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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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2011年5月
リネン日記:31
2011年05月11日
今日は、昨日から準備して朝に東京に到着しました。朝早くに渋谷で待ち合わせしましてメインの2ボディに着せる作品を受け取りました。林与自身がリネンの中でもこれならほかと違うという思い入れのある素材を数点使っていただいたものですので、この5年ほどリネンのランジェリーの世界を取り戻せるようなリネンインナー素材の開発を考えていていつかは形にしたいとおもっていましたものがついに形となりました。

今回は、村田祐樹氏にデザインいただきました。かなりプレッシャーをおかけしたのではと思いつつも、この新分野、新素材のインナーをデザインいただいたこれからの世代の方がおられることもうれしい限りです。最後しっかりと仕上げてこられてこれはと思う出来で、プロトタイプの時から5日間で、相当の改善が積まれ着用時もきれいなフォルムになりました。今のリネンではなかなか出せない上品さをデザインの面でも引き出していただいたと思います。布帛でのリネンインナーの開発は形をきれいにしすぎると着るのが難しくなってしまうのですがその部分もクリアできています。最初に私の会社で昔企画したたたき台を参考にお見せして、シンプルで上品なものを作ってもらいたいと考えていただき、比較すると、よい感じだと思っていたもとのたたき台が子供っぽく見えたのでよいのです。

今年は、ジャパンクリエーションSSというタイトルではなくなり、東京ビッグサイトから会場が狭くなったのでお客様の反応はどうなのか心配していたのですが、すこし雨が降っていたにもかかわらず、昼前くらいからあふれんばかりの感じです。これは、場所が東京ビッグサイトからアパレルさんからアクセスしやすい南青山に変わったことも大きく影響していると思います。また、会場内の雰囲気もそれぞれのブースが構えていない感じで入りやすくなったのではないでしょうか。終日たくさんの方がブースにはお越しくださいました。

JETROの国を挙げての支援もいただいて、中国アパレルのバイヤーさんとのマッチングにも参加させていただきました。6社のうち若いゾーンのブランドさんとユニフォーム関連を除いた4社さんは、リネンや麻というアイテムを手がけておられるので話も弾みました。各社の代表の方、デザイナーさん含めお会いさせていただいて、みなさん余裕がある感じで、繊維が花形産業だった30年昔の日本のアパレル業界を彷彿させます。

日本にすでに進出されているブランドさんも含まれていますので日本語も上手な方が多く、意思疎通の面ではなんら壁はありませんし、各社の代表の皆さんが、中国に来たときには時間をとるのでぜひ会社に来てくださいとおっしゃってくださり器量の大きさを感じます。商売というのは人間関係を作るところからだなあと感じます。初対面でしたが、どちらの中国アパレルの皆様ともリラックスしたムードのなか冗談も交えて話をさせていただき、いつかお取引の機会が生まれるのではないかと感じます。
2011年05月10日
今朝、レンタカーを借りにいく途中で、豊郷の伊藤忠兵衛旧宅を拝見しました。近江の旧宅らしい建物で仏間などもあって普通の広い昔の家という印象です。当時は社員たちが生活をして近江商人としての修行をする場でもあったということで、大きな釜戸がありました。裏庭には、蔵が3つ建っていて中には西洋から取り寄せたテーブルウェアがしまわれています。

私の場合、コレクションされた西洋のテーブルウェアとは裏腹に、浴室を除く建物は古いままで、非常に古い価値観を重んじながら暮らしておられたのだなあと感じました。しかしながら、2代目の伊藤忠兵衛氏の写真をみますと、ハンサムボーイという印象で、このような家に住んでいるような人には思えません。

今日は、レンタカーに荷物などを積み込み夜中に出発して東京に向かいました。東京は雨、明日からの展示会へのお客様にとって足元の悪いのが心配です。
2011年05月09日
今日は午前中から午後に掛けて彦根の組合で、夕方は大阪でお客様とのミーティング、そのあと閉店間際だったのですが、なんば高島屋さんで藍染作家の梅崎由起子さんをはじめとするクリエイターの作品を集めたグッズコナーを拝見しました。リネンが藍色に染まっているのをみて優しい色に染まるものなのだなあと思います。懐かしい感じの色味です。ストールは林与のタグもつけていただいてましてすぐにわかりました。大阪高島屋さん1階のグッズショックプレイスで明日10日までです。

リネンを藍に染めたいなあと思って、野洲の紺九の森さんにお尋ねしたこともありました。お話を聞いていても量産は難しいのを感じ断念しました。一点ものなら何度も何度も染め重ねてよい色が出るのではないかと思います。リネンは染まりにくいだけに、本藍で染めるというのはいずれにせよ濃く染めようとすると贅沢な世界になると思います。
2011年05月08日
愛知川の川原にトキが飛来しているという話を聞きました。かなり昔に絶滅した日本産なのだろうかと思って話を聞いていると、トキセンターで放鳥した鳥が愛知川に来ているとか、そういえば、近くを流れるあんこ川でも、2年とか前に頭が赤くて鶴みたいな大型の鳥が魚を探しているのをみました。

かつてはどこにでもいたトキという鳥が、日本中から姿を消したのは、自然環境の変化のためだといえます。今は、スズメですらも以前のようには生活していません。ダムの整備と農地の改良が自然環境に大きく影響したといえます。川に魚がいないし、いる魚も放流するらしく、流しそうめんみたいで味気ない世界です。商売としたらそれで大丈夫みたいですが川が完全に死んでしまっているのを感じます。

地場産業もトキの運命と似たようなところがある気がします。海外から入ってくるもので代用されても消費者の方には迷惑すらかからないのですが、完全に置き換えられてしまうと何かひとつ大きな価値観がそこで消えてしまうと思うのです。トキが自由に飛びまわれるような自然環境が戻ればよいのにと思いつつ、地場産業を取り巻く環境も昔の自然に近い形に戻ってもらえたらなあと思います。

今日は、お休みだったので倉庫に行きまして昔の手績糸を撮影したり、なんか500キロくらいはありそうでした。横糸に使うのでしょうか強撚と書いた染めたいともありました。100番と書かれた糸に撚りを掛けたもののようですがすごく細いので、今の麻番の100番手に相当するのではないかと思います。

夜には、会社で近江上布の見本切を本にしたいなあと思って、スキャナーで撮ったりしました。適当な取り込みではありますが、よい感じで近江上布絣をデータに落とせています。絵葉書とかにすると、近江湖東産地や彦根、そして滋賀、京都、大阪の夏を飾った文様として、また、日本の夏の和柄を偲ぶことのできるものになると思います。
2011年05月07日
今日は、朝から家に飾ってある昔の賞状を撮影しました。外は曇り空で、撮影にはよい感じです。撮影した写真は、「昔の賞状」というページにアップしましたのでご覧くださいませ。組合の展示会や、近江商人が立ち上げた商社さん春夏の展覧会で初代の林与次右衛門は高い評価をいただいていたのが伝わってきます。

賞状の紙だけを撮影しようかと思ったのですが、額も雰囲気があったのでそのまま撮影しました。これらの賞状は、たぶん、70年近く家に飾り続けられているもので、昔は京都や大阪のお客様が見えられたときにはデイと呼ばれるこの部屋が商談の場だったのだと言えます。

これらの賞状をいただいたような和装業界が賑わいを見せた日本にとっては繁栄の時代の後、戦争が始まり、近江上布をはじめとする麻織物はぜいたく品として製造を禁止されました。豊かになり過ぎた日本が数年の間に何もかも失い、日本の和装業界も洋装への転換を迫られたのでした。麻織物の禁止が解かれたのが昭和25年だと聞いています。日本の麻の文化であった本麻と呼ばれる世界は戦争で縮小したのですが、北海道などで栽培されたリネンは軍事用途だったので、それほど繊維長を必要とするものではなかったと思うので、想像ですが、今、北海道で栽培が再開され始めているようなリネンシードを取れるようなタイプのフラックスだったのではないでしょうか。

大正15年にいただいた賞状の額を外したときに額と柱の挟んである紙が落ちたと思っていたのですが、それは、私が子供のころに作って遊んだ紙飛行機です。それが30年近くその賞状の裏に止まっていたままになっていたのです。ホコリで真っ黒なので、ゴミ箱に捨てましたが、なんかもったいないので、ゴミ箱から取り戻して賞状の裏に戻しました。
2011年05月06日
今日は朝一番で加工工場に行きました。残念ながらお休みでしてゴールデンウィーク明けは納期の心配から始まりそうです。午後からはお客様が見えられ、ご無沙汰しておりましたので、近況などのご報告をいたしました。

午後は、母の日向けのリネンストールの発送を済ませました。母の日向けに、リネンハンカチを作りたかったのですが、相変わらずのバタバタの毎日で、林与のリネンハンカチの発売は展示会後になりそうです。

現在、林与ロゴの入ったシャツやパジャマ関連の製品の発売の予定も検討を始め、社内でプロトタイプの開発も始めました。海外からリネンの糸も届いたので、連休明けには染めの進行をしないといけないのですが、連休明けにはプレミアムテキスタイルジャパンがあって、その後、スワッチ送付などの作業のあとでの試織りになりそうです。

明日はまた休みの会社さんがほとんどですので、週明けが忙しくなりそうでちょっと心配です。hayashiyo.comのサイトは、東京での展示会の関係で、11日、12日、13日は、発送業務が行えません。お急ぎの方は、10日の午前中までにご注文いただけますとありがたく思います。関係ないですが、5月14日は、林与の44年生まれで、たぶん42歳の誕生日です。

最近考えているのが、チーム作りです。生地を開発するだけでなく、製品までをトータルにコーディネイトするのに、仕事ではなく仲間意識で動けるような仲間を探しています。糸へん関連の皆様で、愚直に商品開発などに没頭されています、糸、染、織、加工、縫製、企画の方など、日ごろは産地ベースでのものづくりをしてはおりますが、世界に対してのプレゼンを行うための日本というスコープでものづくりを考える林与を中心としたチームを作り上げたいと思っています。
2011年05月05日
今日は、朝早くに東京からお客様でした。展示会に向けてリネンの薄地の素材を、ある用途向けの素材として提案できないものかと考えています。その試作品を作って東京から持ち込んでもらいました。

滋賀県は始めてこられるということで、近江のものづくりというものを感じていただこうと、近江商人のゆかりの地を見学いただいて、お土産に、本を3冊プレゼントしました。途中、長浜からDENさんが生地を買いにこられましたので、生地を準備している間、服を作るというテーマで盛り上がられていたようです。

デザイン室で、DENさんがこられて140番手のアイリッシュリネンのハンカチを作った生地の反物を眺めておられ、インナー素材に使っている100番手の生地との比較をされていました。70点くらいのところにまできているのですが違いはわかります。

工場や倉庫などの生地をみてもらって時間が少し空いていたので京都ででもコーヒーを飲みましょうかいいますと、もう一度倉庫の生地を見たいといわれて時間いっぱいまで倉庫の生地を見てもらって、東京のお客さんを京都駅まで高速道路でお送りしようと思ったのですが、さすがにゴールデンウィーク、高速道路は渋滞で間に合わないと判断しまして途中近くの駅で電車に飛び乗っていただきました。

ここ数日お客さんが多かったので観光地などを眺める機会も多く、地域の魅力とは何なのかを考えたりしました、これは突き詰めていけば、日本の魅力とは何なのかにつながります。結局、その地域や国にいる人の魅力ではないかと思います。
2011年05月04日
今日は、午後一番でにお客様がお越しくださり、3時過ぎから先日同窓会でお会いしました中学時代の同級生がきてくださり、寝具関連でのリネンの用途など提案させていただきました。近江湖東の産地は、愛知川方面では服地、能登川方面では座布団の流れを持ち、それとは別に寝具関連を軸とした産業もあり、その同級生のかたも寝具製造で布団カバーなどを中心に企画販売されています。

通常は、綿の生地を布団カバーにされているということで、日ごろ扱っておられる商品なども見せていただきました。コラボで企画していく場合、ベーシックかつシンプルなものからスタートするのがよいのではないかと思います。地元でのつながりを大事に仕事をされているということでブランド化などの事業も検討されているようで何事も前向きに考えていくことで自ずと道は開けてくると思います。

その後、お隣のおじさんが来てくださいまして、隣近所での旅行の計画や案内に関して1時間ほど検討しました。ご近所さんの旅行も私自身は15年振りくらいになるのではないかと思います。そういう旅行もご近所さんの子供さんに参加してもらって楽しんでもらうのを目的にするのが一番よいのではないかと思います。
2011年05月03日
朝は、出荷を準備したりして、お昼頃には彦根で買い物に行く途中、旧豊郷小学校の前を通るとたくさんの車が止まっていて、若い人たちの観光や記念撮影のスポットとなっているみたいです。先月、「けいおん」の話を聞いていたので、それがどんなブームなのか分かってませんでしたので中に立ち寄ってみました。当時の丸紅の専務が私財の半分以上を投げ打って昭和12年に立てられたものですが、本当に立派な小学校だなあと再認識しました。設計云々よりも、それを建てるにいたった経緯や実際に使われて年季を増したことが建物の大きな魅力だと思います。近江商人の美徳からなる建物です。私も小さな頃からその話はたびたび聞いてまいりました。

彦根から買える途中、簡単な英文の翻訳の頼まれごとがあって一箇所立ち寄ってお手伝いしました。すぐに、海外の方からも返答が来たようで少しは前に進んだようです。海外のことですので販売する相手が信用できるのかできないのかの判断は、ものが売れる売れないということよりも大事だというのはいろいろな方から同じ話を聞きます。

夕方には、近江八幡で中学時代の同窓会がありました。半数以上の方が参加されていて、私自身は、27年ぶりということで顔と名前が合わないかたも多かったです。40も過ぎるとみんな大人の雰囲気で落ち着いているのかと思いましたが、面白かった子は面白いままでそのままでした。

最近は仕事関連ばかりに時間を使っているので、数時間のことではありましたが久しぶりに昔の友達との時間を過ごしました。11組と小さく書かれたネームプレートを渡されて、11番テーブルかと思ってたら、3年のときに11組だったというのに後で気がつきました。
2011年05月02日
今日は、朝から布で「林与」のロゴを作りました。ギャラリーボックス用の看板で、縦が50cmX横が75cmのものです。生成の布を「林与」の形に切り抜いて、バックはインディゴデニムを使いました。すごくかっこよいのができあがり大満足で、夕方6時半に彦根に行きましたがもう閉店で残念な状態でした。

ソファーで落胆していると、今日の集計をされるためにでしょうか女性の方が鍵を持って、ドアを開けられたので、ボックスの中を10分ほどでよいので飾りたいと頼むとどうぞということで飾らせてもらいました。良い感じです。

女性の方は、麻関連の関係の会社で以前事務のお仕事をされていたということで、「林与」の名前も知ってくださっていました。作業を終わるまで待ってくださっていて、本当に助かりました。

夜に、倉庫に行って、リネンの反物を探していました。サブロクの織機で織った生地が出てきました。グリーン味のあるゴールドな生地で、もしやと思ったのですが、やはりリネンでした。これって140番手から160番手からクラスではないのかなあと思います。非常にしなやかで、本当にきれいです。検査機関の調査に出して素材確認してみようと思います。ハリウッドスターがアワードで着るようなシースルーな感じのドレスが作れるのではないかと思います。
2011年05月01日
朝、新しいプリンタが届いて早速セットして試し刷りです。両面印刷などの機能も付いているということで試してみると器用に印刷してくれます。なんとなく、刷り上がりがビジネス機に近い感じです。インクジェットではありますがA3でのカラーコピーもできるので、いざというときには便利かもしれません。

最近の家電製品、本当に心配なのは長く使えるかなのです。最近の電化製品は寿命が短く、1年以内に故障する確立も高くなっていて、保証期間中に壊れる機械は修理してもすぐにまた壊れ、結局大きなゴミになりそうです。

事務所の応接室の片隅に、2年前のジャパンクリエーションでお披露目したリネン125番手のギンガムストールがあります。不思議ではありますが、そのときは作ることができても、今は作ることがなかなか難しいのです。今、触っても良い感じなのです。リネン100番手と125番手の違いを微妙に感じることが出来てよいかもしれません。微妙な違いであっても、100番手と125番手では糸の価値はかなり違ってきます。

125番手のギンガムストールをそのときは作ることができて、今は作ることが出来ないのは、作品として一つ作り上げた満足感からでしょうか。今日、見つけて懐かしいながらも、今見ても良い感じだなあと思ったので、ネット販売用に作ってみようかなあと思いました。展示会などでは、いろんなアパレル様向けにも好評なアイテムだっただけに気に入ってもらえると思います。