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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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2022年02月17日
今日は朝から会社の謄本を取りに行ったりして、支援金の申請手続きを地元の商工会が認定機関になっているので、必要なデータなどを集めて確認してもらいながら申請をしてもらう。概要は分かっていてもなんか説明だけでも100ページほどある中小企業パージョン、どの説明が自分に当てはまるのか、また、どの書類が必要なのかということをピンポイントで分かっていないとウェブ申請なので書類不備で通らない。

多くの企業を対象の支援金なのに、よくもこれだけ難しい申請手続きになってしまっているのだなあと、スキャナもあって、コンピュータが得意な林与でも、本当に正しいのかどうかが分からない部分の多い申請手続き、該当企業にしてもこの申請のややこしさ乗り越えられずに申請しないということもあるだろう。ウェブ申請するにしても、スマフォで証拠書類の写真撮っても良いとあるけど、スマフォで決算書とか証拠書類の写真撮って確認するほうが大変だろう。

こういうときにあってよかったA3カラー複合機、3年前に3万円で手に入れた複合機が本当に調子よく、この3年スキャナとしてどれほど活躍したか。名古屋まで引き取りに行って会社に戻って来て会社の階段をどう運び上げるかが一番の難関だったのが思い出される。コロナで、リモートとか、ペーパーレスとかで、郵送するでなく、スキャナーでPDF化してメールに添付して送るみたいのが必要なことが多くなってきた。手に入れたA3複合機はスキャンするとPDFデータ保存になるのでこれは本当に便利である。リースしていた複合機は白黒でコピーとファックスで堅牢な感じで好きではあった。やっぱりA3のカラーレーザー複合機というのはそれなりにあると便利である。普通だと維持費が高いのだけど、リサイクルインクは何回か交換して数千枚は印刷したがそれでも維持費が3年で3万円くらいしか掛かっていない、維持することが負担にならないのが一番のメリット。

パーソナルなインクジェットプリンタも写真などには向いていて、レーザープリンタというのは写真には向いておらず、ビジネス文書などに向いているというのは文字などのくっきりさなどからしても思うところ。レーザープリンタは、長期保存しても色あせしないのと、水にも強いのが利点。本来は、自分一人が使っているよりも地域のみんなが使えこういう利点を共有できるような運用のほうが良いんだろうと思う。コンビニに行けば、カラーコピーも30円払えばできるから、そういうのを活用する方法もあるけど、それとの違いは用紙を自由に選んだりできることと、何回もサイズを変更したり色味を調整したりできることだろうと思う。こういうのをおもちゃのように使えるといろんなクリエーションが広がるし、実使用にも耐えるような印刷物が出来る。
2022年02月17日
ドラッグストアーで、たまにしかいかないので、いろんなものを大人買いするとアルバイトの店員さんだとやはり打ち間違え等あったりして、そういう時には、自分が得しているときでも、これなあもう一回確認してみ、と突っ込む。けっこうレジの仕事にしても間違いというのは多いもので、お客さんでも気が付かないことが多いだろうけど、6個かったのに5個しか通っていないとか、割引商品の値段を打ち間違えているとか、1個、2個買う場合に比べて、いろんなものを10個以上買う場合には、アルバイトの店員さんだと打ち間違え等も多い。

商売している人間なので自分自身も急いでいると間違え等あることもあるので、打ち間違えも当然あるだろう、でもそれで私が得するということは駄目なこと、かならず間違いと思ったときには確認してと伝える。アルバイトの人ならそういうの指摘されても迷惑なだけかもしれないけども、そういうのを指摘するお客さんがいるだけで、その方自身が正しく仕事できていないのにも気が付くだろうし打ち間違えの処理なども正しくできるようになる。

1年ほど前に、60サイズ用に作った箱の大きさが外の3辺58.5cmの段ボール箱があって、それをクロネコに持ち込むと、80サイズということで処理された。スタッフの女の子に間違いだから、もう一度測らせて60サイズに訂正してもらってと再度お店に入って測り直してもらうがやっぱり80サイズだということで帰って来た、しかたないので、私が行って正しく測り直すと60cmに収まっている。仕事で毎日やってる人もそんなもので、人間なんだから間違いはあるだろうけども、間違いをしてきしてもまだ正しく測れないのは意図的なものがあるだろうと思う。そういうのはクロネコにとっても、林与の従業員の教育にとっても仕事として良くないので仕事なんだから正しいが大事。その営業所は、受付が測りもせずに80サイズと書いてしまう人もいるから、そういう場合も60ですから測ってくださいと指摘する。

林与の仕事のときは、足りないことがないように少し多い目にカットしたりするようには心掛けていて、検反機は反物を引っ張りながら計測してゆくんで、その出た数値を長さとして書いて問題はないのだけども、ぴったりだとどうしても布を放反すれば足りないとなるケースもあって、すこし気持ちで長めにカットしておけば通常よりは反物が縮んで足りない場合があったとしてもすごく足りないということはない。

仕事するときにすごく難しい問題が、反物がショートが許されるのかオーバーが許されるのかのあたり、想定として最後ちょうどくらいに仕上がる量を投入すれば何か問題があればショートしてしまう、ショートが駄目なら多い目に材料を投入するしかない。織の失敗だけでなく、加工ロスなんかもあったりして、10反とかの仕事なら1反駄目とかも普通にあったりするので、ロスの想定は本当に難しい。上がっただけ納めてくれみたいな仕事だと安心して効率よく材料も使えるけども、ぴったりを想定しているブランドさんとかに対しては、キズがあった場合キズ引きはしますが、そこをうまく避けた場合に、用尺が足りるようなロス計算をしておられるのかどうかという問題があって、中にはロス計算をしておられないアパレルさんもあって、そういうアパレルさんが一番困ったりする。

無地とチェック柄があるときに、慣れたアパレルさんなら、無地は要尺2mなら余裕みて2.2m用意しましょうとか、チェック柄だったら柄合わせするなら、2.4mなら余裕見て2.6m必要とか考えてくださる。それでようやく1反のキズ5か所とかのロスを吸収できることになる。そういう想定があるともめごとも少なく、そういう想定がないなら、チェック柄のほうが生地が足りないとかいう話になったりもする。上がって来た洋服が少ないから、同じ長さの生地を注文したのに、投入した生地が実際足りないで損したみたいな話を言われたりすることもある。柄合わせすると柄が大きければ大きいほど用尺は必要になってきますよ、みたいな説明をアパレルの方にすることもある。コスト重視で柄合わせしなければ同じ用尺でもかまわないだろうけど、チェック柄なんかは柄合わせしたほうが手間はかかるが洋服として違和感は少ない。

数量の縛りが緩く、柔軟に対応してもらえるアパレルさんなら仕事は無駄も少なくなるけども、柔軟な対応が無ければ無駄の分を吸収しないといけないことになってくる。糸にしても問題はいろいろと抱えていることも多く、特にリネン糸のフシとかは整経や織るときに目立ったものは取ってたりするのが当り前で、問題のある材料というのも許容して手を加えながら織物になっていて、それを鬼の首をとったように騒いでも仕方のない話にもなる。

綺麗な糸ほどフシは目だったりして綺麗な糸がなかなか通用しなくなったのが2000年ころで、特に先染めでは使いにくくなってしまって、そのあたりから韓国や中国の糸にシフトしたりもした。フシがそこそこあるのが普通の糸のほうが、フシがあるのが目立たないから問題が少ないのである。本末転倒的なところもあるけども、綺麗な糸ほど問題は目立ちやすいというパラドックス。特にアパレル向けは基準が厳しいのでフシ糸の問題ではリネンにしてもラミーにしても良い糸を使えば使うほど苦しんだ時があった。

高い材料をあえてお客さんのために使っていてもそのあたりをお客さんが理解してもらえないと結局問題の目立ちにくい糸のほうが良いという話になってくる。そういう流れもあって均一な良い糸というのはどんどんと使われなくなり必要がなくなってきたように思う。均一な綺麗な布の1m四方に数か所フシが目立つはよくあること。それが許容できないのが今の基準、逆にフシだらけの糸のほうが安定していてフシは目立ちにくい。

マッハという機械でフシを取り除くことも可能だけども結び目ができるので一長一短。麻の世界では、遠い昔の高級な紡績糸というのは紡績前の原料レベルで下から光を当てて、ピンセットで、異原子やフシを取り除いていたから均一できれいな糸が存在したが今はそこまでして糸をつくるようなことはどこも行っていない遠い昔の話。
2022年02月16日
5年10年というのは仕事をしている間にいつのまにか過ぎてしまい、5年10年前のことでもこの前みたいな感覚が普通だったり。今、5年先のことを考えると今の延長を貫いてゆくような形しかないだろうと思う。5年10年あとにできることが増えているのかというとできることは逆に減ってしまって、繊維の世界では今やっていることもできなくなっているだろう。

私自身は変わらないで作業をし続ける方向で産地の織物文化を残したいなあと思う。それは普通に思えるけども、本当に難しいことになってしまっていて、それなのに、サステイナブルとかいってても新しいもので置き換えてサステイナブルではどうしようもない。続いていることを儲からないからといって駄目なことのようにとらえることは大きなものを見失ってしまって、後になってそういうのを失ってから復活しようみたいなことが、たとえば近江上布の歴史の中にもあった。

林与の近江上布の染料のことなども資料には残っていて、昭和に復興した絵絣の近江上布がどうやって作られていたのかなども伺いしれる。与一爺さんが京都の染料メーカーとやり取りしながら、堅牢な染を研究して色の深い絵絣の近江上布を作り上げた。60年以上前の織物が今つくった織物以上にしっかりとしていて60年前のものだとはまったく思えないだろう。

5年10年後というのも何代にもわたってやっている仕事ならなるべくは変わらないほうが良いのである。それほどに地道な作業を積み重ねてなりたつような本質的な仕事だから、続けてゆくためには基本の部分は変わらないほうが良いのである。話をしていても繊維の世界に向いている人と向いていない人というのは歴然としていて、向いている人というのは同じようなことを考えていて実践もされている。

林与も先代から私に変わったときに180度の方向転換したことがいくつかある。問屋さんや糸商さんだけを窓口に商売していた先代、私自身はそういうお付き合いも残しながら直接メーカーやブランドと話をして自分自身のモノづくりとしてPRして行く形を取った。優雅に見える商売スタイルよりも、地道な仕事スタイルのほうが大事だとは仕事を始めた日から思っていたので、優雅な話にあこがれて仕事している人たちというのは覚悟がないのでなかなか難しい。

昨日の夜からは書類のこと普通の経営者ならそれが仕事なのだろうけども、私自身は一番大事なのは作業の部分だと思っていたりするので、そういう作業に使える時間は数時間は限られている。今の状況というものを数字に落とし込んで、それをもとに1年後、2年後、3年後、4年後の数字を予測してゆく。繊維業界において、このコロナ禍で数字を落とさなかったのはなかなか大変だったのではあるけども、コロナが日常化してきた今後、繊維業界全般が回復に向かうのかは微妙なところではある。

本質的なお金を使った素材よりも、ロゴが付いているだけで十分見たいな企画が増えてくるだろう。高級ブランドがコンビニや100円ショップのアイテムにならんでも不思議じゃない時代に突入はしていて、コンビニや100円ショップの店頭こそが一番華やかな舞台みたいなイメージが若い世代を中心にあったりもして馬鹿にされがちだった世界がいつのまにか流通も牛耳ってしまっている。

昔ながらのタバコ屋やお酒屋ですら店の前にタバコや酒の自動販売機を置いて手抜こうとしたのに、コンビニでは自動販売機なども置かずに対面販売で、人間が自動販売機のように会計を器用にこなす。まあ、タバコの自販機やお酒の自販機の規制も裏では、巨大資本が牛耳るコンビニに有利なような動きがあったんだろうけどもと思う。

なんか、そういうありきたりな流れに飲まれずに昔ながらの駄菓子屋がのこるとか、スーパーが残るとかあったほうがよいだろうと思うけども、田舎ですらもが東京と変わらないような商売ばかりになってしまうのは、田舎が追従することが生き残れる道的な国策の一つなんだろうと思う。田舎の食堂すらももはや経営者が変わると継承は難しいので、田舎も全国的なフランチャイズばっかりになってしまう。

コンビニやフランチャイズが多くの人々の生活を満たすもよしだろうけど、昔ながらの何かが残っているというのも大事なことだろうと思えるところ。それは普通とは違う、特別の価値。
2022年02月15日
将棋で、19歳の藤井聡太氏が5冠となった。将棋の世界というのは年齢とか経験とかじゃなく実力主義だなあと思う。歴史と文化があるのに、ITの世界のような常に進化している怖さがあったりする。将棋自体がプログラミングと似ているのであろうと思える。プロ棋士全員の中で下から2番目の若さで、周りも将棋界の宝のように称えているあたりも将棋界というのはドロドロとしていないなあと思う。

将棋界というのも一つタイトルを取るにしても、差し勝負ではなくって、下に位置づけられたものほどいくつもの壁を乗り越えていかないといけない。竜王戦なんかは一番下から竜王になろうとすると途中何人もなぎ倒していかないと駄目で、下のグループから昇級する形で少しづつシードされていく形。実力的なグループ訳があってその中で上位に入らないと上には上がれない。対等な勝負というよりも、若い者にとっては不利な勝負環境を乗り越えていかないと取れないタイトルなので、年配の経験者とくらべても、鬼のような強さを持っていないと竜王には若くしてなれない。

もうすぐ順位戦もA級昇級で、名人になる可能性も高くなってきた。残るタイトルにしても2年3年の内に取ることになるだろう。近い将来に8冠が見えている。8冠を取ったときに、その一つでも他の棋士が奪回するというのは本当に難しいことだろうと思う。永世8冠も多分可能な実力の差。他の棋士たちがタイトルを取ることが出来ず食べていくことが難しくなってしまいそうではある。

すべての盤上の可能性を支配しているということが、経験のあるプロ棋士たちと比べてもこれほどの差になってしまう。学歴なんかにこだわる余地もなく、中卒のほうが一番すごいというあたりも将棋の怖さで有ったりする。最初のころによくメディアに出てきた母親もプロになってからは完全にメディアからは姿を消して、ものごとをわきまえておられるご家庭だなあと感じる。
2022年02月14日
2月も半ば、2月末納期のものの織を進めないといけない。1月末くらいから仕事が本格的に生産期状態になってフル稼働的な動きで生産をこなして行く、仕事のペースが一気に早くなって1週間ごとくらいに一つの仕事の案件の織が終わっていくようなイメージ。一つ一つの仕事が完璧に近いと問題も少なくて仕事は簡単なのだけども、問題が起こってくるのは問題のある仕事からということが多い。

織物の仕事にしても大事なのは織よりも整経が上手にできているのかできていないのかというあたりで、整経をする人というのは優秀な人をいつも選んでやってもらっていた。計算も必要だし、糸の管理も必要だし、織での失敗は数メートルのロスで済むが、整経においては失敗が全滅につながることが多いので、意味を分かって仕事している人でないと整経の仕事を組み立てて進めてゆくのは難しい。

林与の場合は、整経機を持っているので中で整経作業をするから、糸の問題などもそれなりに対応して整経をすることが多い。外の整経屋さんに出して整形したら、糸の問題で整経ができないということになっているケースも多いであろう。整経時に糸のコンディションを微妙に管理できないと整経で失敗してしまうこともありうる。例えば、同じ番手の同じ銘柄の同じロットの糸でも、白い糸そのままと、その糸を染めて使う場合では、整経の設定を変えないといけないこともある。色が異なると違う糸であるくらいに思っておかないといけないくらいに、糸質は変わってきてしまうのである。

麻の先染めにしても昔以上に難しくなりすぎてきているんじゃあないかと思う。白い糸をそのまま織って後染めくらいが一番予想外の問題が起こりにくい無難な企画に終わる。今、加工工場さんの後染めものというのはすごく混んでいるようで、コロナ禍が落ち着いたというよりも、コロナ禍で、中国など海外でやっていた仕事が予定なども組みにくくまたコストも国産なみに上昇して難しくなって国内生産に戻り始めているという状況もあるのだろうと思う。

安価に海外生産を行ってきたあたりの素材が国内生産に戻り始めているという要素があって、海外での物価上昇が輸入価格の上昇を伴い、国内生産にシフトしつつ、国内の全体的な物価も上昇させているような供給側の背景があるように思う。繊維以外でも、原油関連や食品関連での物価上昇が行われている。円安が背景にはあるだろうし、世界的なコンテナ不足問題、輸送コストの増大など、海外輸送費なんてタダみたいなものだったのに、それが重さに比例して空輸コスト位に掛かるようになってしまうと、安かった基本的なゾーンのものほど物価上昇は著しい。

リネン糸の価格も上昇しているけども、ここ数年で2倍くらいに上昇したのは、太番手で、イメージ、太い糸も細い糸も値段そんなに変わらんやんみたいな、不思議な状況になりつつある。太い糸を主体に使っておられた資材系のところは悲鳴を上げておられるだろうと思う。太番手の糸というのは使う重さも多いので成り立つんだろうかと思うくらいに太い糸は高くなった。リネンだけでなく、綿も、シルクも太番手の価格上昇は顕著である。
2022年02月13日
あさりが取れなくなった問題をどう解決するのかで、30年以上続いたのが、今回の国の産地基準。一番長く育った場所が産地という基準。産地を二つ股くこと自体が産地の定義自体をあやふやにしかねないのだけども、結局、海外産の輸入アサリを1週間とか短ければ3日とか、それ以外にも熊本県に入りもせずに業者が福岡経由で輸入アサリが熊本産と名乗り全国の8割のシェアを占めてしまっていたという、日本の国産あさりの30年に渡る偽装問題。

アサリというのは、消費者の中にはやっぱり国産のものというか安全なものを選びたいという心理があって価格だけではなく、輸入物か国産ものなのかを大事に考えて輸入物が半分の値段でも2倍の国産ものを選択する消費者が多いのが食べ物の世界。アサリ食べると分かるけども身だけを食べていても口の中で砂っぽいもんのがとかもジャリっと来ることもある。消費者からすれば熊本産の謳いに海外産2倍の対価を払ったのだから国産でないと困るのだけども、それが単なる輸入アサリに2倍の対価を払い続けさせられていたような、日本の産地問題。

繊維関係でも、例えば、綿麻というと、5%でも10%でも入っていれば綿麻なので安く作れるならそういうのが欲しいと言われる問屋さんも多く、林与の場合には使っている綿糸にしても、コーマーの細番手で麻糸と同じくらいの値段のするものだから、綿麻といっても安いわけでもなかったりする。ものづくりに敢えてお金を掛ける意味というのも、それは自分自身が作っているからの話で、アサリ業者のように取れないアサリを取ることを放棄して安直な方法に逃げてしまうと謳いだけが独り歩きしてありえない世界だけども希少な国産のアサリを謳えば売れて売れて仕方ない話、仕入れて売るだけで7割8割の粗利の世界。

繊維の世界でも、生きてゆくのに困っている問屋さんの方々もおられ、安く仕入れて高く売れるものが良いものというような定義で商売に携わっておられる方のほうが多かったりもする。私自身は例えばエシカルなことを考えるときに、本当のプロの究極の世界としては最近もそうだけども、良いものを求められている最終の消費者のためにできる限りの自分の良いものを作っているという意地みたいなものは通そうとするけども、それがやっていない人からするとありえないブラックな世界に思われたりもする。

でも、日本の職人と呼ばれる人が週に40時間働いて海外の素人レベルの人たちが家族を支え生きるために本気で働いたときに残れるのかというと全然無理な話で、それが日本の大手SPAが海外生産をする大きな理由。楽をして儲けたいという日本の風潮でやってる感だけでSDGs叫びながらも週40時間だと海外の人々を食い物にして日本の繊維の大企業が吸い上げているだけの話で、やっておられる方も知っているので名前出して申し訳ないけど、無印さんでも自分たちがありえない良いことをやっている謳いがいざ問題が起こると、単に仕入れただけの話で責任はサプライヤーの問題になるのが一番アカン話。素材の厳しさすら分からない人たちが手を出すと、日本の昔からの化かしてなんぼの世界につながってしまって、日本の大手SPAの犠牲者が正直に昔からやっている地場産業を引き継いでいる所だったりもする。

私自身は滋賀県の田舎の小さな織物工場の身分だけども、日本の大手のどこもがもっている後ろめたいような現実の世界を指摘はしているような立場。日本のアベノマスク問題にしても、わらえすぎるほどに、海外からの輸入商社に利益誘導で、国内のまともな業者を排除するのが日本の政治の世界。まともに働いていていろんな問題も知って正しく解決しながら責任背負って生きているものを、騙した連中ほど何百億の日本の政治そのもの。滋賀県出身の大手の総合商社さんも滋賀県企業ならそのあたり営利主義ばかりでなく、近江商人の本質に戻らないと、金儲けばかりでは近江商人を名乗ってほしくもない今の近江出身の日本の総合商社の世界。もうちょっとモラルを持って近江出身企業を名乗るならありきたりの欲に飲まれて汚さないように三方良しの初代のの気概に戻っていただかないと、日本の繊維の世界のものづくりを仕切りながら、地道にまともなのを食いつぶすだけのになってしまう感がある。

国民が苦しむコロナの危機に、1で仕入れたものを10に化かして、責任も国も取らずに何十億円も儲けながら右から左で国民の税金任せでぼろもうけして売るのは死の商人な話。日本の大手の繊維業界も国民の不幸こそが莫大な利益だったりで本当に腐ったなあと本当に思う。一番サステイナブルの反対にいるような企業がサステイナブルを謳ったりと本当に厳しい日本の政治と大手商社が国民を食いつぶすような世界。
2022年02月12日
特注で作った段ボール箱が弱すぎて、梱包も完了した箱にいっぱい詰めた段ボール箱を運送会社に持ちこもうとしたら、破れてしまいそうな大失態で量を半分以下に減らして詰め直し、4個口から11個口に詰め直して再度出荷の準備でお届けが完了。ほんと新しいことというのはいろいろあってうまく行かないけどもいろいろと勉強になって次はもうちょっと高さを低く作ろうと思う。

耳までリネンのキッチンクロス、耳までリネンの耳に泣かされるような話で、耳が切れて織りなおしたりそこで織機の調整を加えたり、耳までリネンにすると織るのに2倍3倍の手間が掛かってしまう。難度が高すぎて私が織っていても綺麗に織るためには織機を熟知している必要がある。糸の投入量からロス率を計算すると3割以上程度になってしまってる。

でも、上等に見える布なので、キッチンクロスという用途以外にもなかなかない雰囲気を持っていて、手伝っている母親や姉なんかも、ええ布やわ、ええ布やわとばかり言っている。ブランドデザイナーさんの力みたいなものも感じることができるのは色柄の素敵さ。チェックの多色ものなどは本当にかわいい。デザイン力で有名なブランドさんだけに良いなあと思える形に仕上がってうれしい。本腰な多色使いの先染めの仕事であった。

キッチンクロスも見た目以外にも大事な要素があったりするので、そういうあたりも今回は注意して糸や染、加工方法なども私自身のリネンキッチンクロスの経験からベストであろう選択をした。



2022年02月11日
久々に棉生テキスタイルの馬渕さんと京都で3時間ほどお会いした。コロナで外国人観光客向けのお店を閉店されてすごい英断ですねのお話も、お聞きすると什器などの引き上げたものが大変でみたいなお話。私よりも20歳くらい年配の方なのだけども今も現役で本業に集中されていろんな取り組みをされようと思われている。

ライフスタイルが似ているというかずっとその道に励まれているような方で、繊維の世界でも味を生み出せる方は少なくなっては来ているけども、柿渋や染などで味の世界を生み出しておられる方。繊維の世界というのはそういうのが大事で、自分自身でそういうのを育み生んでおられる。職人さんというよりもものづくりでは達人クラスの方。一人で普段からいろんなことを考えてチャンスをつくって実行されておられる。

今はありがたいことに4月5月まで仕事が埋まってしまいそうな感じになってきているのだけども、一度何か一緒にできないかといってくださっておられ一度林与にも来てもらってシャトル織機使って少し先にはなるだろうけどもなにができるのか考えてみようと思う。

お話をお聞きしていても林与と被る様なところも多く、自分の手で生み出して行く行動力的な部分が似ているなあと思う。海外にも目を向けられていて、林与も海外販売も動いてはいるので参考になる話も多いし興味のあることなので聞いていて楽しい。ものごとというのは、失敗することや壁にぶつかることが普通でそれをどうやって乗り越えていくかが仕事みたいなところ。
2022年02月10日
有明海のアサリの問題で、解決方法としては海外アサリの輸入業者として生き残るしかないだろうと言える。国の産地基準の海外産でもそれ以上に育てれば熊本産条件をクリアすればよいんじゃないかといわれているけども、1年も育てれば環境の違いから死んじゃうというような無理がある裏の話があって、熊本産で売るには難しい問題がある。ましてや、純粋な熊本産はもうほとんど取れない状態。

中国産で売ることが恥でもなんでもなくて正しいことで消費者に正しい事実を伝えることになる。中国産で販売し、中国産あさりを有明で1週間畜養しましたとかの説明で良いじゃないかと思う。日本の8割のシェアを誇った熊本経由の輸入アサリ、実態に近づけた説明を付けて、中国産として売ってゆくしかないだろう。今回は大規模すぎて30年分の偽装をどう弁済するのかも最終の販売業者も案が浮かばないだろう。

熊本のアサリ業者というのは相当儲かっていたようで、取れないからしかたなくやったみたいな話だけども、地道な努力とは反対に、熊本産の看板をつかって、輸入物をながしていたという実態はアウトだし、熊本県知事にしてもまだ純粋ものじゃない畜養をみとめている国産規定をなくしてくれとか、もう熊本の偽装の発信源になりそうな勢いの人で、中国産で正直に売るという考えなく熊本産をまだ謳いたがっている。熊本県知事からして、問題の本質が分かっていないんじゃないだろうか。国の基準もあったのに、どんどんと崩れて行って3日とか1週間しか畜養していなかったりで出荷しているのがばれて、また、まったく畜養もしていないものが熊本産となって市場のシェア8割。

私も、たまに回転ずしに行くと最初にアサリの赤出汁を頼む。たっぷりとアサリが入っていて豪華すぎて驚きなくらい。アサリをお店で買ってもそれなりに値段がするはずだ、そこには国産へのこだわりもなく冷凍ものでも構わない、看板のついていないアサリ。それでよいのだ。でも、消費者に価値を感じてもらいたくて看板を付けるなら、それなりに正しい看板でないといけないと思う。本物を取るのも畜養も難しいなら熊本産は駄目、中国産表記をちゃんとして、くまもんのキャラクターのパッケージにして売ればよいんじゃないか。くまもんのキャラクターを県が管理しているなら、その商標権で、熊本の業者を経由する輸入アサリの流通も管理できるだろうし。
2022年02月03日
今日は昼過ぎから織機の調整、昨日から4色杼替えのものを織り始めたのだけどもなかなかその辺りがやはり難しい。シャトルも以前とは幅や重さが若干変わっているのですべて4本とも同じに調整が必要で新しいシャトルを下す。こういう調整のときに焦ると新しいシャトルを挟んでしまって新しいシャトルが壊れてしまうともうそのシャトルは使えなくなる。焦らずに時間を掛けることが大事ではある。

新しく作ったシャトルは少し細めのタイプで、重さが少し重いが、その分丈夫ではある。シャトルに使う木というのは、何十年も乾燥させ寝かせたものらしく、もうシャトルに使う材料の木材すら新しいものを用意するとかはないらしい。たまたまだけど、1年ほど前に20本新しく新調したシャトルを1台に4個づつ下して使う形に。2台だと8本必要。余力のあるときにシャトルなどを作って持っておかないといざというときにすべてのシャトルが同じ条件のベストなコンディションで織ることは難しい。

織物というのは技術だけじゃなく、織物を取り巻く周辺環境にも左右され、部品など他に依存する部分を解決してゆかないと続けてゆくことは難しい。上手な人が使えば部品なども壊れる確率は少ないけども、上手じゃない人がつかうとその何十倍も壊れる確率は高くなって、仕事自体の微妙なバランスを維持して成り立たせてゆくことが難しくなる。キズなどが多いと仕事してもマイナスで終わることも多いのは当たり前で、その辺りもこの仕事の当たり前だけど普通とは違う厳しさがある。

昭和の旧車なんかがブームにはなっているけども、織物業界では織機というとシャトルだけでなく、レピア織機にしても昭和50年代あたりのものが今も全国で動いているとかが普通にありがちな地場産業的機屋。織機の面倒をみることが出来る人がいなくなったら織機があっても終わってしまうような話で、織機を若い人が引き継いだとしてもなかなか難しいだろうなあと思う。

ある地元の工場でもその現場を動かしておられた年配の方が引退されたら、他の若い人が残っていても最後今の縦を織り終わったら現場を閉じるとか、人もいて設備もあるからもったいない話だなあと思うけども、今までやってきたことができるなら続くだろうけども、ゼロからでも織物をつくる力がないと織物工場としては難しい話で仕方のないことだろう。

技術力だけでは、へんに技術にこだわってしまうので、一般の人から見るとなかなか受け入れがたいものづくりになってしまうことも多い。テイストとか味みたいな感性的なものをいろいろと分からないと、そういうのを生み出していくときには話がかみ合わないだろう。こういうものが作りたいとか、こういうものが欲しいとか、いうのは簡単だけども、それを実行することは多難で、思った通りの結果に結びつくことのほうが普通は奇跡的なこと。
2022年02月02日
ふたを開けてみれば絶対に最初から無理な話が30年以上もみたいな熊本県産の話で、熊本の漁獲量の100倍もの流通量とか、無茶苦茶なことが行われていたのが、熊本産のアサリ。熊本県のアサリ産業というのは黒歴史として消えることになるだろうけども、ほかの貝類、魚類、もっと広げれば、繊維なんかも、国産と謳われるものが本当に国産なのかという同じような問題をいつも抱えている。

林与では、販売先に糸の紡績地などを正しく説明したりするから、リネン業界にありがちなアイリッシュリネン偽装みたいなことはしないし、オーガニックリネン偽装もしない。違うものは違うでごまかさない。麻の業界って世界的に見ても狭いから昔からの業者には共通認識があってそれを超えるものというのは偽装の疑いが高いからすぐに分かる。共通認識から外れることをやると業界ではやりすぎじゃないのかということで私自身も偽装が行き過きすぎてアサ業界がアサリ業界のようにならないように正しい情報発信をしないといけないと思っている。

たとえば、イギリスのアイリッシュリネン100%使用を謳っておられた規模からすると大きく世界的に有名なブランドにしても、アイリッシュリネン糸がまったく手に入らなくなった状況も知らずに、林与さんはアイリッシュリネンはやってられますかみたいな私に質問。普通に流せるアイリッシュリネンなんてもうないから、ありませんという答え。たぶん、そのブランドの方は、北アイルランドで紡績されたアイリッシュリネン糸も使われたことも一度もないだろうと思うけども繊維業界もアサリ問題と同じような問題を抱えがちである。

林与にしても、中国紡績を使用している場合には中国紡績だという説明を業者の人にも正しくするし、それができないと偽装につながってきてしまうのである。中国の紡績工場が嘘をつくこともない、中国の紡績工場の人たちもアイリッシュリネンなんてもうないよと業界の常識をいっているのに、そういう紡績工場で紡績された糸が先進国の業者の手に渡るとアイリッシュリネンに化けて流通する、麻に詳しくない機屋さんや問屋さんや生地商社やブランドほど飛びついてしまって、アサリとおなじような偽装に走ってしまう。なにがどこで作られているのかという産地に関する適切な情報が最終の消費者に伝わる必要があると思う。

お客さんの用途にあった一番合った糸を選ぶ時には、どの糸を使うと一番問題が少ないかで、どこの国の糸とかどの銘柄というよりも、実際に使ってみて品質を検証して問題なく大丈夫かどうかが自分の中での良い糸悪い糸の判断基準。ロットが異なれば同じ銘柄の糸でも、問題だらけのこともある。使っている糸のことなどは業者さんも気にされるし、最終の消費者の方も気にされるので、昔につくったもので分からないときには分からないという返事もするし、なるべく適正な情報を発信する気持ちが大事だと思う。説明で化かそうとするは業者がよくやる手段で、地味に作業して作っていたらそこが一番大変なところで自分の作ったものに対して化かす必要はないだろうと思う。                    

熊本のアサリ業者も全国8割のシェアで、短いと3日とか1週間程度の有明の干潟に中国から輸入したアサリを置いて回収して熊本産として下すことを30年近くやっていて、中国産価格の2倍以上の国産価格で販売していたようで、中国の業者が騙すでなく日本の業者が偽装して化かして売って莫大な利益を手にしていたというのが実態。繊維業界も昔から似たような世界がありがちで一番の謳いが嘘とか他人事ではない話だと思う。アサリと同じ様に食べていけないから世界的に繊維での産地偽装もよくありがちな話。

最終消費者がものを買うときに情報を確認して納得して買って使うのだから商品に関する情報は正しく伝わる必要がある。もちろん小さな誤りなどはまれに起こることもあるだろうけどもそれは正直に訂正すればよい話。このような偽装して全国シェア8割の産地偽装アサリは、業者の金儲けのために組織的な偽装が行われてしまっていて、1回当たりコンテナ単位で何十トンで1g1円程度の上代、上代ベースで5000万円で、卸ベースで2500万円とすれば、1回やれば、1000万円とか1500万とか儲けていたような話にみえ、十分汚くもうけられた感があり同情する余地のある話でもなかろう。
2022年02月01日
熊本でアサリの産地偽装が何十年も続いていたという話。産地の漁協や漁業関係者が偽装してしまっては産地の本物が出回ることもなくなり、偽装ものが普通になったりする。昨日、かっぱ寿司であさりの赤だしを頼んだが産地を調べると中国産とあった。1杯200円であのアサリのボリュームが国産ではないと思っていたけどもちゃんと正しい表記で問題はない。

地元の道の駅でも、地場のやさいが売っていたりするけども、九州のピーマンが売っていたりもすることがあり違和感があるけども、産地偽装よりはましな話で、地場のものでないスーパーで買えるものと同じだと購入者は判断して買う人は買うし買わない人は買わない。道の駅としてもすこし違和感のある恥ずかしい話だろうけども地場の野菜を用意できないこともあるだろう、そういう時には仕方なかったりもする。

もう日本の川も海も痩せてしまって日本の食生活を潤すくらいの魚や貝は取れないということだろう。近くを流れる愛知川もアユは稚魚を上流で放流するらしいし、宇曽川にもモロコも放流するということで、川自体が魚にとって無理な生活環境となってしまっているということであろう。川に魚がいなくなったら、鳥がいなくなることになる。放流して魚を食べる鳥が生きていけるようになっているんだろうかと思う。

米にしても、ふくよかな大地というわけではなく、いわゆる化学肥料と呼ばれる混合肥料をまかないとまともなコメは作れないという農家の正直な話で、嘘をついて自然農法よりも、本当や現実を知るほうが大事だろうと思う。そこまで自然が失われていることにも気が付いてこそ、自然を守ろうという気持ちにもなれる。
2022年01月29日
今日は、レピアの耳を残しておいてほしいという話や、お客様向けに作った本生産での初回のキズの反物が残っていないかという話を電話でもらったりした。本生産をするときには、基本2割から3割のロスをみて糸を準備するので、織ぢ縮みや加工ロスをみても、10%から15%から程度をキズなどのロスとみて多い目に生産する。その中で一番良さそうなところを納品するような形で、どうしても一番悪いところが残る。

一般的にはそれはゴミのようなものなのだけども、林与的には、数十センチでも活用方法はあるので残している。それはSDGsがいわれる以前からの林与のスタイルで、生地というのは使い道というのは料理できる人間にとってはいろいろあるのである。糸なんかもなるべく残糸もロットごとにビニール袋にいれて残してあるので、先染めの織物工場の糸の在庫というのは同じ色でもロットごとにいくつも残っていたりする。でも捨てないのが林与のスタイルで、それを上手に使うことをまずは考える。

アパレルというのは、オリジナル生地などにしても、キズの多いB反、例えば50mに6か所以上欠点のあるたんものなどは引き取らずに作り直してほしいというのが普通。非常にもったいない話なのだけども、そういう基準をもっていたりするのが一般的なアパレル基準だったりして、生地を重ねて上からがっちゃんで裁断してしまうから、キズが多いとロスが多くなるので効率的には使えないから引き取りたくない話。野菜なんかでも出回るのは形の良い一部で半分以上の形の悪いものは振り分けられてお店にはならばず、業務用にレストランや学校給食、道の駅、そのほかは廃棄という形になる。お店に並んだ野菜の内売れ残るものは、レストランに引き取られたりなどなど。

キズの反物もよいところどりすれば使えないことはなく、ちゃんと洋服をつくれるので、本当に腕のある人というのはキズの反物でも使いますと買ってくださったりする。林与の織物の仕事も糸の問題など乗り越えて布ができるので、糸に多少の難があったとしてもそれをなるべくうまく処理して、糸商さんに問題があるからといって返すことはほとんどない。最近はリネンの生成でひと箱のなかの色がロット違いのように色が違う場合などがあって、それだけは生成りとして使うには本当に困る話でそれには苦戦をしているところ。

私がSDGsで思うのは、日本で昔ながらの天然素材の繊維業が衰退してしまってまともに生産も出来なくなっているのにSDGsとか不思議な話だなあと。昔型の繊維業界の多くの人が働くことができたような状況こそ理想形だろう。それとか、検査基準とかアパレル基準とか百貨店基準とか、合成繊維に近い基準を適用する品質の世界が結局天然繊維業界よりも合成繊維の流通を加速させて、今更、ビジネスとしてSDGsに向かうのかという皮肉さ。検査基準や品質を落とせばかなりの天然繊維は市場に流しやすくなるからそれが一番のロスを救うことにつながるだろう。
2022年01月28日
今織っている分が、この1年では一番難度の高いシャトル織の総先染めで横4色の耳までリネン。耳が切れ始めると本当に厄介で、3台目の織機が調整を掛けてはいるけども最初の2台よりも不安定で動くときの音も振動も大きい。たぶんピッカーのバッファベルトがうまく機能していないんだろうなあと思うけども、大掛かりな調整を掛けていると間に合わなくなるので細かな調整だけ掛けながら織り続ける。

リネンをシャトル織機で織ると上下だけ三巻の縫製でキッチンクロスができるので、厚手のキッチンクロスの場合には最厚部が三巻で済むことになる。四辺を三巻処理すると、最厚部が9重になってしまうことになって、縫製もかなり手ごわい話になってくる。ハンカチなんかも4辺を三巻に縫製するのが普通のハンカチのイメージかもしれないけども、昔のリネンのハンカチというのは上下だけ三巻にしたものだった。そういうハンカチを見ると違和感があるかもしれないがそれが本来のハンカチの形の一つ。

スマホの気温見ていると夜、外は1度とか。まだまだ工場の中は寒い。パーカーのフードを被っていると寒さが半減するのは、頭が冷えるからなんだろうと思う。けどもフードを被ると首が自由じゃなくなり肩が凝る感じ。さて、夜は整経と繋ぐのがまっている。

午後からやっぱり3台目の織機の横糸の崩れがひどすぎて、連続してシャトルの管に巻いた糸がシャトルの中で崩れる、これではキズも増えるし糸のロスも多すぎで、原因の究明に一休さん。ステッキのコイルスプリングを強めに調整してステッキが叩かれたあとの戻りをよくしたらまあまあの改善結果となった。なぜ、この織機だけ戻りが弱くなってしまっていたのだろうか。相当スプリングのネジは強く締めて合って、ズレたとは思えず、意図的に緩くしてあったような気がする、そうだとすると他で問題が出てくる可能性もあるので要注意。この調整のあと、寒いので体調を整えるために体を休めて夜から仕事。疲れたら休んで、起きたら働くのモード。
2022年01月27日
麻に詳しい人なら日本の着物の世界の麻織物が、普通のリネン織物よりも何倍も高い世界がだったりするのを知っておられるだろう。昔からの麻織物の業界のものからすれば、リネンは一ドルが360円の時代でもそれほど使うのが難しいこともなかった。手績みの世界を知っている日本や韓国の麻に対する高級思想は世界で一番くらいだったろうと思う。

今でも普通に使っているラミー100番とかはリネン60番手の3倍くらいするし、そこに高級な糊付けをしたりすると、ラミーの細番手織物はリネンよりも糸からしてキロ当たり6倍くらい高い世界になる。高級すぎて一般では見ることもあまりないだろうけども、ラミーにはそういう世界が細々ながらあったりする。原料が高いだけでなく織るのがリネンの何倍も難しい問題があったりして、細番手のラミー織物100%は将来的にはアパレル向けでは消えて行く流れになるのではないかと思う。特に先染めになると整経も相当難し話。

ラミーとリネン限らず、麻の先染めも将来的には生産は難しくなってゆくだろうと思える。例えば、白い糸と黒い糸の収縮差などの問題があって、先染めで大きなチェックを作ったりするとその色の組み合わせは提灯のような生地に仕上がってしまったりと、染料というのは麻そのものの物性を変化させてしまうので、同じロットの糸を使っても、色の違いで収縮差が出てくるとか。同じ程度の濃度の色の組み合わせだと問題は少なかったりと、デザインがそのまま問題なく先染め生地に落とし込めるとは限らないのである。下手をすると物性で引っかかって全滅とかも普通にあるので先染めの世界というのはなかなか難しい。

20年、30年前に普通に作れていたものが、もう今は作るのが難しくなってしまって、もう見かけることもないほど高価になってしまってみたいな。本麻の先染め織物とか。作れる時間があれば時間のある時に作って残しておきたいなあと思う。近江湖東産地の特色といわれた本麻の細番手先染織物の世界は技術としては残っていてもそれを形にして流通させることは本当に難しくなってしまっている。糸の問題などもあって、2000年ころからそういうのを感じてきたけども、あれからさらに20年。そういう織物が日本の麻織物らしいと言えば日本の麻織物らしいのだけども消えゆく世界なんだろうと思う。

将来、温暖化が進んで、エアコンの電気使用制限とかあったりすると、細番手ラミーの涼しさが生きてくるかもしれないけども。空調の効いたオフィスでは、本麻のシャツって肌になじまない。汗をかくような夏らしい環境も少なくなって、ラミーよりもリネンのほうが一般的には好まれる傾向がある。昔から麻織物をやってきた流れを持っていると本当に残念な話である。今、60代以上の年配の方は高級なラミーのものを探してくださったりするけども、それは昔の麻の高級な世界を知っておられるからだろうと思う。高級な着物向けの需要というのは減ってゆくだろうとは思うが消えることはないだろう、地元の麻組合さんでも、本麻の小幅の先染めなど手織りやシャトル織機で織ってられるので探しておられる方は問い合わせしてみられてはどうでしょうか。
2022年01月26日
月末まではエンドレスな粘りが必要でどう体を休めるかが重要な感じ。リネンの4色杼替えのものが2台動き始めた。並行して加工と裁断、出荷の準備作業、そして合間に睡眠をどうとるか。月末の分が終わると次は、2月末目標の5案件の仕事があって、狭巾のストール生地、広幅のプリント用ストール生地、こぎん布、L25HD広幅、L27広幅、マス見本。6本の整経と繋ぐ作業と織る作業。3月は、通年のバルクの仕事、厚地、L25HD、L43生成ソフト仕上の生産など。

どれだけ正確に失敗がないように仕事をこなして行くかが一番大事なあたり、一つの失敗が他の仕事を雪崩的に遅らせてしまうので、並行して仕事をこなして行くには同じ仕事をやり直さなくてもよいように失敗をしないことが一番大事なのと、どれだけ綺麗に織れるか。あとで検反や修理などの作業が必要だとそちらのほうが加工出しや出荷前に織るよりも時間が掛かることが多いし、問題が起こると織る作業を止めてしまう。

1台の織機は織れるのは1時間に2m程度、織る作業というのは止まらずに何台も動かしながら、その間に他の準備作業をどうこなしていくか。ジャグリングしているようなイメージで、ボールを落とさないことが大事みたいな感じ。耳までリネンシリーズが多いので、耳のそばの糸が切やすくなるだけで全部の織機をジャグリングしているのが止まったりする。耳が切れやすくなるのも理由があるのでその理由を考えながら対応してゆくことが大事だったりと、小さな壁をいくつも超えてゆくことで普通に何台もの織機がジャグリングできる。

小さな壁を越えてゆくことは面倒なことなのだけどもその面倒なことを割り切って何度も何度も試してみて一番良い形を見つける。そのために他の仕事をしながら2日3日ときには1週間、その織機に調整を掛けることも多い。経験したことのない人は絶対に無理なんだろうなあと思うようなことを平気でやってても納期や値段が合いませんとか普通のことを言われるのが多かったり。

120台のシャトル織機を動かしておられたところが数年前に廃業されたけども、迷惑を掛けずに最後までできたことが一番良かったみたいなことを言っておられたのが印象的で、そういう感覚を引き継げる人というのはいないだろうなあと。結局、シャトル織機も国内では受け手がないということで海外に行くとかの話もあったけども、やっぱり難しいとかで国内に残ったとか。シャトル織機が残っても、それを維持して動かして行くにはそれなりの覚悟が必要、120台もっておられても経験もあって成り立たせてゆくのが難しいのだから、数台で経験もないとやっても引き継いでもマイナスで終わる可能性も高い。
2022年01月23日
弱くなったと言われるオミクロン株ではあるのだけども、人口3億を抱えるアメリカでは1日の新規のコロナ死者数が2000人と笑ってはいられないような状況。基本高齢の方が多いのだろうけども、医療崩壊という問題が付きまとうので、弱まればただの風邪だとしたいところだけども、インフルエンザの何十倍もの死者数と医療崩壊をもたらす。 ワクチン大国のアメリカがコロナ対策に失敗してしまうというあたり、日本以上に厳しいワクチン政策に傾倒していった。企業が従業員にワクチンの接種を義務付けるところが出で初めたけども、企業が従業員にワクチン接種を義務付けることは違法という判断が出た。アメリカらしい個人主義を大事にする判決ではあると思う。そういう判断に思うのが、アメリカの司法は行政や立法と独立しているなあという印象。 こういう判断が結局は市民が銃を持つ自由につながったりもしているんだろうと思う。また、行政の権限よりも個人の自由を優先するというアメリカらしいと言えばアメリカらしい価値基準にもつながっている。マスクじゃなく、ソーシャルディスタンスで守ろうみたいなのもアメリカらしかったと言えばアメリカらしい初期のコロナ対策だった。マスクを付けさせる義務みたいなものと戦うところから始まっていた。 一方でアメリカというのは契約社会的なところがあるので、たとえば軍隊なんかの存在でも、なぜアメリカでは軍隊が力を持てるのかというと、軍隊に入ることを希望する者は軍を訴えてはいけないという規則があって、それが法律でも守られているから軍隊というのは一般社会とは別枠として存在しているからである。軍の中でのことは軍法会議に掛けられるとかも軍は社会の常識ではなく軍の決まりのなかで裁かれるという仕組み。昔トップガンという映画を高校のときにみたときに、意味が不明なことがいっぱいあった。アメリカを世界の中で軍事的に強く立たせて、アメリカ国内に自由と繁栄をもたらしているのがそういう裏の側面だったりする。
2022年01月20日
11月ころに1月中旬の納期でできないかという海外向けの話があった、もう予定が埋まっていて2月ころからしか仕事に取り掛かるのが無理がみえていた、そこから1週間ほど掛けてそれ用のテストサンプルを作って送ったのだがEMSなども異常に時間が掛かって相手に届いたのは1週間以上後とかで、その時に、この仕事は受けるのは難しいと判断した。今、1月中旬すぎその仕事を受けていたら大変な状況になっていただろう。生産するだけでなく輸出というのはかなり用意に時間と費用を要するもので、相手がそれを理解してくれないといつになりますかばかりの質問。急げば反物以上のドアツードアコストが掛かるとかもある。分かっている人が話をしていると無茶もないのだろうけども、分かっていないと説明すらもどこから説明してよいのかも難しいところがある。みんなあまり物流の難しさの状況は分かっていないと思う。

また、テストサンプルを作るときに、すでに本生産分の糸までも確保したりしているのが普通の話で、注文する側というのはサンプルを少しだけ見たいような話。それが簡単ではない、糸も織れる糸を確実に押さえておかないとならないし、キッチンクロス系は耳までリネンとかだと織れる保証はより少ない。海外向けの話は流れたのだけども、他に3件くらい糸探ししてから織らないといけない宿題みたいなものを抱えていたので、そのテストが一つの解決になって別の量産の話が2月に織る仕事。他に自社のダブルラインのキッチンクロスの在庫も少なくなっているので織らないといけない。

4月頭くらいまでの仕事が埋まり始めて来た。4月5月には自社のダブルラインキッチンクロスの在庫や定番のソフト仕上げを織ろうと考えているが、たぶん、他に仕事が入って夏に掛けて自社の企画分は順に作っていくような形になるだろう。加工とか染のこととかいろいろとやりたいことは残っているがばたばたしているうちに、夏になって生産時期にまたはいっているんだろうなあと思う。1年というか、いろんなことやりすぎて10年前とかでもこの前の感覚だったりする。
2022年01月19日
昨日はキッチンクロスのかなりち密な計算を行う、不透明な要素が縫製が自分じゃないので縫製が含まれる部分のサイズの計算を想定しながら、想定サイズに収まるように本数などを煮詰める。自分で何枚か縫製をして見てその糸の本数を確認して、これはもう織物工場の仕事じゃないのだけども、ものづくりというものはそういうのができるのとできないのとでは、三巻したらその部分は何本の分の横糸が必要でしょうというのの答えがはっきりと見つかる。

そういう数字が分かると織物を織るときのパンチカードでの本数の指定が出来て、織ったものを加工して織り込んだ切り取りラインでちょうどカットすると1枚分のクロスピッタリに出来上がる。アバウト何センチでよいのだろうけども、指図はミリ単位だったりするので、三巻した部分の柄の大きさもミリ単位で正しく仕上がるように努力はしておく。そういうのが仕事でも時間の掛かるところで計算し直したりカードをつくりなおしたり織ってみて洗いかけて縫製して微調整したり。

私が一回仕事をするとその仕事の内容をずーっと覚えているのも一回の仕事をすごく深くまでするから、織物の設計をする人というのも少ないけども、織物の生機の設計だけでなく織物がどれだけ加工すると縮むかとか縫製後にどれだけ巻ロスをみないといけないとか、頭で想定するだけでなく、実際に試行錯誤してみて自分の中でそれなりに良い感じだろうところに最終決定する。やらなければ時間が何日分も節約できるけど、やることで完成度は高くなってくる。

昨日もお昼頃に別件のエプロンの幅の大きさの話があって、洗ったあとに何センチになるかという問題。それを想定して生機の織幅を決める話で、生機の織幅だけじゃなく、加工工場さんでの加工方法や加工から上がった生地をお客さんが洗ったときに何センチになるのかという問題。加工工場さんの加工の安定性もサイズに関わってくるし、お客さんがどのような洗い方をされるかもサイズに関わってくる。できるだけの努力はしてみる。一生懸命コントロールしようとしても結果に不確定な要素が飛び込んできたりも多くぴったりといかないケースもあるだろうけども努力をしてみることは、ものづくりに思いをもった姿勢ではないのかと思う。

ものづくりするときに自分で縫製したりしてみるのも大事だし、そうすることで縫製工場の人以上にいろいろとテストして工夫してみることも可能。お客さんの荒い方を考える時にも自分自身がそれを洗ってみることはすごく大事で、そういうのができるできないで自分のつくっているものがお客さんの手元でどんな感じなのかも分かる。

道具や材料から用意してものを作り上げるということは、私も今まで他の人にも頼んで作ってもらったりもしてきたけども、なかなかうまく出来上がることは少ないもので、お客さんのいうことを聞いてお客さんの求めるようなものを作れる人というのは本当に少ないだろう、私自身も毎回毎回お客さんの求めるものに近いものを形にしようと努力をしているから、なんとか形になるだけのこと。なかなかみんなお客さんからの仕事の話があってもそれを自分の力で現実的に成し遂げようとする人はいないのが現実。

テキスタイルマルシェの方々というのは、みんなそういうのを現実にできるような方々が集まっておられ、こんなことやってますあんなこともやってみましたの話で盛り上がる。業たる本業の部分を抱えておられ、その余力で魅せるような新しいことに挑戦というスタイルの方がほとんどで、アイデアも面白いけども、アイデアはアイデアで割り切って一つのチャンネルとして成り立ったらなあくらいにしか思ってられないから、いろんなアイデアを現実の形にすぐにすることが出来るのだろうと思う。本業の重い部分を普通に業務としてこなしておられるから、よくありがちなアイデアチックなことは逆に朝飯前の世界の方々。

昨日のクイズの答えは、HACHIの300gレトルトカレーでした。100円ほどで買えますがファーストフードのカレーよりも具もかなり入っていてボリュームもあっておいしいですよ。
2022年01月18日
キッチンクロス3000枚ほどの出荷用にちょうどの大きさの段ボールを作って今日届いた。ミカン箱型なのだけども組み立て前の大きさにはびっくりで、20箱分ほどなのだけども20kg以上あるような感じで、ひと箱に300枚以上は入る計算。出荷するだけになんでわざわざちょうどの大きさの段ボールを無駄につくるのかと思われるかもしれないけども、縫製工場さんもたぶん同じ箱を活用されて出荷されるだろうから、そしてメーカーさんも在庫の管理も楽にできるだろうから敢えてつくってみるのもよいんじゃないかと思ったり。

一昨日は一つの加工出しが終わってほっと一息、さて、月末に向けて織る織る織る、モード。工場の中の寒さは動いているとあまり感じないのだけども、じっとしていたりすると体は冷えてしまう、上下電熱ウェアのフルアーマーというのはかなり助かる。電熱ウェアというのは、かなり注目されているアイテムな感じで、電熱ウェアだけがあればよいというのではなくってモバイルバッテリーが必要。モバイルバッテリーというのも大きければ重いので小型で軽いのがいくつもあれば交換しながら使え、いつでも使い捨てカイロ10個20個が体を温めているような感じ。

小型のモバイルバッテリーを年末に大人買いしたのが良かったが、今は値段が2倍くらいになってしまったような印象。冷え込みが厳しくまさに冬なイメージの毎日で多くの人が電熱ウェアを使いはじめたからだろうか。小さな容量のモバイルバッテリーなんてすぐに充電が必要になるのであまり価値がないと思っていたが、電熱ウェアには小さな容量のモバイルバッテリーがちょうどよい。

電熱ウェアというのも、上はいろんなのが手に入りやすいけど、下はなかなか良いのが見つかりにくい。電熱ウェア単体よりも、電熱ウェアを着てその上から冬物の裏毛ボアのフリースのパーカーを着こんで頭からフードを被ると寒さは忘れられる。あと下も同じく電熱ウェアを着こんでその上から防寒カーゴパンツを履くと全身が電気毛布に包まれたようなほかほかモードで寒い工場の中でも仕事ができる。デニムのジーンズでの工場での作業が冬場どれほど寒いかというのを実感が出来る。冬場の生産時期には、私は夜担当で働くことが多いので、寒さを気にせずに働き続けられることはありがたい。

なお、昨日のクイズの答えは、ベビーチーズのブラックペッパー味でした。今日のクイズは、林与がスープジャーで70度で温めておくとよい食べ物を見つけました、それは何でしょう。
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