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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
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2015年07月29日
昨日の夜は、縦糸を作る整経の作業で、ひとバンド分、アゼをとるのを忘れたので、巻取りの最後に手でアゼを取る。これは私の単純な失敗だ。工場の2階はどうしようもなく蒸し暑いので、(雨の降る前の感じ)、くたばりながらのアゼ取り。

最近は、Tシャツを一日に3回くらい交換はしているが、工場の中というのは外の暑さとは違って、空気が熱気を含んでいて厳しい暑さ。曇りなのに外で35度くらい、中のほうがドアや窓を開けていても暑いと思う。

こういう暑さの中でも思うのは、小中学生のほうが、大人よりも毎日厳しい暑さを経験しながら生きていること。炎天下を歩いて登校、暑い午後に部活など。学生にも負けているようでは、今の日本では大人が自立していくことは難しいだろう。

小学生の子供は初めて使うミシンでもまっすぐに縫うことができるが、大人というものは子供以上に口数が多く不器用なことが多い。一番強い勉強方法は、たぶん、公文式みたいなドリル形式だろう、仕事でも目の前のできることをどんどんこなしていける人はハズレがない。
2015年07月28日
古い織機というのはあるだけではお荷物な存在だろう、それを動かすためには人の力を注ぎこまなければならない。今日はドビーのソウコウ枠を引き下げるアンダーモーションの分解掃除修理交換を行った。

なかの30cmほどのチェーンが伸びているものが多く、交換するがチェーン不足。一つの織機に2つアンダーモーションが左右の下についているので、中の部品は、ソウコウ枠の数の2倍あることになる。バネは一つのアンダーモーションのソウコウ枠につき3本ひつようなので、全部で、16枚のソウコウ枠タイプで、96本バネがあることになる。その一つ一つの埃や油を取り除いて磨きを掛け、油を塗ると、何十年使っているようなものでも、きれいに復活する。バネは上手に使えばそれほど消耗品ではないが、チェーンは伸びてしまい最後切れてしまうので消耗品だ。

こういうアンダーモーションの掃除も人数が多いときほど外部に出して掃除してもらっていたような気がする。アンダーモーションの掃除などをするとアンダーモーションのフタなども大事なことがわかるのだが、そういうのが不要だと捨ててしまうとアンダーモーションに糸埃が入りやすく、掃除する回数が余計に増えてしまう。面倒がりの人が織機をメンテするとどんどんと部品が取り除かれて正しく織機が動かなくなるものだ。

手織りの時代には人が織機の一部であったがために、織機や織るということを大事に考えて至ろうが、動力織機の時代になって、織るのは織機みたいな感覚になるとまともなものが織れなくなる。織機も道具のうち、上手に使ってこそ長持ちする。
2015年07月27日
厳しい話をするときほど親身だったりする。甘い言葉でうなずくのは簡単だが、嫌がられても仕事の本質を伝えてチャンスにしてもらいたい。ある会社に勤めておられる方が、仕事がないので会社からも評価されないといわれて、私からすると仕事なんて自分で作るものなのだから、仕事している人なら、普通なら手が足りないのが当たり前じゃないのだろうか、また周囲の力のない人を支えていくためには自分の時間をどこまでも使う、それでようやく、できないことが出来るようになり仕事が回るのが今の日本の繊維の世界。

仕事なんて自分がどこまで覚悟を決めてするかで、人の嫌がる部分ややれない部分を自分がやれるかどうか。織物工場なんて国内では次々と潰れていく状況で、普通を求めていては潰れていく流れ、目の前にあるできることを思い切って何でもやってみるところに、どこにでも通用する、こいつには敵わないみたいな領域もあろう。普通の人を越えた力を持っておられるだけに普通の考えにもっていかれて行動を制限されているのがもったいない気がする。

他の人以上に優秀で出来る方なのだから、会社で本当する仕事がないんですよ、といわれてびっくりするが、20年ほど昔の林与の会社のなかも、人が多く分業化され、根本的な問題を解決するのは難しい状況であったのを思うと、人の考え方が変わらないとそういう状況から抜け出すことは難しいだろうと思うし、抜け出さんと終りも近い。こういうのが伝統的な地場産業の共通の衰退要因なんだろうと思える。林与にしても綱渡りがうまく続いているだけのことと思う。
2015年07月26日
ある商談会で、世界的に有名なイタリアのトップの生地メーカーの話が上がって、あのメーカーはスワッチを取るだけとって買わないでしょうということが、うわさとして広まっている。私の会社も海外出展するたびにブースにお越し下さるが、素性がしれいているだけに取り合わないことにしている。

このことは今のイタリアの素材開発のお粗末さを表しているのだろうと思えるが、世界の一流の素材メーカーが、一流のパクリ屋さんというのも、規模は違えど同業者として情けない話なのだが、大手の素材メーカーの方というのはパクルしかないということを割り切っておられるのも感じる別の方の話もあったり。

いろいろな百貨店さんがファクトリーブランドに注目をされはじめているのもうなづける話で、世界中でも素材を自分でつくれる人って本当に少ないものだ。大手メーカーほど商社化してしまって独自素材の開発が難しかったりする。商品開発というと、パクッたスワッチを工場に持ち込んで似たようなものを作るという手順。商売上手の一流メーカーらしいものづくりといえばモノづくりだが、素材ブランドそのものが一流のバッタっぽいものづくりというのは厳しい。
2015年07月25日
17日に予定されていた愛知川の花火が台風の影響で1週間延期され、今晩おこなわれた。仕事も追われているのだが最後だけでもみて置こうと8時半くらいから9時までの30分、花火をみた。

愛知川の花火は太陽光発電の設備が近くにできた影響で、半分くらいの高さまでしか花火が上がらないように小振りな花火が多い。気配としては、人の流れも少なく、今後の存続が難しくなるという印象を感じる。

そういう印象を感じることができないと観客があっての花火大会の賑わいなので、存続していくことは難しいだろう。主催の方は、次の工夫が必要になってくるだろう。太陽光パネルにカバーを掛けて盛大に大型の花火をやるというほうが将来性があろうかとも思える。
2015年07月24日
移動したレピア織機の横糸の調子が悪い。糸をピックするときにミスをするのだ。移動の際に、レピアバンドとレピアハウスを取り外して、それを付け直したが、その調整というのは微妙だというのは承知していて、これ以上のタイミングはないと思える場所にあわせていてもピックミスをする。

ここからが正念場、原因の本格的な究明で、原因がわかって問題解決。本当ならこんな問題は起こっていなかったのだろうと思うのが、レピアヘッドの部品をひとつ外してあることが問題で、経験のある人がこれがなくても織れると言うのを発見?して、取り外して使っていたのが原因。織れているからなくても大丈夫という経験が、困った問題を引き起こす。

基本的に織機というのは完成された形。無駄な部品などはついていないのだ。部品の一つ一つがどういう働きをするのかを理解せず、無駄についていると考えてはずしてしまう。その問題が見えないと他の部分を調整して直そうとするので、織機全体がガタガタになる。一つ一つの部分が正しく全体も正しいというのが織物を織る上での理想の形。
2015年07月23日
台風が過ぎてからも蒸し暑い日が続く、夏らしいといえば夏らしい音のするような強い雨。雨がよく降るのは悪いことではないと思う。というのも、水の循環がほとんどなくなってしまっているから、雨が降ることで水を循環させることができる。水が循環すると気温が下がる。いい感じ。

愛知川の川にしても昔から暴れん坊川として有名だったそうで、それを制してきた依智秦氏の治水能力は偉大であったといえる。美幸橋が掛かる前の愛知川には常に水が流れていたのだろうと思える。そんな川に水が乏しいとか、雨が降らないというのも地球温暖化を考える第一歩じゃないのかと思う。
2015年07月22日
TPPで米国から無関税でのコメの輸入量を10万トン未満とすることになりそうで、5分の1くらいの値段で相当量のコメが日本の市場に流通することになる。今まで、10kg3000円くらいだったものが、10kg500円とかになる可能性は高く、繊維と同じような状況をコメ農家も経験することになる。

30年もすれば一気に日本のコメが壊滅状態になるだろう、国に従って農業を守ってきたものが、食べていくことすら難しい状況に陥る。今でもとんとんくらいの兼業農家が多いのに、これからは、基本つくれば大きなマイナスという状況に陥るだろう。繊維産業が消えていったのと同じく兼業農家は消えていく流れになるだろう。

現在、減反政策をしていてもまだ安いコメが入ってくるとなると地価の下落も加速することになろう。滋賀県なんて田んぼが住宅地を限定してしまっていたのに、3反田ひとつで、100人くらいが住める住宅地に変わる。外圧ですべてが崩れ始める。競争とか自由貿易というものだろうが、農家にとってはモラルというものが180度変わるに等しいだろう。
2015年07月21日
今日は、ある展示会で馴染みの社長と話した。みたからにガッツがあって前向きな人だとは思っていたが、仕事の案件で相談したところ、いろいろやってみましょうという前向きな答えで、物事をするときにはこうでなくっちゃと思う。

仕事なんて無理をしないと難しい問題が起きたときに乗り越えられなければそこで終わってしまう。特に新しいことをやろうとするときに、本生産でもどんな問題が待ち受けているかわからないもので、それに対応するためにはガッツが必要だったりする。

今日は休み明け、納期の仕事に使わないといけないので、移動したレピア織機を、正確な位置に移動して脚下駄の上に乗せる作業、そして、アンカーボルトの埋め込みと織機の固定、電気配線の復活と、はずした部品を組み立て調整して、1台のレピア織機が違う場所で復活した。電源を入れるときが、ほんとうに前と同じように配線できただろうか心配で、一番緊張する。
2015年07月20日
林与の会社の牛の銅像の窪みにスズメ蜂の巣。5匹ほどの蜂が小さな巣を作る。追い払うことは可能だが、生物が消えていく今日、蜂だけに誰かを刺したりしないか心配もあるが見守ることに。

以前、道の駅のお店の軒下に箱と新聞紙、上を見上げるとツバメの巣。ツバメの巣にしてもヘビの標的になることもあったりで注意は必要だが、できる限りの努力をされているように思え、不便よりも感性には道の駅らしい暖かさを感じる。

ツバメの巣を守らなくなる農家というのは、また、意味合いが変わってくるだろう。高速道路のサービスエリアのようなスタイリッシュな建物にツバメの巣は似合わないが、そういう要素を残しておける寛容さというものをもつ人々の存在という意味で、応援したい気持ちになるものだ。

道の駅のような場所は、農家にとっては一番の可能性だろう。自然のものづくりを追求すれば規格外のものはたくさん生まれてくるだろう。それを普通に受け入れる場があるのとないのとでは大きく違う。消費者は寛容で、流通は寛容でないことが多い、考え方の違い、道の駅のような場所が一つのチャンネルとして存在してチョイスが増えるのもいいことだろうと思う。

また、道の駅なんかが計画仕入れしたら面白くないだろう、地元で取れてあぶれたものを並べるでよいと思うのだ。値段なんかも自由で、商売というものの基本に戻れる。
2015年07月19日
国道沿いにある、お客さんが来られると時々つかっていた個人経営の和風のご飯屋が廃業された。昼時に行くといつも5人くらいはお客さんがあったのに、調理場には3人が立たれて、難しいだろうなあという印象はあったが、本当に残念。

情緒のあるご飯屋さんみたいなところは希少な存在。フランチャイズが個人経営のお店との競争に勝ってたくさん残っているけども、フランチャイズですらもが経営が成り立っているのだろうかと思える。外食フランチャイズビジネス競争が競争がこんな田舎まで及んで。

マクドナルドなんかは、ほかのお店のお客さんを獲得するために100円マックや休憩所的な戦略をとったが、自分自身の収益が悪化して自分の謳ったことを撤回。入り浸れるような戦略から、入り浸ってもらっては困る作戦へ。あれほど大々的にPRしていた100円マックが、メニューで見つけるのが難しいほどの100円マック探しゲーム。見つけないでくださいねという気持ちがメニューから伝わってくる。

そのときにはすばらしい戦略にみえることが長期的にみれば大きな失敗であることがある。短期的なその場しのぎを求めると、将来の負担になるが、その時々の担当が将来のことを考えてまで物事を判断できるかというと、それは難しい話であることが多い。

織物の仕事でも昔はよい時代があって、たくさんものが流れて簡単に儲かる仕事を経験してしまうと逆戻りができないということを感じてしまう。ファッションというのはブランドというものがついて回るが、ブランドに依存してしまうと本質がわからなくなってしまい、自分でやっていくという部分を忘れてしまっているのではないかと感じる。
2015年07月18日
日本は三連休に入った。はずかしい話だが、電話で話をした相手が火曜日にという話を昨日されていたので、月曜日はもしかして祭日なのかと「海の日」を思い出した。そういえば、夏休みに突入。

今の時代は、大人よりも子供のほうが競争にもまれ、忙しく、大変だろう。子供のころに勉強したことが生きているのかというと、それほどでもないだろう。頭でっかちになるよりは、いろんな経験を積んだほうがよいだろう。
2015年07月17日
津軽のこぎん刺し作家、角舘徳子さんからメールで、NHKBSの番組に登場され、林与の織らせていただいたこぎん刺し用のリネン生地を使って、刺した角舘さんの作品が番組に登場するというご連絡をいただき家にテレビがないので、電気屋さんに行って番組を見ました。

角舘さんが番組のなかでかっこよかったですが、私の中では、番組の中での作品の技術的な解説とかよりも、角舘さんやほかの作家さんたちが仕事を続けられている原動力的な部分で、登場される作家さんたちがこぎん刺しの美しさに魅せられているようなピュアな精神が、こぎん刺しの世界を支えているのを感じました。

番組では、林与の織らせていただいたリネン生地にこぎん刺しの横模様が刺されてストールになっていました。生成に草木染の淡い色が刺されていて、春を思わせるようなイメージのストール。角舘さんらしい作風の一品だなあと思いました。
2015年07月15日
今日は東京での来年に向けてのリネンの提案。過去に何年か取り組んできたことが展開できる絶好の機会となるのだろうか、そうなると林与のライフワークとも重なることができ、自社の商品開発での提案をしやすくなり、移り行くでなく、数年かけて発展させていくということも考えられる。

ほかのアパレルさんなどからも同じようなリネンに対する答えをもっていないかということをたずねられたことがあるが、今の時代にそれを実現しようとすると、根本的なところからの動きが必要になってくるだろうといえる。答えがないではないが、やろうとすると大きな覚悟が必要な案件になろう。
2015年07月14日
今日はテキスタイルマルシェの最終日。午前中と終わりがけが混雑してしまう感じで、最終日もよい感じで終えることができ、一週間の出展が終わりました。林与としては、売り上げ面でも目標くらいは達成ができたのですが、売れた生地に偏りがあったのも感じました。

今回は、本麻の十文字の紺や、近江上布プリント柄蝶柄や、リネン60番手オフ白ソフト仕上げがたくさんの方に買っていただけました。ハニカムやダブルガーゼも人気がありました。リネン60番手のオフ白ソフト仕上げが想定以上に売れたのには、少しびっくり。

先月、工場見学にお越し下さった上田安子服飾専門学校の学生さんとも再会することができ、これからパリコレに向けて作品つくりも進んでいく模様で弊社の生地も作品に使っていただけそう。

6時に終了して、帰って、明日は東京。
2015年07月13日
テキスタイルマルシェ6日目の月曜日、今日が一番お客さんが少ないだろうと予想だったが、それほどお客様も途切れることもなく、また、お仕事で生地を扱われている方も何件かご相談に来て下さったりした。


2015年07月12日
今日はテキスタイルマルシェ5日目。今回の目標の一つが毎日店頭に立つこと。今日は夜に、近くの居酒屋で打ち上げ。外でお酒を飲む機会が最近はほとんどないので、今日は思いっきり飲もうとたくさん飲んだ。

終電に乗って帰る。前にも書いたかもしれないけども、いろいろな府県から会社が集まって、そのテキスタイルマルシェ世代というのが私と同世代の人が多い。どこもの会社が事業を継承して難しいといわれる今の時代を切り開いていかないとならない、その一つがテキスタイルマルシェのような自分で生地や生地小物を販売していくような試みだったりする。

たとえば売り場でPRができれば、自分のものづくりのイメージをダイレクトにお客さんに伝えることができる。40過ぎのおっさんが店頭に立ってるとイメージを崩すという結果になるかもしれないが、綺麗過ぎる百貨店の売り場では、ダンボール箱に反物を立てて売るような市場スタイルは新鮮に受け止めてもらえ、逆に受け入れてもらえるだろう。
2015年07月11日
今日は、テキスタイルマルシェ4日目、今回は生地がよく売れていて長さの短くなった反物の補充で、反物を2反持っていく。今回の売れ筋は立体的な織物、十文字や、ハニカムや、ジャガードの2重織っぽいものを買ってくださる方が多い。

キッチンクロスを今日も補充、明るい色のものがよく売れている。リネン生地を作っていてありがたいなあと思うのは、ほかの綿やシルクなどの天然繊維よりも、リネンは、縫製をするだけで、キッチンクロスの製品として出来上がり、評価の高いところ。

今日の終わりがけに、L25HDキッチンクロス誕生の話をしていて、珍しいですよ、と売っていたけど、同じものがあるとおっしゃる。とうとう、同様のものが出てきて販売されているのかと思ったが。弊社が卸販売した生地で作ったものを使っていてくださることが判明して、やっぱり林与のシャトルで織ったキッチンクロス生地だった。

あと、キッチンクロスの無地に刺繍を入れて、作品として販売されたり、プレゼントされたりという使い方をくださっていることが多いことも判明で、シンプルな無地っぽいキッチンクロスもまとめ買いしてくださるかたが多く、また、ほかの方からプレゼントしてもらってよかったので、買いに来ましたとおっしゃって下さるかたもいて下さった。
2015年07月08日
今日はテキスタイルマルシェの初日、セッセ手芸雑貨マルシェの中のイベントとしての開催で、今回は場所も10Fから9Fへ移り、開店した途端にたくさんのお客様が訪れられ、活気のある一日。

10Fだと、テキスタイルマルシェの常連のお客様がほとんどに思えるが、9Fの大きなイベントの中での開催で、半分くらいはリピートのお客様で、半分くらいが新しいお客様であるような感じであろうか。弊社の生地を検討くださるお客様というのは、やはりリネン通が多いと思う。なぜかというとお召しになられているものがリネンで強烈に細い番手の糸使いだったりして、良い物をお召しになられているなあと思えるのだ。

あと売り場全体で気がついたのは、プリント大胆な柄のワンピースなどを着こなしておられるお客様がおられるのをちらほら見かける。電車の中などではほとんど見かけないがやはり百貨店というファッションの中枢的な場では、かわいい店員さんだけでなく、お客様が売り場を明るくしておられるのを感じる。

麻が浸透しており、お客様で麻のものを纏われておられる方も多く、やはり、自分が意識して麻を纏われていると麻のものを探されるという流れになるのだろうか。麻のものが夏には涼しくて一番よいというお話が多かった。売り場に立っていて、喉の渇く暑さ、外はすごく暑いという、林与にとってはよいタイミングでのテキスタイルマルシェ。
2015年06月30日
今日は、産業支援プラザの補助金担当の方がお越し下さり、昨年度行った補助金事業の監査。報告書の決算資料と領収書などを照らし合わせていく作業。今回は展示会などの費用がほとんどで見積もりなども確定的でお金の出入りも非常にハッキリとしているために簡単な作業で終わる。

販路開拓の補助金で大いに活用をさせてもらって、実際に仕事にも何件か結びついた。新規の事業というのは自由にやれたとしてもなかなか努力が仕事に結びつくには時間がかかるもので、新しいものが作れたからといってそれが買ってもらえるなんてことはまずない。売るということは売ってくれる人を見つけるのも一つだろうが、自分で買ってくれる人を見つけるほうが早いことも多いものだ。

また、売ってくれる人が自分の作ったものをすべてPRしてくれるならそれもよいけども通常はセレクトしての数点をぶつけるだけで全体的な開発費用を賄えるということにはなりにくいし、自分自身が自分の世界を提案できるような場というのはやはり大事だなあと思える。

リネンで100番手以上のものを織れるということは林与の強みの一つで、その反対に、リネンキッチンクロスのような分厚いリネンも林与の強みの一つ。自分のもっている甲斐性の中で、どこまで出来るかをまず考えてみるのが大事だろうと思う。
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