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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
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2009年09月12日
今日は、林与の倉庫で糸探しです。ジャパンクリエーションのTAKUMIプロジェクトで、こだわったものを作ろうと考えています。匠でないといけないので、匠らしい本格的な要素をベースに遊び心を入れたいと考え、倉庫に眠っている宝の糸を探しにいったのです。

綿の140/2がありました。しかも、70色近い色糸で、各10kgづつ。綿の高級スカーフやハンカチが作れるクラスの糸です。私に出会うために20年近く待っていてくれたのです。ビンテージ高級コットンです。糸をさわっても綿のような感触ではありません、高級シルクのような軽くスムーズな肌触りです。

先染め柄にして、林与の先染ワールドをお披露目したいと考えております。麻でないのが残念ですが、加工の問題があるので、今回はベースは綿100%でいきたいと思います。本職なので、賞とかが目的ではないのです、日本の織物には、こういう世界があるということを皆さんに知ってもらえればよいかなあと思っています。
2009年09月11日
ジャパンクリエーション2010AW展は、10月7日、8日、9日の3日間東京ビッグサイト西展示会場で行われます。手元に入場券がございます。布に興味のあられます方で、日本最大規模のテキスタイル展であるジャパンクリエーションをご覧になられたい方おられましたら、プレゼントしますのでお問い合わせください。(一枚につき一名様入場可能、お一人様2枚まで、なくなり次第締め切ります)

林与のブースは、今回もビジネステキスタイルゾーンでの出展となり、ビジネステキスタイルゾーンへの一般の方の入場は最終日のみに限られております。一般の方は、最終日に林与のブースにお越しくださいね。今回も、一番小さなブースでの出品になりますが、お会いできることを楽しみにしております。

リネンハンカチ、リネンマフラー、リネンジーンズ素材などが今回の見所になるかと思っております。アパレル関係で、2010SSのリネンの企画を先染で進行されたい方も、まだまだ間に合いますのでお越しくださいませ。

秋冬の展示会なので、リネンを中心に出展するのは林与のほか少ないかもと思いますが、リネンを一年中使いたい皆様向けにご提案いたします。林与のブースの宣伝しましたが、林与のブースに来ないのも大丈夫ですので、入場券欲しい方は、ご連絡くださいね。
2009年09月10日
昨晩は、彦根のお城の近くの四番町スクエアというところにあるお魚屋さんの2階で縫製関係の会社の社長さんが10人ほど集まり会議がありました。夕方は、涼しかったのですが、夜9時くらいになると寒さを感じるようになりました。

今朝は、林与のやっていることに興味を持ってくださっている行政に近い団体の方がお見えになり、地域資源としての麻織物、林与のやっていることなどのお話をし、工場を見ていただきました。今、また新規の大規模なリネンプロジェクト(大きすぎるかもしれません)が浮かんでいます。

午後からは、大津で、ハンカチプロジェクトの審査がありました。結果に関わらず10月からプロジェクトはスタートするのですが、近江で織ったハンカチをPRするためにも、県のほうからの事業としての認定や支援も受けられればと考えております。

夜、彦根の縫製工場の社長さんから手バサミを100個ないかなあと頼まれていたので、彦根にもって行きました。そのあと、彦根の開国150年祭の一件で、数名が集まって会合をもたれているということで合流し、辛~いラーメンを食べて帰りました。
2009年09月08日
今朝、機械屋さんが、林与に顔を出してくれたので話をしていました。私は以前から興味のあった電子ジャガードについて尋ねました。というのも、林与のジャガードは紋紙のジャガードで、打込本数を変えると、柄が伸びたり縮んだりするので、それが頭の痛いところで、ジャガード織機もだいぶ古くなってきたので、そろそろ電子ジャガードに変えたいなあと思っていました。

話を聞いていると、電子ジャガードもばら色の話ばかりではないようです、一つ一つが電磁石で出来ているので、耐久年数が来るとそれを交換しないといけないとのことでかなり維持費用は掛かるとのことで、通常は、1台だけ購入するのではなく、複数台購入し、そのうち一台をつぶして保守していく感じになるとのことで、結構大変なんだなあと思いました。

あと、つり本数を変えるときに大きな費用が掛かると言うことで、いろいろな規格の織物を織ろうとすると、そのためにも縦本数の違う設定で複数台の導入が必要であるということです。

紋紙のジャガード織機は今あるので、電子ジャガードを導入より、大判プリンターとかのほうが柔軟性が高いかなあと頭の中で描いています。大判プリンターも非常に高価な設備で、一枚一枚プリントするのに、かなりの費用がかかるので、実用性というよりも、自分で図案を作って試し刷りして、それを捺染屋さんで版に落とし込んで本生産するというのが理想かなあと思っています。
2009年09月07日
今日は午後から新聞の方が、上海での世界最大規模のテキスタイル展であるインターテキスタイルin上海に関しての取材のため林与に来てくださいました。繊維業界全般に関する話や、記者の方がハンカチというものに対して非常に関心を持っておられることなど、こちらのほうがいろいろとお話を聞かせていただいて勉強になりました。

中国市場に関しては人気は綿や毛だそうで、麻という素材はまだまだ人気とまではいえないそうです。でも、今回、ヨーロッパのブランドバイヤーがたくさん来られますので、そういう方に日本のリネンをPRし、リネン文化が根付いているヨーロッパに、ヨーロッパでももう手に入らないクラスのリネンを見てもらいたいなあとおもっています。

おもしろいなあと思ったのは、自分と同じような考えで仕事をされている繊維関係の会社の方が全国におられ、そういうその道でこだわりを追求されることで、他には真似の出来ないクラスの良いものが作り出されているということを知りました。帰りの車の中で、ラメ糸の話を聞いたのですが、プロの職人が本当に良いものだと認めるものが高価すぎて世の中にあまり出ないといわれていました、うなずける話です。私がリネンの細い糸を捜していたときなども、どこも織れる所がないような高価な細い糸を全部買いたいと言ったので、リネンの紡績会社が驚かれたくらいです。良いものを作れば作るほど、次の工程も難しくなり、コストも跳ね上がり、売ることは難しくなります。でも、そんな最高の技術水準を保ち続けることこそが、通常の生産を温かく見守れるような余力の源ではないかと思っています。

夜は、大至急の出荷の荷物がありまして、検反などして運送会社に持ち込み出荷いたしました。出荷と言う作業ですが、自分たちで作った布ですので、毎回、自分たちの子供を送り出すような気持ちでの出荷です。
2009年09月06日
今日は、琵琶湖湖畔で、バーベキュー大会がありました。とても、天気が良く気温も暖かくすばらしい条件のもと、外で一日過ごしました。私の場合、外で一日過ごすというのはほんと久しぶりです。

バーベキュー大会だったのですが、フィライヤーがあって揚げ物がたくさん、魚介類、焼き芋、カキ氷、焼きそばなど、いろいろメニューでした。お子さんも参加されていたので、牛肉よりも、唐揚などが人気でした。

午後3時くらいになると浜風が琵琶湖のほうから吹いてきて、気持ちが良かったのですがテントが危ないかなあと思い、4時頃に片づけを始めました。毎年、天気が不安定な9月なのですが、非常に良い日に恵まれ、楽しい一日を過ごしました。
2009年09月04日
先日、お客様が起こしになった際に弊社にあった本物のヨーロピア紡績のリネンの箱から10年位前のリネンを取り出してさすがの品質の高さに満足したのですが、今日、とあるところで、同じ銘柄の糸を見ましたが、もう、箱についている印刷のラベルも品質が落ちていて、箱も汎用っぽい箱にコピー機でコピーしたようなラベルが貼ってありました。糸を見てもヨーロピアンブランドももはやトップクラスの中国糸には抜かれてしまった感で、10年という月日はすべてを変えてしまうのだなあと思いました。

数年まえ、リネンの日本の糸商自身が、箱と中身のメーカーが違うものを扱っているということを軽々しく言われたことがあって、実際の糸の品質は自分で確認しないといけないなあとそのときから思っています。偽装がまかり通っているのがリネンの業界で、輸入元がそれをわかってやってては駄目なのです。後進国でそういう偽装がよく起こるといわれていましたが、リネンの糸を見て、良し悪しを判断できる人は日本でも少ないかと思います。

布も同じですが、同じ銘柄の糸でも、買い手の予算に応じて紡績指図の出し方自体で、原料を落とすことで安くもできれば高くもできるというのが今の時代で、織ってみてその布が、ある用途向けに合格か不合格なのかということが非常に大事だと考えています。

素朴さが必要な場合、あまり良い糸を使うとかえって駄目なので、資材やカジュアル向けにはグレードの低い糸を選ばれるのが良い場合もあると思います。フシや色むらのある生成だと価格を落とすことができ、布や製品の価格も相当落とすことができ、日常の気軽なアイテムにつかっていただけると思います。林与のカジュアル向けは、ブランドアパレル向けとほぼ同クラスの糸を使用していますので、光沢や透明感があるので、市販されているリネンのような綿っぽさは少なめで、リネンらしいリネンです。
2009年09月03日
朝早いうちに展示会の書類等の準備や工場内の仕事の割り当てを済ませまして、お昼からリネン糸に興味をお持ちのお客様がお越しになられ、手織りのお話をきいたり、リネン糸の話をいろいろとさせていただきました。

手織りされたリネンとかも見せていただきました。手織りだとガーゼみたいなものは難しいかと思っていたのですが、かなり精密に織られているので、水洗いしてしまうとシャトルでガーゼに織ったものと区別がつかないくらいです。

夜に、TAKUMIプロジェクトの5点のうちの4点のアイデア決まりました。そのうち、実際に商品化が高いのは一つだけで、実際に織れるかどうかというのもかなり厳しいものが多いので、チャレンジのつもりで、19日のデッドライン目指して行こうと思います。

ジャパンクリエーションという企画の趣旨に、大いに賛同する林与です。織りの楽しさに挑戦することで、量産系のものとは違う、日本製の布の高さや自由度みたいなものをPRしたいと考えております。手織りとか手作りの方の商品もならぶので、そういった方のアイデアや技術にあふれた作品を見るのも楽しみです。
2009年09月02日
今日は朝から東京のデザイナーの方がお見えになられました。林与の麻素材、工場の現場を見ていただいて、お昼過ぎまでいろいろとお話をして、お土産に、近江の手もみ加工を施した、林与の綿麻のシャツをプレゼントいたしました。2010SSの展示会でも林与のブースのほうにお越しくださって、バックに飾った「林与」のロゴのパッチワークを覚えていてくださり、やっぱりあれは作ってよかったなあと今更思っています。(トップページの写真の用こそ麻の老舗「林与」への下の写真に写っている看板みたいなリネンでつくったパッチワークです)

午後から、展示会資料の作成を行い、デザイナーコラボの生地の発送準備などを行いました。仕事のほうは、半分が本番、半分が見本のような状態が続いていますが、もうすぐ、さらに忙しくなることを考えて早めに、本番も見本もこなしておこうと思っています。

今日は、繊維ニュースでマドラスチェックのパッチワークが人気という記事を読みました。納得できる気がします。夕方、ちょっとだけ、近くの量販店の服の売り場を眺めました。去年の秋から言われていたチェックが本格的に大流行の兆しを見せてきました。リネンストールなどもチェックをたくさんやってみたいなあと思っています。

夜は、上海の展示会資料つくりの続きです。
2009年09月01日
今日は、朝から、彦根の組合に新しく入られました事務局長と一緒に彦根商工会議所にご挨拶に参りました。商工会議所のトップ陣も縫製というのが彦根の地場産業であるということを強く意識されておられ、ひこねブランドの構築など縫製組合にがんばってほしいとの要望がありました。

その後、事務局の改装を手伝い、夕刻会社にもどり機料屋さんとお会いしました。そのあと、仕事始めです。今日は外出していたので、一日の工場のなかの仕事を確認しました。私がやらないといけない試し織りした布の色の確認では、悩んでもう一色追加して織りました。

展示会の期日も迫ってきたので、本格的にTAKUMIプロジェクトにも取り掛からねばと意気込んではおりますが、頭の中に作りたい物のビジョンはあるものの、ぎりぎりの製作スタートになるのかと思います。
2009年08月31日
選挙も終わって民主党政権が誕生しますが、一年に数時間しかテレビを見ない私にとっては、先週と変わらない一日です。(ネットはほとんど毎日してますが、情報を選べるのでありがたいです。)

午前中に、倉庫に行って糸を出したり染めの準備をいろいろとして、染屋さんに染色を依頼に行ったらもうお昼すぎになっていました。

今日は、オーガニックリネンのマフラーの準備をしました。ギンガムチェックのタイプです。服地のタイプがすごく柔らかくあがっていたので、マフラータイプだとふわふわのが出来るのではないかと思っています。縫製のほうも、秋冬モードのマフラーを何点か作り上げています。

午後は、上海の展示会の方の準備に関する電話をいただいて、コンセントを一つ頼みました。ほかにも、テーブルと椅子が予備にほしいかなあと思っています。上海の展示会も近づいてきた気分はしますが、準備のほうがまだまだこれからです。

夕方にはハンカチプロジェクトの第一次審査の結果があり、第二次審査に進めることになりよろこんでおります。世界最高峰リネンハンカチプロジェクトは単なるアイデアだけではなく、長年無理だと思っていたことが、この一年で実現出来そうな環境ができあがったことがまさに奇跡で、すべてに恵まれ、私自身、織物人生のピークに差し掛かっているのかと思います。
2009年08月29日
私は、週末が好きです。仕事がないからではないのです。じっくりと仕事を進められるからです。デザイン、色や柄を考えたりするのも外の社会の止まっている週末のほうが集中してできるので、週末が好きなのです。

手間の掛かる仕事は、週末にじっくりとします。林与の服を作るのも週末に企画を考えることが多いのです。洋服を作るときに、布からデザインができる強みというのは、すごいことだなあと思ったりします。洋服の形というのは売れ筋というのが決まっていて、あとは、布が売れるか売れないかを決めてしまうといわれることがあります。デザイナーが奇抜なデザインを作ってもそれが極端なブームになるということはありませんし、長続きはせず、あったとしてもそれは稀なケースです。

私の苦手なのは、お客さんと会ってその場で企画を短時間で決定することです。ずばりのものが林与に有る場合や、お客さんが具体的な作りたいものを持っておられる場合、それは進行が可能なのですが、短時間でこねくりまわして新しい企画を練るとそのほとんどが企画倒れに終わります。糸、染、織、加工も考える私が布を設計するのに何日も費やすのに、アイデアだけで短時間で、市販に通用する完成された布の企画を練り上げるというのは無理な話です。ものづくりが何かを考えるときに、アイデアマンというのは一番仕事ができないタイプで、それに伴う責任を被れるような仕事のできるアイデアマンというのはまさに希少な存在で実力をもった人といえます。
2009年08月28日
昨日は、午後から奈良からお客さんがお越しくださいまして、いろいろと近江の布の話や、麻の織物の話をしました。布作りにも興味をもっておられ、本気半分以上で、「布を織りにきてください」と頼むと、「来ます」としっかりと応えて下さるような方で、リネンに関しては深いものを考えておられ、その応援をさせていただこうと考えております。夕方は、滋賀県の草津というところで、講演会と懇親会があり、会のメンバーではなかったのですが、お誘いがあって出席させていただきました。

今日は、3社から企画の進行のパターンなど届いたり、電話をいただいたりで、それを頭の中に整理しながら、来週から前に進めていかなければなりません。ちょっと、忙しくなりすぎている感じですが、全力で進まないと、展示会の準備も必要です。ほんと、いろいろなところから声が掛けていただいて、中途半端にならないように1つづつ大事に進みたいと考えています。

展示会のほうも近づいてきたのでそれに向けてもものづくりをしないといけません。頭の中ではやりたいなあと思う企画が目白押しで、後一ヶ月ちょっと、どこまで押し込んでいけるかだと考えています。100年に一度の不景気といわれる中で、やること、やりたいことがいっぱいありすぎるというのも幸せです。

この前作った、リネンジーンズとかも色を3色ほどの展開で展示会のテーブルに置きたいなあと考えています。ハンカチのプロジェクトも10月に入ると最優先事項に入ってくるので、それまでに、いろいろなことを終えておかねばと思っております。ダブルフェイスの秋向けのリネンストールや、蜂の巣のタオル、リネンランチョマットなども展示会で、林与の織の技術を謳えるようなアイテムとしてお披露目したいなあと機作りからはじめています。
2009年08月27日
昨日は朝の朝5時に車で東京に出発してお昼すぎに到着しました。展示会の件でコーディネイターの方と初めてお会いしたのですが、滋賀県の産地のことをよくご存知でびっくりしました。

そのあとプリント屋さんの事務所のほうにお伺いして、プリントのことなどお話を聞きまして、今度の展示会に向けて、リネンにプリントを載せていきます。林与は先染が主体なので、プリントはほとんど経験がなく、P下は一番、簡単なので他のかたがたくさんやられているので、林与は今まではあまりやっていなかったのですが、プリントも含むトータルなコーディネイトには必要なアイテムだなあと再認識いたしました。

帰りは道が混んでいて、先ほど帰ってきたばかりです。今日は、午前中、彦根。午後からお客さま、夕方は講演会と懇親会の予定で、展示会準備、見本などいろいろと進行しておかなければならない企画のほうが遅れ気味です。本番のほうも入ってきているので、半分くらいの力を本番、残りの力で見本という理想な状況で進めるかと考えていますが、9月後半から10月は仕事も相当忙しくなり、展示会もあるのでパンクしそうです。
2009年08月23日
昨日の夜は、地元では地蔵盆が行われました。子供たちにとっては夏休み最後の一大イベントで、子供の頃の地蔵盆の準備で夏休みが毎日楽しかったことを覚えています。仕事でバタバタしていて、今年も地蔵盆を夜見に行くことはできませんでしたが、子供の頃の良い思いでです。

今日は、加工から上がっているリネンを社内でテストしています。よくネット販売などで、「生地はかならず水通ししてからお使いください」という注意書きを見かけられると思うのですが、このことは、服を作って、洗ったらサイズがすごく小さくなった、なんてことがおこります。リネンのハンドメイドの服はゆったりとしたものを作られるケースが多いので、大丈夫な場合も多いのですが、襟付きのぴったり目のシャツなど作るときには水通ししたほうが安全です。特に輸入生地は、物性がノーチェックで製造されていたりするケースが多いので、水通しは確実に行ってください。

林与では、何年も前から家庭洗濯可能なウォッシャブルな素材の開発に取り組んできました。弊社の本麻(ラミー)、綿麻(コットンラミー)の無地系の先染素材は、家庭洗濯可能な水準に達しております。また、通常は、リネンのもので収縮率を3%に抑えるというのは難しいのですが、長年の実績から信頼できるメーカー糸の使用、織の規格、加工方法の指定などで、かなり良いところまで来ており、アパレル向けのリネン100%のものでもウォッシャブルを謳える水準のものを作ることが可能です。単に、織るだけでなく、品質が世界でも厳しいとされる国内の基準により当てはまるように、染色や加工の面でも努力しています。

麻というのは、水分の吸収力が高いというのが長所なのですが、その裏返しに、糸の中に水分を吸収するということは繊維が変形し水分をためることになります。繊維が伸びたり膨らんだりすると布が伸びたり縮んだりするのです。加工で、防縮加工用の樹脂で水分の吸収を抑えたり、スリップ止めの樹脂で固める加工があったりしますが、物性はよくなっても麻の風合いや水を良く吸うという麻の長所が損なわれることになり、通常以上にそういう薬剤を使用し物性を改善するのはあまり良い方法ではないと考えるのです。

林与の考えるのは、糸の紡績工程に置いて湿紡の技術に優れたメーカーの高品位の糸をセレクトし、糸の染色方法、織の規格で仕上がり巾を想定し、安定した実績のある加工をチョイスすることで、従来の加工方法のまま収縮率を3%に抑えようと取り組んでまいます。長年の経験が安定した品質を生み出すのに役立っています。林与の布も完璧ではありませんが、単なる色柄デザインだけでなく、こういった配慮を行うことで、より安心して長くお使いいただけるような布づくりを目指しています。
2009年08月22日
10月20~23日(ただし10月20日は特別バイヤーのみ)に上海のニューインターナショナルエキスポセンターで開催されますインターテキスタイル上海の入場招待券が手元にございます。入場できるのは、アパレルやアパレル素材バイヤー(パスポート提示必要、18歳未満禁止)に限定されてはおりますが、アパレルのプロの方で興味をお持ちの方は、数十枚ほど予備がございますので無料でお譲りいたしますのでお問い合わせくださいませ。(展示会への入場料のみが無料になるだけですので渡航費旅費宿泊費などは各自で用意、負担いただくことになります。)

林与は、この世界最大規模のテキスタイル展示会に出店いたします。今回の大きな目標として、この10月から林与が取り組むアイリッシュリネンの超細番手ハンカチなどを持ち込んで、日本の麻織物の技術というのをPRしたいなあと考えております。中国の展示会というのは日本でも上海でも訪れたことがあるのですが、安いものが多く、トップクラスで通用するものは少ないのが事実で、世界最高クラスのリネンハンカチに興味をもっていただけるかは未知数です。でも、世界の製造工場となり新しいものが次々と生み出されている中国への関心は世界中から集まっており、世界のトップブランドの関係者なども来場する展示会ですので楽しみにしております。

リネンハンカチプロジェクトで使用する今は入手が不可能な30年前のリネン140番手のアイリッシュリネンのオフ生成の糸や、可能なら林与秘蔵の近江上布なども数点展示し日本文化を発信してみようかと考えております。

昨日は、林与の親戚筋にあたる織物関係の方が東京のデザイナーさんを連れてきてくださいました。そのデザイナーさんは10年数年ほど前でしょうか一度、林与にもお越しいただいたことがあるそうです。私とは初対面だったのですが、親戚筋の方もデザイナーさんも大柄で、デザイナーさん自身がブランドイメージを醸し出されておりブランドのコンセプトなど説明いただいてよく理解できました。
2009年08月21日
オーガニックリネン糸がオーガニックリネンであることを証明するための証明書というものがあります、オランダのコントロールユニオンというところが国際的な認証機関で、トレイサビリティを確保するための証明書です。

リネン糸の原料である栽培段階と紡績段階において、オーガニックであるということは、地球にやさしいということになります。今、製造している見本は、着色しないで、白と生成だけで柄を作っています。

今回できあがったサンプルは、仕上げは通常の加工で、プロのアパレル向けに使える柔らかい仕上げにしました。加工段階はオーガニックとはいえませんが、加工に入るまでの工程が、地球にやさしい林与のアパレル向けオーガニックリネンシリーズです。オーガニックリネンということで、糸質に関しては期待していなかったのですが糸質はすごく良く、見た目もきれいでやわらかく仕上がっています。

林与のオーガニックリネンは、織る段階でも、地球環境にやさしく、シャトル織にしています。捨耳が発生しないので、地球環境にやさしいです。また、通常は縦糸に付けられるワックスや糊の使用もしませんし、横糸に付けられる糸道油の使用もしておりません。オーガニックな糸の状態のまま織物が織りあがることになります。

別のシリーズになりますが、加工も地球にとことん優しいナチュラルワッシャー仕上げのオーガニックリネンのサンプル作りもしています。こちらは、アパレル向けではなく、オーガニックへのこだわりを持つハンドメイド愛好家向けの素材です。更なる展開としましては、草木染のオーガニックリネンシリーズも進行計画中です。
2009年08月20日
織物の柄をコンピュータでシミュレーション(CG)することがあります。アパレルのデザイナーさんもCGで色柄のイメージを指定されてきてそれに近いものを織物で再現する形で仕事を進めるのです。

実際にコンピュータシミュレーションした色で作った色というのは、プリントアウトしたものをみて調和が取れているように見えても実際使う糸を眺めるとアンバランスだったりすることが多いので、使う糸の調整を加えて全体のバランスを取ります。

人間がどのくらいの色柄を微妙に使い分けられるかというところで、今までにないようなオリジナルの柄が生まれてきます。通常は、原色とその濃淡と、ベージュやグレーの基本カラーで柄を作るというケースが多いのですが、この範囲ですと、自動車や電化製品の色使いのものしか生まれてきません。

一般的にアメリカや中国の方の好む色使いなどはこの範疇だったりします。でも、一般に日本人の場合は派手な色を嫌いますので、同系色のトーンの違いや、近い色相をベースにしてアクセントカラーを配するような配色で、目立ちすぎない服飾のデザインに収めることが重要となってきます。

無地は色は簡単です。白、ベージュ、紺、黒がコアカラーで売れ筋なのです。それプラス、若干の流行色を混ぜたり、ブランドカラーを生かすことで、毎年大きな変化なく、よいものは売れていきます。
2009年08月19日
今日は、彦根のイベントで手提げ袋を企画されているようで、弊社の生地も試作に使いたいというお声が掛かり、倉庫に行って、リネンの生成系のものを探しました。

生平と呼ばれる小幅の織物が目に付いたのですが、それが、とても昔の布っぽくってよいのです。でも、何千も作られると考えると在庫のほうが限られているので、通常の服地巾に織ったものからチョイスしました。

林与的には、リネンのチェック柄のおしゃれな袋を提案させていただきたいのですが、シンプルでベーシックなもののほうが好き嫌いがなくてよいそうです。他にも、キンランを使った布も計画されているそうなので、リネンの生成だとおしゃれで実用性はあっても、お土産品としては見劣りするんじゃあないかなあと思っています。

8月の後半は24日、25日、26日と予定が詰まって、最後の週は週末に仕事しないとサンプルなどが間に合わないなあと思っています。今日は、大きな問題が見つかりました、先日納めたサンプルの耳の色が違ってたので、大至急で3点やり直しています。
2009年08月18日
織物を設計するときに困ることの一つに、単位の問題があります。機械の設定などはすべてインチで統一されているのです。たとえば、打ち込みのギアは1インチ当たり何本、整経の筬や織筬も一インチ当たり何目です。(ただし、産地によって、鯨寸を使うところや、実際に通す糸の本数で計算するところもあります。)

通常使う定規やメジャーは、センチです。1インチは、2.54cmなので、一般的な織物の巾である仕上44インチの織物というのは、112cm巾の織物ということになります。

糸の量を計算するときには、ポンドやヤードを使います。実際のハカリはグラムなので、織りたい長さなどはメーターなので、単位換算して、必要な糸量を計算するのです。

麻番で100番手の織物で、縦の本数が3080本で、通し巾が1.3Mで、横の打ち込みが60本だと、計算をすると、ロスを見ないで、縦がおよそ51グラム、横が52グラム必要となってきます。通常は、整経が短いと2割から2割5分程度、横は1割程度のロスを見て糸を準備しています。

また、糸もラミーの場合には、NET表示の重さがあるのですが、リネンの場合には、大体4%~5%少ないというのが経験上の値です。乾燥しただけで、糸長は正しくあるといわれていますが、実際に計算してみると、輸入糸は実際少なめにしか入っていないということが多いのです。この辺り、海外の商品の品質表示の問題と共通するところであきらめざるおえないのかなあと思っております。