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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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2010年10月
リネン日記:30
2010年10月11日
今日は、自治会の運動会がありました。一日延期になりましたので、仕事の方もおられ参加者が限られており、たくさんの種目に参加させていただきました。運動会が終わって、テントを片付けたりしてから、展示会の準備を出発まで行いました。

展示会に出発するので、加工に出せていないものの加工出しの準備なども行いました。加工から上がってくるものに関しましては、上海の展示会に持ち込むものもあったりで、なんとか、東京から帰るまでに加工から無事に上がってくることを祈っております。

展示会で、ブースに来場くださった方にお配りするキッチンタオルですが縫製と加工も済んで袋にいれて「林与」ロゴのシールを貼って出来上がりです。今、ネットで販売しているタイプとは違って若干薄手のタイプですが、リネン100%なので、リネンの力を試していただくにはよろしいかと思います。

今日は天気も良く、久々に直射日光で日焼けした気分で、さすがに疲れ果てて夜11時には眠りました。いよいよ明日出発です。
2010年10月10日
今日は、倉庫に行きまして本格的に近江上布の見本を整理いたしました。たくさんありすぎて数は数え切れないのですが、数千枚から1万枚ほどの見本が確認でき、その全てが本麻で、一本一本が丁寧に織られているのを考えると気の遠くなる話です。

資材系のものとは違ってほぼ全てが着尺巾で37cm程度の生地に仕上がっています。本麻というのはさすがですね、50年以上経っていてもしっかりとしています。倉庫のほうにあったはずの戦前の箱が今日は見当たりませんで、どこで見かけたのか再度探そうと思っています。

林与の場合、昭和20年代の見本というのは、色数も少なく幾何柄が多く、シンプルで、30年代にクライマックスを迎えて、40年代に入ると服地の時代になって、またシンプルな世界に戻ったといえます。昔のものをみてよいなあと思うものの、それと同じものを作るにしても相当大変だろうなあと感じます。
2010年10月09日
今日は、自治会の運動会の準備の日でしたが雨降りで、朝に評議委員会があり、運動会が一日延期となりました。午後からは来客があって、日帰り旅行に行かれたお土産をいただきました。

夜には、レピア織機の調子が悪かったので職人さんに調整していだたき、なんとか、ジャパンクリエーション前に済ませるべき仕事を済ませられそうな段取りになりました。加工出しのほうもなんとか出発前に済ませる段取りで進んでいます。

今、染工場さんのほうはお忙しいようで、まだ、これからシーズンに向かって、この傾向は続きそうということをおっしゃっておられました。ジャパンクリエーションから帰ってきて、すぐに、インターテキスタイル上海という日程になっておりますので、私のほうも社員に現場の仕事を任せての展示会になります。
2010年10月07日
ビンテージアイリッシュリネンのプロジェクトですが、1年目には、リネン140番手を織りこなし、さらにジャガード織りまで手がけました。今日は来週から始まるジャパンクリエーション、インターテキスタイル上海の準備で忙しすぎて、午後からも法務局に行ったりとバタバタでした。残念ながら、加工出しがジャパンクリエーションに間に合わなくなってしまったものもあって残念です。

ジャパンクリエーションでは、弊社のブースにもヨーロッパのバイヤーさんが訪れていただけることになり、春夏物だけでなく、日本の伝統的な文様などをせっかくの機会ですので見ていただこうと、50年以上林与に眠っていた昭和20年代から30年代の数百種類の近江上布の見本柄なども持ち込もうかと考えております。(近江湖東麻織物(近江上布)をPRするための大キャンペーンです。)

日本の織物の歴史や、近江上布に興味をもたれている方にとっては、博物館でもこれほどの数は難しいと思いますので、またとない機会だと思います。ブランド様でプリント柄としてコラボいただけるところもあるのではないかと思います。

今作れるものばかりではなく、日本らしさや日本の伝統を、海外のバイヤーさんなどにみていただくのも、来場された方には良い思い出になるのではないかと思います。海外のプリント柄が人気ではありますが、プリント柄をしのぐ手間隙を掛けた日本の絣織物の文化と日本の和柄というものをご覧いただけるのではないかと思います。
2010年10月06日
今朝は、午前中に出機さんが来て下さいました。織りあがった布を持ってきてくださったのですが、さすがに仕事は綺麗だなあと思います。キバタながらもキバタが光っています。出荷するのですが、出荷するのがもったいないなあという馬鹿げた印象です。

今日は、ジャパンクリエーションの事務局のほうから依頼がありました麻のウェディングドレスをインターテキスタイル上海の展示に使ってもらえるかもしれないということで、発送いたしました。普段、事務所3Fにボディに着せて飾ってあるのですが、ボディから脱がせてそのウェディングドレスのつくりをじっくりと眺めてみると、本当に手の込んだよいつくりのものです。

ジャパンクリエーションのデザイナーズコラボでは、ズズキタカユキ氏、平本聡氏、matofu、坂口英明氏とのコラボをさせていただき、林与の素材が手の込んだ作品になるのを見せていただきました。素材を提供させていただいても、それがどのような形に仕上がるのかは想像すらもできず、会場で、作品になった姿を見たときにデザイナーの力には驚きを感じます。

作品を作るのに1回分の布しかお渡ししないのに、その布で魅せるものを仕上げるというのは至難の業かと思います。林与のように、一つの布をつくるのに、何回も、何年も掛けて商品を開発するのとは違うスタイルなのだなあと思います。

麻のマリエは、オーガニックリネンを使用しています。素材は、林与のこだわりのオーガニックをそのままに究極のナチュラル仕上です。半年経ちましたが、今もまだ、良い感じだんだんと柔らかくなってきていると思います。ドレスのほかにも、あと、新婦が頭に巻く布があるのです。これは、余ったガーゼの布を使って作ってくださっています。黒い字でデザイナーさんのサインが入っているだけなのですが、それだけで、立派な作品に思えるところが布の魔法です。
2010年10月05日
リネン日記をご覧いただいているのはお客様がメインではなく、ブログなどを同じく書かれている、私のご友人が見てくださっていることが多いようです。久しぶりにメールを貰っても、リネン日記を読んでいるのでいつも会っている感じなのよね、とおっしゃってくださいます。

新しくお会いする方なども私のことをリネン日記でご存知だったりと、今の時代のネットの情報発信力の強さというものを感じます。何か職業で麻に携わっておられる方が私のリネン日記を見て私にお電話くださることも多いのです。お電話でお話をさせていただくと、案外、アパレルリネンの世界とは別のリネンの世界の方とのお出会いがあったりもいたします。

靴、かばん、傘、クッション、カーテン、シーツ、風呂敷、テーブルセンター、タオル、ハンカチ、ストールなど、使われる御用途というのは、なんでもありだと思うのです。普通だと市販されているものにされたほうが安全ですよ、とアドバイスしても、リネンを使ってちょっと危ない感じのものを作って、どこにもない新規性の部分に重点をおいて、機能性や安定性には目をつむるというような商品開発をされている方も多いようです。

また、リネンを織る際のレピアの捨て耳や、残糸に関しても非常に興味を持ってくださるケースがあります。なぜ、こんなにすごいものを捨てるのですかみたいなお話です。そうですよね、私も子供のころ、工場の中で捨て耳を見て綺麗だなあほしいなあと思ったことがあり、大きなビニール袋に入れていたので後で使うものだと思っていました。通常は、捨ててしまうんです。
2010年10月04日
今日は、朝に1点、午後に1点加工出しを行いました。今日は雨が少し降っていたせいもあってか、加工工場のほうは荷物が少ないように思いました。一時のピークを越えたのかとも思います。

午後からは、倉庫に20年以上前の国産の麻糸を取りに行きました。そのついでに、ニッセンの箱に入っている120番のシルク麻と書いてある箱があるのでそれを眺めるのですが、箱を開けると丁寧な仕事で300gくらいの1チーズづつが紙に丁寧に巻いてあります。紙をはずして眺めるとその繊細さと光沢感というのは格別で、単に糸が100番手よりも細いというのではなく、糸の質そのもの、また糸の加工そのものグレードが別格であるということを見せつけます。今は再現不可能な特別な糸の世界です。この糸も昭和30年代くらいに近江上布を作るときに使った手織用の糸であるので、そのころのものが特別なのは当たり前な話なのかもしれません。手織用の糸というのは信じられないほど均一なのです。海外の手織のものというのは均一でない品質の低いものが多いのですが、林与の場合、手織に使う糸はより均一なものを使用するというのが基本でした。

今日は、京都の呉服屋さんから帰ってきた見本の箱を開いてみました。ハギレが箱いっぱいに入っています。林与の先代たちが、その箱を残しているところは特別すごいなあと思います。その当時だとたくさんあったはずで、ハギレが詰まっているだけのように思えるのですが、実際には、そのハギレというのは、一つ一つが柄を生み出して織り上げるまでに、半年とか一年掛けたものなので、設備があったとしても、今はその一つ満足に作ることすら至難の業です。価値のある近江上布の世界というのはまさにこの世界なのだと実感いたします。

不思議に思うのは、失敗作というのは無いのだろうかということです。これだけたくさんの柄をつくれば、たくさん失敗したものもあるだろうに、綺麗な見本柄ばかりが何百も揃っているのです。もしかすると、この何倍もの試作を行って、提案する柄というのはこれだけですよと絞ったのかもしれません。でも、織物をやっていても昔のものを上回ることはできないというのを痛切に感じます。
2010年10月03日
今日は、早朝からセントレアに見送りに行きました。空港全体で2番目のフライトだったので、着いたときには空港にはほとんど人がいません。ホットコーヒーでも飲みたいなあと思ってフードコートに行くとまだお店が開いていないのです。

一つのお店が他のお店よりも1時間ほど早くから開店準備してお店を開けました。すごく人気なのは当たり前で、お客さんがいるのに開店するのはそのお店だけです。そのお店にしてもお客さんの少ない早朝からお店を開けると言うのは大変だと思います。

朝の空港というのは寒いので、暖を取ろうと私はコーヒーとハンバーガーを注文したのですが、コーヒー以外はコールドドリンクだったので、コーヒーを飲めない私の連れのほかの二人にもそのお店はお湯が用意できると行ってくれて、途中どのくらいの熱さが良いですかと温度まで聞きにきてくれて、結局、熱いお湯のほかにも温度調節するための水まで二人分容易してくれました。無味乾燥なお店とは違うなあと思いました。耳慣れない名前のハンバーガーショップでしたがマニュアルに縛られないスタイルでのサービスには感心しました。

他のお店よりも一足も二足も早く、朝早くから働いているお店というのは、その精神からして違うものだなあと感じました。お客さんの気持ちがわかっているのです。味のほうも、手作りを思わせるたまごがたっぷりな感じのあるパンズです。手作りな感じの味でしっかりとしています。ファストフード店だったので、まったく期待もしていなかったのですが、こういうお店なら十分価値があると思いました。ドーナツも売っていましたが、大きな団子のようなドーナツだったので食べませんでした。

帰ってきてから出荷、夜には自治会の会議がありました。
2010年10月02日
今日は、携帯電話の1台の解約と1台の機種変更にドコモショップに行きました。携帯電話が非常に多機能化しスマートフォント呼ばれるものがたくさん出回るようになりましたが、割引やポイントなどをつかうと2万円ほで、もともと2年で使い捨てるというコンセプトなんだと思います。

スマートフォンのキャンペーンをやっていたようで、大学生っぽいアルバイトっぽい女の子が私にスマートフォンの説明に来ました。スマートフォン暦15年近い私なので、スマートフォンを実際に使ったことのないキャンペーンの子が私に説明にくるのはかわいそうだなあと思いながらも、その子の横で1時間くらいデモ機を使ってみました。

説明を受けながら実際に使ってみると不具合が多く、使っている途中で何度も何度も止まります。私がスマートフォンを使ってネットでやりたいことをやってみるのですが、それがデモ機ではうまく出来ないのです。まだまだ、スマートじゃないのがスマートフォンです。

でも、機械的にすごいなあと思ったのは、裏蓋を開けると3分の2くらいが充電池用のスペースで、バッテリーの駆動時間が長いのはありがたいです。スケジュール管理と仕事のすることを管理しないといけないシチュエーションが増えているので、バッテリーが長くないと電話も掛けられなくなるので駄目なので、今使っているスマートフォンがすぐに電池が切れるので買い換えることにしました。

キャンペーンの子は、たぶん私が仕事を始めて最初のお客さんだったのか、キャンペーンチームのところに報告に行くと、よかったねえとチームの他の二人から温かい言葉を掛けられていたのが遠くから聞こえてきてこちらのほうが涙です。途中なんどか助け舟で、上司が説明に来るのですが、その女の子の仕事をサポートしようという感じで暖かいチームで販売しているなあと思いました。
2010年10月01日
午前中に、地元の繊維関係のお客様が来られまして久しぶりにお出会いしましたので近況報告などをいたしました。夜には、ジャパンクリエーションにおける招聘ヨーロッパバイヤーの皆様にも弊社のブースを覗いてただけるチャンスがいただけたようでごメール案内をいただきました。

ジャパンクリエーションの秋冬展でリネンを中心に提案するというのは昨年は、林与だけだったのですが、リネンハンカチ、リネンストールをはじめ、リネンデニムやホームユース系の皆様などがリネンに興味をもって来てくださいました。今を秋と考えるとリネンデニムとリネンシャツは秋冬物としてとても良い感じです。

ジャパンクリエーションならびにインターテキスタイル展が迫っています。ホテルとかの予約をしたり、飛行機のチケットを取ったりと今日は忙しい感じで時間が過ぎていきました。加工工場のほうにも反物を投入しないといけないのがあります。インターテキスタイル上海のホテルのほうも予約は取れたようですが、上海万博の終わり1週間前ということで本当にホテルの宿泊代金のほうが昨年よりも相当高くなっています。

染工場には朝一番で電話を入れて急ぎの分を急いでもらうように頼みまして、別件で、午後からは加工工場から電話をいただきました。