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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
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2010年10月04日
今日は、朝に1点、午後に1点加工出しを行いました。今日は雨が少し降っていたせいもあってか、加工工場のほうは荷物が少ないように思いました。一時のピークを越えたのかとも思います。

午後からは、倉庫に20年以上前の国産の麻糸を取りに行きました。そのついでに、ニッセンの箱に入っている120番のシルク麻と書いてある箱があるのでそれを眺めるのですが、箱を開けると丁寧な仕事で300gくらいの1チーズづつが紙に丁寧に巻いてあります。紙をはずして眺めるとその繊細さと光沢感というのは格別で、単に糸が100番手よりも細いというのではなく、糸の質そのもの、また糸の加工そのものグレードが別格であるということを見せつけます。今は再現不可能な特別な糸の世界です。この糸も昭和30年代くらいに近江上布を作るときに使った手織用の糸であるので、そのころのものが特別なのは当たり前な話なのかもしれません。手織用の糸というのは信じられないほど均一なのです。海外の手織のものというのは均一でない品質の低いものが多いのですが、林与の場合、手織に使う糸はより均一なものを使用するというのが基本でした。

今日は、京都の呉服屋さんから帰ってきた見本の箱を開いてみました。ハギレが箱いっぱいに入っています。林与の先代たちが、その箱を残しているところは特別すごいなあと思います。その当時だとたくさんあったはずで、ハギレが詰まっているだけのように思えるのですが、実際には、そのハギレというのは、一つ一つが柄を生み出して織り上げるまでに、半年とか一年掛けたものなので、設備があったとしても、今はその一つ満足に作ることすら至難の業です。価値のある近江上布の世界というのはまさにこの世界なのだと実感いたします。

不思議に思うのは、失敗作というのは無いのだろうかということです。これだけたくさんの柄をつくれば、たくさん失敗したものもあるだろうに、綺麗な見本柄ばかりが何百も揃っているのです。もしかすると、この何倍もの試作を行って、提案する柄というのはこれだけですよと絞ったのかもしれません。でも、織物をやっていても昔のものを上回ることはできないというのを痛切に感じます。
2010年10月03日
今日は、早朝からセントレアに見送りに行きました。空港全体で2番目のフライトだったので、着いたときには空港にはほとんど人がいません。ホットコーヒーでも飲みたいなあと思ってフードコートに行くとまだお店が開いていないのです。

一つのお店が他のお店よりも1時間ほど早くから開店準備してお店を開けました。すごく人気なのは当たり前で、お客さんがいるのに開店するのはそのお店だけです。そのお店にしてもお客さんの少ない早朝からお店を開けると言うのは大変だと思います。

朝の空港というのは寒いので、暖を取ろうと私はコーヒーとハンバーガーを注文したのですが、コーヒー以外はコールドドリンクだったので、コーヒーを飲めない私の連れのほかの二人にもそのお店はお湯が用意できると行ってくれて、途中どのくらいの熱さが良いですかと温度まで聞きにきてくれて、結局、熱いお湯のほかにも温度調節するための水まで二人分容易してくれました。無味乾燥なお店とは違うなあと思いました。耳慣れない名前のハンバーガーショップでしたがマニュアルに縛られないスタイルでのサービスには感心しました。

他のお店よりも一足も二足も早く、朝早くから働いているお店というのは、その精神からして違うものだなあと感じました。お客さんの気持ちがわかっているのです。味のほうも、手作りを思わせるたまごがたっぷりな感じのあるパンズです。手作りな感じの味でしっかりとしています。ファストフード店だったので、まったく期待もしていなかったのですが、こういうお店なら十分価値があると思いました。ドーナツも売っていましたが、大きな団子のようなドーナツだったので食べませんでした。

帰ってきてから出荷、夜には自治会の会議がありました。
2010年10月02日
今日は、携帯電話の1台の解約と1台の機種変更にドコモショップに行きました。携帯電話が非常に多機能化しスマートフォント呼ばれるものがたくさん出回るようになりましたが、割引やポイントなどをつかうと2万円ほで、もともと2年で使い捨てるというコンセプトなんだと思います。

スマートフォンのキャンペーンをやっていたようで、大学生っぽいアルバイトっぽい女の子が私にスマートフォンの説明に来ました。スマートフォン暦15年近い私なので、スマートフォンを実際に使ったことのないキャンペーンの子が私に説明にくるのはかわいそうだなあと思いながらも、その子の横で1時間くらいデモ機を使ってみました。

説明を受けながら実際に使ってみると不具合が多く、使っている途中で何度も何度も止まります。私がスマートフォンを使ってネットでやりたいことをやってみるのですが、それがデモ機ではうまく出来ないのです。まだまだ、スマートじゃないのがスマートフォンです。

でも、機械的にすごいなあと思ったのは、裏蓋を開けると3分の2くらいが充電池用のスペースで、バッテリーの駆動時間が長いのはありがたいです。スケジュール管理と仕事のすることを管理しないといけないシチュエーションが増えているので、バッテリーが長くないと電話も掛けられなくなるので駄目なので、今使っているスマートフォンがすぐに電池が切れるので買い換えることにしました。

キャンペーンの子は、たぶん私が仕事を始めて最初のお客さんだったのか、キャンペーンチームのところに報告に行くと、よかったねえとチームの他の二人から温かい言葉を掛けられていたのが遠くから聞こえてきてこちらのほうが涙です。途中なんどか助け舟で、上司が説明に来るのですが、その女の子の仕事をサポートしようという感じで暖かいチームで販売しているなあと思いました。
2010年10月01日
午前中に、地元の繊維関係のお客様が来られまして久しぶりにお出会いしましたので近況報告などをいたしました。夜には、ジャパンクリエーションにおける招聘ヨーロッパバイヤーの皆様にも弊社のブースを覗いてただけるチャンスがいただけたようでごメール案内をいただきました。

ジャパンクリエーションの秋冬展でリネンを中心に提案するというのは昨年は、林与だけだったのですが、リネンハンカチ、リネンストールをはじめ、リネンデニムやホームユース系の皆様などがリネンに興味をもって来てくださいました。今を秋と考えるとリネンデニムとリネンシャツは秋冬物としてとても良い感じです。

ジャパンクリエーションならびにインターテキスタイル展が迫っています。ホテルとかの予約をしたり、飛行機のチケットを取ったりと今日は忙しい感じで時間が過ぎていきました。加工工場のほうにも反物を投入しないといけないのがあります。インターテキスタイル上海のホテルのほうも予約は取れたようですが、上海万博の終わり1週間前ということで本当にホテルの宿泊代金のほうが昨年よりも相当高くなっています。

染工場には朝一番で電話を入れて急ぎの分を急いでもらうように頼みまして、別件で、午後からは加工工場から電話をいただきました。
2010年09月30日
今日は織機の調整に追われていました。糊が付いていない糸を織るので糸の毛羽で1時間に10cmが織れないのです。織筬の前で、糸が開かないので、レピアが走ると糸が切れます。そういう時にこそ駄目だと諦めずに自分の理想の織機の状態に近づくように織機を調整してみます。

4年ほど前にも、一度、綿麻の糊なし糸をわざと整経して織れるか織れないかを1週間ほどレピア織機で試したことがありました。そのときには、職人さんに機械を調整してもらったのですが、残念ながらまともなものが織れないということで諦めた経緯があります。織機の調整のコツというのは、一番大事なところが見えないと駄目なのです。

織機の調整というのは非常に重要で、糸によって変わってきます。織機の調整で一番大事な部分を理解できていないと、糸の番手が細くなった場合などには、織れなくなり織機の調整などいろいろな問題が見えてくるのです。

経切れと小さな浮き織り問題はたくさん残るものの人が一人張り付けば見本は織れる状態になりました。一発勝負で作るケースというのは、さらにそこに問題が発生しているという部分は、そのフォローに大きなコストが発生し、出来上がったものの問題も大きいということです。本来、見本、本番としっかりとものづくりをしていかないと織れるかどうかの実際やコストの計算、ものづくりの目処など成り立たないことが多いものです。
2010年09月29日
先日の私が糸を見て糊が本当に付いているのだろうかと疑問に思っていた糸は、再度の確認で、染色の際に、やっぱり糊をつけていなかったという報告を今日貰いました。報告を貰うのがもう少し早ければ良かったのですが、確認しても糊は付いていますという報告だったので整経まで済ませてしまった状態なので、ここから糊を付けるとなるとサイジングという手法で糊をつけるしかないということになってくるかと思います。

駄目なものは駄目なので、その原因が分かったことは物事を前に進めていく上では大事なことです。このまま、原因が分からなかったら今回の依頼を請けた仕事も綺麗な織物が織りあがらないという最悪の事態になっていたと思います。原因が分かったことは本当に良いことです。

林与が、織れないとかなんか変だなあと思うときには、糸や工程になんらしらの問題があるのが普通です。30年も昔のリネンの140番手を糊付けで織りこなすという実績やリネンの100番手クラスをアパレル向けに織る実績も持っていますので、その2倍、3倍太い糸が織れないということは織機の調整の問題ではなく、織る前の糸に問題があるとしか考えられないのです。

海外の紡績工場の依頼で糸の良し悪しを判断して欲しいということで、林与が実際に糸を織ってみて、リネン糸やラミー糸や綿麻糸の良し悪しを判断したことが、海外の紡績会社や商社さんの依頼で過去にも何度かあるのですが、その判断というのは、単に糸の良し悪しの判断だけでなく、林与の判断が、海外の大規模な紡績工場自体の操業すらも左右するというような判断になったりするので、自分自身の経験に基づく、正直な判断結果を伝えるようにしています。

今日は、夜には組合のシンポジウム委員会がありました。
2010年09月27日
土曜日からの作業になっているのですが、縦糸を繋いだ後、糸の結び目を前に送るという作業を2人掛りで行わないといけないというトラブルに見舞われました。これは、通常のSと強撚糸Zなどを繋いで引っ張ると、糸が回転するという現象の一つなのですが、強撚糸でもないのにこれが起こるということは糊が足りないと判断をしています。

通常だと送るという作業は30分ほどで済むのですが、今回のは一人でやると送るだけでも1週間から2週間の仕事になってしまいそうで、2人で送ってなんとか納期に間に合わせようと動いています。織物は織るのが仕事というよりも、簡単な織物に関しては整経や織るまでのほうがトラブルに見舞われることが多いです。特に新しいものを作るときというのは、トラブルがなくても大変ですがトラブルは付き物です。

トラブルはたくさんありますが、ものづくりというのは常に人づくりであると考えているところが林与の結論です。
2010年09月25日
今日は、アパレルブランドさんからの10月に行われます展示会のご案内をいただきました。パリなどでも来春の展示会を計画されており、スタイルだけでなく、素材へのこだわりのものづくりを世界にPRされています。ヨーロッパなどが日本に求める素材というと、デニムのようなヨーロッパにはあまりない世界か、あるいは、ヨーロッパを越える素材を作らないと駄目なのかなあと思います。

林与は、ジャパンクリエーション(10月13,14、15日、東京ビッグサイト)、インターテキスタイル(10月19、20、21、22日、中国上海)と国内最大と世界最大規模のテキスタイル展に出展します。ジャパンクリエーションにはジェトロさんの主催で、バレンシアガ社(パリ)、ロベルト・アヴォリオ社(ミラノ)、 マックス・マーラ社(ミラノ)などヨーロッパの有名バイヤーさんも来日が予定されています。

ヨーロッパでもファッション関連では、イタリア、フランスがずば抜けています。これは単に素材云々ではなく、デザインや仕立という服飾のブランド文化が根付いているからです。また、それを支えるだけ華やかなディナーやパーティを持つなど優雅な文化というのがバックグランドとして大事ではあると思います。
2010年09月24日
早朝にジェトロ主催のヨーロッパバイヤーとの商談会の申し込みを済ませました。午前中には、来年度のファンド事業の説明会が大津のコラボしがでありました。終了後、急いで帰ってきて会社のほうのものづくりを考えます。夜にはひこねの組合の委員会の会議がありました。

夜のミーティングのあと外に出ると冬のような肌寒さを感じました。綿麻の夏物の半袖シャツを着ていたのですが夜は寒かったです。そろそろ衣替ですね。どうすれば、AWものを作れるかに取り組んでいるときですので、体が温かい洋服を求めているこの時期というのは素材感などに敏感になれるときなのです。

今日もバタバタでしたが、その合間に、1988年頃のヨーロッパの雑誌を眺めておりました。そういう雑誌のコンセプト的なものはものづくりに非常に役に立ちます。洋服にしてもほとんどが無地で、布を一枚羽織るだけのようなもので、それがエレガントに見えるのです。服と言うよりも、布の良さをPRするがために服にしているような感じです。

ブランドのデザイナーが、より洗練されたものを作るために、より良い素材を探すというのが基本中の基本であるのを感じる気がします。最近の航空機の雑誌に乗っている洋服などに近い世界ではあるのですが、形やイメージは似ていても、今の合繊チックな世界ではない、1988年頃のほうが良い素材を使っているのでより実感のできる世界だと思います。
2010年09月23日
北アイルランドのウルスターでは、終焉してしまったといわれるアイリッシュリネン産業の記録を残そうと、1995年から、かつて北アイルランドのアイリッシュリネン産業に従事した方々の語り部として音声の残そうとするリビングリネンプロジェクトが行われています。
http://www.irishlinenmills.com/livinglinen.htm

何百年もの間に渡り栄えた北アイルランドでのリネン産業の記憶を今ならまだ呼び集められるのではないかと、1995年から、アイリッシュリネン産業に携わっておられた方にインタビューしてそれを録音する形で記録しているそうです。

2004年に閉鎖され、北アイルランドでの紡績産業の終焉を告げたといわれるハードマンズ社サイオンミルではありますが、実態を調べるために、調査に行っていただいた方の話によると、現在は、サイオンミルという町に住んでいる人ですらそこにリネン紡績産業があったことを知る人すら見つけるのが難しいような驚きの結果だったそうです。他の北アイルランドの紡績と同じで、20年~30年くらい昔には、実質、北アイルランドでのリネン産業は紡績を終え始めていたのではないかと推測されます。

日本は、’80代には、DCブームなどが巻き起こり、世界の良いものを買い集めていた流れの中で、北アイルランドで紡績された最後の良質の糸を買うことのできた数少ない国の一つだったのかもしれません。リビングリネンプロジェクトが開始された1995年というと、ちょうど、林与が最後にいろいろなブランドのアイリッシュリネン糸を入手できた最後のころです。そう考えると、アイリッシュリネン糸に関する歴史の全ての整合性が成り立ちます。
2010年09月22日
現在、秋冬物の企画が進行しはじめております。もう、今は秋なはず、今日も、リネン100%でも暑すぎてどうしてよいものかというくらいですが、ほかのリネン混素材なども含めまして、リネンは秋冬にも着実に広がりを見せています。

私はテレビを見ないので、社員のものが暑いのはテレビで今日までだと言ってたと言ってました。明日からは秋モードになるのでしょうかね。ちょっと暑すぎるので逆の心配ですね。季節が1ヶ月遅れているような今年です。

来年の春夏物のスタートというのがレディスに関して複数のアパレルさんが言われているのが、12月くらいからの店頭投入になるそうです。ちょうど、12月にはもう秋冬のバーゲンがスタートして入れ替わりが始まるということです。もう2ヶ月ちょっとで店頭の秋冬物が終わりなのかと思うと、昔の暦に戻っているのではないかと思います。迎春、元旦から春ですよみたいな…。

2010年09月21日
林与が、2年ほど取り組んでいるプロジェクトがあります。2年間で、通算40日くらいは、それで作ったリネンのシャツを着ては洗ってみて、ようやく良い色と味になってきました。ここまで使い込まないとこの味が出ないのかと思うと絶句ですが、このシャツはこれからも大事にしたい一枚です。

でも、その変化を楽しむということも、服を育てるみたいで良いのかと思います。今日、3ヶ月ほど前に起こしになられた方からリネンキバタがだんだんと柔らかくなってきたというメールをいただきました。林与のリネンキバタを育ててくださっている方がおられて、そのそれぞれの育て方で、それぞれ違った風合いのリネンストールに育つんだろうなあと・・・

リネンストールというのも、昔は、雑巾を絞ったようなタイプから始まっています。シャリ感が良いということで、麻やリネンに強撚を掛けたことにより、スリップを抑えガーゼに織ることができたところから始まっています。あるいは、ズルズルでもリネンガーゼであるというような状態もOKでした。今では、リネンストールは、ソフトなタイプが主流です。

今日は、ミシンの部屋で、キッチンタオルのハギレをもったいないので、いろんなサイズのミニタオルにしようという企画を発動しました。まちまちなサイズになるかと思いますが、そんな企画も楽しいのではないかと思います。
2010年09月20日
テキスタイルとニットの違いはなんでしょうか、両方ともファブリックと呼ばれます。日本語では、織物と編物の違いなのですが、その二つは大きく違うのです。縫製の時に、ニットは伸びることを想定してTシャツのように体の形っぽく裁断してあげればあとは反対向けにしてオーバーでかがってあげればなんとかなりますが、布帛の場合はそうは行きません。

織物の場合はは、着るときのことを想定してサイズを考えてあげないと駄目なのです。そのためにファスナーが必要であったり、ボタンが必要であったり、ダーツが必要であったり、平面の布を体の曲線に合わせるための苦労など、他にもサイズという要素がより難しかったりで、一般的に縫製するとなると大変なのがテキスタイルです。

縫製をされた方ならご存知だと思いますが、洋服が着ることができるできないの判断をどうするかという問題は、実際にそのサイズの人に来てもらう方法もありますがそれだとどうしても個人差が出てしまいます。縫製用サイズボディに着せることができれば、そのサイズの人が着ることができる服であるという判断が出来ます。婦人9号サイズボディというのが、しっかりと大きく出来ている感じがするのもそのあたりかも知れません。

リネンでニットが少ないのは、ニットは1本の糸が繋がってできていますので、切れやすいリネンではニットは危ないのです。強い糸を使って服を作ると重いですし、細い糸を使うと1本の糸切れで服が駄目になってしまいます。その辺りを解決すべく、最近はリネンのニットもよく見かけるようになりました。
2010年09月19日
まだまだ、残暑厳しいですね。温度計は30度を示しています。今日は、お昼にリネンの布を干しました。キッチンタオルの布も厚織ながら天日に干すと15分ほどで乾いてしまうのにはリネンの凄さで驚きです。シャツにしても日陰干で1時間ほど、デニムジーンズにしても日陰干で2時間という速乾性です。晴れた日にリネンを洗うのは楽しいです。

リネンというのはしわになりやすいといいますが、ハンガーにかける前にしっかり持って振ってしわを伸ばしてハンガーに掛けて干すだけでノーアイロンで問題ないレベルです。下手にアイロンを掛けると、着用するだけでシワが目立ちます。

今日は、夕方から地元の同級生たちに25年振りに会いました。みんなそれぞれに人生を歩んできたはずですが、まったく違う風に見える人はいませんという結論でした。親しかった近所に住む男の友達が昔の10倍くらい活気あふれているので、あのパワーは貰わないといけんぞなもし、な感じです。男はみんなテキトーですが、女性の皆さんは、ママ、マダムっぽい服装が目立ちました。
2010年09月18日
インディゴというのは、草木染をやっておられる方なら液は紺色ではないということをよく知っておられるかとは思うのですが、酸化させることで紺色に変わるというのは、インディゴマジックだなあとあのグリンイエローに染まった水を見ると感じています。

今の時代、本格的な藍染というのはなかなか難しいのです。インディゴといっても本藍といわれるものと、カラーインディゴと呼ばれる同じ成分を科学的に作り出したタイプがあります。ジーンズなどに使われるのは、その99%がカラーインディゴです。本藍で染めるジーンズなどやろうとすると藍釜一つを駄目にしてしまうと思いますし、リネン糸をインディゴに染めるというのは難しいと、藍染の本物の世界を貫いておられる野洲の森氏も電話でお話したときにはおっしゃっておられました。ジーンズに必要な糸の分量から言っても藍釜一つが駄目になってしまうと思います。

染の勉強をされたい方には、川島スクールがお勧めです。非常に本格的で、料理を作るように淡々と染めの作業を進めて参ります。わずか3日の集中コースでしたが基本的な作業を経験できます。これからの秋の季節、草木染が良い感じの季節になってまいります。秋の静原を散策しながら草木染をするコースも今年も企画されるのではないかと思います。宿泊施設も完備されていますので、全国から本格的な草木染や織物を体験できる貴重な施設だといえます。カリキュラムだけではなく、やる気のある人たちを暖かく迎えてくださる事務局の皆さんもおられますので、子育てを終えられ時間に余裕のできた、60歳くらいの女性の皆さんがたくさん参加されておられました。
2010年09月17日
日本全体の流れとしまして、価格を抑えないといけないものは海外で生産して日本で売って、日本産の生地は一流ブランドの集うヨーロッパ市場へ輸出しようとする流れが顕著になってまいりました。海外展示会などへの参加も日本企業は増える傾向にあります。

今回のジャパンクリエーションの場においてもJETROさんのコーディネイトで、ヨーロッパからパリのバレンシアガ社、ミラノのロベルト・アヴォリオ社、ミラノのマック・マーラ社などが来日され、各企業の出展ブースを回られるような計画を考えておられ、その案内が回ってまいりました。ジャパンクリエーションで日本の和装的なもので出展されているところはあまりないのが現状で、お仕事以外にも、和のものを見るのを楽しみにされているとは思いますのでお見せできるような形にしていきたいと思います。

ジャパンクリエーションが展示会ビジネスではなく、日本のテキスタイル業界の振興という主旨のために、国を挙げて裏で動いて下さっていることが伝わってきます。一年以上後の春夏に向けてじっくりと企画を煮詰めてものづくりする、そんな昔ながらの良いものを作るスタイルが復活してくれば良いのになあと思っております。

リネン紡績会社の話を聞いていますと、100番手クラスの糸を使用できるのはイタリアと日本くらいだという話です。弊社も超細番手に関してはイタリア向けのロットを使用しており、ヨーロッパのリネンウィーバーと原料の糸に関しては同じだなあと思います。

高級なもを手がけるリスクはどこも同じで、イタリアや日本のウィーバーが良い材料を使いたがるから、良い糸が必要になり生まれてきて、またそれを織る技術も残ってくるのだと思います。織る技術がどこにもなければ、その糸は不要の長物という答えになってしまいます。
2010年09月16日
昨夜は、ひこねの組合の夜の7時過ぎから委員会と執行部会がその前にありました。林与自身が、最近は一日中テスト的に、会社でハンドメイドしたものを着ています。会社で作ってハンドメイドとは如何に?と思われるかもしれませんが、一人の社員が一着の服をつくりますのでハンドメイドな世界です。

普段、市販の服を着ていても質問をされることはないのですが、たまたま、テスト的に着ている服をみて、冗談交じりにこれはどこの生地と質問をされたのにこちらも逆に驚きです。実は、違いの分かる男なのかと…。でも、まずは、リネンのものというのがやはり違うものに見えるということなのだと思います。

最近は、展示会などにおいても布で見ていただくよりも、試作品など完成した形のものをみていただくことが評価を仰ぐときの近道になっております。実際にそれが出来上がったときにどんな質感になるのかというところを、百貨店のバイヤーの方などにダイレクトに見ていただくことが非常に重要になってまいりました。

今日は、日本のテキスタイルの最大の祭典ジャパンクリエーションの案内状が届きました。手元に余る予定の分が30枚程度ございます。通常は前売2000円、当日1000円の入場料ですが、この招待状で1枚で1名様が無料で入場可能となります。お一人様につき2枚差し上げます。ジャパンクリエーションにご興味あられますかたは、お問い合わせのほうからご連絡ください。
2010年09月15日
昨日の夜からオーガニックリネン糸を使用した素材を丁寧に仕上げています。せっかくオーガニックリネンの糸を使用するのですから、本格的にオーガニックにこだわった手法をとっています。オーガニックリネン糸の本質を変えることなく、どこまでもオーガニックなまま素敵な風合いに仕上げます。天然の力で生まれる素材です。

GOTS認証を得たオーガニックリネン糸を使用するだけでなく、その後のすべての工程を林与が考えるオーガニックリネンとしてはBESTな織と仕上げにこだわりました。このオーガニックを極めた素材は、ジャパンクリエーション2011SSでも、坂口英明氏との取り組みで、レースのSAKAEさんのレースのショールカーディガンを羽織る形で、リネンウェディングドレスの形となり大きく取り上げられました。

アパレル向けに使われる場合には通常のタンブラー加工を施したPROシリーズがありますが、その一方で、通常のオーガニック基準を超えたリネンの世界でのオーガニックな商品作りを手がけるのも林与の取り組みの一つです。ただ単にオーガニックというだけでなく、リネン糸の特性を知り尽くし、どこまで天然の力でよい形に持っていけるかということに集中しています。糸の状態から薬剤を一切使用しないことはもちろんですが、仕上げる水から近江上布を育んだ機元の地下水仕立てです。

特別な世界の布ですので、家庭でお取り扱いいただく際にも、林与な水準のオーガニックを保っていただくためには、洗剤や柔軟剤、また乾燥機などをなるべく使わないようにしていただけますとそのオーガニック度は保たれます。 オーガニックリネンというと風合いの面で劣ることが多いのですが、糸から加工までを考えることで生まれた単にオーガニックリネン糸を使用しただけでない風合と仕上げにもこだわった究極の形です。

本来、オーガニックという概念は地球に優しいというのが大事ですので、私自身は、贅沢すぎてはいけないと考えるのですが、天然の力と、自然にこだわる人間の手間暇で生まれる贅沢です。この本格的な運動がリネン全体に広がれば、地球環境は昔に戻ることができるのではないかとすら考えています。本来の天然素材の意味や良さを考えるときに、このような究極に近いオーガニック素材があっても良いのではないかと思います。
2010年09月14日
今日は、午前中に新聞社の方がお見えになられました。新聞記者の方も麻が大好きな方で、完成しましたリネンハンカチなどをご覧いただいて、その糸の歴史のお話をしたりしながら、新しく手がけている商品に関しましていろいろと感想などをいただきました。

記者の方も、今以上に麻が日本でブームとなったときに、弊社の名前は、京都の問屋さんなどでよくお話をお聞きになっておられたそうです。お恥ずかしい話ですが、私以上に林与の昔ことをよく知ってくださってる方が多かったりします。

夜には、ゴルフの時に着るようなメンズシャツの撮影を行いました。リネン100%、本麻、綿麻、シルク麻、など、華やかな林与の先染織物の世界があります。着るだけで品位が漂うような世界を演出するために作られた生地で、良質の天然素材が持つ光沢感を引き出しております。

縫製は、懇意にしてもらっておりました縫製工場ラマンテさんでお願いしたもので、百貨店に並ぶシャツを何十年も手がけておられます。私のお気に入りは、なぜか、レトロ感覚が漂う本麻のストライプシャツです。このシャツは、今の時代に着るとインパクトが大きいです。メンズシャツのコーナーにアップいたします。麻へのこだわりをもたれる方にはもってこいの一品たちです。
2010年09月13日
今日は、仕事が終わってから京都の三十三間堂隣のハイアットホテルのstudio GALA 小林良一氏のギャラリー展を拝見いたしました。和を再考するというテーマで、日本の失われつつある技術や道具などを今の時代にオブジェ的に別のシチュエーションにおいて活用を考えておられるようです。

時代を超えた懐かしいイメージのものがたくさんありました。それが違う形でオブジェとして再現されているところに、ポストモダンな「廃墟の美学」に通じるものを感じます。

日本でもそういった手仕事の技術をもたれている職人さんたちは70歳、80歳を超える世代の方が多く、時間を割いて、頑なに良いものを作ることを貫いてこられたことこそ、そこが特殊なんだと感じます。今の時代では通用しにくくなり消え去っていったはかなさのようなものがあるからこそ、そこに人々は共感するのではないかと思います。

ギャラリーに並んでいる作品を見て、そのもの機能性だけでなく、それを作った日本人のスタイルや大事にしてきたものが伝わってくるところが、なぜか私にとって安心のできるところです。

ゆっくりとする時間もなく、会社に戻って、夜には生地の撮影を行いました。リネンハンカチ、リネンガーゼとリネンフェイスタオルサイズなどです。昼間は、展示会関係のプレス用の写真撮影を行いました。
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