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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
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2010年02月22日
昨日、倉庫に行ったとき、リネン30番手の網を見つけました。海で魚を取る網みたいな編んだ網です。30年くらい昔にどこかの工場に依頼して作ったのでしょうか(これは近江で作ったものではありません。)。箱に入って、ぎっしりと入っているので、売られること無く眠っていました。魚や鳥を取る以外に、なにか用途をみつけることができる人がいるなら面白いかもしれません。

ビンテージな良質の糸を使用しているのでやわらかく光沢感があります。今の糸だとリネン100%で、これが作れるのだろうかと思います。とりあえず、ショールやマフラーに良い感じなので、限定っぽい感じになるかもしれませんが販売を開始したいと考えています。

3月の末に、JFWファッションウィーク主催のアジアのデザイナーが集う、ファッションショーが東京で行われます。そのご招待状が届きましたので、出席させていただこうかと考えております。どちらかというと、展示会に関しては、上海やホンコンに押されて、日本はアジアのファッションの中心ではなくなってしまいました。ただ、救いなのは、台湾などでは、ファッション雑誌の8割が日本の雑誌で、上海でもファッション雑誌のコーナーも日本のもので埋め尽くされています。日本の企画がアジアをリードしていくことが予想されます。

今の若手デザイナーというのは、デコレーションっぽい感じのデザインが多いところが、アパレル業界などからは、実力が伴わないと評価されるところなのではないかと思います。布つくりにたとえると、奇抜な柄を組めば、それがファッションだ、という自己主張のところで終わってしまい、見る側の感性に訴えるような客観的に見てよいと思えるような共通項を欠いてしまっているのではないかと思います。その共通項というのが、脈々と受け継いだ、伝統的な色調であったり、風合いであったり、だと思うのです。それは、それぞれの国や地域で残していかなければ、他の人には残せないものだと思います。
2010年02月21日
今日は、愛荘町の町長ならびに町議会議員の選挙だったので投票に参り、午後からは、休みだったので倉庫のほうでリネンデニムをつくるための糸を探していました。倉庫の中には、今日も東洋繊維時代のきぬ麻の紡績糸が眠っているのをみつけました。きぬ麻と言ってもシルク麻ではなく、ラミー100%の糸で、シルクのような光沢があるからきぬあさとよばれるもので、たぶん、近江上布の縦糸に使う用の糸だと思います。手績糸もあるので、一度、シャトル織機を使って、服地幅で織り上げてみるのも良いかもしれません。

他にも、何千枚にも及ぶ近江上布の図案を彫った捺染の柄や近江上布のサンプル用のハギレがたぶん数百種類はあるでしょうか、日本の近代の麻織物の文化を語る資料としては、どこよりもたくさんの資料ではあると思うのですが、今、その一つをプリントで作ろうとしても、なかなか重い腰が上がらないのに、捺染で重ね合わせ染め上げ一本一本柄を合わせながら織る近江上布の特徴の一つである横絣織りで織り上げた織物というのは、作ろうと思うと、満足な、一つの柄が出来上がるまでに数ヶ月の計画ではないでしょうか。それが、なぜ、林与に数百種類以上もあるのか考えると、昔の人の仕事の質の高さに驚かざるおえません。

通常だと時代遅れになった時点で処分してしまって消え行く世界なのですが、それが今の時代まで残ることで、近江上布の栄えた過去を語る一級の資料となります。今の時代の人の感性とは違う、先人の感性で作られた柄というのが、今の時代に見返してもハイカラな感じがするのが近江上布が栄えた理由なのかなあとも思います。これに関しても、いつか、ライブラリー化あるいは製本化して残していければと思ったりもします。
2010年02月20日
今日は、ひこね繊維ものがたり講演会当日です。朝から彦根文化ホールで午後からの講演のための準備をしました。私が担当したのは、組合紹介やファブリカ村紹介のパワーポイントでのスライドです。

今日の講師は3人で、彦根の縫製の作り手側から馬場氏、売り手側から村田氏、そして、ファブリカ村を運営されています北川氏です。3氏とも講演会慣れされておられ、時間が足りないくらいにいろいろなお話をしてくださいました。最後に、決意表明ということで、本物の「ひこにゃん」も組合員として混じっての決意表明をいたしました。ひこね繊維の理事長を中心としし全員でやった、その決意表明が良い感じだったみたいで、いろいろな方からお褒めいただきました。

講演開始までの待ち時間には以前行いましたファッションショーの様子をビデオでながしたり、ホールには昔のファンデーションの歴史を語るブラジャーを展示したり、講演以外でも、彦根に縫製の技術のあることを語れるような会場構成にいたしました。

彦根市市民創造事業として行われましたひこね繊維ものがたりは、「ひこにゃんブラ」、「ゲストティチャー」、そしてこの「講演会」と3つの柱で構成されており、今日の講演会が、最後の締めで、この半年間みんなで取り組んできたことが幕を閉じました。

夜には、会社で社員の誕生会があったのですが、なぜか、誕生日の子がみんなに料理をつくってくれました。普通の誕生ケーキが一番小さいの売り場に残っておらず、カットすると寂しすぎるのではないかと思い、代わりに、いろいろなショートケーキを買ってみんなで食べました。
2010年02月19日
今、バンクーバーでの冬のオリンピックが行われています。冬のオリンピックというと私自身は、私の唯一のオリンピックを見た”長野オリンピック”を思い出します。大学の時の親友が長野の方で、オリンピック見てみたいなあというと、チケットなどを手配してくれて、生のオリンピックを見せてもらいました。

一番、印象的だったのは、オリンピックの競技よりも長野駅近くのお祭り広場です。なんか、みんなが、一体化していて、各国の応援団が、手を前の人の方に乗せ人間の列車がいたるところで走っているのです。私の友人は、オリンピックのボランティアで忙しかったのですが、食事前に一人で長野駅前に出かけていったのですが、なんか訳が分からなかったけど、外国の人から来たという方と友達気分で盛り上がれました。

今回のオリンピックで、一番の話題は国母選手だったのではないでしょうか。私自身は、オリンピック事態が運営者の手により商業化してしまったことに嘆いています。利権が絡みすぎて、なにか大事なものを忘れてしまったのではないかと思うのです。スノーボードという種目を勘違いしていないかと思ったりもします。もともと、ミーハーな遊びの世界で、楽しむことを目的に始まっているのです。それはそれで守っていかないと、スノーボードのファッションなど理解は不可能だと思います。そういうカジュアル、スポーツな世界があってよいと思うのです。

10数年前のオリンピックでは、他国が自由な入場行進をする中で、手を振ることも少なく、世界で一番日本人が、がちがちな入場行進をしていました。そこらあたりが日本がいま各国に追い抜かれてしまった一番の理由だと思うのです。他の国の人たちが伸び伸びとしていながら、実力も出し切れるようなものでないとなりません。形だけにこだわり、大事な本質を忘れてしまった、利権だけによる運営が選手の育成を駄目にしてしまったのです。莫大なお金使って何人ものコーチをつけるような馬鹿をやっていたら駄目です。

オリンピックは、選手の日ごろ磨いた能力を発揮して世界一に挑戦できる場であればそれでいいと思います。失敗してメダルなかってもよいじゃあないですか。メダルほしさに、実力を出し切らないで、失敗しない安全な範囲でやって意味があるのでしょうか。他の人に勝とうとして6人のうちの5人が転んで、一番、スピードのダントツに遅い南国の選手が優勝なんていう偶然的なラッキーがあっても、それはそれでドラマだし、精一杯やった末のことで、メダルを取ったものがどれだけ偉いとかそんな問題ではないのです。

林与もスポーツ選手ではありませんが仕事で麻を扱っています。麻織では日本だけでなく世界一でありたいと思う気持ちはあり、普通では扱えない、織れないクラスのものに挑戦し続けています。海外や他産地で作ったほうが安いのだから…みたいなのは、勝ち組の考え方かもしれませんが、林与は、自分でのものづくりにこだわりつづけてきたので、このままのスタイルを大切にしていきたいと考えます。

日本で、ものづくりの心を、個人の方が持ち続けておられれば、大丈夫ではないかと思うのです。ハンドメイドの意味は、自分で作るところに意味があるのだと思います。林与も同じ気持ちで布づくりをしています。
2010年02月18日
2010年の4月21、22、23日に東京のビッグサイトで行われます。日本のテキスタイルの祭典、ジャパンクリエーションのトレンド、およびエコテキスタイルの素材提出の締め切りで、今日は、一日倉庫に篭って、今年のテキスタイルの色目と素材感を確かめながら提出素材のチョイスをいたしました。

エコテキスタイルの素材は、今回はオーガニックリネンナチュラルシリーズで出してみました。オーガニックリネン糸を使用し、捨て耳の出ないシャトル織機で無糊で、近江上布を育んだ天然の地下水のみ、かつ、天日干しの、とことん天然仕立てなのです。林与が考えるオーガニックだけでなくエコも追求したオーガニックリネンの最終形です。

日本中から、春夏テキスタイルの製造元ならびに卸元などが集まるものの、リネンや麻関連の専門的な企業の出展企業は2社3社ほどで、日本国内で、本格的にものを作れるところがどんどんと消えていってしまっているのを実感いたします。布を作る現場がなくなっているのと平行して、布の企画をできる方も本当に少なくなりました。

昨日は、生地ショップさんが新たにお店を開かれるということでオープニングレセプションのご案内状が届きました。今回はどんなお店なんだろうか楽しみで覗かせていただこうかと思っております。それと、この前東京に行ったときに時間が無く尋ねることのできなかった、1月にオープンされご案内状をいただいていたお店にもご挨拶に伺いたいと考えております。
2010年02月17日
今日は、滋賀県の委託事業の申請に動いておりました。日本の麻織物の本場近江においても、実際にリネンや麻が織られているかというと、私が家業を継ぎ始めた15年ほど前でも、すでに林与が産地の麻織を続けているということで珍しいほどになっていて、それからも、工場と従業員さんを守っておられるところほど廃業が続いて、残った機屋さんというのが本当に探すのが難しいほどの状況です。

今、職人さんというのは高齢化して、引退を伸ばし伸ばしにしてもらっているのが現状です。産地でも次の世代を担う人材が必要なのですが、布や織物に興味をもってくださるような方がおられればと、滋賀県のふるさと雇用という委託案件の提出を行った次第で、ものをつくるだけでなくPRと販売面の充実も考え、麻関連の数千種類の色柄の織物をインターネットで見てもらえるような事業を考えています。地域のNPO団体や組合などに委託されることの多い事業ですので、林与は地場産業の根幹を支えるそのものではありますが、一企業ですので審査などは厳しいであろうと思います。

先日、奈良のほうからの蚊帳っぽい素材の注文をいただいた件をかきましたが、その方は、奈良だけでなく昔からこの産地に注文を出されていたそうです。でも、奈良でもこの産地で織っているところがどんどんと辞められていったそうです。資材系の無地の一番簡単なものですが、それすらも織るところがなくなってしまっているという現状はいかがなものかと思います。見本で見せていただいた織り幅が若干狭目だったのも、あの機屋さんの織機だったからか、と思ったりもしまして、組合などで親しくしていただいていたころのお顔が浮かんできたりもしました。
2010年02月15日
今日は、夜、近くの縫製工場で、ひこね繊維ものがたり講演会の打ち合わせがあり、役割分担などを話し合いました。スライドショーに使う写真などの検討もいたし、組合にある昔に展示会で使った、世界の時代衣装というものの箱の蓋が何年ぶりくらいに開けられました。

エジプトのスフィンクスの時代の何千年前の衣装とか、ヨーロッパの17、18,19世紀の衣装などがたくさんあり、どれも、鬘とセットになっており、鬘をマネキンにかぶせて衣装を着せると、世界の時代衣装の博物館が出来そうな感じです。

昔の時代の衣装に驚いたというより、それを何十年も昔に、展示会のために作ったというのが昭和の時代の人々の熱意ではないかと思うのです。売れるものでもない時代衣装を展示会を見に来てくださる方を楽しませようと作られたのです。

昭和の縫製工場を偲ばせるアルバムが3冊ありまして、それを拝見していると、昔という時代は余裕があったんだなあと思います。ものを作っている人が主役だみたいな時代ですね。不思議に思うのが、アメリカでも社員旅行見たいのはありませんし、中国でもありません。会社が家族みたいなのは日本独特の文化ですね。

今、リネンの見本つくりに着手しています。上海の展示会、ジャパンクリエーションまでに、30種類くらいの先染のマス見本が出来上がる予定で進めており、私自身も大変ですが、すごく楽しみにしております。ご興味のあるアパレル、生地屋さんなどお問い合わせくださいね。
2010年02月14日
林与のフラックスの原産地に関しては、ベルギー産やフランス産を使用ということにしてあります。これは、ベルギーとフランスのフラックスの産地は国境を隔てた隣接した地域であり、大手のフラックス工場などでもベルギー産とフランス産の区別をせず、ヨーロッパ産フラックスを使用したリネン繊維という形で輸出していたりしているため、紡績会社もそのような説明しか正直なところできないのだろうと思います。

通常、リネンの紡績会社というのは大規模ですので、原料の購入元が1社というわけでなくたくさんあり、その時々で、購入元に任せてベルギーやフランスの原産地証明を取って原料を輸入することになります。というわけで、その時々によって、ベルギー産であったり、フランス産であったりで断定が難しいという理由もあるのではないかと思います。ロット番号から、どこのどのロットのファイバーを紡績したかは分かるとは思いますが、品質を安定させるためにミックスして使うことも多いのではないかと考えます。一流のメーカーほど、生成など色味がいつも安定しているのはロットごとの色の差を抑える方法が取られているはずで、そうしなければ、フラックスのロット差から生じる、リネン糸の生成の色の差や品質の差は大きくなることになります。時期を隔てて、広範囲からの原料をミックスしたほうがより長期的な安定が計れます。

糸の場合、安定性を重視するシリーズと品質を重視するシリーズとは別物です。品質を重視するシリーズというのは、たまたま良いロットがあれば出来るのであって、毎回同じレベルものができるとは限りません。林与がアパレル向けに使うのは、品質の安定性を重視するシリーズの糸です。本番の時、見本と同じように色が染まり、風合いも同じに仕上がらないといけないので、糸のロットが違っても、安定して再現性がなければならないのです。追加の注文が入っても、同じようなものが出来ないといけないのです。見本を作ってから何年か後に本番の注文が入ることもあります。何年後にも再現性が必要なので、林与では、スポットで出てくる継続性のない糸は安かったりするのですが基本的に使わないことにしています。林与が特殊な糸をあまり使わないのもそこにつきます。特殊な糸というのは、メーカーが単発的に作ることが多く、何年か後にお客様が生地見本を気に入って下さり、着分がほしいということになっても、糸が廃盤になってしまっているということが多いのです。

話を原産地の話にもどしますと、今、EUという概念で考えると、EU域内でのものの動きというのは自由になっているはずですので、EU域外へのものの動きの際には原産地証明がついてくると思いますが、フラックス原料にしてもEU内では自由に動いているのではないでしょうか?最終的にEU域外へ出るときにベルギーかフランスのどちらからでてくるかという問題ではないかと思ったりするのですが、このあたりは、海外の展示会などで機会があれば、フラックス関連およびリネン紡績関係者に尋ねてみようと思います。

私自身思うのは、ヨーロッパの人が品質表示、物性、原産地に関してピリピリしているとは思えないのです。働きすぎこだわりすぎは罪だみたいな限界まで管理しきらないところに、ヨーロッパらしさがあると思うのです。ヨーロッパで品質の良い電化製品ができないのはそのあたりだと思います。逆に、その自由さからデザイン文化が花咲くのではないでしょうか。

今日のリネン日記は、私の想像の部分も多いので鵜呑みにはしないでいただきたいのですが、日本のメーカーはリネンを紡績はしていませんので、海外のリネン関係者しか本当のところは知らないことになります。海外の一流のリネン紡績メーカーが、日本の紡績メーカーのように品質を安定させるための手法をとっているとすれば、リネン紡績メーカーの定番シリーズ糸に関しては、フラックスの原産地というのはミックスされているのではないかと思うのです。
2010年02月13日
春夏のアジアの国際テキスタイル展である、香港で3月17日から19日行われますインターストッフアジアエッセンシャルテキスタイル展に、林与が昨年の春、スズキタカユキさんとのコラボで作っていただいたリネンブラウス、リネンハーフパンツを展示していただけるお話をいただき、お預かりさせていただいております作品のほうをJFWジャパンクリエーション事務局のお送りしました。

オフを紅茶染したリネン100番手と林与のリネン40番手ヘリンボーンを掛け合わせたリネンブラウスと林与の定番素材であるリネン25番手をハーフパンツという組み合わせで、林与のリネン違う表情を掛け合わせていただいたにもかかわらずトータルなコーディネイトが魅力的なボディで、カジュアルな中に、繊細さ、上品さが漂う作品で、スズキタカユキさんのブランドイメージを林与の素材で表現していただいております。

世界を代表する国際テキスタイル展のひとつで、日本製テキスタイルをPRするコーナーで林与のリネン素材を使用したボディを並べていただけるのは非常に光栄な話です。リネンというアイテムは、世界のエコなトレンドの中で注目されている中でも展示会ですので、ジャパンクリエーション2010SS展の時と同様に、たくさんの皆さまにご覧いただけるものと思います。

林与は、時期的な関係などもありましてインターストッフアジアエッセンシャル展にはブース出展はしないのですが、インターテキスタイル北京のほうに出展を計画しており段取りを進めております。リネンの通年化プロジェクトのほうも始動してはおりますが、得意とする春夏だけに、今の時期、林与の思いは特別です。数年計画で進めているリネンのコアプロジェクト4つの発表と評価の場にしつつ、リネンや麻というものさらに深く追求して行きたいと考えております。
2010年02月13日
林与が、本場近江で麻織を続けていられる背景には本物指向だったことがあります。麻に関しては日本の麻業界に置いても代表できるようなものを作りたいという思いで、近江上布の時代からものづくりを続けています。買われる方からすると関係がないことかもしれませんが、林与のものづくりの背景には日本の麻の歴史に培われた技術があり、今の時代の麻織物、将来の日本の麻織物をどうクリエーションしていくかという大きな課題があります。世界は小さくなりつつありますので、世界規模で考えていかねばならない時代かもしれません。

私が家業に入った15年ほど前でも、麻の組合などでも「もうこの産地で麻を織り続けているのは林与さんくらいだ」と皆さんにいわれていたのですが、若かった私は、そのことの意味に気がつかずに「そうなんですか」と自分で作るのが当たり前のことように思っていました。麻以外のほかのものをメインにやっておられたところや資材系のものをやっておられた機屋さんなども廃業されていき、産地で織り続ける麻機屋として小さいながらも産地の大表格になってしまいました。

本物指向を貫こうと、品質にこだわれる高級ゾーンが主体となっており、そういう商品を見ていただいて、他の機屋さんの麻よりもきれいだなあとか、高級感があるなあとか感じていただけるような何かがなければないとおもっています。最近はカジュアルリネンも作り始めていますが、そういうものでも、カセ染めした糸を使用するなど、通常だと分からない程度の違いを大事にしています。縦糸で糊付が必要だからカセ染めにするのではなく、品質重視で、縦に使おうが横に使おうがカセで染めるという林与が林与であるがための高級指向のためです。カジュアル向けのリネンでも、林与のリネンが市販のリネンと違うのはそんな理由です。

多くのみなさまに、本場の麻機屋として大事にしてもらえることはありがたいです。林与自身の織物の歴史が、産地の明治以降の織物の歴史の大部分と重なり、しかも、今も麻を産地で織り続けているということで、他で作られる麻織物とは違い、近江の麻織の歴史を一日一日綴ってるのがこのリネン日記だったりするのです。

新しいものを作るとき何度も何度も試作の繰り返しです。ものづくりの過程で、ちょっと売れないなあと思う布も作れたりするのですが、ものづくりをしている私ですので、そんな布も私にとっては意味のある大事な布で、そういう布にこそ思い出がたくさん詰まっており、財産として売れるもの以上の価値があると思い、たくさんの試作布を手元に眺めながらのものづくりです。今の時代、右から左にものが簡単にものが出てくるので、オーガナイザーやセレクターという人は多くなってきていますが、本当に経験をつんだ基礎から新しいものを構築できる本職というのは減るばかりです。自ら経験するというものづくりの基本の重要性に気がつける人は少ないです。

ものづくりに関しては、そのハードルの高さは高ければ高いほど良いのです。もともと滋賀県に麻織が集中していたのもそのあたりの事情で、本来、織物としては高度な技術が必要だったのです。伊藤忠、丸紅の起源である伊藤忠兵衛が、滋賀県と京都の逢坂山を越えるときに、もっと険しければ良いのになあと言ったのと同じ理由です。
2010年02月11日
今日は、会社は休みでしたが東京でアパレルさまの展示会の招待状をいただきまして、お会いするために向かいました。2時間ほど早く東京には着きまして予定しておりましたほかのショップブランドさんの店頭を見るということもさせていただきました。

カジュアルなショップブランドさんのお店は、若い店員の方がおられ、お客だと思われたまま話をしているとギクシャクするかと思い、最初に、今店頭にも林与の布を使った製品が並んでいることを説明し、来年の商品開発のためにショップと商品構成のイメージを掴みたいのでお伺いしましたということを伝えてから見せていただきました。

商品構成や内装などにも感心するところは多いのですが、それ以外に、そのブランドさんの店員さんの対応のすばらしさには驚きました。どの店舗でも対応にやさしさみたいなものが感じられ、その店舗を見せていただいてありがとうございましたとお礼をいうと、お客でもないのに、ほかの姉妹店にも立ち寄り、ぜひ見ていってくださいと勧めてくださります。どの店舗でも同じような親切な対応で、私自身を暖かく迎えてくださっているのが伝わってきて、人気の秘密は商品だけではないというところに気がつきました。

2時間ほどがあっという間に過ぎてしまって、レディースのアパレルさまの展示会のほうに伺ったのですが、担当の方がお待ちくださっており、お客様の対応も大変なはずなのにじっくりと1時間ほど、来年の商品のコンセプトや各商品のポイントを教えていただきました。展示会を見せていただいてよかったなあと思うのは、そのブランドのすべての商品に共通する欠いてはいけないコンセプトみたいなところを理解できたような気がしたのです。

布の状態からどのようにして最後の製品になるのかまでを、一つ一つ説明いただいて、私自身がそのブランドのために布を作るときに気をつけなければならないこと、商品開発の可能性の部分がピンポイントで見えたきがしました。展示会ということで、お客でもない私が長居をしてはお邪魔になるかと思い、雑談などせず、商品を順に説明していただいただけなのですが、いろいろなものがあって一通り説明してもらうだけでも1時間ほどお時間いただいた形になりました。

自分が布をつくるときに、そのブランドで布が採用されるポイントやどのような工程で布が服になるのかを想定して布を作れるというのは、布を作る側としても提案もしやすいので、展示会を見させていただきよかったです。帰り際、会場を見渡すと100人ほどはおられると思うのですが、私以外はほとんどが女性の方ばかりでした。
2010年02月10日
今日は、講演会の打ち合わせで、ファブリカ村に、ひこねの組合の150年祭実行委員会委員長と一緒にお邪魔しました。陽子さんと妹さんがいてくださり、講演会で使用する画像や、陽子さんと理事長のトークアンドトークの簡単な打ち合わせを行いました。

縫製の話もさることながら、麻の話になると、どうやって盛り上げていこうかということを私も北川さんもあれこれとしゃべってしまって、長居させていただきました。講演会のほうも日にちが迫ってきましたが、ぶっつけ本番的なところが多いので当日たくさんのお客様に来ていただけるのかなあという、心配100%みたいな状態です。

写真など選ぶときに、ファブリカ村や湖東繊維協同組合ならびに愛荘町の麻コレクションの写真などを見せていただいたのですが、きれいで楽しそうな写真が多く、その写真を説明してもらうだけでもあっという間に時間が過ぎてしまうのではないかと思います。

今週末、来週末とイベントを行われるそうで忙しくしておられるようです。少しですが、お昼ごはんの前に基本的な草木染についての確認のために草木染のことを陽子さんと話しました。やはり、私がお会いする染関係者がもつ草木染に対する認識というのは同じで、私の認識と同じところに落ち着きます。

草木染風と昨日の日記にかきましたが、同じようなことを陽子さんも今日言っておられました。地元の染工場さんも、京都の染工場さんも、京都の川島テキスタイルスクールの先生も、100%の草木染に何度も染め重ねる以外に魔法はないという結論です。太陽に当てて耐光堅牢度を落とす方法ではほんとうに色がなくなってしまうということです。草木染は洗濯機や洗剤に弱いということですので、手洗&水洗いで丁寧にとおっしゃっておられました。そういう手間を楽しむのが、草木染のひとつの贅沢ということだそうです。

一年以上かけて作られたファブリカ村のブックレットを今日もいいただきました、ブックレットひとつにも北川さんの思いが強く入っており、プロデザイナーの方と徹底的に煮詰められて、子供が見て楽しめる絵本のようなものであってほしいという気持ちで作られております。
2010年02月09日
今日は、日本のテキスタイルの祭典、ジャパンクリエーション2011SSのデザイナーズコラボ素材の提出締め切りです。2010SS、2010AWと続けてデザイナーズコラボのほうさせていただき、たくさんの方に林与の素材をご覧いただきました。今回の2011SSは、募集枠数が少ないので、続けて2回参加させていただいたので、多くの企業さんが参加されましたら辞退してもよいかと思っています。

林与は、とりあえず、ほかができないことを提案してみようと、この1年近く力を入れてきたオーガニックリネン素材を提出してみたいと考えています。林与のPROシリーズとナチュラルシリーズのほうをオーガニックリネン素材として提出します。細番手のオーガニックリネンなので、メンズシャツやレディースアイテムに良いかと思っています。オーガニックリネンに関しましては、オーガニックコットンと比べると、リネン業界は遅れ気味ですので、積極的なプロモートが必要ではないかと考えているところです。

オーガニックリネン糸というのは、いろいろなところから出始めていますが、国際認証機関による認証の取れたものというのは、まだまだ非常に希少な存在ですが、実際に織ってオーガニックな加工にしてしまうとあまり良いものには見えませんので、林与はアパレル向けに通用するように通常の加工を施したPROシリーズを出しているのです。

オーガニックリネンを草木染するケースも検討はしておりますが、アパレル向けはどうしても耐光堅牢度の問題で厳しいところがあります。草木染風のことを草木染と謳うケースがあるのですが、実質化学染料9割みたいな染なのでそれに草木染としての価値があるのかどうかが迷うところです。
2010年02月08日
近くに、非常に気合が売りのラーメン屋さんが国道沿いにあります。いつも朝11時くらいに朝礼を外でやり、大きな声で、「おはようございます」「いらっしゃいませ」とか掛け声をかけながらやっています。たまに社員と食べに行くとお釣りを渡してくれるときにも、若いお兄さんが、私の手を包み込むように握りながらお金を渡してくれるのです。なんか、熱いお店だなあ、と思いながらも、社員教育には感心しました。

同じ経験を宅配便の受付で経験したことがあります。荷物を出したあと、お金を払ってお釣りをもらうとき、いつも私の手をしっかりと握りながらお金を渡してくれるのです。こちらは女性の方でしたが、誰が教育したのでしょうかわかりませんが、もしかすると、その前に情熱のラーメン屋さんで働いた経験をもっておられる方なのかと今ふと思います。

不思議なことに、そういう人というのは仕事の一つ一つに丁寧さがあり、しっかりと仕事ができます。手を握るにしても、普通ではないということを認識しての緊張感を持ちながら仕事として行っているに過ぎないとは思うのですが、仕事を緊張してやれる人が今の時代少ないので、非常に大事なことなのかなあと感じます。

同じようなことを、出入りの運送屋さんも行っていたのを見ます。夜に荷物を取りに来たときにでも、荷物を載せた後、集荷の伝票を事務所前に置いてから、3歩ほど車のほうに戻ってからわざわざ事務所のほうに振り向いて、誰もいない事務所向かって、深々と一礼をしておられるのです。たまたま、見かけたのですが、誰も見ていないところで礼を尽くされている姿勢には感心するものがあります。荷物を遅くに運送屋の集配センターに持っていっても、歌を歌うかのように「エーイ、エーイ」と掛け声をみんなで掛けながら作業をしておられるのも、他人がみれば体育会系の乗りで異様な雰囲気ではありますが、それができる姿勢を保っておられるから、仕事に対する自覚というものが生まれてくるのではないかと思います。
2010年02月07日
今日は、2月12日がデッドラインのインターテキスタイル北京向けのトレンド素材のフランスへの発送をようやく完了しました。夕方、バタバタと動いて、郵便局に5時半くらいについたのですが、時間外窓口も日曜日は4時までということで、どうしたらよいものかと考え、結局、京都中央郵便局の24時間窓口に持ち込みました。

北京の展示会も、現地の紡績会社や素材メーカーさんが、リネン関連の素材をたくさん並びます。わざわざ日本から行くのですから、差別化できるような商品を、提案していきたいなあと考えています。展示会でも、麻関連のものというのは資材系の流れを汲むメーカーが多いのでダルな色味や表情のものが多く、そのあたりを日本の本場近江の麻織物として光沢感のある涼しげなリネンやラミーで、違いを見せたいなあと思っています。

先染を中心に20種類ほどの布をセレクトしました。落ち着いた控えめのものよりも、大胆な感じの注目されやすそうなものをセレクトしています。前回の上海の時には、秋冬物ということで、あまり素材が出せなかったのですが、今回は春夏ものということで、世界のバイヤーさんたちの目にとまって、林与のブースへの呼び水になってくれればよいなあと思います。

ちなみに、パリまでのEMSでの送料は、800gで2600円です。ビジネスサンプルとしての、サンプル素材を送るためには、インボイスなども必要ですが、郵便局でもらえる簡単なレベルのものです。書類だけならインボイスは不要です。
2010年02月06日
出機さんが2月の終わりころから旅行に行かれるとのことで、それまでに織ってもらうわないといけない仕事があり、急いでもらっています。染めのほうもなんとか、その予定にあわせてもらってぎりぎりあがってきました。

企画も染も加工も織も縫製もすべてですが、急いでやると結局、丁寧な仕事が出来ないので、同じ工程をやっているというもののどうしても急いだときは、急いだなりのものしかできません。時間に追われて布を作っていても時間を掛けていないので愛着が沸かないせいでしょうか、気分的に量産のもの扱いと同じになってしまうのです。

流れ作業で、決まった工程を流すと生産性は上がるのですが、出来上がったものは組み合わせでできるようなものなので、トータルとしてバランスというのが良くないことが多いです。一人の人間がシャツを作ったときに、全体的なバランスがあるのに、流れ作業で作ったものは良い手と悪い手が混在してしまうので、悪いところが目立ってしまうのです。

同様に、布を作るときも林与の布としてのバランスみたいなものを常に注意しています。染、織、加工のどこかが弱いと私が見て駄目に見えてしまうからです。通常、市販されている布というのは同じリネンでもどちらかというと資材向けのリネンに近く、糸、染、加工などアパレル向けのリネンとは別物くらいに違います。染にしても綿やウールの産地の染で染まらないことはないですが、加工にしても最近は似たような加工を他産地でやるようになってきていますが、基本がウールだったり綿だったりすると染にしても加工にしても涼しい感じがしないのです。逆に、リネンの秋冬のものをやろうとするとき、他産地のほうが良いかなあと思うときがあります。他産地の加工のほうが秋冬っぽく上がるのです。

近江産の麻布が麻布の中でも特別に言われるのは、単に近江湖東産地で織るというだけでなく、近江湖東産地で織るからには本場物としての贅沢が詰め込まれているからで、それを詰め込まなければ、わざわざ近江で作っていても意味がないように思います。百貨店には高い洋服がずらっと並んでいますが、その中でも特別なものに見えないと駄目なのです。
2010年02月05日
今日は、社員と一緒にインターテキスタイル北京に出展する素材の準備をしておりました。4テーマあり、基調カラーなどが指定されているので、結局のところ時間がないので、今あるものの中からの提出になります。チェック柄物を中心に20種類くらい出せるかと考えています。

大きな規模の展示会の素材提出というのは、非常に時間が限られていて、相当前から準備しておかないと提出には間に合いません。今の時期、加工工場も染色工場も込んでいるときなので、新しいものを作るには実際に一番難しいときです。

展示会をサイドとしては、今あるものがすぐに出てくるというのが当たり前なのかもしれませんが、今ある素材に色を付けるだけなら、テーマカラーに染めてハイできました、と2週間もあれば出来てしまうのですが、本格的なものづくりとなると、どうしても、糸をそろえるだけで1ヶ月は掛かってしまい、新作をつくるには2ヶ月くらいの間さまざまな作業工程を経ることになります。

林与は、見本も中で作るのを基本にしているのですが、最近は、見本は見本屋さんに頼んで本生産は別のところでやるような流れが多くなってきています。この形だと、本職の方が何もわからずに本生産を担当されるようなかたちなので、技術の継承というのは難しいだろうなあと思います。

世界的に、織物の技術を継承してものづくりをするというスタイルよりも、いかに安く作れるところでものづくりをするかという流れで、日本での生産が中国に流れ、中国でも高いということでベトナムやアフリカに流れるような傾向があります。アイルランドや日本の高級な織物というのは、過去の頂点に達した技術基盤があるがゆえにそれが有利に働くよりは、それをイミテイトしいた安いものに淘汰されてしまう運命にあるのだと思います。

今日も、倉庫で昔のものを眺めていると、今じゃあ作るだけでも大変だなあと思うものがたくさんありました。染の色から深さが違うところにリネンの美しさみたいなものを感じます。今の時代のリネンというのは、色が浅いことが多く、それをどこまで深く染めるかということも、林与にとっては課題です。

深く色を染めると加工工程での色落ちなどの心配が出てきて、ひとつ品質を追求するともう一方でも特別な処理が必要になる、また、検査なども増えるなど、普通に流れないガチガチのものづくりになってしまうのですが、そうやってでもしないと特別なものは作れません。

先日、アパレルの方が見えられて米沢のシルクの染について話しておられました。昔のものというのは、10年以上かけて染めたそうです。何度も染めることで、今でも色あせしないようなものを生み出したので、日本人が織物に掛ける情熱というのは、近江上布のような麻の世界以外でも当たり前にすごいものだったんだなあと思います。
2010年02月04日
今日、また、京都のビブレという若者層の集うファッションのスポットが閉店するというニュースを読みました。これを考えると、お互いに競争しながらも百貨店や繁華街というのもある意味そこであれば売ることが簡単だという産地としての存在だったんだなあと思います。自らが情報を発信して、そこに人を呼び集めることで、地域全体を活性化するという働きがあります。

北アイルランドの織物業界も厳しい状況が続いており、今、アイルランドで残る機屋さんにしても、アイリッシュリネン糸を使うことができなくなり、中国をはじめとする糸を使っている状況で、糸に関しては10年ほど前から特別なものではなくなってきました。特別なものとするためには、織のほうでの伝統が必要ということで、アイリッシュリネンファブリックというのは中国糸をはじめとする糸などを使いながらも伝統的なリネン機屋を守るかたちで、織や加工のほうで立ち上がっておられます。

北アイルランドは、リネン糸の産地としては消えてしまったものの、織物の産地としての生き残りを掛けておられるわけですが、中国やほかの産地で作られるものに淘汰される運命にあるのではないかと思います。日本は偽装問題に関して一番厳しい国なのですがリネンに関しては偽装が蔓延している状況なので、ヨーロッパというのは偽装や品質に関してさらに甘いところがありますので、アジア産ファブリックがヨーロッパの業者の手を経てアイリッシュリネンファブリックとして日本に入ってくるようなことのないようしっかりとした統制をしていただきたいものです。

でも、そのあたりがヨーロッパ企業にとって一番難しいところだと思います。北アイルランドの紡績が無くなった今も、箱にはアイリッシュリネンの文字とマークが付いていて、日本ではアイリッシュリネン糸のであるかのように見せかけて売られているのが現状ですから… 実際には、糸を作っている中国企業にしても自分たちの作っている糸がアイリッシュリネンに化けているのですからびっくりだと思います。

アイリッシュリネン糸やアイリッシュリネンファブリックの現状の説明に関しては、アイリッシュリネンと謳いながらも実際にどこの国で紡績したかも語れず、端折って誤魔化しっぽくなっているのはその辺りです。産地偽装に世界で一番厳しいはずの日本なので、産地というものが強力なセールスポイントとなっているのだと思います。

ここ数年アイリッシュリネン糸を使用と謳ったものが大量に日本で販売されている件は、リネン業界も偽装問題の拡大に驚いています。リネンをネットで販売できる時代にはなったものの、リネンに関する間違った現状の説明を消費者に与えるのはよくないですし、特別のものだと信じて買われた方が気の毒です。
2010年02月03日
今日は、2月3日節分です。節分の思いでは、京都に高校生時代下宿していたときに西のほうを向いて食べた恵方巻きです。下宿のおばあさんが毎年作ってくれました。京都の人というのは大事なものを持っておられるんだなあと節分で豆を撒くしか知らなかった若かった頃の思い出です。

最近は、レトロなものが流行っているのをご存知でしょうか?ステテコや褌で、リネンを肌着に使っていただくケースが多くなってきており、お買い上げいただきましたお客様からも、今回、特別にプロモートしておりますオーガニックリネンで、もっこ褌をつくりましたとご連絡いただきました。リネンで、ペチコートやキャミを作ったりもいたしておりますが、繊細な細番手のリネンで作ると肌触りは格別です。

安く作ろうとすれば海外やほかの産地で作ればよいのだから、日本の麻の本場の産地で作る以上はいろいろな方とのつながりを大事にして品質を考えたものづくりを基本にしていかなければならないと思っております。それは誰かに買っていただくものであっても、自分で手がけるのだから手を抜きたくないというのがあって、ついつい、普通だったら出来ません言えばよいのに諦めることをせずに無理してやってしまうことが多いからものづくりが今も続いているのだと思います。

今日は、昼過ぎに柄組をしました単純なチェック柄でしたので10柄各5配色くらいできました。夕方、たねやさんでお菓子を買って、お友達ご夫婦のところにお礼に行きました。東京のほうでは、ギフトショーが始まったようです。私の展示会もだんだんと近づいてリネンの準備が必要になってきています。北京の展示会も、ジャパンクリエーションのSSも楽しみです。

近江の湖東地方は、私の頭の中では毎年3回雪が降るというのが決まりです。クリスマス、年明け、そして、節分、今日も、太陽が照って暖かいのに、夕方、車で走っていると雪が降りました。もう、これは春の訪れを告げる雪ですね。
2010年02月02日
今日は、彦根で社員研修を行いました。その待ち時間を利用して、2月に行われます、ひこね繊維ものがたりの準備的な打ち合わせを行いました。研修が終わってから、事務局で配布用のポスターを受け取ったので、帰りに愛荘町の役場と商工会さんのほうで、掲示していただけるようお願いにあがり、快く引き受けていただけ、彦根だけでなく近隣市町村の皆さんにも来ていただけるのではないかと思っております。

講師で来ていただくのは、昭和30年代頃の彦根のファンデーション産業の買い手であった村田氏と作り手側の馬場氏、そして、トークアンドトークの講師として、ファブリカ村主催の北川陽子さんで、彦根繊維の磯島理事長とざっくばらんなお話を予定しております。
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