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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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2015年1月
リネン日記:25
2015年01月06日
織物というのは製造に時間が掛かってしまう。糸をつくるところから始まるからだ。線を面にする手間がなぜ、何千年も続いているのだろう。布というのは非常に人との親和性があるものなのだ。

皮との違いは通気性の問題もあるだろうけども、軽さという点があろうかといえる。人は1kgのものを体に背負うだけでも相当負担を感じるもので、それが肩に掛かるとなると、疲れるものだ。服は軽ければ軽いほうがよいという人が多く、布というのは軽い服をつくるのには適している。

なぜ、重さのほとんどないビニールでは駄目なのかというと、イメージ、ビニールハウスの中で人が存在するのと似ている。木の家がやはりよいのだ。植物繊維をまとっているというのは、木の家に住むのと同じ心地よさがあるのだろう。

一度、東京の非常に気密性の高いビルの一室に入ったことがある。空調が利いて温度調整はできているが、外の音も聞こえない。空気が止まったような空間。東京の高級なビルの一室なのだがこの空間で一日を過ごすのは厳しいなあと思えた。宇宙旅行の世界だ。
2015年01月05日
織り上がった生機は、まず、検反を行います。縦糸切れやゴミなどを修理して、タタミ機で畳みます。タタミ機で畳むのは生機を検長する意味もあり、1mで畳んで、最後に3つに左右で畳んで、反末に加工指図番号、品番、色番、ロット番号、会社名、長さを書いて、加工工場にもっていき加工に投入することになります。

畳みの際に注意することは、反物の裏表を間違えないことで、端頭端末などがシビアな織物などは反頭反末にも注意です。これによって左右が決まります。反物はどの反物も同じ方向に統一して畳んであげることが大事です。

織機に関してですが、織るときに裏表を反対に織ることもあります。それは、なぜかというと、上げる組織が多いときには、ドビーに負担がかかりやすいので、裏面を織表で織るのです。そのほうが織りやすいのです。

でも、デニムなんかの場合には上がる組織が多いのですが、裏を表にして織っては駄目です。なぜかというと、ダブルような厚い織物の場合、織面が裏になると、テンプルや巻き取りローラーのトゲで、生地の表面が荒れてしまうからです。
2015年01月04日
レピアのうちの1台で、開口が開いたときと閉じたときでの縦糸のゆるみを吸収するバックレストのバーが扁平ローラーとの磨耗で両方が磨り減り、消滅。大きな修理を要する破損。一生物に近い部品が数日で壊れた。

何台も動かしているうちの一台なのでまだ助かったが、徹夜つづきで作業をしても計画というのは計画であって思い通りにいかないことは多いもの。計画を経過通りにやろうとすると計画通りにいかないことが、起こるのは当たり前。

ものごとを成し遂げて行くことは、力をつけるのには大事で、ひとつの仕事を逃げてしまうとそれの繰り返しになるだろう。仕事の仕方にもよる、ほかの人に任せてやってもらって仕事がこなせたと思っているとそれの繰り返しで、自分自身が仕事したことにはならない。

仕事していて思うのは、もっと仕事する時間がほしいと思う。これは普通の人とは逆だろうが、経営者的な考え方そのものだろう。仕事する時間が本当に足りないのだ。
2015年01月03日
レピアの頭の調子が悪く、糸を取りそこなう。数日間順調に動いていて頭をぶつけたとかもなく、ゴミも挟まっていない、それほど悪そうに思えないのに、取りそこなう。糸をホールドする力が落ちてきているのを感じて、分解してみると。

糸を挟む鉄の押さえの内側が糸による磨耗で磨り減っていてややくぼんでいて、糸をホールドする力が落ちているのだと判明。鉄の押さえの内側を鑢で削って平らにして、ペーパーで磨きを掛けて、組み立て直す。

稼動すると、今まで苦しんでいた問題がなくなり、5分くらいは止まらず動くようになる。カッターを取り替えたり、ピックのタイミングを変えたり、レピアのヘッドの挟む力を強くしたが駄目だって、ようやく、原因にたどり着いて直った。

今織っているのは白の無地のプリント用の平織りの反物、この年末年始、2週間ほどで整経もして80反織る必要がある。一人で5台の織機を動かしながら、6台目をタイイングマシーンで縦繫ぎ。

織物の仕事というのは理論じゃなくて行動力が必要だと思うのは、技術はあってもつくる力がないのが日本の現状だったりはしないかと思える。口で織機の問題の話をするのは簡単だが、実際に、体を動かしてそれを直すのは別の話。実際に直して正しいものを作ってようやく仕事ができたということ。

職人だとそれで満足なのだろうが、私の場合には、物が正しく織れるのは当たり前のこと。私自身、現場経験というのは1年はないだろうけども、解決できない問題が私のところに回ってくるので、そういうのが解決できないと機屋が機屋であることは出来ないだろうと思える。他人に頼るよりも判らなくても自分でやってみて解決していく、それが大事だろうと思う。そういう姿勢だとそのうち上手になると思いながら仕事する。
2015年01月01日
あけましておめでとうございます。本気に雪のお正月。会社は休みながらも、私は、年越しで工場で作業していると、雪。私自身にとっては正しいお正月のように思えて嬉しい。