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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
機屋体験4日目
2020年11月05日
今日は機屋体験の4日目、昨日の夕方から織出しが始まった。実際に織り始めるといろんな問題が見えてくるあたりで、新しいシャトルを夜中に下して、それを使ってみるとか、耳までリネンの織物なのでなるべく耳がきれいに織れるように、微調整。おもりを増やしたりとか、ソウコウ枠の高さ、テンプルの位置。シャトルのテンサーの調整、クロスローラーに巻かれた布をきれいにやり直すなど、糸に合わせた微調整を私自身が加えて耳ががきれいに織れるように調整。織出してみてわかったことだが、今回の経糸のロットは前回よりも強いのか縦糸切れも少なく安定しているように思う。

一方で、隣で織っているL40が経糸切れが結構起こって糸切れを引っ張ってしまうような問題。レピアでも織れる織物だけども、厚織の織物なので経糸切れのこのような問題が起こりやすいのでシャトルで織っているが、シャトル織機でも糸切れが良く起こる。

午後から、麻組合が旧の愛知郡の役場を改装した建物で、実演や販売などをされているので、お客様にご紹介。作業の一つが難しいということで会社に戻ってからそれができるのか、その作業に対応できるパーツが残っていたかどうかを調べたら残っていてたぶんできるだろうなあと思うが、私がやっても同じ結果になる可能性もあるので実際にはやってみないと分からないところではある。

2本目の整経が巻き終わって、4日目が終了。糸を結ぶこと、扱うこと、機替え、整経準備、整経、巻き取り、織る、縦繋ぎ、ドビーカードのパンチングなど、どういう工程で織物が出来上がるのかを、ご自身が企画デザインされた織物を現場で作業して経験してもらうことにより、どんな作業をしたら自分がつくりたい織物がつくれるのかを理解し、単なる理解じゃなく、機結びとか縦繋ぎとか、実際に職人のやることをお二人ができるようになってもらう。

一つ一つの作業は1時間2時間もあればマスターできることで、誰でもできるといえばできることなのだが、経験の長い職人さんたちでも一つの事は専門職としてはできても、すべての工程をこなせる人というのは少ないもので、それができると織物の仕事全体が見えてくる。一つの仕事をやっているときとは違う仕事の意味みたいなものも見えてきたりするものだったりする。

理解だけでなく、コツ、体力、忍耐が必要だったりで、やろうと思えば何でもできるみたいなのも、今回は織物を短時間でマスターするだけど、他の仕事全般に生かせるようなことじゃないのかとも思えたりしているのが、私自身の人生観。私自身、学校の授業で勉強したことは雑学程度のことで、人生にも仕事にもあまり役に立ってはいないけども、留学して人間関係を広めたことも、コンピュータ関係の会社で働いたりしたことも、最先端のコンピュータの製造現場で働いたことも、織物とは関係のないことだが共通の要素があって、織物の仕事に役に立っていると思う。