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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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2016年06月19日
今日は、ワークショップが開催される日曜日。朝からわくわくワークショップではミルツツさんのワンピース教室。お使いいただく布は林与の中厚地リネン生地。ミルツルさんのワークショップでおつくりいただくワンピースは、今回のイベントの初日からコーナーにディスプレイされ、そのワンピースをご覧になられて、たくさんの方がワークショップについてお尋ねくださった。残念ながら予約でいっぱいですというお話をさせていただいた。

このワンピースで驚くべきところが、本縫いミシンだけを使ってワンピースが作れるというところ。市販のものでもワンピースを裏返しにしてオーバーロックミシンで、生地と生地の連結部分を縫い上げてしまっているものが多いけど、ミルツルさん仕様では、オーバーロックミシンや、ジグザグ縫いを使わずに、縫い目を見えないようにきれいに仕上げるという手間の掛かる高度な縫製で仕上げる。

参加者の多くがミシンに慣れておられ、そんな高度なワンピースを2時間から3時間で作り上げて行かれる。見た目だけでなく、自分で作ることのできる価値のあるワンピースである。午前と午後、ミルツルさんコーナーではワークショップが開催されていて参加者の皆様のおかげで林与のコーナーも含め活気付いていました。

先月、ものをつくることイベントをされた北原くんがデザイナーさんとみにきてくださり、穴の開いたつぎはぎのボロボロの服を着ておられて、古着で買われたという。ボロボロの服であることが売りであるというのも、人を惹きつけるようなところがあるからだろう。無名のボロボロではなくて、チャンピョンとかのブランドの古着らしい。チャンピョンも私が中学生のころからあったスポーツブランドだが、当時はあまり知られていなくアディダスとかと比べると半分くらいの値段で安いなあと思っていたのに、いつの間にかみんなが憧れのブランドに。品質のよいものづくりをされていたのが、お客さんに評価されたということだろう。

今日は、私が食事休憩中、近江上布プリント柄ストールも買ってくださった客様が、アイリッシュリネンハンカチのこともほめていて下さったという売り場の方のお話。たくさん高級な物が並ぶ百貨店においてもいい感じに見える素材をつくりたいと思っていたので、ものをみただけで違いをご評価いただけ、林与は嬉しかったのである。
2016年06月16日
今日はあいにくの雨、メルマガをみて会場に来てくださったお客様が何人も来てくださり嬉しかったです、ありがとうございました。今日考えさせられたのは、リネンというのは、特別な思いを持ってくださる方が多いということ。長年、林与の生地をネットでご購入いただいていた化学物質過敏症の方が会いに来てくださり、百貨店の中にいるだけでもそうとう苦しいそうで、そんな状況でいろいろとお話を聞かせていただいて、林与の考えるオーガニック的なものづくりだったらどこまで通用するのだろうかという思いがめぐりました、その方が大丈夫ならそうとう安心できるものだろうから。

ほかにも、READYFORで林を応援くださった方もお越しくださったり、いつもネットで買っていただいてくださる方、ミルツルさんのお知り合いの方など、話し始めると長い話になってしまうことが多く、林与の話はじめると長い話を聞いてくださる暖かい皆さんにありがとうです。ハンドメイドストールの作り方の話になったときには、ストールの房を作るために抜いた横糸をもったいないので、ボール玉にして残してくださっているという話にびっくりしたのですが、隣におられた方も私もおんなじと、本当に大事に布をお使いいただいているのを実感します。

今回は毎日店頭にいる予定ですので、みなさんぜひ会いに来てください。
2016年06月15日
今日から阪神梅田本店5階のステージ5での林与の麻生地販売イベント。近江上布の原反も参考展示して販売だけでなく、林与の特殊なものをご覧いただこうという企画も行っております。今日は近江上布に興味を示される方が何人もいてくださいました。近江上布を広い幅で再現するプロジェクトを立ち上げているということも、

再生産を始めましたアイリッシュリネンハンカチなどもご覧いただけます。6月15日から21日の間、お時間あられます方は、ぜひ、阪神梅田本店5Fのエスカレータ裏のステージ5にお越しいただき、いろいろと見てください。今回は生地販売は、カット済みのものを袋に入れて販売しており。キッチンクロスはおかげさまでいろいろな在庫がなくなりつつあって寂しいくらい。リネン糸も60番手の色糸を50色くらいは見ていただけます。

今日は、携帯電話を家に忘れたのでパソコンも駐車場の車の中に置いて来て、お昼休みに近くのネットカフェのパソコンで今回のイベントの開催のアナウンス。近くの方も遠くの方もお時間あられましたら、林与のネットで販売している生地のイメージを感じていただけるかと思います。林与と麻のことに関してお話されたい方あられましたらぜひお立ち寄り下さい。
2016年06月12日
今日は、先日たまたま、会社に布を取りに来るとおっしゃってくれたお客様がおられて、時間がないので、生地のカットと袋詰め作業を手伝ってもらった。シャツ縫製の会社の方なのとプラス、百貨店店頭でのお客様対応もされている方で、生地を扱うことに関しては仕事慣れしておられテキパキ。今日は主に本麻関連の生地を袋詰め。夜、10時頃まで作業は続くがまだまだ、3分の1くらいか。

その方は一日2枚くらいだといわれるが、40年経験とかのベテランさんだと一日に多い人だとシャツを8枚仕上げることができるといわれて、びっくり、びっくり。そんなに早く上手なのかと感心する。織物の世界では年を取るごとにスピードが何分の一にも落ちるのと違って、縫製の世界では年配の人のスピードというのは衰え難いものなのだなあと思える。それか、縫製というのは競争が厳しいのでできる人しか残っておられないのかもしれない。

自分のやりたい仕事に就かれてその道を歩まれているのを聞いて、日曜日にオフで林与に東京から生地を取りに来られる気合もあって仕事が合っておられるんだろうと思える。私が日曜日なら作業も手伝ってくれるならどうぞで来てくださって、その分、生地や麻織物に関するいろいろな話を作業をしながらお話させてもらうのが今後の参考程度にもなられるだろうと。
2016年06月09日
今日は、ある繊維の会社の新人の女性の方とお話した。その会社でのネットプロジェクトをまかされているとのことで、そういう方には本当にがんばってもらいたいものである。がんばってもらいたいといいながらも、自分の給料は自分で稼げるようにいつかなるというのではなくて、すぐにそうなるように動いてもらいたいのである。できることをいくつもやってみられることが大事だろうと思う。私の自身も、10やってみて、そのうち2つとか3つが、数年後に実際の商売に繋がってくる程度なんで、私自身のやり方がまずいのかもしれないが仕事の本質ってそんなものじゃないのかと思える。

ものづくりって職人的なサラリーマンとは違うような要素を崇めながらもそれを扱う人々がサラリーマン的な考えでそのものを扱ってしまうと全体の職人思想そのものが成り立ちにくくなるものである。私自身からすると職人の概念にしても限られた仕事をしていて食べていけるならそれは幸せすぎる仕事だろうと思える。生き残っているものづくりの現場というのは日々切磋琢磨されていて、技術の向上というものがあってほかと差がついて生き残っておられるだけで決して楽ではないだろう。

私自身も若いとはいえない世代になって、これからの人たちには新しい形があってもよいのではなかろうかと思える。まずは、年功序列的な発想は弊害が多すぎて、新しいことをしようとしても駄目だ駄目だ、既存のやり方から抜け出せないと、駄目になってしまうところも多く、何十年も前に現役だった人が同じやり方で10年20年後には、商いがまったく成り立たないというのがほとんど。なぜ、大手SPAのような経験の少ないとも思える人たちに繊維業界のシェアが奪われてしまったのかという辺りも、ものづくりだけでなく、流通も含めて考えていく必要があろう。ジャストインタイム思想のマイナスの部分に普通に目が向かなかった部分がやはり一番の弱体化の要因で、経験の浅いはずの新興国のテキスタイルメーカーのほうが20年ほどで日本のシェアを奪ってしまった。頭でっかちな殿様ばっかりになってしまって自分がリスクして仕事する人というのがいなくなったのが主因だろう。

だから、若い世代の人たちには自分でリスクを背負って、自給自足的な精神からもって仕事に向かってほしいと思える。業界に先生なんかはいないのだから、自分で自分が生きていく方法を見つけていくしかないのだと思うのだ。あまり形にとらわれず、同じような志をもっている人が集まってプロジェクトを立ち上げるとかは強いだろうと思える。形にとらわれて無責任に文句いって何もしないとかは、何もしてないのと同じだろう。経験を積むのは後のためには非常に大事だと思うのは、最初の1回が踏み出せないと次のチャンスのときにも同じ踏み出さない判断をしてしまうだろう。
2016年06月08日
昨年の秋から糸の糊付けを準備し始めたビンテージアイリッシュリネン140番手のハンカチ生地がようやく加工から上がってきました。やはり100mほどを作るのに1年近く掛かってしまっています。この100mから200枚程度のハンカチを作って、残りは生地として販売する形になります。ハンカチとしては十分高いとは思うのですが、1枚、12000円の特別価格で、販売を開始いたしました。ハンカチ縫製が今月中に終わるものと思いますので、お渡しは7月始めころからになります。

ビンテージアイリッシュリネンは、古いだけではありません。今のリネンにない味が感じられます。ビンテージアイリッシュリネン140番手ハンカチに使われている糸は、アイリッシュリネンの名門といわれたハードマンズ社サイオンミルで紡績された糸の中でも最細番手に位置し、サイオンミルでの紡績も1990年代後半には、アイリッシュリネン紡績の語り部プロジェクトが立ち上がっているので、1990年代には終焉していたとされていたとおもわれますが、サイオンミルは2004年に完全閉鎖されたことにより、アイリッシュリネン紡績の400年の歴史の幕が閉じたといわれています。

このサイオンミルで紡績された140番手を使用したハンカチは、アイリッシュリネンの象徴的な名残の糸のひとつで、弊社に残る200kg程度が現存する最後の在庫ではないのかと思われます。ほかにも同じくサイオンミルで紡績された100番手生成が数百キロとアンドリュース社のゴールデンアイリッシュリネン糸80番手が200kgほど残っていますが、合わせますと弊社に残る1トン余りが北アイルランドで紡績されたアイリッシュリネンの細番手を辿ることのできる生きた資料だったりします。ほかの番手も含めると弊社のアイリッシュリネン糸は2トンから3トンくらいあるでしょうか。それを今も織って製品を作ることができるのは幸運でしかないと思えるのです。2000年以降に、世界のある有名ブランドがアイリッシュリネン糸を手に入れることができなく、復活させようと動いたと聞いてはおりますが、その有名ブランドですら見つけ出すことのできなかった幻の糸が今も織れる形で残っているのです。

それはアイリッシュリネンが残っていたというだけでなく、そういう細い糸を織るための糊付け技術と1970年代当時にも存在した加工方法が、10年一昔で今も産地の中には残っているのです。そして林与自身も織る技術を発揮しました。140番手の織りは、平均、一時間に50cmほどしか織れていないと思いますが、100番手でも1時間1mほどですので、それだけ織れれば上等ではないのかと思っています。昔ながらの方法で、できる限り密度を高く織ってあり、超細番手ながら、シャトル織機でしっかりと織り上げてあります。

ご覧いただくと、一瞬でその高級感に気がつかれると思います。一番の特徴は色にあるんじゃないかと思えます。ややゴールドがかったオフ白がビンテージらしさを奏でています。ほかの生地と同じく、一週間の未使用条件になりますが、ご満足いただけない場合にはご返品も可能です。まずは手にとって眺めていただきたい一品なのです。

同じハードマンズ社の糸でも、ダブリンの40番手の糸なんかは、明らかにグレーで粗野な感じがして今の糸に近かったりします。アイリッシュリネンじゃあないですが、もっとめずらしいフランス紡績のルブランの25番手なんて生成りがゴールドそのもので、今は手に入れることのできない糸で、糸からして芸術で、ある審査会では、審査員の方から、昔の糸を織るのがどこが新商品の開発なんだと酷評をいただいたこともありますが、実際のものづくりの現場で本質を追い求めるのと新技術依存で安価な量産型の開発とでは根本的な方向性が違うのだろうと思うところです。

後者であるなら地場産業とは相反する概念で早く手を引いたほうがよかろうと思うのです。織機メーカーが自動車メーカーや工作器機メーカーに変わるみたいな結果を産業の発展とせよみたいな方向性だろうと思うのです。何代にもわたって村や地域の産業規模導の中で集積し導き出された結論的な技術を超えるものが、数億かけても数年でできるのかというとそれは浮き草でしかなかろうと思います。半導体産業が数千億の規模であろうが時代の波に飲まれて消えてゆく、繊維産業というのは世界の先端に立とうとすれば数千人規模の集積が必要で、それを日本で賄おうとすれば、一ヶ月に2億円から10億円規模の人件費が最低必要で、それに匹敵することが少人数でできるのが日本の魅力で日本の力なのだと思うのです。

地場産業というのは本質を引き継いでいくような部分があろうかと思います。その時々に流されつつも本質は忘れないみたいなところで、本質の部分は世界でただひとつとかで損得じゃない部分なのだろうと思うのです。新技術なんて半年もすれば似たようなものが溢れ、どうせお金をかけるなら、失われた本質を取り戻すということで、時代を超えても変わらない世代を超えた価値観を日本のものづくりに追い求めるみたいなところも評価されてよいのではないかと思うのです。事実、世代を超えるものづくりができるのは、イギリス、イタリア、フランス、そして世界でも一番強いのが、戦後はものづくりがコピー化やサラリーマン化し薄れたといいながらも、まだまだ日本じゃないかと思うのです。

ハンカチひとつ作るのにややっこしく考えすぎなんだろうけど…。
2016年06月07日
今日も記録とか確認とかの不備で失敗があって、あがってきた反物が予定と違い、色が薄い。現場の人が自分のやった作業を記録できないとだめなのだが、なかなかそれが難しいものなのだ。本来ならその記録したものを確認して再現するのだが書いた記録が見つからないので私の憶測的なもので進行をして、縦糸の本数2244本のところを2640本の縦で織って間違い。私自身、自分が今まで作ったものは記録無しでも規格は記憶しているつもりなのだが、記憶だけで進行するのには不安があり、また、失敗がつき物である。

今日は、機を探していると、積んだ機が崩れて棚の後ろに回ってしまい、棚が前に傾く、大ピンチ。二つ棚が並んでいるので両方の棚が前に倒れてくる。棚は組み立てたときに、倒れないように針金で柱に固定したつもりだったが、その記憶すらもあやふやに。そのときもそうしようと思っていて時間がなくそのままになってしまっていたようだ。正しくする方法は頭の中ではわかるのだが、それを自分が対応している時間がなく、そのままになりがちである。何もかもが追われての作業でその場の判断で前に進んでいるというのが常日頃の状態。

ある案件が久しぶりに現実の話になろうとしていて、地元の企業さんに頼む仕事ができそうに思ったけども電話をすると非常に忙しくされているようで、その工程だけで納期が2ヶ月ほど掛かるというお話で、シーズン中に本生産を受けると大変なことになりそうで、別の方法を考えていくべきだろうかと。仕事を請けて一番困るのは、自分以外の部分での納期調整で、仕事の話があるときに一応の納期の打診はするものの、実際に仕事が入ったときにその納期の約束どおりに話が進むとは限らないことが多い。卵が先か鶏が先かの問題は、注文が先か納期が先かの問題と似ているように思える。
2016年06月06日
夜8時の事務所前、電灯の光りの中を黒い影が動き回る。しばらくすると、事務所の階段にクワガタムシ。子供力が落ちたのか、それがオスで、小クワガタでないのはわかるのだが、ヒラタクワガタなのかオオクワガタなのか区別がつかない。あまり強くない、弱いオオクワガタな感じなのだ。手に乗せて頭をなでてあげると逃げようともしない。ほかに戯れる相手もいないのだろう。出荷があるので、3分ほど新鮮な気分になって、近くの木の上に逃がしてあげた。

まだ夏は始まったばかり、なんとか、この夏を生き延びてほしいものだ。周りに食べるものすらないだろう、樹液のでるようなクヌギなどはもうほとんど見当たらない。人が住み易いように変わっていくはずなのだろうが、思うに、人というのはクワガタ以上にいろんなこともできるができて当たり前の世の中になって、ひとりの人の力と求められるものの差が開きすぎて、大工さんなんかが消えていくのもよくわかる。大工さんでは震度7に耐えうるような瓦の載った木造建築が難しいのは当たり前で、それを保障すべがなく、ほかの近代的な建物が本当に震度7に耐えるのかは別にして震度7に耐えるとPRできて仕事を取ってしまう。

建てている会社よりも家のほうが長持ちするので、建てている会社が家を何十年保障してもそれ自体が無意味だったりするが、そういう保障をして消えていくところがそのときに売り上げを伸ばしているものだ。まだ、なんの保障もしない大工さんのほうが面倒をみてくれそうな気がするけども。

オオクワガタは大工さんみたいなものだろうか。宿るクヌギがなくなったオオクワガタと、建てる家がなくなった大工さん。大工さんのよいところは、一人の中に家を建てるすべての知識が詰まっているところだろうと思う。
2016年06月05日
シャランポワ選手が、10年のメルドニウム摂取が明らかになり、世界ランキングNO1のような健康な体に、心臓疾患を患う人が摂取するような薬が常用されていたということは、ショッキングなことである。それがこの3月から世界アンチドーピング機構によって禁止薬物になり、それに引っかかってしまったことで、シャランポワ選手のプロとしての選手生活のほとんどでの薬物常用が明らかになった。

オリンピック選手というのは、急死するような危険を伴う。一番くらいに有名なのは急死した女性スプリンタージョイナーさんで、サプリメント会社の広告塔でもあり、急死されたことが健康を謳うサプリメント会社のイメージを損なう結果ともなる。アメリカではサプリメントを薦めるようなサプリメント教育があるのだが、裏ではロビー活動が盛んで、薬と紙一重の栄養補助食品。薬と同じ薬効をもっていれば、天然由来でも注意は必要。

健康によいはずのウコッケイの卵を一日3個食べていた人が急死したという怖い話も実話として近い方から聞くと、急死した理由が普通とは違うウコッケイの卵3個の常用に結びついてしまうのは仕方のないところである。天然由来でも怖いのが、健康関連は実績があるのかないのかというところ、ちゃのしずく石鹸とかも、粒子を細かくしすぎたせいで、アレルギーを引き起こすような問題に繋がったとされる。天然のものが天然に近い形だとよいけども、科学的にと思えるほどに変えてしまうと別の性質を持ち始める怖さがある。

野菜をそのまま摂取するのと、ビタミン剤として摂取するのとでは、ビタミン剤として摂取するほうが効率がよく、体によいように思われがちだが、これが薬的な考え方。本来、体というのは野菜を食べて消化してそこから栄養を取るのが自然な姿で、そのステップを飛び越えて効率的に栄養を取ろうとすると、体が退化する現象が起こる。消化するという体の機能が退化するのだ。ハンバーガーとビタミン剤で健康な生活が保たれるようなイメージは、健康な人の体のことを考えると体に良くないの典型だろう。
2016年06月04日
今日は京都の学生の方が会社見学、私も学生だったときには同じような考えの部分もあったのだろうと思いながら、その理由がどこから出てくるのかと思うと、アカデミックな雰囲気からだろう。学校というのは教えるカリキュラムで成り立っている。自分が行動するカリキュラムで成り立つような学校だと社会で仕事するときにギャップは少ないだろうなあと思う。

デザイナーのリヘイさんと生地の件で電話すると阪神百貨店に居られるということで、実況で、流しの洋裁人の原田陽子さんがお客さんの受注で埋まっているということで、本麻を中心に高級ゾーンの麻生地を買っていただいただけに、買っていただいた私も林与の生地にちゃんとオーダーが入るかかなり心配していた。

生地を買ってその生地が順調に売れたり使われていく流れをつくるのはそう簡単なことではないと思う。ひとつのお店に行っても、売り場には完成された洋服が手ごろな値段であるし、ほかのお店に行けばまた同じように溢れている。それを生地から糸から作るというところに価値を見出してという価値観自体が受け入れられにくくなってきているものだ。

でも、本麻生地なんてそう普通に生地屋さんで買えるような生地ではないので、そういう生地で作った洋服を着ていただくと、ああ、違うなあと感じていただけるのではないだろうか。こんど私も自分用を注文しようと思う。阪神さんのイベントに間に合うか。

夜は彦根の組合の総会、外は少し肌寒いくらいで、ビールを飲んで、料理も冷たいものが多かったので、車を駐車場に止めて電車で帰ろうとしたが肌寒いのだ。コンビニで、初めてドリップコーヒーを飲んだ、普通以上においしいので缶コーヒーを買うよりもよいと感じた。
2016年06月02日
オーガニックを調べていて、SUVINというコットンの品種にたどり着いた。その袋にSEED TREATED WITH POISONとある。
http://2.imimg.com/data2/RI/MJ/MY-3303076/p11-500x500.jpg

発芽のための薬品が塗ってありということで、食べたら危険ということだろう。私自身も、もう7年ほど前になるだろうか、フラックスの種も発芽のためには薬品につける必要があるということを、中国の紡績工場を監督していたイタリアのリネンのスペシャリストにオーガニックリネンに関して話をしたときに聞いた。たぶん同じ意味なのだろうか。

毒をつけないと、発芽する前に、バクテリアに種が食べられちゃうんだろう。無薬品ではオーガニックが難しいということを厳密にプロは教えてくれるけども、商業的なオーガニックだと基準に合ってれば無視しがちになる。認証にしても全体としては、商業的にみて成り立つか成り立たないかという判断も、オーガニックの基準を左右する。

不思議なのは、やはりオーガニックは品質が安定性の面で劣るという感想をもつのは私だけなのだろうか、コットンなんかでも同じといわれているが、普通、化学肥料で栽培したものというのは均一に育ち品質も安定しているものだ。農家の人に聞いても普通有機栽培だと難しいというところから始まると思う、有機肥料が化学肥料には及ばなくても安心の面では上だろう。

オーガニックリネンでは、二つの銘柄を使用しているがどちらもオーガニックらしい普通の糸にはほとんど出ないない癖が頻繁に出たりする。それがオーガニックの味の部分でもあろうかと思い、それはそれで受け入れたい。
2016年05月29日
今日は、「流しの洋裁人」原田陽子さんが会社に来てくださり、布をセレクト。布の話よりも面白かったのが、見た目はほのぼの系だが、中身が完全に体育会系で、だから強いんやなあというのを実感。夢があってその夢を実現されている生き方を成り立たせておられるけども、それを成り立たせるためには、ほかのことやってでも当たり前やないのみたいのが、考え方も林与と似ている。

大学でも教えておられるけども、厳しすぎて学生が逃げてしまうとか、ありえるありえる。ほんとうはこういう人に付いて厳しく学べれば、なんでもできるようになるだろうけども。厳しく教えるのは甘くするよりも何倍も難しいことなのだけども、そういう努力すらもが否定されてできない社会。

自分自身で世界を持って成り立たせていける人って今の時代は少ない。洋裁道具を背中に担ぎながら移動していろんなイベントに出没。一着の洋服ができあがっていくところを眺められるのは素敵なこと。裁断から始めて一着作り終わるまでを実演される。普通はできないことやっておられる。

原田さんの生地を見る目というか、見る手が確かなのは、触ると綿麻とかリネンとか本麻とか素材を言い当て、ほぼ正解なところ。手で布を触る仕事されているだけに、違いの分かる女性なのである。基本は小さいときから興味があったという我流派、頭から出なく、実際に現場の経験から答えを自分の中にもっているというのが一番強い。織物の仕事でも同じだろう。
2016年05月28日
今日は、朝から会場近くでザサードバーガーを食べる。なんだか広々とした店内にお客さんが少なく、味はよいのだ。人を寄せ付けないのが、ハンバーガーショップやファーストふード店が赤を主体に子供ちっくにしているのに、ココはグレーな店内でおしゃれすぎるからだろうか。

ハンバーガー食べたので今日はアナキフィラシーが発症して、昼までは休憩モードで。わずかなかゆみが数時間続いただけで大事に至らず、午後からはお客様の対応。今日は、ヘルプの方がいてくれて本当によかった。帰りの片付けも想像以上にハードワーク。

出発は夜の7時前、なぜか渋谷で夕飯を食べたい気分で、車で渋谷に行って、丁度よい感じで市営駐車場があったので止める。センター街まで歩き、2時間ほど夕食をとったあと、困ったことに駐車場を見つけられなく、たどり着いたのが、公園通り前市営駐車場で、その中を延々と自分の車を探すけども、違う駐車場で見つかるはずもない。3時間ほどして初めて人に会ってその方に、この駐車場に管理の方おられますかと尋ねると、教えてくれて、駅の近くの駐車場に止めたということが判明。

もう夜中すぎ、車が見つかったのにほっとしながら滋賀に戻り始めるも、眠さが襲う。途中休憩を何度もしながら事故しないためにも無理はしないと自分との約束。岡崎に朝の7時、お客さんとの約束は9時。ここで休憩すると間に合わなくなるのだろうけどもお客さんに連絡。その間、ほかのものにお客さんを駅に迎えにいってもらって、結局11時過ぎに戻れた。
2016年05月27日
テキスタイルマルシェ2日目、今日は午後の2時間くらいを除いてお客様が続いていた。その2時間というのはお客様が食事を取られる時間のようで、南青山という場所。ファッションだけでなく、食事をおしゃれに取られるのもひとつの目的。

南青山周辺で強気だなあと思えるのが駐車料金。駐車料金なんかは景気のバロメーターなので、商業地の駐車料金が高いのは良いことなのだろう。と、海外でもいろんなものが日本以上に高くなってきているのをみて、安いばかりがよいことじゃない気もする。

日本も土地は個人所有に思えるけども、本当にそうなのかというと、土地を所有していても固定資産税はそれなりに払うので、家賃みたいなもの。やっぱり土地というのは結局、使わせてもらっているだけのものなのだ。

不思議に思ったのが、本当なら土地の高い場所では、食べ物などでも土地の価格に応じて高くないと駄目なのだろうと思う。そうでないと田舎というものの価値が相対的に下がる。全国チェーン展開するお店、コンビニとか、チェーンレストランとか、全国一律料金、お客さんの数の差で売り上げを作る。

土地の値段が集客が10倍違っても、人件費なんかも東京と田舎では2倍も変わらないのが普通。東京にビジネスが集中するのがよくわかる。田舎の仕事以上に、人をたくさん投入しているのが東京だったりして仕事に無理がないのも東京スタイルなんだろうと違うよと怒られるかもしれないが勝手に想像。

この仕事をしていて、田舎の機屋の私なんかにはもったいないくらいに、クリエイターの方とのお出会いがあり丁寧に接してもらえる。林与の仕事に対してのコンセプチャルな部分は、センス1割、根性9割タイプなので、仕事一筋なクリエイターの方とお話してもこいつは違うぞみたない部分が林与の特徴だろう。

今夜も、渋谷のセンター街で夕食。どこのお店がよいのかよくわからず、混んでいるという感じで元祖回転寿司というお店。あさり汁が、なぜか、私によく合う2杯いただく。店長が、目の前で注文を受けて握ってくれる。これって悪くない。お寿司の味ももちろんおいしいがほかのチェーン店の味とも違う。このお店女性のお客さんがなぜか多い。

お寿司の味が違うというのは、寿司が魚臭さがすこし残っているのだ。これが築地で上がる魚のひとつの証なのかもしれないと思うところもある。贅沢はしないのでよくわからない。でも違いがあるのはわかる。海魚なのに川魚のような臭いが、でも正直ならそれこそが一番。小さなお店で食べる魚というのは味が違う、ここもチェーン店ではあるが、コンセプトがしっかりして、仕入れ先が正しく限定されていればほかのお店とは違う味になってもそれが本物だろう。

土地の高い東京でほかの田舎のチェーンと変わらない値段、経営の苦労があろうと思える。それが一杯120円のあさり汁の味にでているような気もした。正直、びっくりするほとおいしかったのだ。
2016年05月26日
今日から東京テキスタイルマルシェ、朝7時に車に荷物を積んで出発。東京に着いたのは午後1時半、途中さすがに疲れていて休憩2度取る。会場に着くと、準備できていないのは、弊社ともう一社、午後3時からの開催なので、まだ時間に余裕があるが、これ以上遅いと回りの皆さんに心配や迷惑をかけることになる。

初日は、開催時間は短いけどもお客様が続いてくださって、あっという間に初日終了で、会場での缶ビールとワインを飲んでの主催と出展企業とお客様でのくつろぎタイム。最後に撮ってもらった写真が眠そうな感じで、その写真をみたかたから元気?という質問。実際に疲れてて眠かった。その後、8時からの直来が近くのお店であった。

京都の棉生テキスタイルの社長はお話していて常に目が輝いておられる。初めてお話しただけでも、私の中では考え方が仙人クラスの方なのだ。失敗もいろいろと経験されていて身の丈の中で上手にものづくりをされているところがすばらしく思える。

生き方が強いなあと思えるのもタクシーには乗られないで歩ける範囲なら歩かれる。歩いて迷うことも楽しみなのだろう。そういう人には、人としての自力があって、本当に強いのである。
2016年05月25日
今朝、ファックスを送ろうとして、ホテルではできないといわれて、コンビニに、すると、データ形式がPDFしかプリントアウトできずだめで、ワード文書ではコンビニでプリントアウトが無理。朝一番から難問、どうやってファックスを送るか。なぜか、セブンイレブンがすくなく、ファミリーマートばかり。

東京国際フォーラムには、9時50分くらいについたけど、ブースに行くこともできず、国際フォーラムのファミリーマートで11時くらいまで、会社にファックスを送るために試行錯誤。アンドロイドのアプリをダウンロードして、コピー機とのワイファイ接続がうまくいかなく、ファックス一枚会社に送るのに1時間半の無駄はきつい。ファックス自体が今時ではないのを感じるけども、ファックスでないと長い説明が難しいのも家族経営的なところ。

こういうのは、地場産業的な要素でもある。新しいことには対応が難しく、できないの一言で、できる側が時間も使っていろいろと対応を準備。産業というのは中の人の高齢化にともない衰退していき、それを成り立たせるために補完する時間と力も費やす必要がある、若い世代というのは私自身が十分に年を取り始めているだけにこれからの地場産業に対して心配するところで、できる人に重荷がかぶされり、責任感や能力のある人ほど追い込まれてしまう。

外からみれば、展示会に遅刻で駄目駄目な会社。ほかの会社ではそんなことは起こりえもしない。しかしながらも、プレミアムテキスタイルジャパンの最初のお客様も、一番よいお話だろうと思われるお客様で始まって、一番最後のお客様も国内でも一番よいお客様で応援もして下さっている暖かい方が、林与が対応不足なのに覚えて下さっていて、一緒にやっていきましょうと声を掛けにきて下さる。初めてジャパンクリエーションに出たときには、どこか小さな生地屋さんでも弊社の生地を扱って下さるところが見つかればと思っての出展だったが、毎回それの何倍もの出会いをいただきキャパオーバーである。

林与が恵まれていると思うのはそういうところ、ふつうない、チャンスをみなさん与えて下さり、そういう期待に応えるべくサンプルや量産を遂行していくだけのことなのだろう。けど、普通に思える仕事でも、一ヶ月普通の人の何倍の努力をしても解決にならなく追い込まれるだけのこともあり、それが連鎖的に自分の仕事の計画を狂わせてしまうこともある。けど、林与だけでなく、どこの機屋が受けても同じ窮地に立たされることなのだろうから、自分自身が解決を見つけられたら最高だろう。

展示会終了間際に記念撮影、お隣のパノコさんが手伝って下さる。撮影しようとしても携帯の電池がなくなり、携帯を起動すらできない。またもやピンチ。三保さんの携帯で撮ってもらう。もつべきものは友ということだろうが、おっさんを助けないとならない友のほうは大変だろう。今回は林与の布看板を忘れて、撮影されたブースの展示の写真をみても殺風景な現代アートのよう。会場内でも一番シンプルな展示だったろう。お立ち寄り下さったみなさん本当にありがとうございました。帰りの新幹線の乗り場で、この前のミラノウニカで一緒させていただいた古橋さんのお二人とお話、浜松も米原と一緒で新幹線がひかりしか止まらない。しかも1本逃すと1時間あと。境遇的に、お仲間なのである。

今回の展示会では女性の作家さんたちともお話しすることが多かった。女性の作家さんたちも一人で自分の世界を作り上げてられる皆さんが多く、強い人たちなのだろうなあと思える。おっさんがよわっちいことをいってたら駄目だろうが、布の世界では女性が輝いて華やかなイメージを展開してもらうほうが自然だろうと思える。ものづくりの側面から考えても、糸とか布というものは女性に馴染む気がするところがある。私自身は結構根気があるけども一般的に男というものは面倒がりなので細かな作業には向かない。
2016年05月24日
プレミアムテキスタイルジャパンが始まった。ネームが自分でネット登録ダウンロードを印刷して持っていく形になり、それが時間がなくてコンビニで印刷。10時10分前の準備スタート。遅れてないだけまだ良かった。

印象としては、海外のバイヤーさんが半数を占める形でなんでと驚くほど、歩いておられる方というのはもちろん日本人が多いのだが、ブースに来てお話しするお客さんというのは海外の方である比率が高い。

近江上布絣柄プロジェクトの絣のアーカイブをご覧になられて、日本らしいテキスタイルをみれてよかったなあという方が多く、この4月にプロジェクトが始まったばかりで、現在は、染料の確定、手法の確定、これから1年かけて一つの形にするという説明をさせていただくと、まだ、商品として形になっているものがないということでがっかりとされる。

それでも、横絣技法の説明などをさせていただくと、その気の遠くなるような手間の作業に驚かれる方が多い。イタリアのデザイナーの方は、いろんな展示会で20年テキスタイルをみてきたけど、とても感動をして下さっていた。

このプロジェクトは、作品として見せる部分とそれを実際につかっていただく部分の二つになるかと思える。弊社も一般的な流れで、売れるものづくりということで、市場のニーズに合わせてものをつくるという部分がメインではあるが、自分が作りたいものを作るとか、自分の力の限界にとか、ほかの人ができないとかやらないことをとかのあたりまで、実践する部分があってもよいのだろうと思うし、また、そういう部分があって世界から注目されるような生地が生まれてくるんだろうと思う。

別ラインとしては、近江上布プリント柄プロジェクトとして、量産向けにはデザイン性を活用し、プリント生地として使っていただくことも可能ではあり、この絣織物を広幅で織るというプロジェクトは、芸術的なものづくりの部分を残すという意味では日本の織物業界にとっても、存在して成り立ってもよいだろうチャンネルではないかと思うのだ。

滋賀県の技術センターの方も、滋賀県の企業の出展者を応援。滋賀県の麻関連でも、湖東産地からは、近江織物さん、麻糸商会さん、滋賀麻工業さん、高島からは杉岡織布さん、が出展されている。センターで、この冬には染色方法などに関してトライアルをできるような形になりそうで楽しみにしている。

今回は、テキスタイルツリーの成田さんにお会いできた。私のような中年世代の男というのは太ってないとだめなのだろうが、最近は食べても太らない。痩せたわねえと、心配されるくらい。普通は年をとると食の細くなる傾向があろうけど、食べるときには普通の人以上に大食いすることが多いので、経年劣化した電気の球みたいなものだろう。

以前使ったことのある国際フォーラムから一番近かった「富士屋ホテル」はなくなってしまった。夜は、「銀座ダイエイ」というホテル。名前が古めかしいけども、中はビジネスホテルとしてはよい感じ。15分ほどで歩いて国際会議場に通える。昨晩はほとんど寝ていないのでぐっすりと眠れた。
2016年05月23日
明日からプレミアムテキスタイルジャパンが始まる。前日準備はパスして、当日の朝の新幹線で、当日準備のパターン。いつも展示会で留守にするための準備に追われて、展示会の準備もできずに出発。林与が普通の会社と極端に違うのはそこ。

それでも、今回は、すでに外は真夏日。きっと麻には人気が集まるであろうからたくさんの来場者がブースにも着てくださるだろうという想定。今回は近江上布絣柄のプロジェクトが始まったので、そのリサーチのための出展。どの柄を再現していくかや、1mの価格設定など来場者の皆さんにお聞きしたいと考えている。

プレミアムテキスタイルジャパンというのは基本的にはプロ向けの商談会であり、招待状を持っておられる方以外の一般の方は中には入れない形なのでその点はご注意ください。

プレミアムテキスタイルジャパンでお会いできない皆様とは、東京テキスタイルマルシェでお会いしましょう。24日の夜には新幹線で帰って、25日の朝、東京に車で反物を積んで戻る予定。南青山ふくい291での東京テキスタイルマルシェ。東京テキスタイルマルシェは、26日は、午後3時から6時まで、27日は、午前11時から6時まで、28日は、午前11時から4時まで、生地の即売会です。

たぶん、25日は相当疲れているかと思います。26日、27日はゆっくり休んで元気だと思います。27日終了次第、滋賀県に戻る予定です。生地の購入以外に、麻の企画や商談を考えておられる方は、26日、27日のテキスタイルマルシェの会場で販売の手が空いたタイミングで、お話しすることは可能だと思います。
2016年05月20日
今日は、京都に来ているクリスティーナとディエゴのグループのうちの5人が、東京経由で帰る途中、滋賀県の家に来てくれて工場の中も少し案内。ディエゴのお父さんはベルムデスさんと一緒にメキシコで日本料理のレストランをしていたということで、日本の料理にも相当詳しい。それを忘れてて、見た目よりもお腹一杯食べてもらおうと思って、牛肉を1kg買って作りすぎた。すきやきを5kgくらいなべ一杯作って食べてもらう。絶対に6人では、食べきれないほど。

ベルムデスの奥さんカタリーナは、寝不足。昨晩ご主人とディエゴとイースタが滞在していた町屋で最後のパーティで深酒した後、大きないびきで眠れなかったそうで、その音を携帯で録音しておいたそうで、みんなに聞かせてくれたが、寝られなかったのもよくわかる。ベルムデスさんは本当にユーモアたっぷりなのだが寝ていても絵になる。

クリスティーナとディエゴはマサチューセッツに住んでいるけども、海に近い川辺で、ボートで海まで遊びにいけるそうで、マサチューセッツ大学で教授として魚類を研究しているディエゴは、私生活も水辺を大事にしている。テキーラをお土産に1本いただいた。ディエゴのなくなられたお父さんが10年前にやってたプロジェクトのテキーラで大事なもの。

昔、サンディエゴのときに一緒にいた、クリスティーナとディエゴが、今、幸せな生活を送っているのは嬉しいことである。22年間忘れないで、インターネットで私のことを探していてくれたようで、22年振りに再会できた。でも、会うと二人とも昔と変わらない。成功もされている二人だが偉そうなところもなく昔のままな感じ。私自身が彼らほどにナイスになれるのかという疑問が沸いてくる。
2016年05月19日
今、米軍のオペレーショントモダチの軍関係者の被爆問題がアメリカで裁判になっている。空母ロナルドレーガンに乗っていた5000人のうちの2000人がいろいろな被爆が疑われる症状に見舞われているという。

人々の命や健康を考えず保身に走り福島原発の放射能漏れを隠した東電や政府。米軍がその問題を追及初めて、福島原発の放射能漏れ隠匿事件に関しての嘘が再度クローズアップされる。クラスアクションで1000億円という金額を払えば和解してすむだろうが、これは米軍の軍人だけの問題ではなく、日本人にも同じように及ぶ被害であるだろう。160kmも離れた場所にいた空母ロナルドレーガンでこれほどの被害。日本人にも同様の健康被害がないとは考えられない。直ちに健康に及ぼす放射能汚染はないというのは、今頃になってオペレーショントモダチに参加した米軍の水兵たちが原因不明の病気に悩まされている。汚染された埃などを吸い込んで体内被曝という症状はある日突然というケースが多いのだろう。

周辺に住んでいた住民たちも、政府は大きな健康被害はないと対応しているが、因果関係を認めないケースは多いだろう。福島原発の所長も死んでしまったが典型的な甲状腺がんだろうが、原発は安全というのと同じで、因果関係を認めないことが前提にはあるようだ。そのことでどれだけの人が苦しむのかも想定はしていない。

昔、子供のころ、学校の予防接種で一人だけ予防接種を受けない子供がいた。母親が看護婦だったというのがアイロニーである。その危険性をよく知っていたんだろうと思える。肝炎問題など、注射器を使いまわしていれば当たり前なのだが、その程度が国の考える安全性なのである。

東電にもあるのが、役人的な、上から目線。バックに国がついているから何をやっても大丈夫みたいなところ、あれが一番だめなんだよなあ。原発爆発してもまだ上から目線だから体質は変わらない。原発が云々というよりも、原発に携わっている人たちの人間性に問題があるのではないかと思う。日本人はチェルノブイリを馬鹿にしているけども、多くの軍人や消防士などの公務員の命を犠牲にしてても一般民を守ろうとする姿勢は、旧のソビエトのほうが覚悟があったと思う。今回の福島は、人間が救ったのではなく、人間の力の足りなさが福島を救っただけ、地下から漏れてはいけない放射能が想定外で海に流れ出し拡散されて、チェルノブイリ化を防いだけのこと。人の力の足りなさに救われた形。

実際、原発がメルトダウンするときに無限拡散以外にベストな方法はないだろう。今、海に流れ出さないようにしているけど、もちろん海洋汚染も問題だろうが、本質を考えると逆じゃないのかと思う。人のミスの解決を人が解決できればよいけど放射能相手では無力に近い、自然の力というのは人の力の数万倍はあろう。流しださない裏には、福島利権をどう生み出すか、人の不幸もビジネスなんだよなあ。

東電も本来なら地震の被害者なのに、なぜ、これほどまでに叩かれるのかは、放射能漏れを隠していたこと。放射能レーダーも税金使ってあるのに、それを事故後6ヶ月隠匿して発表。人の命って、どうでもよいものなんだなあと国の行政が認識しているのがわかる。日本の行政の隠匿体質や保身は、日本人が駄目だと笑う旧の共産国以上だろうと思える。国会議員クラスなら、天下り保安院など信じずに、誰でも調査して放射能漏れの本当の真実を国民に公表すべきではなかったのかと思う。素人がみても、水蒸気爆発に終わらないヤバサ感じるのに、保安院がメルトダウンや放射能漏れを否定する。レーダーも放射能漏れを感知しているのに、隠匿。この隠匿に絡んだものは相当の悪者たち、私はあの甲状腺がんで死んだ一般的には評価の高い所長ですら、隠匿した主犯格の一人でなかったかと考える。所長なら、普通、放射能漏れレーダーも確認できるし、原子力発電所内の放射能漏れ検知器も当然作動しているはずだ。メルトダウンや放射能漏れわかるよなあ。テレビでも中継で状況報告していたのを、当時、ネットの動画でみたが、放射能漏れの事実については一言も口にしなかった。

恐ろしいのは、5年たって、メルトダウンに関して報告する基準があるのに気がついていなかったからその基準に照らし合わせてみれば報告が必要だったとか、漏れているの知っててそんなの理由に隠匿しながら、報告基準に気がつかなかったというようなショウモナイ理由で謝罪。何が問題なのかも分かっていない。そういう基準がなければ、メルトダウンしてもなんら報告の可能性も義務も考えない、本当の頭でっかちな素人未満の人たちが運営。これだけ大きな問題でも、行政の絡んだ問題なので、だれも捕まらないようにちゃんと法律も出来ている。
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