけで裏まで、塗装できていないとかがほとんどです。

新しい織機や整経機ほど織物のことをしらない、機械メーカーの人が作ってあるので、不便なところが多いのです。基本的に真似を繰り返し、あらゆるメーカーが少しづつ改良を重ねた時代の昔のもののほうが織機としては汎用的であり、誰でも使え、部品も比較的に共通でトータルな面においては良いのです。

午後は、現在進行中の来期ものの糸量などを計算して、在庫糸などを調べて、加工工場に行き、仕上がりが硬くなった生地の問題を検討しました。加工工場さんというのは分業体制が進んで、それぞれの工程を担当された方が、最終的な生地の風合いを確認されることはほとんどありませんので、風合いを良くする為に各工程で工夫されるということがなかなか難しいようです。外注の織り工場なども糸を捜しに行きましたがありませんでした。夜には、数件の発送を終えました。
2010年11月07日
11月8日発売のソーイングナチュリラが届きました。これから冬に入る季節ながらもハンドメイドされる方向けというのは、すでにリネンものが多いですね。ソーイング=リネンというイメージが定着しているのかもしれません。ナチュラル=リネンのイメージだったりもします。

本麻の世界というのはミシンを使うよりも裁縫の世界だったのだと思います。昔、私のおばあさんが、自分の着るもののほとんどを自分で作っていたのを思い出します。今の時代のプチ贅沢が自分の着るものを自分で作る世界なのかもしれません。それは自分自身のブランドつくりみたいなもので、コンセプト的にはブランドの本質です。

昨年の夏でしたが、長浜の布工房DENさんのご自宅にお邪魔させていただいたときに、おばあさんがおられまして、油絵を描かれたり、布を使った手仕事をされたりと、芸術的なものをたくさん作られているのを見せていただきました。一生を創作活動に使われている姿勢が伝わってきて、ハギレすらも一つ一つを大事に作品に取り入れられる姿を見せていただいて、そういう姿勢こそが今の時代にはない価値なのだと感じました。

そういう素朴な世界は、海外にあるかもしれませんが、それを海外でやったとしても当たり前のことで、時代が変われども昔ながらのスタイルを貫いているところに美学のようなものを感じるのです。失われつつある価値観を持ち続けるところに評価に値する何かがあると思うのです。

今日は夜は麻関連の皆さんと3人で能登川駅前でのミニ会合、たまたま、そこのお店の店員さんが昔の同級生だったりして、結構みなさん地元にいるものだなあと実感します。
2010年11月06日
11月8日発売のソーイングナチュリラが届きました。これから冬に入る季節ながらもハンドメイドされる方向けというのは、すでにリネンものが多いですね。ソーイング=リネンというイメージが定着しているのかもしれません。ナチュラル=リネンのイメージだったりもします。

本麻の世界というのはミシンを使うよりも裁縫の世界だったのだと思います。昔、私のおばあさんが、自分の着るもののほとんどを自分で作っていたのを思い出します。今の時代のプチ贅沢が自分の着るものを自分で作る世界なのかもしれません。それは自分自身のブランドつくりみたいなもので、コンセプト的にはブランドの本質です。

昨年の夏でしたが、長浜の布工房DENさんのご自宅にお邪魔させていただいたときに、おばあさんがおられまして、油絵を描かれたり、布を使った手仕事をされたりと、芸術的なものをたくさん作られているのを見せていただきました。一生を創作活動に使われている姿勢が伝わってきて、ハギレすらも一つ一つを大事に作品に取り入れられる姿を見せていただいて、そういう姿勢こそが今の時代にはない価値なのだと感じました。

そういう素朴な世界は、海外にあるかもしれませんが、それを海外でやったとしても当たり前のことで、時代が変われども昔ながらのスタイルを貫いているところに美学のようなものを感じるのです。失われつつある価値観を持ち続けるところに評価に値する何かがあると思うのです。
2010年11月05日
今日、繊維ニュースという繊維関連の新聞を読んでおりましたら、女性デザイナーの玉木さんが、播州産地でシャトル織機を2台導入されて機業を起こされたというお話を読みました。林与自身、織物をデザインしている立場で、デザインするというのは実際に作業する何十分の1の時間とコストで出来るのですが、実際にそれを作業に移すとなると何十倍の時間とコストが掛かる部分をテキスタイルをデザインされる方がわかっていただけると、織物を評価する基準も変わってくると思います。

デザインだけにとどまらず、生産するときになにがどう難しいのかを分かることで、織物の価値が生まれてくるのです。私自身が、大量生産のものに魅力をあまり感じないのはそのあたりなのです。不思議なことに、以前お付き合いのあったブランドさんの洋服というのは、縫製など素敵だったのですが、海外で縫製されたものと国内で縫製されたものでは、小ロットで作られる世界ですので縫製の技術などに関しても雲泥の差を感じたりしました。

小ロットで作られるものというのは、コストを抑えようとすると民芸的な手作りの水準になりがちなのですが、それを何万枚も作られる量産品以上の高い水準に持ち上げようとすると、本質的なものづくりの力と品質水準が必要となってくるのです。

時々、専門家的な方が林与がいろいろなものづくりを残しているということで期待を持って、工場に見えられることがあります。お越しいただく際に工場が埃っぽいとか改善的なことをご指摘いただくことも多いのですが、一番大事なところが見えておらず、専門家の皆さんが、まさに海外の量産工場を理想とされたイメージです。日本でなぜものづくりができなくなったのかというところそのものであったりしまして残念に思うところも多いです。私自身、世界の半導体工場で働いたのですが、それは、まさに海外に移転すべきマニュアル化された世界で日本のものづくりの価値を生み出すものではありません。実際にその工場での生産も海外移転してしまいました。地場産業を考えるときに、コンビニチェーンみたいなスクラップアンドビルトの理想とする視点を変えないと難しいかなあと思います。

今日の記事を読んで、デザイナーさんのような方が自分自身で力織機を使われようとするところが、日本でものづくりを残されようとする意気込みだと感じます。専門家の人というのは、海外に移りがちな時代の流れに乗ったコスト削減の生産体系を持ち込まれようとして、逆に日本のものづくりを殺してしまっているところがあったり、また、そういう、シャトルで織れば通常のものよりも売りやすいというようなレベルで考えられていたりするとそれは本質を理解しない浅い世界だといえます。織る側からすれば、レピアで織ったほうが簡単に安く作れます。きわめて行けば、日本で作るよりも海外で作ったほうが安く。損得を考えれば、一番安いところで買って売るのが一番よいのです。その正反対な世界が、一番、損得を考えないのが自分で満足のいくものを作ることだと考えます。

今日は、午後からシンポジウムの打ち合わせで、レピアの修理に機械屋さんが来てくれる話になっていたのですが、打ち合わせのほうが夜にまで伸びてしましい、帰ってみると織機のほうが、巡油システムの配管に漏れがあり正しく油が行っていなかったということで中のギアが摩擦で削れてしまったということでした。35年動いてきた機械なので、もし、この管に油漏れがなければ、この部品にしても一生ほど使えるようなものなんだろうと思います。本来、蓄積された技術をしてすれば、昔のものより、今のもののほうがよいものでなければならないのですが、より安いものをつくるという方向性だと、どこまで、一年前より、今年はより安い方法なのでどうしても、製品のライフサイクルにあわせてどんどん品質は落ちてゆきます。
2010年11月04日
今日も春の穏やかな日です。ネットショップのほうで、ご購入が多いのが北海道と沖縄の方です。通販でリネン物を買われるケースが多いということだろうと思いますが、私のイメージでは、沖縄というのは年中暖かいからリネンをお使いになられる場面が多いのだろうと思い、一方で、北海道では明治時代、昔軍需用などにリネンが栽培されていたという経緯がありますので、リネンに親しみを持っていただいているのかと思います。

東京方面のリネンのお店の多いような場所の方でも、いままでいろいろなリネンを経験されてつい最近、「林与」を見つけてくださった方が多いのです。ショップのほうのリネンのほうが大分在庫切れになってしまっており、申し訳ございません。今、シャトル織機で丁寧に織り進めておりますので12月くらいには出来上がる予定で進んでおります。お待ちくださいませ。

キッチンタオルのほうも、今から生産に取り掛かりますので、ご入用の皆様は在庫ゼロでの予約の販売になりますが出来上がり次第、発送しますのでご注文くださいませ。今日もリネン糸が届き、箱のフタを開けて色とツヤに問題がないか確かめています。この作業って、ロットごとの違いを知るためには本当に大事な作業なのです。フランスやベルギー産のフラックス原料を使用していても紡績工場によってまったく違うテイストのリネン糸になります。
2010年11月03日
今日は、穏やかな小春日和を思わせる一日でした。不思議なもので、昔はそれほどコスモスは咲いていなかったのですが、今は、田んぼ一面に助成金などを受けてでしょうかコスモスが植えられている光景がよく目に付きます。昔見た、ちらほら咲いているようなレベルではないのが、今の時代のっぽいなあと思います。

文化の日ということで、各地で文化祭などのイベントが行われているようです。彦根の組合も毎年のことですが物産展に協力をしたようです。地元の人にですら、日ごろ馴染みのないのが地場産業であったりします。こういう穏やかな日に地場の産品を眺めていただくことはよい機会ではないかと思います。

夜には、知り合いの社長さんの誕生日ということで社員が近くの食べ放題のレストランで焼肉を食べる会を開くということでお誘いが掛かりました。お腹いっぱいです。ささやかな、贅沢ですね。工場の中は、見本を織っている一台のレピアの織機の調子が悪く、帰ってから原因を検討いたしました。
2010年11月02日
今日、大津のコラボしがに行きました。用事が済んでその帰り掛けに、1Fの展示スペースを覗いて見ました。何も展示されておらず、動物のいない動物園の檻のように、入れないように、格子のシャッターが閉まっていました。

先日、ジャパンクリエーションのために用意しました、過去の近江上布の見本生地に関しての展示会をするようなスペースを探しています。滋賀県でやるのが意味があってよいのか、東京なのかは分かりませんが、場所によって意味合いは違ってくるかと思います。滋賀県でやると、滋賀県の歴史のように感じてもらえる方が多いかと思います。東京でやるとするなら、日本の麻織物の歴史の一部として眺めてもらえるのだと思います。

事務的な場所よりも、百貨店のような場所で個展のような形で展示するのがよいのかもしれません。リネン日記をご覧の方で、場所に関しまして提案などございましたら教えてくださいまし。最終的には出版物の形でより多くの皆さんに日本の和柄の世界をご覧いただこうと思っております。
2010年11月01日
今日は、提出の書類に追われておりました。そろそろ、来春夏ものの本生産が動き始めており、年末納期だったり来年頭納期を想定して、今から一斉にスタートする感じです。通常は2か月程度の納期のものも多いのですが、ストールなどは在庫の染糸を活用することで、1か月以内のものにも対応を広げられるという長所があります。