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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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糸調べ
2010年11月13日
今日は工場の中で生産に向けての調整を行いました。工場の中にいるとすごく時間の流れが速いのを感じます。いくつかの問題に取り組むときに、2時間3時間という時間が簡単に流れてしまいます。機械の調整はもちろん、糸を調べるのにしても糸の在庫を確認するだけでもかなりの数時間は掛かり、それを使える状態にするには時間が掛かるのです。

それでも染めているのに比べると時間の節約になるだけでなく、品質の安定の面では、一番です。見本で使う糸と本番で使う糸の染ロットが変わったりすると、微妙な色の違いが出てきます。原糸や加工ロットが違うだけでも色の違いが出るだけでなく、織る織機が違うと風合いの違いが出てきますし、織機の設定の違いで風合いはまた変わってきます。

生成やオフ白の糸でも、ロットごとに違いますので、ロット管理するだけでなく使える糸、使えない糸を再度チェックいたします。糸のメーカーによっては織れてアパレル向けの糸であっても、案外糸商さんが定番で持たれている糸であっても、水洗いを想定するアパレル向けには使ってはいけないメーカーの糸というのもあるのです。その糸を使われて服をつくられると、買われた方が大変なことになっていると思います。

糸の段階で数値的な検査はクリアしているとは思うのですが、実際の織物での実績や検査が本当は必要なのです。たとえば、和紙の糸というのが出ており、検査数値などでも強度は十分というようなことでしたが、織って実際に布としてどうなのかをみないと本当の問題は見えてこないのです。展示会や新聞などでは和紙の素材ということで話題にはなるのですが、販売している人たちは、実際の布が破れるとか水に弱いとかいうところを知らないまま販売されていることも多いのです。そんな弱点は後から見えて来るので、最終的には和紙の糸などは、スリット使いにするなどの使い方が主流になっているようです。

夜7時過ぎから夜自治会の会議がありました。毎週末行事がありそのための会議が伴います。田舎の人ほど忙しく大変だというのは事実だと思います。