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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
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2010年07月26日
朝の5時でもセミが鳴き始めました。これが私の考える夏そのものです。朝から気だるいくらいの夏らしさに包まれながらも、セミが何年も土の中いて、土から出て1週間で外での一生を終えていくという命の儚さみたいなものがあるから、うるさくてもいいのです。暑い夏なのに、セミが鳴かないほうが怖いのです。

子供の頃を思い出します。朝から晩まで、一日何十匹という蝶やセミを虫籠いっぱいに集め、夕方暗くなってから虫籠を開放するのです。先日、カインズというホームセンターに印鑑を取りに行ったときには、外国のカブトムシを販売していました。子供の頃、図鑑を読んであこがれた外国のカブトムシですが、現実にホームセンターで誰もが買える今、私が子供の頃に想像した世界で一番大きなカブトムシという憧れのイメージは今の子供たちは持たないと思います。

今日は、応援ファンドの提出日で、先週からやっておりました資料をコラボしがに持ち込みさせていただきました。朝から最終のチェックを始めたのですが、11時ころと2時から仕事のほうの電話などが入って、数字などのチェックなどして印刷が終わったのは午後3時過ぎで、午後5時の締め切りに間に合うのか心配しながら高速に乗り、午後4時半過ぎに、コラボしがに到着いたしました。コラボしがでは、提出の受付の担当の方が順番に対応されており、しばらく待って無事提出させていただきました。

大津までせっかく来たので、コラボしがの展示コーナーを見て帰りました。物産品として、農作物っぽいものやお漬物の瓶詰が展示してありました。農作物というのは産地を非常に語りやすいものだなあと展示をみて感じました。土の中で育つものだからでしょうか。

今日は夜には、縫製組合の助成金の打ち合わせなどがあり、当初の計画とのズレなど、進行状況などの遅れなどを生み出している問題を根本的に考えないといけないなあと思っております。
2010年07月25日
今日は、会社は休みでお天気がよいので、頭を悩ませていた問題に取り組みます。布の風合いの調整に取り掛かります。原料は良質で生機も満足なのに、加工した後の風合いが悪い感じなのには納得がいきません。

いくつかの問題に感じることはあります。その答えを自分自身が見つけないことには前に進まないのです。糸が悪いのか、生機規格が悪いのか、はたまた、加工に工夫が必要なのかです。先日織り上げて自分で加工したものは良い感じだったので、それに近い加工をどう再現するかだと思います。

リネンを触っていると、日中の乾燥しているときにはパサパサ感があります。外で干して乾燥してしまった状態はパサパサしてます。でも、しばらく放っておくと湿気を吸って、しんなり感が出てきます。梅雨の時期のリネンというのが案外しんなりしてよいものです。私自身が、素材からして高級なリネンが好きなのは、ぬめりのあるソフト感よりも、リネン独特のしんなりとして光沢のある繊細な高級感なのです。

パサパサしているのも悪いことではないのです、これから水分を吸収しようとして準備できている段階ですので、着たらすぐにしんなりとなります。大事なのは毛羽があるかないかです。毛羽があるとラミーやリネンでもウールとおんなじで暑いです。ウールという素材は、吸水性はリネン以上に抜群なのです。リネンやラミーにおいては、どこまで毛羽を押さえるかが夏素材としてのポイントです。

夜まで掛かって、自分自身で仕上げて、一級のリネンの布に仕上がりました。リネンが良いのは、天然のものなので使い込むほどに風合いが良くなることです。私自身が、明日から数日、さらに良い風合いを出すために時間を使ってみようかと思います。せっかく2ヶ月近くも掛けて形になった布ですので、ここで満足していては駄目だと思うのです。織や糸の良し悪しだけでなく、麻やリネンの風合いの良し悪しを判断し作り出すのも林与の大事な仕事のひとつで、林与独自の布に対する良し悪しの判断があります。
2010年07月24日
毎日、うだるような暑さになってきました。私自身は、こんな夏になるのを待っていました。外に出ても夏らしさがあるのに安心です。夏なんだから、ただじっとしているだけでも汗が出る。そんな当たり前がなかなか体験できない時代なのです。

今日は、午後から大阪のアパレルさまがお越しになられました。本格的かつ、こだわったものづくりをされていて、日本の素材、日本の職人的な要素なども取り入れられ、ボタンなども特別なものには特別なものをオリジナルで手配されているということです。だんだんとそういうこだわりが日本からなくなる時代の中で、そういうお話を聞くと、ものづくりのというものを大事にしてもらっている感じがします。草木染の話などをしても、非常に知識と経験を持っておられ、同じものができないリスク的な部分も語りとして理解されているところなど、やっておられることをすべて噛み砕いておられるなあと思います。

夕方からは、彦根の稲枝で稲盆というイベントが行われていました。近くの縫製さんが地場産品の物販コーナーで販売を行われており、お渡しするものがありましたので、イベントをついでに見学してくつろぎました。外で過ごすというのは気持ちの良いものですね。夏の暑い中、冷たい飲み物やスイカ、食べ物などを食べ、まさに、夏を実感するようなイベントだなあと思いました。お天気も良かったので主宰された方も幸せです。

地場の産業を守っておられる方というのは、気が良いというか地場のお祭りの賑わしのために出たり、また、日ごろの生活の中でも地域のさまざまな役割を担って、日本の文化的なものを作っておられるだけでなく、そういう方たちの存在自体が日本文化そのものではないかと思います。義務、業務、損得的なものではなく、熱意とか誠意など気持ちで動いておられるところに美しさを感じます。

こういう場所に浴衣を着た女性の方がおられるだけで、イベントが何倍も華やかになります。着物の偉大さを実感します。今の時代に、夏の浴衣を着こなせる和風な方というのは希少な存在です。そういう人が、フラグシップとなって浴衣って良いなあみたいな感じで、他の方が浴衣を着る火付け役になるのだと思います。
2010年07月23日
昨日、東京に行きまして、不在なため適切な指示ができずに出荷できなかったがありましたので、それを届けるため裁断されるところまで、午前中に検反を済ませてもって行きました。帰宅したら午後7時過ぎです。

今の時代、ものを売るだけでなく、新しいものをつくったらその市場を開拓するところまでが、ものづくりの人間の仕事じゃないかなあと思います。同様に、糸探しも自分でしないと特別な糸というのは手に入らなくなってきています。

単なる売り買いだと簡単ですが、ものづくりが絡んでくると、そのひとつのプロジェクト云々ではなく、全体的なプロジェクトでトータルにカバーしてものづくりを計画しないと駄目になってきます。そういうリスク回避の要素が絡んで、時代の流れのなかでその部分を吸収できる直販という形が理想形となってきたと思います。

ものをつくっている人間がものを売ることも考えて行くことは、通常のものを売るのとは違う視点での販売で、ハンドメイドされている方がものを販売されているのと似ています。直接、ものづくりのコンセプトや方向性ならびに、本質的な違いを最終的な消費者のみなさまにダイレクトに伝えることができる部分は一番大事な部分ではないでしょうか。
2010年07月22日
今日は、東京のアパレルさんの展示会を拝見いたしました。今回も、車です。朝6時半頃に滋賀県を車で出発して、午後1時半くらいに東京アパレルさんに予定通り到着しました。弊社のリネン生地も製品にしていただいており、スカート、パンツ、コートになっていました。リネンなのに来年早々からの店頭に並ぶそうでその辺りが非常に新鮮です。感想としましては、生地で見ているときよりも製品になって品がある感じがしました。

他の商品の特徴などを見せていただき、リネン関連で、求められているような新しい素材ができないかなあとお話を聞きながら考えています。特殊なものを作ろうとするときにやはり糸から考える必要があるなあと思います。来年に向けて複合素材でなにか面白いものを考えて見ましょう。ストールなんかも拝見しました。一見して楽しそうでインパクトのあるものが多かって、普通のシンプルじゃあない世界のものではないので提案しやすいかなあと思います。素材にもこだわられ、ブランドさんがブランドさんとして個性と方向性をもたれているのが強いところではないかと思います。

その後、オーガニックコットンを主体に扱われております。アパレルさんにお邪魔しました。ブランドさんの全体的な商品のイメージがリネンの世界ともよくあう感じがいたしました。地元の縫製工場さんのお話などもさせていただきました。弊社がリネン商品の新しい分野を開拓しようと取り組んでいるところなどにも興味をもっていただいているようですので、今後、少しづつ広がっていくのではないかと考えております。

夕方、昔からよくお世話になっていた生地商さんが独立されたアパレルさんにお邪魔しました。15年以上前の懐かしい話がたくさん出てきます。その当時、リネンの良いものをどんどんと取り上げていただいていて、どんどんと良いものを提案すればさらに良いものを求められる、とことん贅沢な時代もあった昔話を教えていただきました。まだ、私が仕事に入りかけた頃の話です。

今回、六本木のライフスタイル関連のお店にも立ち寄りたかったのですが、帰らないといけない時間が迫ってきて断念です。一日じっくりと私自身が自分の布を扱ってくださるブランドさまのお店の店頭を順番にじっくりと眺めて見れればなあと思います。普段時間がないなら日曜日にすればよいと思われるかもしれませんが、それ自体が本当に難しいというのが林与の境遇だったりいたします。

朝方、戻りまして、加工からあがった反物を確認いたします。細番手の生地ですが、十分厚く織りあがっていますが、生地の表情や生地幅の問題も考えますと適切なのかと思うところもあり、即断は駄目ですので、しばらく置いてみて自分の中で答えを出そうと思います。
2010年07月21日
日本の麻織物の歴史というのも紐解いていけば数軒の家の歴史に過ぎません。誰がそれを守るのか守らないのかで日本の麻織物の伝統が左右されてしまうのです。私が家業に入ったときに、伝統工芸士の勘一じいさんが、工場の中で働いていてくれました。

いつも、お昼前になると、腹へったねえ、昼にしようと言われます。勘一じいさんは、数年前に亡くなられたのですが、胃がんで胃を切っておられ、胃に食べ物がたまらないので、おなかがすぐに空くのです。それでも、時間いっぱい働いておられたのは堅気な気質そのものです。

毎日仕事ができることを喜びのように感じておられ職人さんだなあと思ったしだいです。そんな伝統工芸士のおじいさんでも、織物に入ったばかりの私の言うことには絶対的に動いてくださっていたことをありがたく感じておりました。勘一じいさんは信心深く、戦争にも行かれ戦後アジアで抑留され他国での捕虜体験ももたれています。日本に帰って来られたことに感謝の念をもたれており、死なずして、年をとっても働けることや仕事のありがたみを常に語っておられました。75歳まで織物の仕事に携わってくださいました。引退後も、農作業や畑に精を出しておられ昔ならのお年寄りの手本そのものでした。

勘一ちゃんが亡くなられる一月ほど前に、懐かしそうに工場の裏口から機場を覗いておられたのを思い出します。勘一ちゃんのお兄さんは勘平さんで、兄弟して伝統工芸士でした。今も、お二人の作られた近江上布の反物を眺めると今の時代には不可能な良い仕事をしてくださったことを思います。そんな方が身内にいてくださることが不思議といえば不思議で、初代の与次右衛門じいさんや、与一じいさんが、近江上布の時代を華やかに繰り広げられることができたのも、中で職人を生み出すことができた時代なのだと思います。ものづくりというのは人間関係であり、人そのものなのだと感じる次第です。

よく物つくりはどこでもできるといわれる方がおられますが、そういう方というのは、人という要素に対しての評価が少ないかと思いますし、また、自分がものを作っているという意味自体の否定でないかとは思います。他を真似てひとつ、二つはできても、時代を超えて人々に評価されるものを作り出していくということは非常に難しいことだと思います。
2010年07月20日
三連休が明けて、連休中は連休らしいこともどうだったかなあという気分ですが、連休中は暑かったのがなんか夏らしくてうれしかったです。で、今朝は、ちょっとひんやりとした秋を思わせる風が吹いていたので、もう秋の風かなあと思いました。午後からは、夏らしく暑くなって一安心です。私としては、春は春らしく、夏は夏らしく、秋は秋らしく、冬は冬らしくあってほしいなあと思うのです。

今朝は彦根に行きました。私がいつも彦根に行くときには、中山道を使います。国道を行ったほうが早いことも多いのですが、中山道のほうが情緒があって好きです。伊藤忠さんなどの発祥の地、豊郷を過ぎて、次は高宮の宿です。高宮の宿というのはあまり手を入れず本物がそのまま残っているのでいいなあと思います。旧家の風情を残しておられるのも非常に大変なことと思いますが、作り上げられた観光地以上に本物の人たちがそこを守っておられることには意味があるのではないでしょうか。

夕方電話をもらって、その電話の中で朝何をしていたか考えたとき彦根に行ったのをもう忘れてしまっているのです。一日を思い出せないというのは危ないです。夜には染色工場に染の依頼に行きました。染色工場さんは非常に今忙しくしておられます。久々に社長といろいろな話をさせていただきました。新しい染の話などもお聞きして余力があれば手がけて行きたいなあと考えております。
2010年07月19日
昨日は、中学時代の同級生がシフォンケーキを息子さんに剣道の小手をのお礼ということでもって来てくださいました。私が25年前の中学時代に忘れてしまっていることを本当にいろいろと知ってらして、私が書いた色紙見たいのも見せてもらいました。たしかに、自分の字だなあと実感しながらも、こんなこと書いたのだろうかと完全に書いたことすら忘れてしまっています。

昔、小学生の国語の教科書にお話があったのを思い出しました。そのお話は、二人が昔見た絵の色がどうだったかを話しているのに、一人はあの絵は「青」で、もう一人は「虹色だ」という感じで、二人にとって懐かしいはずの絵の色が異なるのです。そこで、実際にその絵が何色だったのかを調べてみると、白黒の絵だったというようなお話です。たぶん、ヨーロッパの有名な作家の原作だったと思います。

そのお話を昔読んだ小学生の私にはその話の意味がまったく理解できなかったのです。自分が、見た絵の色を忘れる人間がいるのかと思っていましたが、今、現実に自分の思い出がそんな感じです。

今日は、午後から印鑑を作りに行きました。文字数が多すぎて、通常の注文システムに当てはめようとするとデザインが難しいようなのです。職人さんの手彫りのハンコを求めるべきなのか、時間的な問題も含め迷うところです。それを布の世界に当てはめると布を求められるアパレルの多くも方も同じようなジレンマに苛まれながら、作り先を探しておられるものとは思います。

その帰り、琵琶湖の湖岸道路でガソリンがなくなりました。軽自動車なのでまだ大丈夫だと思っていたら減速しはじめたので、道の脇の駐車場の入り口付近に止めて、ガソリンの到着を1時間ほど待つ間、せっかくなので真夏日の琵琶湖の浜を歩きました。半透明のマーブルな石かと思ってひとつ拾い上げるとラッキョです。なぜか、トータルすると何万個にもなるだろう薄赤茶色したラッキョが打ち上げられているのです。
2010年07月18日
今日は午後から、救急救命講習というのが自治会で行われました。心臓マッサージや人工呼吸法のほかAEDの使用方法などを厳しく実習を交えながら学びました。救急救命講習は10年ほど昔、自警団のときに講習を受けていたので、懐かしいなあという感じですがAEDの使用方法は初めて学びました。

非常に簡単な機械で音声のアナウンスにしたがって使えば使える機械であるというイメージですが、こういう講習を受けたものでないと使用してはならないということです。2000Vとかの電流が流れるので、間違った使い方をすると非常に危険なので、こういう講習というのは必要だと思いました。基本的にはお医者さんが使う電気ショックと同じ働きをするらしいです。

3時間にわたる講習会でしたが途中気持ちが緩むことなく、たくさんの知識を得ました。家に帰ってからは、シンポジウムの実行委員会の印鑑を作りに出かけました。外は夏真っ盛りな感じの海にでも行きたい気分ですが、工場の中のことや周囲のことでこの週末も過ぎて行ってしまいそうです。

週明けも忙しく、来週は実質4日しかありませんが、やらねばならないことが埋まってしまっていて、余裕のない状態になってしまっています。最近は、リネンという素材がアパレル業界の方からも非常に注目されているのを非常に感じます。私の頭の中には、最終的なリネン製品として広げたい世界があるのですが、そのクラスの製品をつくりあげるには素材開発も含めて、まだ1年2年の月日はかかると思います。
2010年07月17日
今日から三連休の方も多いのではないでしょうか。本当に暑い真夏日になりました。今宵は愛知川御幸橋川上では、第129回の花火大会が行われました。

ここ3年の推移を眺めていますが、花火の規模は少しづつ縮小されている感じです。それでも、新しいタイプの花火があって面白く見れたり、また、フィナーレの花火は、壮大なスケールで、夜空一面が花火で埋まり圧巻で、来年も必ず見たいなあという思いになります。

終わったあと、食事に社員たちと近くのバイキングレストランに行きました。1時間半でどれだけ食べられるのかというと、実際にはそれほど食べられないのですが、食べたいものを思いっきり食べることができるというのも、ストレスなどを発散できてよいのかもしれません。何十年も前からすると日本はやはり贅沢になっているなあと思います。

わたしは、ジンジャーエールとカルピスを何倍も飲みました。ここ数年、夏には人の何倍も水分を必要とする体質になり、人の体というのはうまくできているものだなあと感じています。体内に異常があるとそれを処理しようと喉が渇いたり、疲れて眠くなったりと、横になればそれが原因を解決します。また、人の体というのはそれぞれなんだし、人それぞれに事情や境遇、また人生は異なるというのを実感します。
2010年07月16日
夏の風物詩のひとつに花火があると思います。家庭でする花火も楽しいものですが、花火大会も花火以上にたくさんのひとの賑わいを味わうことができ、夏をみんなと共感できるひとつのイベントではないかと思います。

この曇天つづきのなか、明日17日には、愛知川の第129回の花火大会が予定されています。連日の強雨のため増水で延期かもしれません。8号線が愛知川を渡る御幸橋というのは、昔は、無賃橋と呼ばれていました。通常の川が、江戸時代以前には、川を渡る多くの橋が有料であったのに、愛知川の御幸橋は無料だったので無賃橋です。

昔から近江の地というのは、ゆとりのあった土地であるのがうかがえます。近江牛、近江米、近江上布、近江商人と、近江の気候風土ならびに人間性が養ったものには、普遍的な価値観があるかと思います。

牛肉が禁制だった時代に牛肉を食してスキヤキの文化をつくった近江です。日本の夏の風物詩のひとつである花火だけでなく、浴衣の世界を風靡した近江上布。そして、その表裏の関係の近江米、フナ寿司にしても、近江米との関係があります。そして、旭日という日本を代表するお酒も愛知川からです。すべてが、お米と関係し、それには、水がきれいなことが背景です。

アメリカのチェーンレストランでステーキなどを食べたときに、これがビーフの本場の牛肉なのかと落胆したことがあります(雰囲気は楽しいのですが…)。アメリカで食べておいしいと思ったお肉というのは、ホームステイ先で食べたお肉です。ホストマザーが作ってくれたロースとビーフのあの味というのが本当のアメリカの味なんだと、今は味の詳細を思い出すことはできませんが、思い出だけは残っています。





2010年07月15日
午前中はお客様でした。午後からは、彦根に出向いて帰ってきたら、雨の中、パープルの糸が染め上がってきました。途中報告で色斑の心配をしていたのですが乾いて少しは収まったようです。糸を眺めてみて一安心です。

リネンというのは、きれいに染めるのが一番難しいと言われます。最近の糸というのが、中まできれいに染まらない現象など、カセ染めなどの万全の対策をとっていても、まだ駄目というようなこともあるのです。

ほんと、先染の柄などにするとわからない範囲なので、通常なら巻き上げられてしまって、気がつかないケースも多いだろうとは思いますが、林与の場合は安定して染めるために糸をその場で使いきることはなく、長期にわたって使うケースも多いのです。今の時代とは逆の発想かもしれませんが、品質を守るためには大事な要素のひとつかと思います。
2010年07月14日
今日は、すごい雨が降りです。車で走っていて前が見えなくなり、道は洪水のような感じで、ハイドロプレーニング、水の上を走るような危うさです。遅れながらもサンパレスという彦根の公共施設に到着し、11月に行われます「ひこね繊維シンポジウム」の会場の下見です。

会議などをするのには十分な設備で、駅からちょっと遠いことを除いては、会場の設備は申し分ないかと思います。昔、何度か貸し会議室を借りたことがあったので懐かしい感じもしました。全体の設備をじっくりと説明受けたのは初めてで、大なり小なり、いろいろな催し物に使える気がしました。

体育館のようなホールには、電動で階段状に設置される椅子が360脚ほどあり、それも稼動してもらいました。ほんと大掛かりな設備で、その椅子を広げるだけで、体育館が、ホールに様変わりするのは、今ではめずらしくもないですがほんと不思議な気分です。
2010年07月12日
リネンガーゼの生成をご購入いただきましたお客様からメールが届きました。ストール生地ですが、お洋服に使っていただけ画像をお送りくださいました。ふわふわとして良い感じだそうです。

リネンというのは、厚く織っても薄く織っても味があるので不思議です。一般的な服地用途として最適な規格のゾーンというものはあるのですが、それから外れることで別の世界が広がります。

林与では、太い番手から細い番手まで、薄いものから厚いものまでを織っていますので思うのですが、同じリネン100%といっても、まったく違うといってよいほど、違う世界があるのに驚きます。

今回も、5年ほど昔にお譲りした布をテープの部分に使ってベストを作っていただいたということで、林与の布というのは何年も寝かせてから使っていただけるようなあたり幸せを感じます。テープの部分の布というのはお譲りする前に、弊社でもすでに10年ほど寝ていましたので、15年くらい前にお作りした布が今回作品の一部として仕上がったことになります。
2010年07月11日
今日も曇り空の一日で、蒸し暑さがあります。夏らしい感じもするのですが、蝉の声すらも聞こえないこの不思議な夏です。ここ数年の地球温暖化への取り組みが、逆に地球環境をより変化させてしまったのではないかと思うところがあります。使い捨てやリサイクルの加速で、よりエネルギーを必要とするような社会構造に変わってしまっているのです。

捨てるようにものが流れている分野があります。昔は紙一枚を大事にしたものですが、今の時代というのは、コピー機のボタンを押すだけで、紙が一枚使われてしまいます。時には、1時間ほどの会議に何十枚ものコピーが何十人分もなされるというケースがざらです。ペーパーレスな社会を謳いながらも、どんどんと読みもしない紙が増えている今の時代は、本質的なエコに気が付かないとエコを推進すること自体が反対の結果に終わってしまいます。

本当のエコを考えるときに、長く使うことに奨励金を出すような制度こそが必要ではないかと思います。
2010年07月10日
布の相談を受けさせていただき販売させていただいた方から、届いた布が刺激がほとんど無いということで喜んでいただけました。「林与」の布が、アレルギー体質の方のすべての問題をクリアできるような魔法の布であるとは考えてはおりませんが、それに近いものであらねばならないと思います。

ぜんそく、アレルギー、アトピー、化学物質過敏症という問題で悩まれている方というのは多いと感じます。ここ1ヶ月の間に4人の方から相談を受けました。この1年では、15人くらいの方が私にそのような話をされリネンに解決を探されています。多くの方にとって、より刺激の少ない布を探されているのを感じます。赤ちゃんや乳幼児向けの商品にリネンを考えられているケースも多いです。

林与自身、小麦による運動誘発性アナフィラキシーという1万人に一人くらいの体質ですので、アレルゲンの存在というのは無視できないものと実感しています。自分自身のお作りした布が少しでもお役に立てればという思いはありますが、天然の小麦ですらもが生命を脅かす結果になるので、不思議かもしれませんが、私自身は、天然のものであるから万全ということはありえないという結論にも達しております。きれいな地下水は大丈夫でも、川の水を飲んでいただくと問題があるのと同じです。自然の中に潜む混じり物をどれだけ省き人に優しくするかも重要な要素で、素朴な技術では駄目で、世界トップクラスのフラックス原料製造技術や紡績技術に頼るしかないと思うところです。(リネンといえども、良い薬剤や良い中和技術が無ければ薬剤の残留の心配が残ります。)

生成のキバタなどは、精錬がしてあってもリネンっぽい匂いなど少ししますので、ナチュラルなものが人に優しいかというと一概には言えません。リネンをドリューするのは、土の中で放置するような工程ですので土臭いような匂いがするのです。生成といえども、いろいろなタイプのものがあります。より、自然に近い臭いのキツイ状態のものから、精錬して不純物を取り除いて色もきれいになってるもの、軽く漂白を掛けて色を明るく調整してあるものさまざまです。

リネンの紡績が新興国の産業となる今、その安全性の基準は各紡績会社が持っていると考えますが、実際には紡績技術と、商品の確かさや安全性は正比例すると思うところです。生成の色の安定性、オフ白の色の安定性をみれば、その紡績会社の原材料へのこだわりが見て取れますし、織ってみて、色以外の糸の品質に関する答えが見えてきます。

定番の生成やオフ白に関しましては、一貫した原糸の糸の安全性かつ安定性の追求並びに薬品などをなるべく使わない製織方法にこだわり、何十年も実績のある加工方法に絞っておりますので、リネン生地との相性にお困りのかたの一つの解決の可能性として、「林与」のリネンや本麻を試していただく価値はあるかと思います。
2010年07月09日
昨日、今日とヨーロピアンブランドさまのスワッチ送付の手配を行っておりました。A4サイズの生地を詳細を書いたパターンに貼ってお送りするのですが、先日も書きましたが、4ブランドさまとも、共通な感じのセレクトをされていました。

林与の取り組みというのをご存知はないと思うのですが、この2年あまりに自分自身がリネンプロジェクトとして取り組んできたリネン素材にセレクトが集中していました。ほんの10分程度の限られた時間で、語らずしても布を触るだけで布から感じ取ってもらって抜き出していただけたことには、林与自身は、自分のやってきたことに対する答えがそこにあるのではないかと思います。

この傾向は、他の展示会以上に強い傾向でベーシックな表情のものの中に価値観を見出そうとした部分が、ヨーロッパの高級ブランド市場においては、より評価される傾向にあるのではないかと感じます。日本の本麻のものも全体からすると数は少ないですが、スワッチサンプル依頼がありました。各ブランドさんにお尋ねしたのは、それぞれのブランドさんで、リネン以外に、ラミーはお使いになられますかという質問をいたしました。どのブランドさまも、ラミーもよく使っているというお答えがありました。
2010年07月08日
今日は、朝一番でお客様がお越しになられました。今でも昔のようなスタイルを継承されている問屋さんで、そういうスタイルで今の時代に残られ、日本でも限られた良いものの世界に残っておられるのは、お話を聞いていてもその方自身の仕事に対する姿勢が大きいかと思います。

林与みたいな、ものづくりのスタイルが日本に残っていることを大事に思ってくださっているので、それを店頭までしっかりと伝えようとしてくださっております。海外製の生地が、本場の生地であるかのように流通してしまっている今の時代ですので、確かなものづくりというのは大事だなあと思います。

昨日は、糸商さんが見えられ話をしていたのですが、織物のことだけでなく、織物の安全性に注目される消費者の方が多くなっていることをお話しました。リネンというのは農作物的な要素が大きいながらも、それを高品位なものにしようとするとどうしても、科学的な処理が伴います。私自身が、厳密な話、高品位なアパレルの生成の色というのは、精錬がほどこされ本来の生成の色ではないと考えるのもそのあたりです。

リネンのオフ白には、いろいろな白度がありますが、その白度というものが糸の原料の質までをも物語るのだなあと感じることがあります。白でも、非常に白度の高いシリーズとそれ以外の通常のオフ白なシリーズとでは、晒工程で使用される薬品が異なる話にいたりました。

このような漂白方法に関しても誤認されることがしばしばで、私自身はリネン糸と触れる機会が多く、白度の違いにも敏感ですので、その白さを見ると通常でない白さというものを評価することができるのですが、それをご存じないケースでは、一般的なリネン糸の漂白である過酸化水素で漂白したオフ白なものを特別な高価なものとして販売されるケースが増えているのには疑問を感じるところです。
2010年07月07日
今日は七夕で、織姫のお話なんですよね。

そんな七夕に、ジャガードの織機を直しておりました。私でも、ジャガードを分解して再組み立てする作業は勇気が要ります。小さな部品が組み合わさって、何十キロもの鉄の塊ができているのです。その一つ一つすらもが微妙な調整で成り立っており、小さな穴が開いているかいないかで、縦糸が上がり下がりするのです。

今、織っているのはジャガードのリバーシブルな二重織りです。通常の二重織はドビーでもできるので、わざわざ、ジャガード織機で織る理由というのはないかと思います。でも、ジャガードで織ったものはやっぱり違うんですよね。

仕組みは何分か考えると理解できるのですが、ばねのような部品が組み合わさって縦の動きを横の動きに変え、またその動きを縦の動きに変えることで糸が引っ張り上げられます。林与にある紋紙を使ったジャガードというのは、柄の組み換えをするのが簡単ではありませんので、今の時代というのは電子ジャガードと呼ばれる、電磁石で糸が上がり下がりするタイプが主流です。一応、七夕なので、短冊に電子ジャガードとでも書いておきましょう。
2010年07月06日
今日は、午前中、県立大学にまいりまして、アイリッシュリネンの調査報告をいただきました。一番、最後まで残ったとされるハードマンズ社サイオンミルですらもが、何十年も昔に廃墟となってしまってる事実は日本では語られることはなく、アイリッシュリネンが一人歩きしているのです。

実際に、現地でリネン産業のことを調査しても、現地の人ですらそのことを知らないというほど昔のことになってしまっています。北アイルランドに紡績産業が栄えたというのは事実なのですが、そのことすらもが、遠い昔の話になって、博物館でしか見ることのできないような失われた遠い過去の出来事になってしまっています。

ここ十数年の間に取り扱われたアイリッシュリネン糸というものがどこから出てきたものなのかは業界の人間なら簡単に推測できるところですが、’アイリッシュリネン’を作っているとされているアジアの紡績メーカーの方ですら、自分たちのつくっているものがアイリッシュリネンと日本で呼ばれていることを狐につままれたように驚いて聞いているのが実際のところです。

この10年あまりの低価格化したリネンブームの中で日本の中で’アイリッシュリネン’という虚構が一人歩きしてしまっていたというのは、昔からの麻業界のものなら誰もが知っているところではないでしょうか。
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