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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
リネンの特徴
2010年05月17日
今日は夕方にリネンが上がってきまして、生地屋さんで販売されますので即日の出荷でした。今日も夜に機械の調整を行っていました。何千本もの糸が高速で動くのに切れないということ自体が不思議なのですが、そうやって織物は出来ていくのです。

リネンの場合、本来のフラックス原料の質の高さよりも大事なのが紡績の技術水準です。織も糸の良さよりも織りの技術だったりするので同じことです。リネンで一番問題になりがちなのが収縮の問題です。リネンは吸水性がよいので、そのことは収縮物性が悪いということを意味します。

水をよく吸うということを実験したことがあります。リネンのタオルを水に浸して、絞って首に巻くのですが、Tシャツなんかがびしょ濡れにならないのです。暑い夏に、エアコンを切ってリネンの水タオルを首に巻くことで快適に過ごせるかと思います。

あとリネンのすごいのは、抗菌性です。綿は湿気の多いところにおいておくと数日でカビが生えますが、リネンは、カビが生えにくいのです。ふきんなどに適しているのも単に吸水性というより、拭いたあとの抗菌性もあるかと思います。あと、速乾性も忘れてはならない特徴で、リネンものは天日では30分もあれば乾いてしまうものがほとんどです。