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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
シュワイター
2024年01月15日
一番糸を巻くのに使っていたシュワイターが調子悪くなって、いろんなところに油を挿してはみるのだけども一本管を巻き終わった後に最初の定位置まで金具が戻らない問題が、バネの強さなどを調整してもなかなかなおらず、2時間ほどかけて、いろいろとわたごみなどの掃除と調整。その部分は戻るようになったのだけども。

木管をセットするおしりの部分を覆う金具が前に出てきた後にスムーズに後ろに戻らなくなって、思い切ってシュワイターの上蓋を取って分解修理を2時間くらい掛けて行った。中のネジが一つ緩んで円柱がスムーズに後ろに下がらなかったことが原因なのだが、初めてシュワイターの中をのぞいたがいたってシンプルでもっと複雑な構造なのかと思っていたのでがっかりと言えばがっかり。

ようやく問題はなくなって、スムーズに糸が巻けるようになり、木管のセットミスもなくなり、連続して糸が巻けるように戻った。ありがたい。今日は体調も良かったのでいい感じで4時間から5時間かけて修理ができ、いい感じに戻ったのでありがたい。そのあとはさすがに少し休憩して、体調を維持しながら長丁場に挑む。以前ほどは無理はしないようにはしているが、体調も良くなかった中、1年前の10月の初めに1週間ぶっ続けで無理をして、そのあと、岩手に4回行くことになったりと、時間的にもすごく追い込まれてしまって、そのあとにL100番手の織れない問題や、リネンデニムの織機のドビーが壊れる問題などどこまでも深い問題で次々と時間が無くなり、L66のオーガニックリネンベースのストライプも幅が狭くなる問題で耳そばが切れる問題。

難度の高いギリギリの仕事というのは、少し何かが崩れると急に織れなくなったりする。今回のシュワイターはそういういろんな織物を織るための木管に糸を巻く機械の不調で、これが直らなかったなら、また、全部の仕事が暗礁に乗り上げるような話になるところだった。分解して直って本当に良かった。時間に慌てていると本格的な修理に時間を使えずに、だましだましで非効率な生産になってしまってより大幅に遅れるような話につながる。シャトル織機を入れ戻してから15年だけども、15年で初めてシュワイターの中を見た話。こういうのって一か八かだけども、やってみてうまく行くのと行かないのとでは天国と地獄の差につながる。修理も下手にやってしまうと余計に調子がおかしくなったり、関係のないところを調整するとまったく使えなくなって最初よりも悪くなるとかで、修理や調整というのは能力の必要な仕事だと思う、織物の織機を動かして織る以上に機械の構造を理解して修理できる人というのは機場には必要で、修理できないと、織機や機械がどんどんとゴミになってゆく。

昔の織物工場は必要な機械だけあればよかったのだけども、今の織物工場というのは織機を維持してゆくための予備の部品までも自分で抱えて用意しておかないといけないことも多く、織機の調整がうまく行かないときには、他の織機に載せ替えて織ってみるとかで助かることもある。織機の調整だけで何百時間使うこともたまにはあったりして、一つの仕事を受けた時に、ぎりぎりの織物というのは織機の調整が命だったりもする。織機の問題じゃなく、糸の問題ということもある、織れない糸というのも存在して、ロット違いでおれないとも支給の糸の場合にはよくありがち。