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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
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2010年09月24日
早朝にジェトロ主催のヨーロッパバイヤーとの商談会の申し込みを済ませました。午前中には、来年度のファンド事業の説明会が大津のコラボしがでありました。終了後、急いで帰ってきて会社のほうのものづくりを考えます。夜にはひこねの組合の委員会の会議がありました。

夜のミーティングのあと外に出ると冬のような肌寒さを感じました。綿麻の夏物の半袖シャツを着ていたのですが夜は寒かったです。そろそろ衣替ですね。どうすれば、AWものを作れるかに取り組んでいるときですので、体が温かい洋服を求めているこの時期というのは素材感などに敏感になれるときなのです。

今日もバタバタでしたが、その合間に、1988年頃のヨーロッパの雑誌を眺めておりました。そういう雑誌のコンセプト的なものはものづくりに非常に役に立ちます。洋服にしてもほとんどが無地で、布を一枚羽織るだけのようなもので、それがエレガントに見えるのです。服と言うよりも、布の良さをPRするがために服にしているような感じです。

ブランドのデザイナーが、より洗練されたものを作るために、より良い素材を探すというのが基本中の基本であるのを感じる気がします。最近の航空機の雑誌に乗っている洋服などに近い世界ではあるのですが、形やイメージは似ていても、今の合繊チックな世界ではない、1988年頃のほうが良い素材を使っているのでより実感のできる世界だと思います。
2010年09月23日
北アイルランドのウルスターでは、終焉してしまったといわれるアイリッシュリネン産業の記録を残そうと、1995年から、かつて北アイルランドのアイリッシュリネン産業に従事した方々の語り部として音声の残そうとするリビングリネンプロジェクトが行われています。
http://www.irishlinenmills.com/livinglinen.htm

何百年もの間に渡り栄えた北アイルランドでのリネン産業の記憶を今ならまだ呼び集められるのではないかと、1995年から、アイリッシュリネン産業に携わっておられた方にインタビューしてそれを録音する形で記録しているそうです。

2004年に閉鎖され、北アイルランドでの紡績産業の終焉を告げたといわれるハードマンズ社サイオンミルではありますが、実態を調べるために、調査に行っていただいた方の話によると、現在は、サイオンミルという町に住んでいる人ですらそこにリネン紡績産業があったことを知る人すら見つけるのが難しいような驚きの結果だったそうです。他の北アイルランドの紡績と同じで、20年~30年くらい昔には、実質、北アイルランドでのリネン産業は紡績を終え始めていたのではないかと推測されます。

日本は、’80代には、DCブームなどが巻き起こり、世界の良いものを買い集めていた流れの中で、北アイルランドで紡績された最後の良質の糸を買うことのできた数少ない国の一つだったのかもしれません。リビングリネンプロジェクトが開始された1995年というと、ちょうど、林与が最後にいろいろなブランドのアイリッシュリネン糸を入手できた最後のころです。そう考えると、アイリッシュリネン糸に関する歴史の全ての整合性が成り立ちます。
2010年09月22日
現在、秋冬物の企画が進行しはじめております。もう、今は秋なはず、今日も、リネン100%でも暑すぎてどうしてよいものかというくらいですが、ほかのリネン混素材なども含めまして、リネンは秋冬にも着実に広がりを見せています。

私はテレビを見ないので、社員のものが暑いのはテレビで今日までだと言ってたと言ってました。明日からは秋モードになるのでしょうかね。ちょっと暑すぎるので逆の心配ですね。季節が1ヶ月遅れているような今年です。

来年の春夏物のスタートというのがレディスに関して複数のアパレルさんが言われているのが、12月くらいからの店頭投入になるそうです。ちょうど、12月にはもう秋冬のバーゲンがスタートして入れ替わりが始まるということです。もう2ヶ月ちょっとで店頭の秋冬物が終わりなのかと思うと、昔の暦に戻っているのではないかと思います。迎春、元旦から春ですよみたいな…。

2010年09月21日
林与が、2年ほど取り組んでいるプロジェクトがあります。2年間で、通算40日くらいは、それで作ったリネンのシャツを着ては洗ってみて、ようやく良い色と味になってきました。ここまで使い込まないとこの味が出ないのかと思うと絶句ですが、このシャツはこれからも大事にしたい一枚です。

でも、その変化を楽しむということも、服を育てるみたいで良いのかと思います。今日、3ヶ月ほど前に起こしになられた方からリネンキバタがだんだんと柔らかくなってきたというメールをいただきました。林与のリネンキバタを育ててくださっている方がおられて、そのそれぞれの育て方で、それぞれ違った風合いのリネンストールに育つんだろうなあと・・・

リネンストールというのも、昔は、雑巾を絞ったようなタイプから始まっています。シャリ感が良いということで、麻やリネンに強撚を掛けたことにより、スリップを抑えガーゼに織ることができたところから始まっています。あるいは、ズルズルでもリネンガーゼであるというような状態もOKでした。今では、リネンストールは、ソフトなタイプが主流です。

今日は、ミシンの部屋で、キッチンタオルのハギレをもったいないので、いろんなサイズのミニタオルにしようという企画を発動しました。まちまちなサイズになるかと思いますが、そんな企画も楽しいのではないかと思います。
2010年09月20日
テキスタイルとニットの違いはなんでしょうか、両方ともファブリックと呼ばれます。日本語では、織物と編物の違いなのですが、その二つは大きく違うのです。縫製の時に、ニットは伸びることを想定してTシャツのように体の形っぽく裁断してあげればあとは反対向けにしてオーバーでかがってあげればなんとかなりますが、布帛の場合はそうは行きません。

織物の場合はは、着るときのことを想定してサイズを考えてあげないと駄目なのです。そのためにファスナーが必要であったり、ボタンが必要であったり、ダーツが必要であったり、平面の布を体の曲線に合わせるための苦労など、他にもサイズという要素がより難しかったりで、一般的に縫製するとなると大変なのがテキスタイルです。

縫製をされた方ならご存知だと思いますが、洋服が着ることができるできないの判断をどうするかという問題は、実際にそのサイズの人に来てもらう方法もありますがそれだとどうしても個人差が出てしまいます。縫製用サイズボディに着せることができれば、そのサイズの人が着ることができる服であるという判断が出来ます。婦人9号サイズボディというのが、しっかりと大きく出来ている感じがするのもそのあたりかも知れません。

リネンでニットが少ないのは、ニットは1本の糸が繋がってできていますので、切れやすいリネンではニットは危ないのです。強い糸を使って服を作ると重いですし、細い糸を使うと1本の糸切れで服が駄目になってしまいます。その辺りを解決すべく、最近はリネンのニットもよく見かけるようになりました。
2010年09月19日
まだまだ、残暑厳しいですね。温度計は30度を示しています。今日は、お昼にリネンの布を干しました。キッチンタオルの布も厚織ながら天日に干すと15分ほどで乾いてしまうのにはリネンの凄さで驚きです。シャツにしても日陰干で1時間ほど、デニムジーンズにしても日陰干で2時間という速乾性です。晴れた日にリネンを洗うのは楽しいです。

リネンというのはしわになりやすいといいますが、ハンガーにかける前にしっかり持って振ってしわを伸ばしてハンガーに掛けて干すだけでノーアイロンで問題ないレベルです。下手にアイロンを掛けると、着用するだけでシワが目立ちます。

今日は、夕方から地元の同級生たちに25年振りに会いました。みんなそれぞれに人生を歩んできたはずですが、まったく違う風に見える人はいませんという結論でした。親しかった近所に住む男の友達が昔の10倍くらい活気あふれているので、あのパワーは貰わないといけんぞなもし、な感じです。男はみんなテキトーですが、女性の皆さんは、ママ、マダムっぽい服装が目立ちました。
2010年09月18日
インディゴというのは、草木染をやっておられる方なら液は紺色ではないということをよく知っておられるかとは思うのですが、酸化させることで紺色に変わるというのは、インディゴマジックだなあとあのグリンイエローに染まった水を見ると感じています。

今の時代、本格的な藍染というのはなかなか難しいのです。インディゴといっても本藍といわれるものと、カラーインディゴと呼ばれる同じ成分を科学的に作り出したタイプがあります。ジーンズなどに使われるのは、その99%がカラーインディゴです。本藍で染めるジーンズなどやろうとすると藍釜一つを駄目にしてしまうと思いますし、リネン糸をインディゴに染めるというのは難しいと、藍染の本物の世界を貫いておられる野洲の森氏も電話でお話したときにはおっしゃっておられました。ジーンズに必要な糸の分量から言っても藍釜一つが駄目になってしまうと思います。

染の勉強をされたい方には、川島スクールがお勧めです。非常に本格的で、料理を作るように淡々と染めの作業を進めて参ります。わずか3日の集中コースでしたが基本的な作業を経験できます。これからの秋の季節、草木染が良い感じの季節になってまいります。秋の静原を散策しながら草木染をするコースも今年も企画されるのではないかと思います。宿泊施設も完備されていますので、全国から本格的な草木染や織物を体験できる貴重な施設だといえます。カリキュラムだけではなく、やる気のある人たちを暖かく迎えてくださる事務局の皆さんもおられますので、子育てを終えられ時間に余裕のできた、60歳くらいの女性の皆さんがたくさん参加されておられました。
2010年09月17日
日本全体の流れとしまして、価格を抑えないといけないものは海外で生産して日本で売って、日本産の生地は一流ブランドの集うヨーロッパ市場へ輸出しようとする流れが顕著になってまいりました。海外展示会などへの参加も日本企業は増える傾向にあります。

今回のジャパンクリエーションの場においてもJETROさんのコーディネイトで、ヨーロッパからパリのバレンシアガ社、ミラノのロベルト・アヴォリオ社、ミラノのマック・マーラ社などが来日され、各企業の出展ブースを回られるような計画を考えておられ、その案内が回ってまいりました。ジャパンクリエーションで日本の和装的なもので出展されているところはあまりないのが現状で、お仕事以外にも、和のものを見るのを楽しみにされているとは思いますのでお見せできるような形にしていきたいと思います。

ジャパンクリエーションが展示会ビジネスではなく、日本のテキスタイル業界の振興という主旨のために、国を挙げて裏で動いて下さっていることが伝わってきます。一年以上後の春夏に向けてじっくりと企画を煮詰めてものづくりする、そんな昔ながらの良いものを作るスタイルが復活してくれば良いのになあと思っております。

リネン紡績会社の話を聞いていますと、100番手クラスの糸を使用できるのはイタリアと日本くらいだという話です。弊社も超細番手に関してはイタリア向けのロットを使用しており、ヨーロッパのリネンウィーバーと原料の糸に関しては同じだなあと思います。

高級なもを手がけるリスクはどこも同じで、イタリアや日本のウィーバーが良い材料を使いたがるから、良い糸が必要になり生まれてきて、またそれを織る技術も残ってくるのだと思います。織る技術がどこにもなければ、その糸は不要の長物という答えになってしまいます。
2010年09月16日
昨夜は、ひこねの組合の夜の7時過ぎから委員会と執行部会がその前にありました。林与自身が、最近は一日中テスト的に、会社でハンドメイドしたものを着ています。会社で作ってハンドメイドとは如何に?と思われるかもしれませんが、一人の社員が一着の服をつくりますのでハンドメイドな世界です。

普段、市販の服を着ていても質問をされることはないのですが、たまたま、テスト的に着ている服をみて、冗談交じりにこれはどこの生地と質問をされたのにこちらも逆に驚きです。実は、違いの分かる男なのかと…。でも、まずは、リネンのものというのがやはり違うものに見えるということなのだと思います。

最近は、展示会などにおいても布で見ていただくよりも、試作品など完成した形のものをみていただくことが評価を仰ぐときの近道になっております。実際にそれが出来上がったときにどんな質感になるのかというところを、百貨店のバイヤーの方などにダイレクトに見ていただくことが非常に重要になってまいりました。

今日は、日本のテキスタイルの最大の祭典ジャパンクリエーションの案内状が届きました。手元に余る予定の分が30枚程度ございます。通常は前売2000円、当日1000円の入場料ですが、この招待状で1枚で1名様が無料で入場可能となります。お一人様につき2枚差し上げます。ジャパンクリエーションにご興味あられますかたは、お問い合わせのほうからご連絡ください。
2010年09月15日
昨日の夜からオーガニックリネン糸を使用した素材を丁寧に仕上げています。せっかくオーガニックリネンの糸を使用するのですから、本格的にオーガニックにこだわった手法をとっています。オーガニックリネン糸の本質を変えることなく、どこまでもオーガニックなまま素敵な風合いに仕上げます。天然の力で生まれる素材です。

GOTS認証を得たオーガニックリネン糸を使用するだけでなく、その後のすべての工程を林与が考えるオーガニックリネンとしてはBESTな織と仕上げにこだわりました。このオーガニックを極めた素材は、ジャパンクリエーション2011SSでも、坂口英明氏との取り組みで、レースのSAKAEさんのレースのショールカーディガンを羽織る形で、リネンウェディングドレスの形となり大きく取り上げられました。

アパレル向けに使われる場合には通常のタンブラー加工を施したPROシリーズがありますが、その一方で、通常のオーガニック基準を超えたリネンの世界でのオーガニックな商品作りを手がけるのも林与の取り組みの一つです。ただ単にオーガニックというだけでなく、リネン糸の特性を知り尽くし、どこまで天然の力でよい形に持っていけるかということに集中しています。糸の状態から薬剤を一切使用しないことはもちろんですが、仕上げる水から近江上布を育んだ機元の地下水仕立てです。

特別な世界の布ですので、家庭でお取り扱いいただく際にも、林与な水準のオーガニックを保っていただくためには、洗剤や柔軟剤、また乾燥機などをなるべく使わないようにしていただけますとそのオーガニック度は保たれます。 オーガニックリネンというと風合いの面で劣ることが多いのですが、糸から加工までを考えることで生まれた単にオーガニックリネン糸を使用しただけでない風合と仕上げにもこだわった究極の形です。

本来、オーガニックという概念は地球に優しいというのが大事ですので、私自身は、贅沢すぎてはいけないと考えるのですが、天然の力と、自然にこだわる人間の手間暇で生まれる贅沢です。この本格的な運動がリネン全体に広がれば、地球環境は昔に戻ることができるのではないかとすら考えています。本来の天然素材の意味や良さを考えるときに、このような究極に近いオーガニック素材があっても良いのではないかと思います。
2010年09月14日
今日は、午前中に新聞社の方がお見えになられました。新聞記者の方も麻が大好きな方で、完成しましたリネンハンカチなどをご覧いただいて、その糸の歴史のお話をしたりしながら、新しく手がけている商品に関しましていろいろと感想などをいただきました。

記者の方も、今以上に麻が日本でブームとなったときに、弊社の名前は、京都の問屋さんなどでよくお話をお聞きになっておられたそうです。お恥ずかしい話ですが、私以上に林与の昔ことをよく知ってくださってる方が多かったりします。

夜には、ゴルフの時に着るようなメンズシャツの撮影を行いました。リネン100%、本麻、綿麻、シルク麻、など、華やかな林与の先染織物の世界があります。着るだけで品位が漂うような世界を演出するために作られた生地で、良質の天然素材が持つ光沢感を引き出しております。

縫製は、懇意にしてもらっておりました縫製工場ラマンテさんでお願いしたもので、百貨店に並ぶシャツを何十年も手がけておられます。私のお気に入りは、なぜか、レトロ感覚が漂う本麻のストライプシャツです。このシャツは、今の時代に着るとインパクトが大きいです。メンズシャツのコーナーにアップいたします。麻へのこだわりをもたれる方にはもってこいの一品たちです。
2010年09月13日
今日は、仕事が終わってから京都の三十三間堂隣のハイアットホテルのstudio GALA 小林良一氏のギャラリー展を拝見いたしました。和を再考するというテーマで、日本の失われつつある技術や道具などを今の時代にオブジェ的に別のシチュエーションにおいて活用を考えておられるようです。

時代を超えた懐かしいイメージのものがたくさんありました。それが違う形でオブジェとして再現されているところに、ポストモダンな「廃墟の美学」に通じるものを感じます。

日本でもそういった手仕事の技術をもたれている職人さんたちは70歳、80歳を超える世代の方が多く、時間を割いて、頑なに良いものを作ることを貫いてこられたことこそ、そこが特殊なんだと感じます。今の時代では通用しにくくなり消え去っていったはかなさのようなものがあるからこそ、そこに人々は共感するのではないかと思います。

ギャラリーに並んでいる作品を見て、そのもの機能性だけでなく、それを作った日本人のスタイルや大事にしてきたものが伝わってくるところが、なぜか私にとって安心のできるところです。

ゆっくりとする時間もなく、会社に戻って、夜には生地の撮影を行いました。リネンハンカチ、リネンガーゼとリネンフェイスタオルサイズなどです。昼間は、展示会関係のプレス用の写真撮影を行いました。
2010年09月12日
今日は、出来上がった試作品のリネンデニム生地を味わうために、ジーンズを作ってそれを履いて過ごしました。ほとんど、綿のジーンズとの差はありませんが、綿のジーンズが夏場暑くて重くて疲れるのに比べ、リネンのジーンズは過ごしやすい気ががいたします。

昨年のジャパンクリエーションで開発コードインホワで、リネンデニムを発表いたしましたが、2年近く開発を続け、一つの完成形に近づいてきたと考えております。いろいろな問題を解決いたした結果出来上がったジーンズに合う素材だと考えております。

リネンのデニムを作りたい方にはお勧めの素材です。こちらのサイトでも販売をいたしますので、秋冬物にリネンをハンドメイドされたい方はどうぞです。
2010年09月11日
朝から滋賀に戻ろうとしますが、途中、高速で車の右前輪のタイヤがバーストしました。通常のパンクとは違って、急に走行不能になるようなバーストです。車がパンクらしい上下に振れるような不審な動きを見せたので、すぐに路肩に車を誘導しました。たまたま、あるインターの出口と入り口の間の部分で停車したので、ほとんど走行不能な状態の車を料金所のところまでなんとか無理やりガッタンガッタンな状態で自走させて、安全そうな場所でタイヤ交換をいたしました。タイヤをスペアタイヤに替えると問題なく車が元通り走る状態になるので、車というのはタイヤ一つが命取りになるんだなあと実感いたしました。

途中何度もの渋滞に巻き込まれ、何度もパーキングエリアで休憩しながら自宅にたどり着きました。東京に車で行くということはこんなもんだと思います。まだ、良かったのがアクシデントが帰り道で時間に余裕があったので良かったです。もし、今回、アクシデントに巻き込まれていなかったら、社員も同行するジャパンクリエーション辺りが危なかったと思うので、私一人で向かった今回でよかったと思います。

会社に帰ると、2010新人デザイナーファッション大賞の審査会の案内が届いておりました。東京ミッドタウンであるそうです。ジャパンクリエーションの翌日でもう一泊すれば出席させていただけるよい機会なのですが、その次の週が、インターテキスタイル上海なので、ジャパンクリエーション後のスワッチ対応や来春夏向けの生産に対応、ならびに、インターテキスタイルの準備をすることを考えると、今回、出席させていただくのはタイミング的な問題で難しいかなあと思います。

そんなこんなで、この週末金曜日以降にご注文いただいた皆様への商品の発送が遅れております。週明けには対応をいたしますので、よろしくお願いいたします。
2010年09月10日
今日は、朝5時過ぎに滋賀県を出発しまして東京に向かいました。東京に着いたのは午後1時前で、最初にリネンハンカチプロジェクトのハンドヘムでお世話になりました「H TOKYO」さんにご挨拶にまいりました。ハンカチの専門店で、おシャレを演出するファッション性の高いものとして販売されています。壁に並んでいるハンカチを眺めていると1枚1枚のハンカチに強い思いがあるように感じました。薄い布から厚い布まで天然素材を中心にセレクトされています。ハンカチに関しましていろいろと教えていただきました。

次に、六本木のAXISビルのリビングモチーフさんに向かいました。小林良一氏からお店を紹介いただいて、studio GALAの作品がいろいろと並んでいるということで、見ておきたかったのです。実は、それを知らない1年ほど前に東京の大手アパレルさんのデザイナーの方から、地下にあるNUNOというお店を紹介され見に行った後で、1Fにあるリビングモチーフさんのお店の中も見て回ったのです。輸入雑貨のお店なのかと思って面白いものがたくさんあるなあと眺めていたのがリビングモチーフさんでした。こより箱や硯のダイニングウェアも初めて実物を拝見いたしました。

その後、渋谷駅の近くにあるアパレルさんの展示会にお邪魔しまして、来年の春夏のコレクションを見せていただきました。展示会にお邪魔させていただくと、そのアパレルさんの製品のテイストが良く分かるので、素材提案が非常に明確になります。また、今回は、弊社の素材も使っていただきましたので、どんな形の商品にしていただいたのかを見ておきたかったということがあります。

夕方には、アンスナムの中野靖氏にお会いしました。商売云々よりも、私自身、若手で活躍されている服飾関連の皆さんとは一度お会いしておきたいという気持ちが強かったので、一度お会いしましょうということで実現させていただきました。

その後、夜には東京ミッドタウンにまいりました。海外ブランドを中心とした高級漂うお店が並ぶ中で、お客様の影は平日ということもあってまばらでした。子供のおもちゃを扱うお店だけが忙しそうにされていたように思います。遅くなったので東京で泊まることにしました。
2010年09月09日
今日は、午前中、カーテンを扱われている業者さんがお越しになられました。リネンのカーテン素材ということで、弊社にベーシックな素材のものを何点かご提案させていただきました。カーテンというのはアパレルファブリックではなく、ホームファブリック系のリネンを使用するのが普通ではないかと思うのですが、アパレル向けのリネン糸を使用した繊細なリネンカーテンがあっても良いのではないかと思います。

最近は、1馬力の小さなモーターを使うシャトル織機で、省エネでエコなものづくりにも没頭しているので、消費電力はかつての何分の1という世界になっているのですが、工場自体は、高圧電力を引いておりますので、関西電気保安協会さんが点検に起こしになられます。

午後には、リネンのデニム素材ができあがりましたので、それをジーンズに試作縫製です。これも2年越しのプロジェクトになっております。自分で履いて確かめるのが楽しみです。その近くの手芸店には、糸巻き機を買いに行きました。それほどすごいものでもないのですが、木管に巻きませんので、今後は糸の発送もメール便での発送も可能になるのではないかと考えています。メール便だとぺちゃんこになっちゃいますが…。社員がとりあえずリネン糸を一個巻いて作ってみたと報告しにきました。

インターテキスタイル上海も近づいて、新聞関係の取材なども各方面からいただき、ちょうとビンテージアイリッシュリネンハンカチなどもできあがりましたので、新聞にも載せていただこうかと考えております。リネンデニムの試作品も数日中にはできあがりますし、また、リネンの厚地シャツも私自身が数日試着してよい感じです。シーツに包まれているような感じというとお分かりでしょうか?

リネンキッチンタオルなども、市販されているほかのものとは違って、本格的にヘビーデゥティに織ってみて、洗えば洗うほどリネンの風合いを楽しめる素材です。ここしばらくソルドアウトで織ってます。ビビッド系5色のキバタを2セットとライト系5色のキバタを2セットできあがり、2セットづつしか今ありませんが、ご購入いただけます。ご興味あられますかたは、下の画像からご注文くださいませ。
2010年09月08日
今日は、ファンド事業の審査会があったのですが、配布資料を印刷しようとするとプリンタトラブルで、プリントアウトに時間が掛かり時間ぎりぎりの出発となりました。ハンカチよりもビンテージアイリッシュリネンを用いたアパレル素材に目を向けたほうがよいのではないかというご意見を審査員の皆さんからはご指摘いただきました。

ハンカチのイメージというのは手ごろなイメージがあるようなのですが、ハンカチ用のリネンというものは、手織りされたり、繊細な細番番手が使われたりで、今の時代においても、一枚の小さな布に、日本で数万円で取引される中国の有名な刺繍なども何ヶ月もの手間を込めるというのがハンカチの世界で、そういうものすら後継者がいないといわれています。

日本でも握りバサミをつくる職人さんがいなくなったり、握りバサミすらどこで買ってよいのか分からなくなってしまっています。小学校の家庭科の授業でも、今風の握りばさみが裁縫箱の中に入っています。昔というのはにぎりバサミ一つが1500円ほどするような時代で、ものを使うときにも丁寧に使うように大人たちから叱られたのを覚えています。

今の時代に一生大事にしてもらえるようなリネンハンカチを作ることができるのは幸せなことではないかと思います。アイリッシュリネンの特徴であるわずかにゴールドが掛かったオフ生成色をベースに、ビンテージ調の先染柄を配しました。北アイルランドで一番最後までアイリッシュリネン紡績を守り続けたといわれるハードマンズ社サイオンミル紡績でアイリッシュリネンの歴史を語れるというだけでなく、アイリッシュリネンの特徴である超細番手とそのアイリッシュリネンらしい色味としなやかさを兼ね備えているのが良い感じではないのかなあと林与が自己満足に浸る世界です。
2010年09月07日
明日は、リネンハンカチプロジェクトの審査会なのでその準備を行いました。リネンのハンカチもハンドロールドヘムで揃いまして、非常にありがたいところです。ハンカチを入れる適当な箱がないものかと、探しましたところ、手織りのハンカチを何枚か入れるタイプの中サイズの桐箱がありましたので、リネンハンカチながら、桐箱の中に雲流紙に包んでお見せする方法にしました。

この箱は、そもそも近江上布のハンカチを入れるために、40年以上昔に京都の業者さんに頼んだ桐箱です。小学生のときに京都に行くと先代がいつもこの近くにハンカチの箱を作ってくれた業者さんがあるという話をしたのを覚えています。もしかすると50年くらい昔の箱かもしれません。いまもしっかりと閉まるところが職人の技だと思います。その箱の一つには、近江上布絣の文様のハンカチが2枚、時代の流れを超えて入っていました。

私のおじいさんの時代に、近江上布の麻のハンカチを考案したのです。わざわざ、ハンカチにするために、ハンカチの四隅にハンカチ用の額縁を付けて中にかすり柄をあしらっています。ハンカチを開いてみるのももったいない気分になり、そのまま、触ることなく眺めて蓋を閉めました。

3枚とか4枚いれることのできる箱が数箱みつかりましたので、それを使うことにしました。桐箱にリネンハンカチ、なじまない感じです。この桐箱も当時で、数千円するものだったと聞いており、ハンカチを入れる桐箱に何千円ものお金を掛けるのはさすが日本の伝統工芸の世界だなあと実感いたします。
2010年09月06日
ここ数日、リネンの超高密度でワンピシャツに取り組んでいます。細番手リネンの良さをどれほど引き出すかという話なのですが、出来上がったもの非常に良い感じで、布を触って良さを実感です。ポロシャツのロングっぽい形のものを作ったのですが、かっこよいです。

非常に特殊なクラスの布ですので、この番手からすると私が考えるアパレル素材としては世界トップクラスのリネン生地で、今年の春に店頭で見かけたプリント柄の細番手のリネン生地を上回るクラスになったと考えています。

実はこの生地というのがヨーロッパのブランドさんからもピックアップが多かったもので、単に良質といわれるリネンの細番手の糸を使用しただけではありません。リネンを織るという本質的な部分をしっかりと捉え、どこまで贅沢をできるかという意味で取り組んだ素材ですので特別です。リネンに対する夢の世界があります。

その本質というのは、見る人が見れば分かってもらえるのではないかというのが林与の結論です。高すぎて普通は生地として流すことができなくても、そういう生地を作り続けることも麻布へのこだわりの一つだと思います。次は、この素材でリネンのホワイトシャツを作ろうと計画しています。

このシャツですが、夏物がメインというより、春秋冬もののシャツになるかと想定しております。年中リネンを着たいような方向けのアイテムではないかと、自分自身、製品を眺めながら実感しております。着るたびに愛着がわいていくような素材であってほしいと思います。
2010年09月05日
今日は、夏らしく、蒸し暑い天気の一日で、午後3時過ぎから雷を伴う豪雨が降りました。その後は涼しい風が吹き、まさに夏の一日らしい一日でした。家が停電してしまい、ブレーカーを上げてもどこか調子悪く、落ちてしまいます。どうやら洗濯機のあたりが調子悪いようです。雷で壊れてしまったのでしょうか。

今日は、昨日間に合わなかったので、リネンキッチンタオルHDの出荷を行いました。製品で販売されるということで、ダブルウォッシュにしての出荷バージョンです。ちょっとくたっとした感じになってるかなあと思います。オーガニックリネンHDのほうは、今日もテスト中です。今日は、会社は休みだったので一日、社員が作った綿麻のピンクのシャツを着て仕事して過ごしました。

雨が降る前には、出機さんにビームをもって行きました。ご夫婦でおられましたが、体が万全ということではないので、ビームを織機に乗せてから帰りました。このあと、色柄のカードを作って、明日ももう一本ビームを運ばないといけません。大きくビームを巻くとシャトル織機ですと織るのにすごく時間が掛かるので、小さく2つに分けて仕事をしていただきます。

今日は工場内で綿の黒い糸を捜し次の整経の準備と、秋冬物のサンプルの横の色の調整を織機を触りながら考えました。来週は一度東京に向かいたいなあと思っているのですが、やることが多くありすぎて時間が作れるかどうか微妙なところです。
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