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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
年明け一番の
2023年01月05日
今日から仕事始めのところも多く、年明け一番の加工上がりのものを加工工場に取りに行く。家族がコロナの濃厚接触などで休まれ、現場が通常のようには回っていないとおっしゃっておられたが、無理して大急ぎで加工を上げてくださって本当に助かる話である。

林与の手掛けている織物も、熟練の職人でも問題なく織ることが難しいものが多くなってしまっていて、私が織ってもそれなりに注意して織らないといけないことが多く、それなりに、作るのが難しい要素がいろいろと入っている。昭和や平成の時代に織れなかったような織物を織るというのも一つのテーマで、そのためにはその時代の人では難しく、次の世代がそれを超えたモノづくりをしていかないとならない。

普通の織物だと簡単なのに耳までリネンがなぜ難しいのか?高密度織物はなぜ難しいのか?超細番手の織物はなぜ織るのが難しいのか?いろんなチャンネルをもってそれぞれのチャンネルでの解決方法を蓄積して、量産の織物として投げ出さずに織れないと本生産を受けるのは難しいし、そういう難しい織物はどうしても織機の調整に1週間とかの時間が掛かることも多い。

私からするとこんな古いアバウトなシャトル織機でよくこんな細い糸が織れるなあとか、華奢にみえるシャトル織機が高密度の物を織機が我慢して織ってくれているなあとか、最新のモノづくりを求める中で、昔のシャトル織機が活躍しているというのは、シャトル織機には織物の基本があるんだろうなあと思えたりもする。