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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
新嘗祭
2009年07月17日
今日は、夕方から地元企業の経営者が集まって懇親会がありました。地元には、藤居本家という酒蔵があるのですが、その藤居さんとお話しする機会があり、弊社の麻布の話が出てまいりました。

藤居本家は、天皇陛下もご出席の皇室行事であります新嘗祭に献上される「旭日」というお酒を製造されています。全国の何千という地域の神社で行われる新嘗祭もすべて「旭日」が使用されています。

藤居さんが、皇室に「旭日」を献上される際に、お酒を包む布が麻布で、「林与」の麻布を使っていただいております。先代からその話はなんどかお聞きしていたのですが、藤居さんからそのお話を直接聞かせていただく機会にめぐり合い、ありがたさを実感しながらも、妥協したものをつくってはならないという自戒の念に駆られます。

時代に流されることなく変わることのない価値観を持ち続けることが、最高の品質を守り続ける一つの秘訣であろうかと思っております。本物の近江産麻布というのを残していくためには、「林与」は本物の麻機屋でありつづけ、この場所で織り続けなければならないと考えております。