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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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2010年04月24日
今回、林与のブースは、来場者の皆さんの注目度の高いのお隣の高橋織物さんやそのお隣の内藤織布さんと同じ並びで配置していただき、扱うものは違えども天然素材系のオリジナルなものづくりをしているメーカーが3つ並んだということもあって、人通りが多く相乗効果もいただいた結果ではないかと思います。高橋織物さんも内藤織布さんもお客様が途切れることなく大変お忙しくしておられました。初日の午前中だけが会場がさびしかったのですが、そのあとの時間帯というのは、ブース前のお客様の人通りもすごく多く、今回のジャパンクリエーションの活況というのは、上海や北京での熱いと言われる展示会を彷彿させるようなものがあります。

ご挨拶に来てくださった馴染みの皆様とのお話など、お客様がこられて中途半場になってしまったりしたケースも多かったのですが、ものづくりばかりしていて勉強不足なところもこういう展示会で麻業界の方から情報をたくさんいただけました。

最終日には、前回、コラボいただいたCHAOLU LABの平本聡氏もお見えくださり、半年ぶりにお会いしたのですが、業界の新聞ではお名前をよく拝見させていただいていてつい先日のことのように思います。今回の展示会では、10数年ぶりにお会いしたデザイン事務所の先生もブースでお会いすることができ、織物も業界のことも何も知らない掛け出しのころの私にファッションのことを教えてくださった先生でお会いできてうれしかったです。

日ごろ、ものづくりに専念し、ほとんど出張しない私にとっては、ジャパンクリエーションというのは、作ったものを発表する場ですので大事です。今回は、ジャパンクリエーションのご案内状なども、ご送付することもできませんでしたが、また、次回も出展の予定で、そのころには、先染のリネンハンカチがいくつか出来上がっていると思いますので、また、10月13、14、15日の3日間、ぜひ見に来てくださいね。
2010年04月23日
今日はジャパンクリエーション最終日です。今回もたくさんの皆様とお話しできました。これからリネンを取り組みたいのですといわれるところもたくさんあって、普通ではない語れるようなものを探しておられる方が増えてきたのかなあと思います。

今回は、ビンテージアイリッシュリネン超細番手プロジェクトなどのプロモートもあり、リネンハンカチのベースとなる生地も展示させていただきました。興味を持っていただける方というのは非常に多く、リネンや麻の世界に関するお話のきっかけになりました。このプロジェクトは、糸のスペックだけの問題ではないのです。ものの価値観やものづくりへの価値観という昔的な価値観を大事にしたいという思いが含まれています。織物を製造する林与の糸やものづくりを大事にする思いなども組み取っていただけるかと思います。それだけではなく、今の時代に、どこまでのことができるのかということをやってみたい気持ちも含んだプロジェクトなのです。

麻織物の本場といわれる近江の産地の中で出来上がったリネンなのです。近江でなくメイドインジャパンなモノづくりであっても良いと思うのですが、妥協ない物づくりをしたかったのです。職人さんにはシャトル織機を調整繰り返してもらい、日ごろお世話になっている染工場にお願いし、加工場さんにもお願いして、近江湖東産地で出来上がりました。ブースにお越しいただいた皆様に素敵だといってもらえると、ご協力いただいた産地の皆さんの顔が浮かびます。林与は作った布を見ると、布の見た目の善し悪しより作った時の思い出が浮かび上がってくるのです。生地を触っていても、生の糸の状態の感触のイメージやキバタの時のイメージなどと頭の中で比べてたり、目の前にあるものだけの話ではないのです。

このハンカチ用のリネンに関しては、長年見てきたリネン生地のなかでも、林与も納得できる別格クラスの布い仕上がったとおもいます。この展示会の3日間、麻業界やリネン業界の皆さんも、小さな林与が元気にやっている姿を励ましに来てくださいました。滋賀県のファンド補助事業としての認定もいただいたこともあって、活力ある多くの皆様とのお出会いも増え、自分のことだけでなく、産地や日本のものづくりのことを頭の中で整理することができました。単に糸が細いとかビンテージだとかいうだけでなく、今の日本の麻業界の力を出しつくしたい気持ちで、そんな希少な糸を何度もトライアルに掛け、最終的に出来上がった布以外の部分でも、失敗談をたくさん語れるプロジェクトです。ベースができましたので、これからじっくりと色柄も含めてトータル100種類くらいのリネンハンカチコレクションに仕上げようと計画しています。実際にこのプロジェクトに携わってくださっている林与とお付き合いのある数社だけの力ではありません。近江湖東産地というのは麻の知識の宝庫です。林与が今こんなプロジェクトをできるのも麻に関する知識や経験が産地に残されており、それを活用させていただけるからです。

もうひとつ今回のジャパンクリエーションで考えさせられたのが、オーガニックについてです。エコなコンセプトというのは売れるとか売れないとかではなく、エコな気持ちをどう支えて育てていくかだと思いました。工業ベースでの生産に置いて、オーガニックもピュアなものを追求しすぎると、精神は、逆にオーガニックでなくなるというのが実際のところです。完全にオーガニックじゃあないから価値がないみたいな発想では、オーガニックに対する根本的な精神が崩れ去ってしまっています。コットンでもリネンでも根本的に天然繊維で地球には優しいのでそういう部分への評価というものがより大事だと思います。まだ使えるものをリサイクル推進してしまうような本質を忘れたエコでは駄目なような気がするように思いました。

同時に日本の機屋さんのことも…。機屋さんにしても、日本の機屋さんというのはトキが絶滅する前のイメージではないかと思います。トキがいなくなってからトキを繁殖させることに一生懸命になるより、早めにその根本的な原因に目を向けないと駄目だという部分は大事であるということです。今回のジャパンクリエーションでは、出展者数が減ったのですが、来場者の感じというのは前年よりも意欲的ではないかと個人的に感じました。最終日にも、トレンド委員長の井上氏がブースを覗いてくださったときにそのことをお話をしていましたら、ほかの出展者の皆さんも同じことを言っておられるとおっしゃっておられました。
2010年04月22日
今日は、会場の外は、肌寒い雨の一日でした。会場の入り口から入って左手中央に向かうと「林与」の文字が見えなんか、インパクトある感じです。コラボいただきましたデザイナーの坂口氏もお越しいただき、林与の生地をご覧いただいたりお話しできました。コラボいただいたオーガニックリネンのマリエの胸元のボタンは、ヤシの実を削ったオリジナルだそうです。

ジャパンクリエーションの記事のほうでもごらんいただけます。上品で素敵なウェディングドレスだとおもいませんか。フレンチな感じがするのは坂口さんの作品らしいです。レースの下の生成素材がオーガニックリネン100%のナチュラル加工素材です。
http://www.japancreation.com/mailmag/100422_special_03/index.html#index_01

また、今日は、海外ブランドの特別なバイヤーさんをご紹介などもいただき、たくさんの皆さんとお会いできることができました。スタッフもいるのですが、細かいものづくりの説明は一人で対応しているのでお客様が重なるとバタバタです。今日も、リネンや麻全般に関してのお話など多くの方とさせていただきました。

午後4時から10月に行われますインターテキスタイル上海の説明会があり、香港のキャリーさんによる説明で、会場が満席で座れないくらいになっていました。説明会でブースを留守にしている際に、ブースの留守番をスタッフと一緒に頼んでおりました奈良から出張でお越しの方が事務局の方がご挨拶に来られましたと伝言くださったので、ジャパンクリエーションの実行委員長で、カイハラデニムの会長さんですとお話しますと、私以上にその方はカイハラデニムをよくご存知だったので、えーって驚かれてました。上海でお話しさせていただく機会をいただいたのですが、運営のトップの方からしまして本当に献身的な姿勢でのプロモートには頭が下がる思いです。

今日は、帰りがけ出口付近に、JFWの事務局の兼巻さんがおられたので、うちの女性スタッフ2名がインデックスコーナーで一緒に撮影をしてもらいました。鳥みたいな頭をしておられるだけでも個性的なのに、着ておられる服が毎日派手派手で、ビジネスや会議っぽい型ぐるしい雰囲気をぶち壊します。さらに、お人柄が優しいのがアンバランスすぎます。うちの女性スタッフには大人気です。
2010年04月21日
ジャパンクリエーションの初日です。すごくよいお天気で、カリフォルニアのような華やかな気分で、エーデルワイスの音楽が聞こえてきそうな春らしい陽気です。

今回のSS展で感じたことは、昨年がオーガニックコットンの祭典のようなイメージでベージュトーンだったのに比べ、今回は、黒や濃いめの色を使ったダークなカラーがたくさん見受けられるようになってきています。先染めが増えているのも特徴かと思います。

アイリッシュリネンのアイテムなどを他のアイテムの中にごちゃ混ぜに置いておくのですが、ブランドを代表されるような方などは目ざとく見つけてくださり、これがいいですねという話で、ついつい話が長くなってしまします。ジャパンクリエーションのトレンド委員長の井上さんも、いろいろあるストールの中からビンテージアイリッシュリネンの2点をピックアップ、さすがですね。

北京や上海の展示会でお世話になりました香港のメッセの方や北京のチャイナリンクの方なども林与を覚えていてくださっており、林与のような小さな会社が、国際展などクリアできるのも準備くださってる皆さんのおかげだなあと思います。

来ていただいた新規のお客さまとは、滋賀県の湖東産地の伝統的な手もみ加工の話や、アイリッシュリネンのことをお話したり、オーガニックリネンのことをお話したり、林与の織物の歴史の話だったりで、リネンや麻に関しての全般的なお話になるパターンが多かったり、その説明の補強材料としまして展示してある商品やハンガーなどをご覧いただきました。

地元の馴染みの麻関連の方などもお客様が切れた合間などに弊社ブースを訪れてくださり、一日というのが非常に早く流れて行きました。夜は、ホテル近くの中華料理レストラン”青蓮”というところで食べました。本格的な味でおいしく穴場でした。
2010年04月20日
今日は、朝7時30分出発で東京に車で向かいました。途中休憩や、布のお店に一軒立ち寄ったこともあって東京ビッグサイトに到着したのは3時過ぎです。ホワイトベースのブースで、壁には、アイリッシュリネンハンカチをプロモートするために持ち込んだパネルも貼り付け、アイリッシュリネンハンカチ素材もご覧いただけるように配しました。オーガニックリネン抱き枕が存在感がありすぎて、置き場所に困ってしまっているのですが、ドテッとあったりします。車で長時間運んだせいか、こだわったリネンの風合いが少し損なわれてしまったようで、一日会場で置いて、含有水分量が元に戻ることを期待いたします。

主催者のみなさんもインデックスコーナーの準備を進行中で、ほとんど全員のみなさんと、ご挨拶など交えながら中央のコーナーなどを見て回りました。気になるデザイナーコラボのところでは、コラボさせていただいた坂口英明氏がプレスのインタビューを受けておられ、忙しそうな感じだったのですが、合間をみましてご挨拶させていただきました。

デザイナーコラボで作っていただいたのは、オーガニックリネンのウェディングドレスです。ウェディングどれすというと、私の頭のイメージでは、ドレープ性のあるような光沢感のあるホワイトベースの素材かと思うのですが、坂口氏のセレクトは、林与のオーガニックリネンナチュラル仕上生成です。GOTS認証済オーガニックリネン糸をシャトル織機で糊も糸道油も使わずに織りあげて、近江上布を育んだ天然の地下水のみで仕上げ、天日干しを何度も繰り返し作りあげた自然の力を取り入れた林与の考える究極のエコなリネンです。通常の加工とは違うナチュラルそのものな風合いこそがオーガニックの証です。

SAKAEさんのオフカラーのレースアイテムとの組み合わせで、胸元は、コルセットのようにパーツを組み合わせてフォルムを形成してあり、アンティークなフランスチックな感じで、クルミを掘り出してオリジナルで作ってあるという茶色い小さなボタンが並んでいて大事に作っていただいたのが伝わってきます。フリンジは、洗い上げのナチュラル感を残した仕上げで、エコなリネンの感じが伝わってきます。林与自身も語りを一杯詰め込んだオーガニックリネンなのですが、坂口英明氏は、よりたくさんの語りの要素を詰め込んでくださりオーガニックリネンウェディングという一つの世界ができあがりました。

ザラっとする素材というのは柔らかいものを求めておられるアパレル様受けする世界とは正反対の風合いだったりしますが、ものづくりをする側がウケないからとそれを止めてしまえば、エコ自体の否定ではないかとものづくりしている中で気がつきまして、そんなトゥルーカラーを受け入れてくださる層へのご提案です。私自身、気がつくのが遅かったのですが、ウェディングドレスには華やかさのほかに本質的なものを求める世界があってもよいのではないかと、今回コラボさせていただいて思いました。欧米の映画の中で、母親のウェディングドレスを娘が継ぐという場面があったりするのですが、それってリネンかなあと勝手に思ってたりいたします。
2010年04月19日
4月のリネンプレゼントの商品が決定いたしました。林与のシャトル織機で、リネンを3/1の綾で、厚手に織りあげたリネンデニム生成です。ナチュラルに洗い上げた仕上げで林与オリジナルです。抽選で2名様2Mづつプレゼントいたします。お客様登録くださいますと、抽選の対象になります。ご購入は必要ありませんので、お気軽にご登録ください。

今日は、ジャパンクリエーションに向けて最終の追い込みで、リネンジャガードなど柄見本を織っています。リネンダブルガーゼなどが人気ですので、そのシリーズの延長として、ジャガードの二重織などを織りこんでいます。

明日の朝には展示会に出発で、まだまだ、できていないことがたくさんです。今回も、林与の定番本麻を手もみの100番手をはじめとしまして、リネンハンカチ、リネンテーブルクロス、リネン超細番手シリーズ、オーガニックリネン、ダブルガーゼ、リネンガーゼ、リネンマス見本、リネンジャガードマス見本、リネンストール、リネンデニム、オーガニックリネン抱き枕など、近江湖東産地の本近江織麻布の世界をご覧いただけるかと思います。

こちらのホームページでも、特別プロモートとしまして、オーガニックリネンをプロモートしていますのでよろしくお願いいたします。発送のほうジャパンクリエーション終了後の4月25日以降になるかと思います。

今回は入場が無料ということで、ご案内状のほう皆さんに出すのができておりませんが、ジャパンクリエーションにお越しの際は、林与のブースを覗いてみてくださいね。チェキットアウト!

今日から、当ショッピングサイトのお支払方法に、クロネコwebコレクトサービスを利用したクレジットカード決済、電子マネー決済が可能になりました。

夜、バタバタと出発のための準備をしました。県立大学にプロモーション用のアイリッシュリネンハンカチプロジェクトPR用パネルとパンフを取りに伺いました。パネルもパンフも素敵な仕上がりです。仕上がりまでの待ち時間の間に、加工屋さんに行ってリネンハンカチの布などを受け取り、ハンガー作りを行いました。リネンハンカチ用の布の風合いは飽きのこない感じで合格点だと思います。
2010年04月18日
今日は、午前中に子供会で新入生歓迎のお楽しみ会があり、青少年育成委員事務局として出席しました。子供会の役員さんの掛け声の下、じゃんけんゲームなどで遊んだあと、シイタケの菌を木に埋め込み、それをお土産に持って帰って、2年、3年掛けてシイタケが取れるのを待つのです。自治会の美化クラブの皆さんがご準備くださってご苦労様でした。

子供たちを眺めていて思ったのは、少しでも休憩の時間があると、なんかプロレスみたいのがはじまったり、鬼ごっこがはじまったりと、自分たちで楽しむことを生み出せる力を持っているところに希望を感じます。

シイタケ作業が終わった後、40人ほど子供たちが歩いて川の上を渡る鯉のぼりを眺めに行きました。すごくよいお天気だったので、途中歩いていても、こんな天気の良い日もあるんだなあと、日ごろ何かと追われているつかの間のゆとりを楽しみました。子供たちが主役なので見守るだけでしたが、いきいきとしている子供たちをみると、世界の他の国の子供たちと対等に張り合っていけそうな気がします。

午後は、東京行のための社員二人を連れて買い物と、天気が良かったので車で荒神山に登り、パラグライダーの離陸を眺めました。林与の二人が製作途中の地元のマスコットキャラクターの着ぐるみを特別に着せてもらい写真を撮らせてもらいました。久しぶりに、いろいろと子供の日のような体験した気持ちです。
2010年04月17日
今日は、リネンデニムの製作に取り掛かりました。最近は、厚いものよりも薄いものが人気になりつつあるということで、以前作ったものよりは薄手にして、縫製なども簡単にできそうです。今日は、裁断までで明日には出来上がると思います。同じ素材を使ったカバンも作ろうと考えており、ジャパンクリエーションまでの追い込みです。

先日のオーガニックリネン抱き枕の感触を社員にテストしてもらいました。通常のポリエステルの柔やかなカバーとオーガニックリネンのちょっとざらっとしたカバーの比較で、ポリエステル物は最初気持がよいのですが、すぐに車の中にいるような気分になります。ポリエステルは、石油由来の原料なのでその匂いというものがどうしても息苦しさを誘います。オーガニックリネンのカバーは、良い感じということで、見た目よりも本質重視で癒し効果です。

今日は夕方に自治会のミーティングがありました。お隣に私より4歳下の子供会の会長さんがおられて話していたのですが、子供会のほうも子供を持つ父兄の数も子供の数も減って行事だけがたくさん残っており、負担がかなり大きいという状況になっているそうです。町が何かやりたいときに依頼を受け、町からの下請け的な機関がつくられそれが残り続けているというのが問題で、こんなに小さな農村の中でも仕分け作業が必要だということで笑っておりました。
2010年04月16日
ジャパンクリエーションでは、一般来場者向けのプロモーションゾーンと、バイヤー向けのビジネステキスタイルゾーンというゾーン分けが行われてきました。林与は、前々回、前回とビジネステキスタイルゾーンのほうに出展してきたわけですが、今回は、そのゾーン分けがなくなるそうで、3日間を通して、より多くの皆さんとお会いできる機会が増えることになります。

林与がビジネステキスタイルゾーンに出展してきた理由は、プロ向けの素材提案であるということで、単にリネンや麻というだけではなく、糸、染色、織、加工において、麻専門家たちが作りあげたトータルとして麻の世界を提案したいと考えていたからです。

今回のゾーン分け撤廃の理由として出展者の減少をあげられておりますが、その理由というのは単純ですので、早期に対応をされれば出展者は増加するものと思います。中小企業総合展のように、出展者負担を極力抑えることが大事ではないかと思いますし、本質的な素材展としてものづくりを支援するような直接的な支援なども必要かと思います。ヨーロッパや中国のテキスタイルが強いのは、日本の自動車や電機、機械並みに手厚い国の保護があります。

日本の国内ではすべてが高コスト体質で、それにも関らず、国際的な価格競争力を求められるケースが多いのですが、それこそが、日本の品質が落ちてしまって差別化が図れなくなった第一因だと言えます。安いものは海外で、高いものは国内で生産とよく言われますが、ボリュームゾーンのものが国内で流れなくなってしまっては、産業基盤を支えている力がなくなるという単純な話です。

ジャパンクリエーションというタイトルながらも、海外出展企業を誘致しようという動きがあるようですが、そうなってしまうと、ジャパンクリエーションの一番大事な特色がなくなることになるとは思います。
2010年04月15日
リネン糸に限らず紡績糸というのは、基本的に、Zに撚ってあります。時計の反対回りで糸によりを掛けながら糸を作るのです。この撚りは地撚りとも呼ばれます。通常ですと、リネンの60番手クラスですと地撚りは1M当たり番手X10倍程度ではないでしょうか。60番手クラスなら1Mに600回です。

糸に追撚を掛けることがあります。さらにZ方向に何百回かの撚りを掛けるのです。何のために掛けるのかというと、基本的には、リネンの場合、撚りを掛けると落ち感と呼ばれるものが出るのです。ラミーの場合には、シャリ感が出ます。

最近のリネン糸などにおきましては、追撚を掛けて落ち感がでることはほとんどなく、シャリ感が出てしまいます。最近の糸は撚りが掛かりにくいです。糸の収縮の問題もよく起こりえます。加工した反物をみると糸の特性というのが顕著に表れてきます。このあたりが、長年、リネンや麻を眺め続けてきて、非常に悩むところだったりし、長く使うものは洋服になってからも様々な経験をするので、使える銘柄、使えない銘柄を選び、あるいは、用途を限定して使用することもあったりします。昔はできたものが今はできないことも多いのです。

紡績工場にしても、強度などのテストを行うのでしょうが、出来上がった糸の状態でのテストで、実際の使用を想定したテストではありません。分断された知識で、織物が取り扱われる今、糸がどのような織物になってどんな問題が出てくるのかということを知っているメーカーも少ないのは事実です。通常、リネンの織物というと平の生成やオフ白のキバタを生産することが9割がただと想像しています。

紡績工場にとっても、フィードバックが生命線となってくるわけでしょうが、フィードバックが届いていないケースがあり、作っている糸の問題が届かない状況というのは紡績工場自身も多くのトラブルを抱えつづけます。

フラックスにしても毎年作柄が異なり、良い年もあれば悪い年もあり、ドューレッティング工程もヨーロッパの天候に左右されます。そんな状況で、生成などの色をコントロールし同じレベルの糸を作り続けることは難しいことです。大手の紡績工場ほど、フランスから原料が来たりベルギーから原料が来たりです。農作物ですから、一定の品質を保つこと自体が難しいので、ヨーロッパの大手のフラックスメーカーというのは、品質を安定させるためのブレンド米的な手法を用いているのではないかと思ったりもしています。原産地に関する表記などもベルギーあるいはフランス産原料という原産地証明を基準にしたややあいまいな表記にとどめることが本当の語ることとなるのです。

ヨーロッパで作られるフラックスファイバーがすべてヨーロッパのフラックスを使用しているとは限らないのもあまり知られていないことです。ヨーロッパの大手フラックスメーカーでも、中国やエジプト産の原料などを使うことは適切に説明しています。ホームファブリック系の用途には価格の面でもそれが当たり前のことなのです。それを説明を聞いてがっかりされるかもしれませんが、それはその企業が説明責任を果たしているという証なので、いろいろな原料を使用していても用途に応じてしっかりと管理できているということなのです。

フラックスメーカーなどが言っているところでは、ヨーロッパでも良質の原料は、ベルギー、フランス、オランダなど限られた地域でしか取れないということです。昔から資材系のリネンを栽培しているロシア、リトアニア、中国、エジプトなので、フラックス生産の全体からすると、フランス、ベルギー、オランダ産というのはそれほど大きな割合ではありません。日本人というのは、高級な麻の文化をもっていたので、リネンに関しても世界の他の国以上に良いものを昔から求め続けてきたと言えます。
2010年04月14日
今日は、大阪の得意先で海外のバイヤーさんを交えての来季の企画の話がありました。今は、円高の影響も有ってヨーロッパものが安く感じられ、日本物もが高く感じられる時だと言っておられました。着ておられたリネンシャツはヨーロッパのメーカーのもので、1枚から卸するとのことで、ヨーロッパメーカーもストック販売を行い、EU以外への輸出対応もクイックにレスポンスしているようです。

午後には、滋賀県に戻ってきて、加工屋さんに加工上りの反物の確認に伺いました。リネン100番手が良い感じで上がっています。他にもオーガニックリネンソフト加工ができあがりましたので、早速、その用途を思い浮かべました。今まで、作りたいなあと思っていたオーガニックリネン糸100%使用の抱き枕カバーを林与オリジナルで開発致しました。

ナチュラルな感じが良いんではと思います。合繊の抱き枕カバーと比べると、ざらつき感はあるものの、合繊特有の悪のある匂いや肌触りなどがないので、宜しいんではないかと思います。ジャパンクリエーションでお披露目いたしますが、こちらのサイトでも受注を受付致しますので、興味のある方は、お問い合わせくださいませ。

抱き枕カバーのサイズは160cmX50cm、中身は別売になりますが、ネットで簡単に手に入れる事が可能です。カラーは、オフ白と生成で、価格は、9800円/1枚で、当面は受注生産で納期は1週間程度です。多くの方に体験していただきたいので、お一人さま、一つ限りでお願いします。
2010年04月13日
今日は、午前中からお客様が来られ来季ものの話があって、夕方には彦根の事務局のほうで、閉講式の立会、ならびに、ネームラベルプリンタのデータの移し替え作業を行いました。それほど難しい作業ではありませんでしたので、もっと早くやっとけばよかったと思っています。

今日は、リネンの厚い生地の加工を仕上げていました。ボトム用途やカバンなど今までとは違う感覚で使えるのではないかと楽しみにしています。自分自身で用途自身も開拓するというのも今の時代のものづくりとなっています。

また、他に綿の170双クラスの糸が届きました。規格が合いそうな機があったのでそこで織ろうと準備しています。高級なコットンリネンで良いんではないかと考えています。横にはとりあえずリネンの120番手クラスを織ってみます。ちょうど、綿の色も淡いイエロー系の良い色なのでそのまま使ってみようと思います。なぜか、綿の癖に不思議に光沢感があり、シルクや蜘蛛の糸を思わせるような感覚です。

縦横綿使いで高密度にするとシルクと同じで、皺になりにくい生地が出来上がります。厚さ的には、200双を使うよりも170双くらいが良い感じに思いますが、もの足りなければ、より細番手を考えてみようと思います。裏地というのは合成繊維のものが主流ですが、ここまで繊細だとシルキーな感じでリネンもののアウターやコートの裏地に良いんではないかと思っています。
2010年04月12日
今日は雨で、昨日満開だった桜が散り落ちてしまい桜も見納め、季節の流れるのは早いものだというのが実感できます。今日のタイトルの良い眺めというのは、景色のことではありません。加工屋さんに、行ったときの現場で職人さんたちが作業しておられる風景というのが良い眺めだなあと思ったのです。

そのような良い眺めの裏には、無駄が多く潜んでいるかもしれません。改善チームが来れば、5人の職人がやる仕事を一人でやれるように機械化、効率化、省力化します。ものの価値観が崩れる瞬間です。

中国に行くと5元のラーメンでも注文すると、小麦粉の塊みたいな状態から、麺を伸ばして1本が2本、2本が4本、4本が8本で、当たり前にラーメンの麺が出来上がっていくのです。他の国じゃあなかなかできないことを、中国のいたるところにある、家族経営のさびれたラーメンやさんが、一人一人のお客のためにやっている、そこに中国4千年のラーメンの美学があると思います。

ラーメンにしても材料がおなじならだれが作ってもおいしく食べられるものができるとは限りません、パフォーマンスだけではないのです。できあがった麺の太さ一つがおいしさを決める要因になるのは、長野のそば道場で、みんなと同じ材料なはずなのに最後の切り方ひとつで極太麺を作って私のだけが特別おいしくなく、楽しい雰囲気だったみんなが私のを試食したら無言になってしまったという経験をもつ林与だからいえることです。一瞬でDNAに経験として刻まれるケースです。みんなと一緒だったら失敗しなかったのに悔やむ一方で、マニュアルや指導に従ったり、規格に従った、みんなと同じものばかり安全に作っていては何十年やっていても、そばづくりの本質は見えないと悟ったのです。そば屋さんでもないのに馬鹿です。
2010年04月11日
昨日は、久々にお酒を飲んだので今朝は頭が痛い状態でした。お昼前にようやく二日酔いな感じから復活して、午後から染屋さんのほうに糸を届けました。海外向けのスワッチの発送の準備を行っておりました。フランスのブランドが3社あり、その傾向が中国企業のセレクトとは違っているのに気がつきました。中国企業はリネン100%のプレーンな平ベースものをセレクトすることはほとんどないのですが、フランスのブランドさんというのは、定番的なベースの素材に林与オリジナルの色付けをしたものをセレクトされています。本質的な素材プラス色柄というものに価値をもたれるのがヨーロッパのブランドさんなんだと思います。一方、中国企業は、中国でできない特殊な加工のものへのセレクトが多いようです。

デザイナーコラボのほうも製作が着々と進行しているようで、生地のほうが足りないとのことで、追加分の生地をお送りいたしました。ボディーの作品に使っていただく生地は、オーガニックリネン糸を100%使用し、薬剤を使用せずにそのままシャトル織機で織りあげ、天然の地下水のみで洗い上げ、天日干しで仕上げた、林与オーガニックリネンナチュラル仕上げです。付属でリネンの生成ガーゼを組み合わせてもらいます。エコな素材を組み合わせて、何が出来上がるかみなさんには想像つきますか?

今日は、車で移動しているときに、たくさんお祭りを見かけました。いろいろなお祭りの思い出がよみがえってきますが、一人いつもお祭りのときにハチャメチャだったムードメーカーの一年下の後輩のことを思い出し、元気にしているのだろうかと思ってたりしたのですが、夕方5時ころクロネコに荷物を届けようとしたら、途中、お祭りから帰る集団とすれ違いになり、酔ってでしょうか通学路から70cmほど下の田んぼに自転車ごと落ちてしまってボロボロな感じで仲間に助けられているのその彼を見かけ、今もまだ伝説を作り続けお祭り男の意気込みを感じました。
2010年04月10日
今日は、桜が雨で散ってしまわないうちにと、社員たちと一緒にお花見に彦根城を訪れました。彦根城の桜は満開で、お天気も良く、申し分ないお花見でした。時間が本当にあるなら、お城のお堀のそばのベンチに座って、春らしさを満喫しながら、じっくりと時間を過ごしたいものだなあと思いますが、ここの桜、あそこの桜を見ようと短時間でお城の中を元気に散策した感じです。

夕方から、自治会の評議委員会ならびに組長会議がありまして、その後、会議に出席した一同で食事をとりながらの懇親会がありました。同じ字の中に住んでいながらも、普段、なかなかお会いすることなく、顔だけしか存じ上げてない方も多かったのですが、グルーっと回りまして、自治会の皆さんとお話をいたしました。

年配のみなさんが献身的に自分たちの故郷らしさみたいなものを守っていこうとされている姿勢が伝わってくる会合でした。しかしながらも、年配の皆さんのお顔などを拝見しておりますと、少し前とくらべるとお体の具合が思わしくないのかなあと思う感じの方も多かったりして、昔から存じ上げている方々が本当にご高齢になられてしまっているのを感じます。

明日は、地元の神社で神輿渡行を伴う春の大例祭が行われます。5年ほど前までは、神輿渡行で神輿を担いでおりました。神輿を担いだあと体中が火照るような倦怠感というのは、花見とは違う春のもつ、一つのイメージです。
2010年04月09日
生地の裏と表に関してよくお尋ねをいただくことがあります。平織りの生地の場合、林与の生地の場合、織り表を表とし、そのまま、加工に投入されて織り表が表として加工から上がってくる想定になっています。反物では通常内側が表です。

表裏だけでなく、実際には無地のものでも上下があったりします。柄ものでは実際には、上下も糸目の山の形谷の形で見分けることが可能です。基本的に汚れなどの検反をする面が表面となっているので、裏表が重要ですが、林与の通常の加工の場合、裏も表も同様の加工がなされますので、無地の平織などの場合には、綺麗な面を表としてお使いいただければ大丈夫です。

綾織りの場合には、綾目が右上がりというのが基本的な考え方ですので、綾目が右上がりになるようにお使いいただけますと作る側が想定しております。裏表と一致いたします。ハンドメイドされる場合にハンドメイドされる方がデザイナーですので、気に入った面を使っていただいて、大丈夫なように林与の布は作ってあります。

柄が入ってくると、柄の要素が強く出てきますので、柄によって、表裏だけでなく、上下左右が決まってきます。実際には、上下もかならず、一つのパーツでは統一していただいたほうがよいのです。だから、Zの形で、上から一気に裁断というのはそのあたりが考慮されていない裁断方法です。右から左へ走る糸目はまっすぐに見えても弓になりがちですので、それを全体で統一させるような工夫も大事ではないかと思います。天然素材を使用した、ナチュラル感のある生地というのは一様に見えても癖があり、その癖というのが最後の作品に出てくるものです。
2010年04月08日
日本でものを作るときに、企業努力を超えた壁というのが常にあります。それは、企業にとっては他国と比べると競争条件が何倍も不利であるということです。将棋に例えると飛車角落としの比ではないところで、常に、ものをつくるという海外との競争です。

そんな中でも競争するときに形成が有利っぽいところが地場産地なのです。その地場産地自体が、価格競争というものづくりの土俵に呑みこまれてしまっては、その作りあげた形成が崩され始めてしまっています。

今の時代、日本が電気自動車を開発していますが、中国内では、50ccバイクではなく、充電式のバイクが15000円ほどで売られていて、日本のやっている開発というのが、実際には、無意味なのではないかと思えます。その法律関係を動かすことまでがものづくりしないといけないものの責任であったりしますので、日本はもはやものづくりをするところではないというのは現実のところです。

日本の優秀な学生たちが働く場所というのが中国になる可能性は高いです。一つの工場に一貫した製造拠点があり、自分自身で開発しようとすればその力があるのです。今回の展示会で知り合った業者さんが扱っている、綿の200/2や170/2の糸などは、通常日本ではあまり流通しない糸です。ヨーロッパ向けにはボリュームで動いているということですが、日本企業がそういう特殊な糸を扱うチャンスが少ないという点は憂慮してよいかと思います。そういう糸が湯水のように流れる国と入手が困難な国とでは、インフラ的に、作れるものや技術の差が出てきてしまうのです。国外に行ったほうものづくりしやすいということでは、ものづくりの国としての日本の立場は危ういです。

シルクの糸などでも、本当に細い紡績糸が中国から出てきています。生糸を作るよりも大変な世界かとおもったりして、糸を触っていてもその感触というのは通常のクラスとは違いがあるのを感じます。中国で開発される一番上のクラスの糸というのは、リネン、綿、シルクにしてもイタリア向けが多いようです。イタリアという国では、ブランドもたくさんあり、それだけの需要があるので、高級品へのニーズも高く開発も容易ではないかと思うのです。

イタリアという国では、国家がファッション産業に莫大な投資をし続けており、新しいものを生み出すに値する高級品の世界的な需要も生み出しています。メイドインジャパンの素材がヨーロッパで注目されているのは、イタリアやフランスにファッション文化があり、それらの国の政策のおかげかも知れません。
2010年04月07日
彦根地域では、もう桜が満開になりました。もうこの週末が見納めになるかもしれません。雨が降ると散って落ちてしまうので、週末まで雨が降らないように祈るばかりです。さて、今日は、お昼のうちに、組合の事務局に行き、理事会の資料などの準備をいたしました。

夜には理事会が執り行われ、今年度の彦根の組合の事業のことや予算のことなどに関して話し合いなどがありました。助成事業の案件に関しても事業成功に向けて話が進みそうです。単に計画したからやるというようなものではなく、参加される企業さんの将来のためになるような活動に結び付けばよいなあと私自身は思っております。

産官学のコラボなどに関しても、産、官、学のものづくりへのスタンスというのは、非常に大きいと考えます。民間の側から行政に対してのPR活動などを行い、政策や支援に生かしてもらわなければ、ものづくりに対するマイナス方向の政策が良作と勘違いでどんどんと作られていたりします。

学生のみなさんなどにもぜひものづくりの現場というものを学生のうちに体験などしていただいて、その専門での勉強に生かしていただければ学校での授業もより意味深いものになるのではないかと思います。
2010年04月06日
昨日3分咲になったと思ったら、今まで桜が咲くのをいつかいつかと待っていたのをわすれてしまうくらい、今日は7分咲きです。まだまだ、肌寒いというのに、地面の下のほうでは、春が進行しているのかと思います。先日の鯉のぼりを上げる際にも、つくしんぼがたくさん川の土手に生えていました。

以前だと、たくさんの蝶々が舞う春でしたけど、蝶々をほとんど見かけないのを目の当たりにし、実際に、サイレントスプリングがこの30年ほどで進行してしまっていることを感じます。新聞では、蛍の養殖みたいなものをあるところで見かけましたが、とことん失うまでやってしまって後から惜しむかのように、人間が見るためだけに再生させたものに価値があるのかと感じます。そんな養殖蛍でも飽きられてしまえば終わりで、本来の価値の復興にはならないと思います。

実際に恐ろしいのは、観光目的としてゲンジボタルがいない地域にまでゲンジボタルが繁殖してしまうような愚かさをはらんでいたりするのです。そのこと自体が人間の勝手による自然破壊にすぎません。食物連鎖の一部だけを直したとしても本質的な前後関係が改善されなければならないのですが、本質的なものを破壊している前後はアンタッチャブルであることが多いのも事実です。

今日は、夕方、大学のほうにお邪魔しまして、産官学のコラボの組合が中心となって進める事業のお願いにあがりました。ご承諾並びにご協力の約束をいただきまして、実行委員会のほうも順調に立ち上がり、事業のほうも一番大事な意欲的なバックボーンをもって進める気がします。
2010年04月05日
今日は、桜が咲き始めで一気に3分咲きです。不思議ですね。人間なら、早く成長する人もあれば、あとで成長する人もあるのに、同じ場所にある桜の木というのは、まったく同時に咲き始めます。決して温かくもないこんな日につぼみから一気にに3分咲になるなんて、ツルンでいるとしか思えません。木と木も会話をしているはずです。

燕の子供にしても、飛び立つのは同じ日です。子供のころ、私の家の上空が、日本中の燕の移動のルートになったことがあります。大きな音がするので不思議におもい外にでると、空一面を埋め尽くす燕が大きな音を立てながら10分以上も一つの方向に飛んでいったのを覚えています。一生に一度しか見たことのない不思議な壮大な光景でした。

今日は夕方遅く、長浜からお客様が来られ、いろいろとお話をいたしました。お店を作られた当初から弊社の本麻手もみなど弊社の素材を使い続けてくださっておられるのですが、今回も布を見に来てくださいます。林与と同じで近江特産の麻織物という素材へのこだわりも持っておられます。

林与が、このリネン日記をスタートしたことで、文字しかない見た感じ殺風景なブログですが、いろいろな皆様とお出会いで来たりお話しする機会が生まれたことなどもお話ししましたら、非常に興味をもっていただきました。私と同じように日々の洋服作りのことをつづってもらえるなら、林与は販売したあとも一つ一つの布を覚えていますので、林与の布がどんな風な洋服になるのか知ることができ楽しいだろうなと思います。買われるお客様にとっても特別のお洋服であるという意味合いが増すと思うのです。

ジャパンクリエーションが近づき、今回、デザイナーコラボしていただくDress&Co. HEDEAKI SAKAGUCHI 坂口英明氏とのコラボレーションでも、オーガニックやエコなリネンを使った素敵なコラボ企画が進んでいます。林与も当日が楽しみです。
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