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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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2023年06月09日
テキスタイルマルシェというグループで百貨店でのイベントなどに出展させていただいているのだけども、このテキスタイルマルシェという活動は、行動派そのものな人たちの集まりで、その場でどうやったら自分たちの作ったものが売れるだろうかとか、売るため努力に対しても自由度が高い。

林与が、阪急梅田本店でのテキスタイルマルシェに参加したときに、生地を売るだけでなく、リネンのはぎれキッチンクロスをワゴンで売ろうと思いたった。林与の一般のお客様のイメージがリネンキッチンクロスだったりするのもそういう機会をいただけたりするからのところもある。林与の正規のキッチンクロスというのは大きさも決めていて私なりに難のない一級品で、その一方では、糸ムラや生成りの色ムラなどをはじくとはぎれがたくさんできるけども、それを自分自身でどう活用するか、しかも、それは自分の参加するイベントが盛り上がるような楽しみ。

イベントに参加するときに自分自身が考えていることをできるかぎりやってみようと思う人でないとイベントへの参加も業務的に終わってしまう。それが本当に残念なことで、業務的な感覚というのを超えたあたりにお客様の評価があったりもするから、私が思うに、商業的な日本の繊維業界よりも、日本の繊維業界を盛り上げるためのイベントとして、普通では手に入らないレベルの高い物や面白いものを自分たちで提案してゆくというのが、自分が日本でモノづくりしている意義ではないのかと思う。

損得ベースで良ければ、より安くつくれるところを探してそれを仕入れて売るとか、でも、そればかりじゃないのを経験したのが、ストールの件で、海外だと1枚200円でリネンのストールが手に入ったときに、それはたしかにリネン100%のストールだけども、そのストールを見ても、リネン100%のストールという世界。

私自身はリネンストールについて考えてみたい所から始まる。リネンストールとはどんなものが求められるのか理想なのか、私自身、何千メートル以上の生地を自分で加工してみて、たどり着いたのが柔らかリネンストール。それは、海外のリネンストールがすごいということでリネンじゃなく、たぶんポリエステルなストールを見せてもらったことに始まる。リネン100%のタグが付いていても、これは明らかにリネンじゃないと糸ムラすらもないこと、糸をほぐすとふわっと綺麗に繊維が分解、普通考えたらポリエステルなんじゃないですかみたいな。でも、そこでとまらずにリネン100%でそれ以上に柔らかで高級感のある実際にお金の掛かった正直な日本のものづくりでリネン100%のストールを作ろうと動いて、林与のリネンストールというのは一つの世界レベル的なくらいに海外でも評価が高かった。

展示会に出展されている海外の繊維業界の方が展示会のお土産に林与のリネンストールを自分や自分のお土産に買ってくださる。林与のブースに来られた海外のデザイナーの方も、ドキッと驚かれるのがその世界で、日本の繊維業界が繊維の世界で一番っぽいものを作っていないと、繊維業界が成熟した日本市場では成り立ちえない。一般的な商業感覚になればつくるものががらりと変わって普通を追って終わるだけの話。

近代麻布研究家の方も、スポンサーが降りたら、大麻の企画も辞めるだけとか私にいわれるけど、もっと覚悟決めて気持ちもってやらないと麻織物の世界というのは世代を超えた、人々の生活を支えるようなところから来ていて、地道な作業で生み出してきたようなものごと。実際に自分でやっているとものごとが見えてくることが多く、普通のものと良いものの差もものをみる目という要素。

国産の麻織物の200番手を超えるといわれるラミハラのハンカチ1枚をその専門家の方にもプレゼントしたけど、60番手くらいの大麻織物が最高級といわれているのが日本の麻織物の専門家のかた、でも本当に難しい話。それは本当に今の商業的な100番クラスの麻織物のほうが高級な世界。麻織物に対する覚悟の違いで、麻織物というのは世界的には、100番超えていたのが手織りの世界で200番超えすらもあったのが事実。

なぜ麻織物の歴史的な解釈をゆがめるのかすらも疑問すぎるようなところ。なんで60番手クラスの今の時代にどこでもつくれるようなものが江戸時代の最高級の麻織物なのだろうか。昔、地元の組合に展示されていた商家の帷子のほうが、濃紺で絣におられ見た瞬間に超えたクラスの物と分かるものだった。昔の良い麻という感覚は柔らかいとかじゃなくて、最後糊をうってパリっと仕上げるのが大事だったりした。今の時代の感覚で、柔らかい麻が心地よいというのはすごく現代的な解釈で、着物の世界の寸胴的な美をつくるためには硬さやハリが大事だったのである。帷子にしても100年以上の時代を超えて芯のあるようなしっかりとした繊維というのが大事な要素で、それが代々伝わるような布。今の時代だと制服なんかにも昔の人の感覚の名残があって、学生服が軍服的で首の部分にカラーという部分があったりとか。明治の軍人的な流れの名残なのだろう。

昔、麻に求められたのはハリ感やシャリ感だったりして、綿ライクなやわらかいものというのは安物という今の時代の感覚とは逆だったりした。その背景には、普段身に着けるものが藁草履とか、蓑とか、もう、藁ですらも衣類な世界。昔の人というのは肌の強さとかがまったく違った。麻のものが洗濯やくたびれて柔らかくなってきたときには、仕上げ糊を打ってしっかりとさせるのが昔の上等の感覚。

2023年06月09日
仕事で突然わいたような良い話に協力してほしいとかいうことがあって、新規にお店を出店するとか、新しい商品があと1か月で必要みたいな、そういうのに関わるとダメージが大きいことが多い。まったく準備ができていないのを生地だけでなく、オリジナル商品開発まで林与がするみたいな。関わるとコスト的に無理納期的に無理な話が独り歩きし始める。

これと似たようなのがこれからブランドを立ち上げたい人が、事業をはじめようとするとき、ブランドを立ち上げようとするとイメージだけであとは頼めばものができあがると思っておられる方が多く、開発する商品それぞれに対するものづくりの基本や知識みたいなことをデザイナーの人が持って、資金も用意しておかないとならないのだけども、こんなことをしたいという夢だけでいろんなところを回られていても頼み込んで一つのものをつくることができたとしても、それを小ロットで生産するのはマイナスでしかないし、ブランドの一番大変なところを縫製工場や素材メーカーに代わりに持ってもらおうと思っておられるあたりが、仕事感覚が全然違ったりする。

ブランドを立ち上げる方々にしても素材に対する知識というものは必要で、お客さんに商品説明をするときや洗濯方法など、縫製工場や織物工場が責任を持つ話でもないのである。商品開発の商品企画という部分に含まれる企画要素で、商品開発の際には十分な商品テストも必要で、いろんなテストをやっていないと大きな問題が起こることになりかねない。あまりにも、製品に関しての知識がないと思う時には、普通の市販生地を使われた方が無難ですよと助言することもある。

間に問屋さんのような業者が入られるともっとややこしいことになりがちで、そんなの当たり前のことやんと思うことを、クレームとして解決してほしいと連絡があったりする。たとえば、手もみの生地をクリーニング屋さんがアイロンがけでシワを伸ばしてしまったとか、洗えば少しはもとにしわが戻るだろうけども、一旦蒸気できれいにシボを伸ばしてしまうと、水洗いして干しても手もみのシボが元と同じくらいに回復することはない。そういうのを情けででも引き受けたりすると、今度は鬼の首を取ったかのように、何度ももうちょっと直してほしいとか、となる。

商品開発をする人には、自分で作ってみて使ってみて、よく自分のつくったものを理解してから販売してもらうことが大事で、それをやっていないと大きな見落としが普通にあったりすることも多い。自分自身で縫製などをされているデザイナーの方というのは、いろんな問題を理解されていることも多く、そういう問題を商品開発の時に検討の上でものごとが進む。

問題がありそうになるとドライ指定にして解決されようとするところがある。ドライ指定にしてもクリーニング業者が失敗しない様な誘導をしないと、クリーニング業者で働いている人にしてもアルバイトやパートの人が多く、クリーニングの投入前の状態を知らない人たちが仕上げするのである。問題が起きないことのほうがおかしい想定だけども、それだと保険や補償が降りたりして、お客さんとクリーニング屋さんとの間の問題として解決してくださいみたいなことになるのだろう。いわゆるデメリット表示でどこまで逃げるのかみたいな、そういうのからしても、3cm角もないラベルに、読むこともできないような小さな文字で何行にもわたる注意書き。ISO式の絵表示の変更で余計にトラブルは多くなっただろうと思われる。

そういう想定からして、タンブラー乾燥するのかしないのかで大きく絵表示を付けている意味すらも変わって来る。家に洗濯機がなくとか干す想定が無い人は、タンブラー乾燥不可の洋服を買うことが難しくなるのである。平成28年の改定で、タンブラー乾燥が加わって、そういう洗い方を普通にコインランドリーでするのは分かるけども、水洗いで釣り干し想定の製品はどうするんだろうと思う。あまりにも、ケアが異なりすぎて一つの家の家庭洗濯が二通りに分かれて難しい話。
2023年06月09日
時代は繰り返されるようなところがあって、今またバブルを感じるのは金儲け話で人間関係をつくりたい人たちが増えているということ。YOUTUBEで、お金儲けのヒントの本を無料で進呈するようなことをすごいことのように謳うのあったりするけども、お金儲けがすごく上手なひとならその2冊の本が2000円だとしてもそれはすごいとは思えない話だろう。

インフルエンサーになりたいがためのマインドコントロールっぽい、昔マルチビジネスによくあった階層つくりのための手段なんだろうと思う。階層がなければそういうお金儲けのシステムは構築が難しい、自分より下の階層に入ってくれる人たちが増えればそれで自分は安泰になるというメカニズム。それ以上それ未満でもないから、海外の何億もの遺産の権利をあなたに譲るが手続き費用に数千万掛かるというのと同じような話で、すごく、お金を儲けたい人のどうしようもない欲で儲けようとしている人がいたりする。

吸い上げて儲けているのだけども、吸い上げられる人たちというのは自分たちが吸い上げる立場になりたく、関わって吸い上げられるままというのが多い。実はやっかいなのが、自分の欲に打ち勝てなくて吸い上げられる人たち。一旦関わってしまうと本当にやっかいで、それは自分がじゃなくても親がそういうタイプの人だと、親が欲で吸い上げられてそれを子供が背負ってしまうようなことも多い。

日本社会の構造もそれと似たようなところもあって、政治なんかは特にだらしない層にお金をバラまいて、法律を作り上げて、次の世代に負担させるような構造が非常に似ている。ボタンの掛け違えのような法律だけども、その法律に疑問を感じる次の世代がいるうちはまだましだろうけども、へんな法律のせいで、他を食うのに目を光らせているような人が若い人たちに増えてきているように思える。国外から指摘がはいると是正されるようなところなのだけども、国内というのはモラルが働きにくい構造になりつつあって、前の世代が自分たちを背負わせるために次の世代を毒しているような感がある。そういう偏狭な狭い社会にはこだわらず、広い社会で育つべきだろう。
2023年06月05日
軽トラの荷台の後ろのほうの下のナンバープレートのついているあたり全体がカバーのようになっていて、それが上のほうで留められているのが外れて、ナンバープレートも見えない状態になっている。鉄の溶接がされている部分の溶接が経年劣化で外れてしまったようで、形あるものはいつか壊れるというようなもうこのスバルの軽トラも細部で寿命がせまってきているんだろうなあ。

中古で手に入れてから6年くらいになるだろうか、軽トラは荷物を倉庫や運送会社に運ぶときくらいにしか、本当にたまにしか乗らないからそれほど大事には思っていないが、この前、岡山まで荷物を持って行ったときに、かなり振動が激しかったので、その振動というのが、その溶接が外れて、後ろのカバー部分が車体に当たってる感じだったんだろう。タイヤがパンクしたときと同じような周期的な衝撃。

軽トラも2年に一回の車検から車検でもこの前までは1000kmも走っていないだろうけど、ここ最近2度岡山までを往復したので問題のありそうなところが、問題として浮き上がってきた感じ。外れそうになっていたパーツは失わないように取って残しておいたのでそれを自動車整備工場で溶接してもらえば元のように戻るだろう。

自動車が事故でもなければ壊れることなんてほとんど想定はしていないけども、経年劣化で部品が外れるというのはやはり仕方のない程度には起こりうる。沖縄の自衛隊のヘリコプターも40年以上昔の物のようだし、同じような経年劣化的な原因でプロペラが外れて落ちたのかもしれない。まだ、軽トラは次の車検も受けて残しておきたいが、もう遠出には使わないようにしようと思う。ハイエースが車検から戻ってきた、商用車としての登録で毎年の車検なのでそれがあっという間に回ってくる。

今は雪が降らなくなったので、雪が降ったときには、軽トラは4WDのスタッドレスなので雪が降ったときには軽トラが使えるならそれでいいだろう。あとはなるべく乗らないようにして我慢。

2023年06月05日
田舎で自転車に車道を走らせるのは本当に危険行為でしかないと思う。田舎の車道というのは暗くてしかも整備がされておらず、対向車同士がすれ違うので精一杯なのにそこに自転車が車道を走ってたらどうなるか、対向車とぶつかるか自転車とぶつかるか、自転車が飛び出してきた時やふらついたときに命すらも終わること。

都市部で鉄道インフラが発達し、歩行者と自動車が中心のような状況で自転車の存在が珍しい状況では、自転車は交通手段としては軽い者かもしれないが、田舎では弱者は自転車。それを都市のルールで縛って、田舎のような道路整備も整っていない場所で車道を走らせるとかは、危険行為そのもの。

中高生で死亡事故が増えているという、道路交通法が改正されて田舎でも車道を走らないといけなくなったら、死んじゃうのも当たり前。ヘルメットをかぶったらとかいう問題でもない。当たり前に人の命の安全を考えないと交通安全の意味すらもない。

あとミニカーやキックボードのようなものが認可されたりと、時速20キロのスピードが車道を走ったら問題だらけになる。追い抜かないと通常の交通すらも成り立たないし、実際には1.5mの距離を置いて追い抜くと国道では黄色いラインをはみ出してしまうことになる。成り立たないようなものごとを考えもせずに認可するような交通安全意識では、交通安全を謳う為政者の交通安全意識が足りな過ぎると言える。それで人の命が奪われて、ルール守れで、ルール守って死んでいくようでは、考え直した方が良いのではないか。

免許の更新で滋賀県の国道で歩道もあるのに、おじいさんが歩道を走らずに車道を走って死亡した案件があって、誰も歩いていない歩道走るのが実は一番命の安全という普通のことができなくなるようなルールつくってしまって、ドライバーに気を付けましょうとかでは、死亡事故を減らすことに、つながらないのではないか?

警察官の方と話しても、滋賀県だと自転車が歩道走っていてもそれは安全でしかたないと同意されているし、ルールが人の命の危険につながるようなルールだと見直しが必要だろう。また、ミニカーや電動スケートボードなども、商業的な意図で矛盾のあるような危険な認可。交通安全行政は交通安全に向かっているのか?命の危険をさらすようなルールではいけないし、そういうルールを啓蒙していくというのもよいことではない、自転車が車道を走ることになり交通死亡事故が増え、ヘルメットの義務化とか、田舎だと自転車に車道を走らせることのほうが命の危険におよぶことなのである。
2023年06月05日
縦繋ぎしているのだけどもタイイングマシンが以前から不調気味になってしまっていた、内部に硬い糸がワタ状になった塊が2つ入っていて、それらを取り出した。このタイイングマシーンは4年ほど前に廃業された機屋さんから購入したもので、買ったときにはすごく調子がよく動いていたけども、そのあと調子が悪くなってようやく元の調子に戻った。

林与には4台のタイイングマシンがあるけども、ほかの3台はメンテが良くなく、あまり使っていなかったりする。綿なら繋ぐことができるのだろうけども、麻を繋ごうとするとテンションなどが非常に重要で、カチカチカチと綺麗に繋いでいける状態でないと、何か所もつなぎ間違いが起こりやすい。4年前にいてくれた子は器用だったなあと思う。最初から教えなくても筬も通せて手で繋ぐのも速かったし、タイイングマシンも使いこなせて。

何十年やっている人でもタイイングマシンが使えない人がほとんどで、一度教えてもらったらあとは自分でやるのが当り前のような人だとどんどんと仕事の幅も広がっていくけども、できないわからないやらないでいるとどうしても簡単な最初の1日目的なことの範囲で一生の仕事となるケースも、織物の現場ではありがち。

ある集まりで、他の会社で現場で働いている人が仕事がヒマでヒマで5時になるまで時計見て5時になったら帰るといっていた、4人おられるが分業で成り立っているらしく、私は自分で仕事を生み出すタイプなので、時間があるならいろいろやってみたほうがよいよというのだけども、やるつもりはないと言っておられた。昔ながらの繊維業界というのは仕事が普通にあったので多くの人を抱えて分業で成り立っていたけども、仕事が無くヒマにしていては仕事としてまったく成り立ってはいない。昔からの分業的な繊維の現場というのは感覚的にそういうケースに陥りがちで仕事が無いから仕事していないと、仕事があっても仕事ができないということもあるだろう。

たとえば、コロナでアパレル不況に陥ったときに、布マスク需要があって繊維関係ならそういうのに興味をもってやってみるべきだろうし、ものづくりの経験値も上がったりする。その方でも私と同年代ですごく楽しい方で営業とかは上手なのだけどもそういう方でもそういうことを言っておられたので、企業の流れを変えるというのはなかなか難しいものだなあと思う。基本、林与は行動して答えを出せないと仕事じゃないと思ってるので、たぶん仕事ってそうではないと考える人のほうが多いと思う特に仕事の少なくなった繊維業界では。

織物会社の中に仕事なんてほんとたくさんありすぎて、でも、普通の機場の人というのはその中の一つの作業が仕事で、ほかの作業ができない、しないのが当り前。若い次の世代が次々といろんなことを覚えてやっていくのに、経験の長い人ほどできる仕事が少ないというのもおかしな話で、そういうところから変えていかないといけないんじゃないかなあと思う。学校のほうが5教科以上にあって毎日新しいこと、言われてやらないといけないことも多く、今の子供たちの方が大人以上に何倍も大変だろうと思う。
2023年06月03日
9月8日9日にマイドーム大阪で開催されます大阪てづくりフェアに林与が出店いたします。繊維業界のプロモートに関わりたい学生のボランティアを1名募集いたします。出展内容は、林与のリネン生地やキッチンクロスなど販売および、無料手織り体験コーナー2台になります。繊維業界のこと、素材のことを勉強したい方や手織りなどに興味のあられる方で自分で会場まで両日来ることの出来る方ご応募ください。応募締め切りは8月20日まで、お問い合わせから応募ください。
2023年06月02日
将棋の世界で史上最年少名人が登場した。将棋の世界も経験が長いから勝てるという世界でもなく、若いものほど思考能力も高く判断も適格という事例の一つ。昔からのタイトルは、若いものが取るためには、下から順番に上がってゆかないと若いものにほどハンディキャップがあるのだけども、経験者たちをしのいで、藤井聡太竜王が名人も獲得した。

将棋の世界の清いところは本当の実力主義的なあたりで、年を取ってるからとかで若い者に対して偉そうにしたりしないところで、出来るものは出来るものとして評価をするようなところがある。逆にいうと勝負の世界の厳しさがある。将棋というのは運というものがないといわれる、あるとしたら自分自身が考えきれずに一か八かでどちらかを選ぶような運だけ。将棋の場合はとことん先を読んで最善手とおもわれるものを指す。

遊びのように思われる将棋だけども、プロ棋士になるのは、東大に入るのよりも何倍も難しいとされる。東大生以上の記憶力と思考能力がないと難しい世界で、一局の差し手を当たり前に覚えていて再現もできるしみたいなのは、私なんかは絶対に無理で、地頭とそういうのも小さなころからのトレーニング何だろうなあと思う。

将棋の世界も昔、年配者がはびこっていたときには泥臭いところのあった業界だけども、今は健全化をされて、特に藤井聡太プロが活躍しだしてからというもの、若いものを駄目だというような人がいなくなった。けど、実際に若い人が本当に強いという事実があって将棋のような日本の伝統文化的な分野でも実力があれば、年齢や経験の長さというものが決めることでもないというところがある。漫画以上にすごいことが将棋界で起こってしまって、若い者にチャンスのある将棋界というのは人気を増している。

私も若いころから田舎を離れたことですごい人というのはすごすぎるというのを外の世界で体験して、凡人は凡人なりに努力するしかないなあということを悟った。そういうのを早くに悟ったから、軽い物事に流されることはないし、まあ、失敗したとしてもそれなりにやってはみた結果としての失敗だから仕方ないと割り切れることが多い。将棋界も昭和の時代とはまったく違う業界になって、古い物事ながらも人々の人気や注目を集めている。多分昭和のままの体質だったら将棋も廃れてしまっていただろう。
2023年06月01日
6月14日から19日、阪急うめだ本店9Fでテキスタイルマルシェに参加するので、今そのキッチンクロスの縫製作業などを普段の仕事と並行して行っている。販売させて頂くキッチンクロスは、製造工程でキズで途中で織るのを止めた1枚などを残しておいて、そういうのを活用してキッチンクロスを作ったりする。林与としてはすごく意味のある工程で、キズの反物なども普段から捨てたりはしないで50cmとか30cmでも残しておいて、使えるような活用方法を考えたりする。

昔、ある人気の生地屋さんにいくと、若い女性の店員さんがたくさんおられて、私がキッチンクロスをつくって販売しているのを知っておられて、どこかキッチンクロスを縫製できるところありませんかみたいな質問を受けたことがある。でもそういう時に、とくに将来の可能性も考えると、質問されている方自身が空いた時間や家で1日10枚でも20枚でもとか、縫製してつくるのが一つの方法ではないのかなあと思ったりする。

自分が手掛けたものというのは単に販売するよりも思い入れがあったりもするし、より理解が深まったりする。縫製工場の経営者の方で縫製をされないかたや企画の方で、ミシンを使われたことない方にも、お客さんと話をして商品企画をするならまた商品の可能性を考えるなら、自分でミシンを踏んでいろいろやってみたほうがよいと私はいうタイプ。

キズのキッチンクロスなども、無限にあるわけでもなく限られた材料の中でどう良いものをつくるのかというあたり考えながら、そのものづくりというのは、普通のノンリミットな商品企画とは違う感覚だけども、林与の織物の世界というのは自分の与えられた環境の中で、どうやったらいろいろなものが作れるのかとか常にやっているので、近い世界だったりする。

普通にものをつくる以上に手間が掛かっていたりはするけどもそういうのって意味のある仕事で、そういうキズの生地でも価値のあるものだと私自身は考えたりしているので、生かせるかどうかは自分の力次第だと思っている。私が好きじゃないのは捨てる生地をタダでくださいみたいな話、そういう人というのはもうそういう感覚で味をしめられていることが多く相手にするのも疲れることが多いので断っている。値踏みばかりしている業者さんをさらに進化させたようなカテゴリーという位置づけでしかない。無料で欲しがっている人とは接点はもちたくなく、50cmの布でも価値を分かって普通に買える方と接点を持ちたい。

日本の繊維の上場企業の大手でも弱者の権利を無視して無料で使わせろみたいな悲痛すぎる裁判ざたもあったりと、日本の繊維業界の金儲けというのはとことん落ち過ぎたところもある。自分のロゴを無料で使わせろみたいなのと同じ話なのだけど、大企業にそういうのが多いのが、日本の繊維業界って階級社会のあった江戸時代なのかと思える。猿蟹合戦の猿みたいな企業だと、そんなことして儲けている企業はなくてもよいんじゃないか、そういうことして金儲けて優良企業でSDGsパターンが多いのが、今のSDGsも末期症状だったりもする。

私はトランプは好きじゃないけども、案外、トランプというのは無茶苦茶に思えても正直なタイプで偽善家ではなかった。偽善家よりもトランプのほうがマシだろうなあと思うのも、偽善家がやっていると一番の謳いからして消費者騙しに終わることが多い。今の買い替えを促すような、商業エコは昔のほうがエコだったんじゃないかと思う。人も正直だったと思う。あきらかに昔よりも今のほうが使い捨てや大量消費社会。形を変えた大量消費社会にエコラベルを張り付けただけのようなもの。当たり前のことだけども都市化し道路を増やせば地球温暖化は加速する。エアコンなどを使えば排熱で地球温暖化は加速する。
2023年05月27日
8月5日、6日に米原で滋賀県主催のイベントがあり、林与がロビー展示に出展しますので、学生のボランティアを若干名募集いたします。時間は米原集合ですと両日12時から5時くらいまでです。麻織物に興味のあられる方で、繊維業界のプロモーション側に回りたい方おられましたら、林与のホームページのお問い合わせから問い合わせください。(募集締め切り7月20日、結果連絡7月27日、要履歴書) キッチンクロスの配布などのお手伝いを頂きます。あと手織りの無料体験も行いますので、来場者の一般の方や来場くださったお子様方に簡単にできる手織り方法を教える手織りなどを担当したい方がおられましたらご応募ください。(手織りの経験は不問)ご自身で両日、会場の滋賀県文化産業会館までお越しいただけることが必須条件になります。昨年は林与の展示、盛況でした。 業務的にはそれほど難しくないですが、来場者の方とコミュニケーションをとるという積極性が大事なシチュエーションですので、積極的に来場者の方に声を掛けられるような方だと適していると思います、一部販売もいたしますが基本販売目的ではありませんので、地域のイベントを盛り上げる主旨に賛同いただける方だとありがたいです。
2023年05月24日
和紙で作られた糸というのがある。林与もというより、私は昔からそういうのにも興味があったので、細い糸を作る技術が出来た当初にテスト的に試してみたことがあって、糸が手に入ってから織ることは数日で出来た。

でも、その糸を販売している人にしても大事なことは教えてくれないもので、その織りあがった織物を私がテストすると致命的な欠点が見えてしまって、加工にも出さずに断念した経緯がある。帯など特殊な用途には向くだろうけども、一般的な衣料には向かないというあたりがある。

糸を代理店的に販売している人たちもそういう点に関してはまったく知らないで販売をされていることも多く、プロの世界というのは用途は様々なので、話題性だけに飛びついて商品化したりすると一般の消費者が購入して使われたときには大きな問題となることも多い。

林与のストール生地などで洋服を作られたいというデザイナーさんも今まで何十人もお会いしたけども、実際に洋服にしてみると分かることも多い。ストール生地はストール用に作っているというのが林与の考え方で、洋服に使うと失敗することも多い。

また、本麻手もみの100番手などもパンツなどに使うには番手的に強度が足りないと考えていたりするので、60番手くらいの生地が良いだろうと考えている。そういうアドバイスはデザイナーさんがつくるものを想定されて話をされると、ボトムでもスカートならOKでも、しゃがんだ時にお尻に負荷の掛かりやすいパンツは辞めておいた方がよいという話なども多い。

止めてもやってみるとやられる分には、私自身反対もしないし自己責任でやられるというならそれはご自身がテストなども含めて活用方法を考えるという上では良いことだろうと思う。

私も、分解されて自然に返る糸というのを手に入れた。それを織物にしたいなあと思いつつも、100%では織ることが難しいといっておられ、ポリエステルとかと撚糸すればつかえるとの話だけどもそれだと洋服を土に埋めた時にポリエステルが残ってしまうので、100%で織りたいのである。だから、手に入れてそれを100%で織ってみたいと思っている。

麻を織る技術が他の新素材を織る技術に生きることも多かったりする。今のものづくりの現場に足りないのはものづくりへの探求心みたいなところで、大企業にありがちな事務的でビジネスライクな感覚では距離は広がってゆくばかりで、現場志向で物事を考えてゆくとものづくりが広がることが多かったりする。ものづくりへの理解というのは大事で、仕事やってマイナスというのが当たり前というのを理解しないと新しい物事というのは成り立ちえない。それでいて新しい物事を次々にやろうとすると、問題はだれが解決するのかという根本的なモノづくりの問題につながってしまう。

企画というのはトータルな循環が成り立ちえないと難しく、ミクロ的な考えに陥ると一つのボトルネックがすべてを成り立たせなくする要素になる。ボトルネックとなる要素を解決する力が企画にないと駄目だろうとは思うし、誰がやっても無理なものは無理だろう。出来る人がやってできるが限界というのを知らないと、机上の理想を言ってても現実が分かっていないと現実のリスクを吸収できないとものごとは成り立ってゆかない。

今もキッチンクロスの新案件で、企画される方との話し合い。素材の性質から取り扱いや企画の話までデザインだけでなく、製造工程にともなうリスクの説明とか、オリジナルをつくるという意味のリスクの高さなどの理解がないと、普通を超えたオリジナルのものというのは提案も難しかったりするところ。仕事としてやっていても、ビジネスライクになると成り立ちえないことのほうが多かったりもする。

私自身はビジネスライクな方とはご縁を断ることも多かったりで、普通とは違うとよく言われ、ものづくりの本質を守りたいなあと思う気持ちは多かったりする。ものづくりしているといいながら、なぜ、ビジネスライクなことばかりが優先されるのかというようなミスマッチ。

日本のものづくりを守るためには自分が限界まで働いてみる必要があって、自分の限界がものづくりの本当の限界で、それ以上のものを余力をある人たちが仕事で求めても無理だというのも普通の話。理想を求める人ほど、自分の理想を他の人に強いて求めてしまうというのが、仕事やものづくりの世界でもありがちで、普通だとそういう話はご法度だけども、私自身はそういうのをものづくりしている方々やモノづくりを謳う方々と共有したいと考えていたりする。それがモノづくりの価値観を生む本質的なところ。

繊維関係でも大企業ほど意識もせずに優良を謳いながら一番の搾取的になりがちなのが、日本の繊維業界にありがちでそれが世界的な問題にもなっているのが日本の繊維業界の問題あたり。エコノミックアニマル的な感覚でモノづくりのこだわりを謳ってしまうと素人未満や途上国の現場の覚悟未満で意識もなく搾取が当り前のビジネス感覚でエシカルを謳ってしまう日本の儲け優先のいわゆるホワイトな優良企業に陥る話。

林与自身は自己犠牲の極限でモノづくりの究極を目指しているケースの一つだとは思う。日本の麻業界の一角を覚悟もしているから一人でもそれなりに支える覚悟もあるし、日本の麻業界の誰とでも普通に話もする話だし、ものづくりの感覚がサラリーマンライクに薄くなっては、日本の麻業界の根本すらもが難しい話だったり。

近代麻布研究家の方にも、日本の麻業界を背負う覚悟決めましょうよというのが私で、スポンサーがいないとやめるよと言われるので、日本の麻業界に自分の人生を捨てる覚悟もないならやめておいた方がよいよと普通に助言するのが私だったりもする。それが日本を騒がせるような麻の企画だったりもする裏側でそれじゃダメなんじゃないのかと、覚悟を決めないと難しいんじゃないのというのが林与。毒がありすぎて、誰もが仕事すらも逃げる話、それが林与の日本の麻織物の一角を実際にこなすことで背負っている林与の家の歴史だったりもする。ものづくりというのは自分自身の覚悟がすべて。
2023年05月18日
林与のリネンでウェディングドレスを作ってくださる案件は過去にも何度もいただき、人生の特別なイベントに林与の生地をご指名いただくことはありがたいことである。友人の娘さんが結婚式を挙げられるのでその引き出物にアイリッシュリネンハンカチをお使いいただくことになり、中には林与の可愛い感じの小さなパンタグラフタイプの会社案内をいれさせていただいた。

特別な思い入れのあるアイリッシュリネンハンカチなので、特別なシチュエーションにはよいんではないだろうかと、2000年以降に、アイリッシュリネンを探していて、それがどこにもないということも分かって探していて、それでも会社の倉庫から出てきた。

出てきた糸が、最初はリネンとは思えなかったのはその細さ、糸質も柔らかく光沢感がありベージュがかっている綿か綿麻の糸ではないだろうかという想像、でも、箱は未開封で北アイルランドから輸入された旨が掛かれていて、ラベルにはうっすらと140LEA。先代が生きていた時に昔140番手の糸を買った話を事務所でしていたけども、使っていなかった、そのままのこっていた。

しかし、140番手の糸というのは普通は織ることができない。たまたま、シャトル織機を林与に入れ戻したので、シャトル織機で140番手に挑戦してみた。まあ、普通に織るだけでなく、先染めでも挑戦してみた。現行の150番手の織物も織ったりもしてみた。それが39歳くらいのとき。あれから15年。15年仕事で動き回っているので、まだちょっと前のことのような感覚。深く広く出来る限り。

この糸は、北アイルランドにあったハードマンズサイオンミルの象徴的な糸の一つで最細番手だったようで、白く見えるけどもビンテージっぽい色合いの生成糸、時代を超えたような深みを感じることが出来る。林与の歴史も背負っていて、当時の世界最高の糸を手に入れようと糸商さんに頼んで手に入れたアイリッシュリネン糸のひとつ。
2023年05月13日
今は現場が忙しいので動けないのだけども、今、林与がやりたいことがあって、在庫のいろんな生地をハンカチにしたいなあと、5mmくらいの三巻だとできないこともないのだけども、せっかくなので、2.4mmとか3mmくらいの三巻にしたいなあと思いつつ、ハンカチを縫製するのはすごく難しいので練習しないといけない話。

種を撒くときにはサンプルが必要でそういうのを業者さんに頼んでも負担が掛かりすぎるだけでまた本生産も少量だとまた負担が掛かる。量産は業者さんに任せるとしても、サンプルや小ロット生産は社内でできるほうがよいといつも思っている。糸を選んだりとか試行錯誤もいろいろできるから。そういう試行錯誤を業者さんに頼むのはなかなか難しいのが現実で、サンプルを一つ作りあげて同じ感じで作ってもらえますかというのが一番自分のイメージが伝わりやすい。

ミシンはまだ織機にくらべるとかわいく見えて調整個所も少ないし、でも、やっぱりコツと慣れが必要だろうなあと思う。あともう一つ考えているのがバッグを作ろうかと、エコバックはいろいろと作ったことがあるけども、もっと革のバッグのようなしっかりしたものをリネンで作りたいなあと。それもまた今のいろいろなことが済んでから。試行錯誤して自分で作ってみるのは一番自分の理想に近いものを作れるし、こだわれる。前につくったエコバックも林与のタグをつけたら案外かわいかった。
2023年05月11日
林与ではシャトル織機で麻を織るなどしていてそれ自体が普通と比べるとかなり高度な次元に思え、ふつうの人が現場の作業になじむことすらが難しく、それを毎回毎回乗り越えて織物が織られてゆく。

コロナで織物工場も半減したのではないだろうかと思う。アパレルがコロナ以前に消費税値上げで不況感があり、その後コロナで壊滅状態に陥り、問屋さんの倒産や廃業などもあおりをうけた機屋の資金回収悪化の問題につながった。しかも縦の系列的な要素の強い地場産業系は、問屋さんなどが廃業してしまうと長年の売り先からしてなくなってしまい、将来の受注の見込みすらも立たなくなる。

今年は繊維業界を原料高が襲っていて2年前と比べると2倍に高騰、この何十年かではリネンの25番手などの太番手の糸ではこの過去最高価格を記録中、10年前と比べると3倍くらいだろうか。糸商さんにしても、リネン糸ヘンプ糸は高すぎてリスクが高く、今は仕入れることが難しいというような状況になりつつある。資材系などは、作りたくても価格が見合わないから作れない大きなダメージを受けておられるだろう。
2023年05月10日
林与の工場の中には切れないハサミばかりが転がっていて、他の人に作業を手伝ってもらうと糸を切ることから苦戦されることが多い。私がその糸を切れないハサミで普通に糸を切るので驚かれることがあるけども、私はどんな悪いハサミでも力加減で使いこなせ糸を切ることができる。それほどに糸を切るにしてもコツがある。

糸を通すにしてもコツがあるし、糸をさばくにしてもコツがあるし、筬を通すにしてもコツがあるし、糸を結ぶにしてもコツがあるし、糸を繋ぐにしてもコツがあるし、コツの塊みたいなものだから仕事が苦も無くできるんだろうと思う。

変にコツばかりで出来上がってしまっているので、普通の人とは作業しても合わないことが多かったりする、作業のペースや動くスピードなんかも普通の職人さんの3倍くらいはあるだろうし、働いている時間も無制限に近いし。仕事の範囲も5人分くらいあるだろうし。普通はあきらめることでも諦めないでやってしまうことも多い。

ハサミを使いこなすコツみたいなものが結局全部に共通するような要素何だろうと思え、それで時代遅れの織物工場も成り立っているんだろうと思う。そういうコツを抜きにしてしまうと、今時の工場になるのだろうけども、そうなると織物の仕事自体が難しいと気が付く話になる。

昨日、織機の立ち上げで私が繋いだ後のぐちゃぐちゃの糸をさばいてドロッパーと飾りを通してそれを弟が前で取ってくれる作業。私が弟にそうじゃなくてこうやってというのも、弟はその意味が理解できなくてなんで弟のやっている方法が駄目なのかというのを聞いてくる。その理由というのは私が作業がしやすいかどうかというあたりで、作業しているときに他の糸や飾りなどが揺れ動いたりしないことが大事で、そうでないと私が問題の糸を見つけられないから。いうことを聞いて作業してくれると仕事が何倍も速くスムーズに進められる。弟は理解してくれるのだけども、普通の人というのはそれを理解できずに自分の中で自分のやり方がなぜ間違っているといわれるのだという戦いを始めてしまう。なんで自分はこのほうがやりやすいと思うのに自分のやり方が駄目だといわれるのかというところでパニックになって、従うか従わないか、作業するかやめるかにつながるような問題に発展してしまう。引き下がらないタイプで作業そのものを投げ出す人というのは厄介そのもの。経験者とやっていてもよくありがちな問題で、経験者の陥りがちな問題というのはそのあたりで、応用性や柔軟性が大事だったりするのだけども、固定概念や一つのやり方にとらわれすぎて、できることが限られてしまい、それがモノづくりを難しくしてしまったりする。高いレベルで早く上手に成り立つようにやっていくためには、全体を分かって従える人が大事だったりして、自分の主張を消して他の人のいうことに従える人というのは能力が高い人なんだろうと思う。日本が昔はみんなが集まって高度なものづくりができたのもその辺りだったんじゃないだろうか、それが海外から見ると脅威だったというのもあるだろう。

野球とかでも自分がアウトになるのに犠牲フライとかバントとか。犠牲になって本人はアウトになってもチームが勝つみたいなのを理解しないと、チームとしての勝利は難しい。個人記録のほうが大事なひとよりも犠牲になってもチームを勝たせることを大事に思える人が大事で、他の人のために働ける人というのは一枚も二枚も上だと思う。

才能や才覚で食べていけるような人もいないこともないだろうけども、それは本当の実力主義の世界で将棋の世界や個人スポーツの世界に通じる所で、能力の高い人はそういう生き方もあるだろうけど、それは、何千分の1、何万分の1だから価値があるということ。

コツの話に戻ると、地道に作業を極めることでコツを身につけて、いろんなコツを身につけて他ができない織物ができるとか、ものごとを極めるということはそういうことではないだろうか。コツというのは適応能力とか応用とかの要素で、普段から負荷の高いレベルをこなしていれば応用というのは利きやすい易いと思うけども、技術だけじゃなく市場性のあることに適応してゆかないといけないので、考え方に柔軟性と守備範囲の広さが大事だろうと思う。
2023年05月08日
日本の国というのは2000年ほど前のことがあまりよくわからない国だったりする。日本という国はヤマトコクと古代いわれたけども、山の都から来ていると思われる。今は平野が広がっているけども、2000年前というのは平野がほとんどなくて山か海かというような状況が普通だった。平野といってもそこに定住できるのかというとひとたび川が氾濫すれば押し流されてしまうような山の国だったのである。

山の国の都という意味がヤマトコクなんだろうと想像する。それはヤマタイ(ト)コクと同じ意味で、倭国、和国、尊称としての大和国に通じる。古代の奈良が大和国としての位置づけだけども、西日本を中心に大和国は広がっていたということであろう。

大国荘というのが滋賀県の湖東地域の古代の呼び名だったりもする。それも大国というのも大和国に通じていたと思われ、なぜか、条里制が敷かれていたのが今は田舎でしかない近江の湖東地域。都の条里制とは異なり、田を管理するのための条里制だったのだろうか。

古代の近江国の国としての位置づけが案外上位だったりするのが不思議ではあるが、大津京にしても天智天皇による飛鳥からの遷都で、近江の国も都となるような素養があったのだろう、そのために敷かれた条里制だった可能性は高いとは思うが、それ以外にも、神仏信仰が非常に深い地域が近江湖東地域だともいわれ、大津のほうでは、近江神宮があったり、比叡山延暦寺があったりと、日本の古の文化においては近江というのは短かったかもしれないが最先端だったときがあったのかもと思われる。

伊勢神宮なども小学生の修学旅行で有名だし、伊勢講も残っていたりはするが、江戸時代から講師と呼ばれる宿の業者さんたちが、全国を回って伊勢神宮にお参りするのをPRして回ったことが、いわゆるお伊勢さん参りという風習につながっている。滋賀県にも多賀大社があるけども、お多賀さん参りはあまり聞かないのは、PR活動が少なかったからだろうなあ。お多賀さんはひっそりと佇んでいる感じ。神社や神宮は有名なところでも無料が普通で、お寺は拝観料を取るところが多いなあと思う。赤福餅が全国的に有名で、糸切餅がそれほど有名でないのも、寺社そのものの知名度の他にも、加速させる人という要素があるんだろうなあと思う。
2023年05月07日
弟が手伝っていてくれるけども、何時間も掛けて織ったものがキズが多くて結局没になると、それってすごいマイナスだということも分かってくれていて、自分の能力的なものをすごく感じててはくれてそのあたりが、外の世界でいろいろとものごとを経験している弟だなあと思う。

毎回毎回横糸切れなど苦戦していることを、私が簡単にやってしまうのをみて職人だというけど、普段からいかに早く無駄なく正しく処理するかみたいなのを心掛けていて、そのおかげで余力もできて他のより複雑なことをこなしていけているような感じ。

今までも、現場の人たちが解決できない問題をいきなり問題と直面して限られた時間の中で解決するのが私の仕事だったこともあり、常に問題の解決とぶつかっているような感じで、織れないときや問題にぶつかったときには賽の河原の石積みのような作業を繰り返しながら最善の方法を考える。

私のいうとおりに動いてくれる人だと問題にしてもあまり起こらないし、起こったとしても原因の推測が簡単だったりする。いろんなやり方があっても意味が分からなくても私のやり方をやってもらわないと困るのはそのあたりで、我流でやっちゃう人というのは多いけどもそれで結果がうまくいけばよいけども遅いままだったり正しくなかったりで、少し面倒でも真似してやってるうちにその意味も見えてくるかもしれないとは期待する。

どこの現場もなかなか難しいんだろうなあと思うのは、織れない正しく織機を織れるようにすることで、3つ4つの要素をうまくバランスとらないといけないのだけども、一つ二つのところに固執してしまうと、そこから先に行くことは難しい。仕事も同じだろうと思うところがあったりして、普通の考えで難しいで終わるのか、乗り越えてその先に行くのかの選択はあるだろうなあと思う。一つの基準は基準なのだけどもそれで割り切ってしまうとできることは本当に限られてきてしまう。
2023年05月06日
今日朝に織れない問題をお客さんに報告すると、すごいなあと思ったのが、私が織機の説明をしてなにが問題なのかを話するとその意味をよく理解してくださってることで、そういうのが分かるというのがすごいなあと思う。同じような機場でのトラブルの経験をいろいろとお持ちなんだろうと思う。

過去にも実績のある生地で、それが織れないという問題。普通だと1日15mくらいは織れるだろう織物が1mも織れないが続くのだけども、その状況を話して理解をしてもらえたのがありがたい。

染糸と生成りの糸に若干のテンション差がみられるが、それほど大きなものではないように思える。柄が端のほうが生成りなので緩みやすい傾向にはある。テンションを上げると余計に織幅が狭くなるので、端のほうは通し幅よりも織幅が狭いことで糸が緩みその緩んだ糸をシャトルが内側に持って行こうとするので、さらに織幅は狭くなる。

解決方法に関して、耳を補強する案、耳を補強すると吊りが生じるのでその現象が起こるのとそれを解決することも知っておられてそれだと、耳を補強するということも一つの方法として可能。再度、テンションの調整も掛けてみようとは思うが、解決するのだろうか。

こういう時におり進んではキズをつくるだけのことなので、確実に織れるようになってから織ったほうがよいというのも、一致した意見でありがたい。
2023年05月05日
食事と寝ている時間以外は仕事をしていることが多いけども、立ち仕事をずーっとしていると足が疲れる。特に寝ないで仕事していると足首のあたりから疲れる。機械の修理や調整、糸を繋いだり、織機が直らないときや織機の立ち上げの時というのは相当の集中力を使うので、疲れた状態だと成果が上がらないことが多い。

成果を上げるのが仕事なのだけども、この3日働いても振出しに戻るばかりで1mもきれいに織れないものを調整し続けている。織機の左端の糸がももけて切れやすく、すべて調整で考えられることはやってみたけども、それでも織れない。原糸が弱く、糸の糊付けが甘いのか。若干左側に筬が通されているので、その筬の中央に糸を通し直す、6時間とか8時間のロスだけども、1mもきれいに織れないときには、整経した縦糸を救うためにはいろいろとやってみないと。

整経は正しくできているから問題があるとしたら糸の問題の可能性は高く、普通よりも弱いということだろうか。今の糸値は値上がりしているものの、糸の原料は品薄といわれていて、リネン100番も、60番も40番も、以前と比べると本当に織りにくくなっている。

なんとか織機がまともに動くようになってほしいと願いながら調整を続ける。すったもんだするというのは大事なことで、それをやっていると最後答えにたどり着けていることがほとんど。今回も、乗り越えたい。

2023年05月04日
弟も50過ぎてると思って、50過ぎやろと聞いたら51やっていってた、私はもうすぐ54になるんだろうなあ。

仕事しているといろいろとうまく行かなく大変なことも多いけども、働けるうちに働けるだけ働いておこうと思うし、動けるうちに動いて出来るうちに出来るだけやっておこうと思う。手間とか面倒とかあまり考えずに、自分が時間使えば出来そうなことはいろいろとやってみておこうと思う。

外の普通の感覚に合わせるとできなくなることも多いし、自分の考え方持って、他の人がやらないこと出来ないことをなるべくやっておこうと思う。出来る限りのことをやっても難しいことも多いだろうし、それでもなるべく全力でやってみておこうと思う。

弟も実質1週間ちょっとの初めての織物の現場作業だけども、シャトル織機を3台は動かしていてくれるようになった。やっぱ、出来るように理解しようと覚えてやってくれて偉いもんだなあと思う。
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