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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
お盆モード
2011年08月10日
お盆モードに突入の感じで高速道路なども大渋滞らしく一般道も混み始めています。今年は節電の影響でお盆休みも長いようです。

国だけでなく国際社会も推し進めた原子力発電というのは臭いものには蓋をしながらの損得主義なものであったがために今回のような大きな自然破壊につながっても、安定して電力供給をするためには必要だとかコストが安いとかいう議論ばかりで30年前と同じ本音が出ています。ここ10数年のツバルが沈むとか地球環境に良いいうような部分は今回の事故で消えてしまったようで、偽善の部分が消え、努力を強いられるような節電に向かったことはよい方向だと思うのです。

30年ほど前は、冷暖房は人の体に悪いということも絡めて、暖房は18度まで冷房は28度までという運動が教育現場などでも行われていました。これは、結局は今の15%節電に似たような電力を調整するための策だったのですが、国を挙げて偽善的に「人の体に悪い」というような部分が使われます。今は、逆に熱中症を避けるために「28度以下」が望ましいというようなことが広報されています。どっちが体にとって良いのか悪いのかより、そういうものの裏にある一部のご都合主義みたいなところが薄っぺらいなあとは思います。

私自身は、原子力発電をすべて否定するわけでもないですが、コストが安いからという本音がありその裏で、人々の命の危険との大きな引き換えをしていることを忘れてはなりません。そういうもの一辺倒に駆り立てる裏にある欲こそが節度もなく危険なのです。そういう意味でバランスというのは非常に大事です。

長く続いてきたものというのは、新しい技術以上に安全で安定していることが多いのです。コスト面を考えたエコというのは裏に大きな落とし穴があることも多いものです。LEDなども、昔から言われている単調光の目への影響はどうなのかなど、この何十年かで視力機能の低下なども、実際に使った人への影響を見ることで検証されるものとは思います。

LEDが開発されたからということで、何十年も続いた普通の電球を諸悪の根源のように見る風潮はいかがかなあと思うのです。精神面においても、買い替えを促すより、使わないときには消すような心がけこそが何倍も大事ではないかと思うのです。